
「おすすめのCMSが知りたい!」
「自社に合うCMSがわからない…」
現在CMSの導入を検討していて、上記のようなことを考えているWeb担当者の方もいらっしゃるのではないでしょうか?優良WEBではWordPressの使用を推奨していますが、その他にもいくつかおすすめのCMSがあります。本記事では、
- おすすめCMS12選
- CMSの種類
- CMSを導入する際に気を付けること
などを紹介。比較表を用いてわかりやすく解説しますので、ぜひ最後までご覧ください。
目次
おすすめCMS12選
下記の表は、これからご紹介するおすすめのCMS12選の特徴とメリットをまとめたものです。
特徴 | メリット | |
WordPress | 利用者数が世界No.1 | 解説している本や動画サイトが多 いため、独学でも始めやすい |
Drupual | 100以上の言語に対応 | 1のWebサイトで複数の言語ページ を公開できる |
Joomla | PHPの知識がなくても、カ スタマイズできる幅が広い |
初心者でもカスタマイズしやすい |
SoyCMS | 本体がコンパクト | 必要な機能だけを追加できる |
Pattern Style CMS | サイト数・ページ数・ユー ザ数無制限 |
大規模なサイトでも快適に運用で きる |
Wix |
作成者のレベルに合った方 法でサイトが作れる |
・初心者向け ・クリエイティブ向け ・デベロッパー向け 3つの作成ツールから、最適な方法 を選ぶことができる |
RCMS | 250を超える機能がデフォ ルトで搭載 |
本格的なWebサイトを作ることが できる |
Blue Monkey | 電話・メールサポート、な どサポートが充実 |
わからないことがあっても、すぐ に聞ける環境 |
Movable Type | 静的サイトが生成される |
・他のCMSに比べてページの表示 |
SiTEMANAGE | プラグインが100種類以上 | 自社の目的に合わせてカスタマイ ズができる |
a-blog cms | 幅広い料金プランを用意 | 予算に応じてプランが選べる |
A-BiSU | Webマーケティングに 必要な機能を多数搭載 |
効率的なサイトの運営が可能 |
各CMSについてもっと詳しく知りたい方は、以下の記事も参考にしてください。
①WordPress
出典:WordPress
無料で利用できる、利用者が世界No1のCMSです。HTMLとPHPの知識があれば、カスタマイズしやすいCMSだといえます。Googleが推奨していることも、人気の理由です。
WordPressのおすすめポイント
- プラグインやテーマが豊富
- 利用者が多いため、情報が探しやすい
- 個人から大企業まで幅広く対応可能
②Drupual
出典:Drupal
Drupalは、WordPressと同様、世界中で利用されているCMS。セキュリティ性の高さや柔軟性が評価されており、大手グローバル企業から教育機関、政府機関でも導入されています。
多言語機能が標準で備わっているので、簡単な手順でWebサイトを翻訳することが可能です。
Drupualのおすすめポイント
- 3万以上の拡張機能
- 専門のセキュリティチームがおり、セキュリティが強固
- 拡張性が高いため、大規模なサイト構築も可能
③Joomla
出典:Joomla
Joomlaも世界で人気のオープンソース型CMSの1つです。レスポンシブデザインに対応していたり、ユーザー管理ができたりすることから、大規模なビジネスサイトや公共サイトに適しています。
PHPの知識がなくても拡張できる点が、魅力的です。
Joomlaのおすすめポイント
- インストールと初期設定が簡単
- 日本語ページが用意されている
- 大手企業(マクドナルドやIKEAなど)の導入実績を持つ
④SoyCMS
出典:SoyCMS
SoyCMSは、株式会社Brassicaが開発・提供している日本製のCMSです。SOY ShopというAppを追加すれば、ECサイトを制作することもできます。
SoyCMSのおすすめポイント
- バージョンアップが容易
- 機能拡張(カスタマイズ)を本体と切り離して行うことができる
- サポートが不要な場合は無料で利用可能
⑤Pattern Style CMS
BIGLOBEのマネージド型ホスティングサービスと、国産CMSの「WebRelease 2」がセットになったクラウド型CMS。サイト数・ページ数・ユーザー数が無制限のため、1つの企業で複数の特設サイトを運用することも可能です。
大規模なサイトの構築にも対応できます。
Pattern Style CMSのおすすめポイント
- 24時間265日、専門チームによるサーバ運用・監視
- 企業サイトに有用な管理機能を標準搭載
- インフラ環境の構築から運用・保守までをオールインワンで提供
⑥RCMS
出典:RCMS
クラウド型プラン2つ、オンプレミス型のプラン1つを提供。
豊富な機能(お問い合わせ、アンケート機能、メルマガ機能など)が標準で搭載されているため、デフォルトの機能だけで様々なサイト構築することができます。
RCMSのおすすめポイント
- クラウドでもカスタマイズ開発が可能
- 強固なセキュリティ対策
- データを管理するため、リンク切れやサイト全体の構造を気にする必要がない
⑦WiX
出典:WiX
自動作成ツールの「Wix ADI」を使えば最短3分でWebサイトが作成できます。テンプレートの種類も豊富で600以上の中から選択可能。
基本的に無料で使えますが、ネットショップや独自ドメインの取得など、より踏み込んだ機能を使いたい場合は有料プランになります。
WiXのおすすめポイント
- ドラッグ&ドロップで自由に編集可能(WiXエディタ)
- 世界190か国、1億6,000万人に選ばれている
- 5つのステップで簡単にホームページの作成が可能(無料)
⑧Blue Monkey
出典:Blue Monkey
デジタルマーケティング行うMtame株式会社が制作している、国産のCMSです。中小企業向けに作られた「使いやすさを重視したCMS」で、オフィス系ソフトのような感覚で操作できます。
電話・メールサポートなど、無償のサービスが充実しており、わからないことがあったらすぐに質問できる点が魅力的です。
Blue Monkeyのおすすめポイント
- すべてレスポンシブデザインに対応
- 複数人での運用・管理ができる
- 直感的でわかりやすい管理画面
⑨Movable Type
出典:Movable Type
シックス・アパート株式会社が提供しているMovable Typeは、商用パッケージ型CMSとして国内シェアNo.1を誇り、国内5万以上のサイトに導入されているCMSです。
ウェブサービス型・インストール型・クラウド・AMIの4つのタイプがあり、目的や状況に合わせて選ぶことができます。
Movable Typeのおすすめポイント
- アクセス負荷に強く、表示速度が速い
- 構造化されたデータの作成が可能なため、管理しやすい
- 細かなユーザー権限管理が可能
⑩SiTEMANAGE
出典:SiTEMANAGE
株式会社シフトが提供するSiTEMANAGEは、プラグイン選択型のCMS。100種類以上の機能から自社に必要なものだけを選んでサイトを構築することができます。
SiTEMANAGEのおすすめポイント
- コントロールパネルを自分好みにカスタマイズできる
- すべて自社開発のためシステム全体を把握しており、細かな対応も可能
- 必要なプラグインだけを選んでサイト構築
⑪a-blog cms
出典:a-blog cms
a-blog cmsは、名古屋にある有限会社アップルップルというWeb制作会社によって開発されたCMSです。
「ダイレクト編集」という閲覧ページから修正したい箇所を変更できる機能を搭載しており、Webに慣れてない人でも簡単に更新作業を行うことができます。
a-blog cmsのおすすめポイント
- 6つの料金プランを展開
- 静的コンテンツと動的コンテンツの共存ができる
- プラグインがないため、アップデートによる不具合が起こる可能性が低い
⑫A-BiSU

出典:A-BiSU
株式会社ユニソンプラネットの提供するA-BiSUは、Webマーケティングに必須の機能を搭載した次世代型CMSです。
レコメンド機能やSEO対策、コンテンツ編集、顧客対応管理、アクセス解析など、Webサイトの運営に必要な機能がデフォルトで備わっています。
A-BiSUのおすすめポイント
- AI技術を活用したWebマーケティング機能を搭載
- ECサイトとの連携ができる(ショップサーブ・カラーミー)
- 既存のWebサイトデザインをそのまま取り込める「取り込み機能」
CMSの種類
下の表はCMSの種類別に特徴をまとめたものです。どのタイプが自社に適しているか見比べてみましょう。
オープンソース型CMS | クラウド型CMS | オンプレミス型CMS | |
料金形態 | ・ライセンス費用:無償 ・サーバー・ドメインの費用は別途必要 |
月額もしくは従量課金制 | ・ライセンス買い切り型 ・導入時に高額なライセンス費用が必要 |
セキュリティ | △ 利用者数が多いため、 攻撃の標的になりやすい |
〇 常に最新状態で利用 することができる |
◎ セキュリティ対策が充実 |
構築のしやすさ | △ (自社でやらないといけないため) |
〇 | ◎ |
運用のしやすさ | △ (自社でやらないといけないため) |
〇 | ◎ |
カスタマイズの自由度 | ◎ | 〇 | △ |
サポート | △ (自社でやらないといけないため) |
〇 | ◎ |
おすすめ ユーザー |
初期費用を抑えつつ、 自由にカスタマイズしたい人 |
Webサイトの構築に 自信がない人 |
ビジネス向けの機能が欲しい人 |
オープンソース型CMS
オープンソース型CMSとは、その名の通り、ソースコードが無償で公開されているCMSのことです。自社で用意したサーバーにインストールして利用します。
プラグイン(拡張機能)を追加したり、テンプレートを開発することが可能。カスタマイズ性が高く、コストを抑えてWebサイトの構築ができるため、個人や中小企業に支持されています。
ただし、ベンダーからのサポートは受けることができないので、カスタマイズするためには最低限のプログラミング知識が必要。自社に知識を持つ人材がいない場合は、制作会社に依頼するのがおすすめです。
クラウド型CMS
クラウド型CMSは、インターネット環境とブラウザさえあれば利用できます。CMSを提供するベンダーのサーバー内で運用するため、自社でのサーバー管理や保守をする必要がなく、導入のハードルが低いことが大きな特徴です。
オンプレミス型CMS
オンプレミス型CMSは、自社でサーバーを用意し、そこにWeb制作会社が作成したCMSを導入することで利用できます。
専用にカスタマイズして作られるため、自社のコンセプトに合ったWebサイトを作ることが可能。オフラインでも作業できるメリットがある反面、自社でサーバーを用意・管理しなければならないため費用がかさむといった、デメリットもあります。
CMSの導入にあたり、気をつけるべき5つのポイント
ここでは、CMSの導入時に気をつけるべき5つのポイントをご紹介します。ポイントをしっかり押さえ、自社に合ったCMSを選びましょう。
①Webサイトの目的を明確にする
目的によってはCMSを導入したところで、メリットが得られない場合も。更新頻度が高く、ページ数が多いサイトの作成・管理を得意としています。したがって、CMSを使って小規模サイトや更新頻度が低いサイトの構築をしても、メリットはあまり期待できません。
事前にWebサイトを作る目的と併せて、自社はCMSの導入が向いているのかどうか、検討することをおすすめします。
②デザインの自由度に限りがある
あらかじめデザインされたテンプレートを活用してコンテンツの作成を行うため「統一感のあるサイトが作れること」がCMSのメリットです。裏を返せば、他のページと大きく異なるデザインのページを作ることは難しく、自由度には限りがあります。
そのため、CMSはブログやオウンドメディアなど、すべてのページが同じデザインであることが求められる場合には向いていますが、毎ページ異なるビジュアル・レイアウトのサイトを作る場合には不向きかもしれません。
④使いやすさ
Web担当者が無理なく更新を続けていくためにも「使いやすさ」は必ず確認すべきポイントです。使いにくかったり、複雑な操作が必要だったりすると、更新が滞ってしまうでしょう。
大抵のCMSにはデモサイトが用意されているので、実際に操作してみることをおすすめします。
③求める機能があるか
プラグインの追加によって、様々な機能を使えるようになります。しかし、そもそもCMSのサービス自体に使いたいプラグインが用意されていなかったり、プラグインの追加ができなかったりする場合、サイトの目的が果たせなくなってしまうので、事前に確認を行いましょう。
プラグインは有料な場合が多いです。元から使いたい機能がデフォルトで備わっているCMSを選べば、無駄な出費を抑えることができるので、自社のWebサイトに必要な機能を洗い出し、成果に繋がるCMSはどれか検討してみてください。
⑤データ通信量とトラフィック(大規模サイトの場合)
サーバーに負担がかかりすぎるとサイトの表示スピードが遅くなるため、訪問者による離脱のリスクは高まります。サーバーがダウンすればビジネスに直接影響を及ぼすことも。
そのため、コンテンツのボリュームに応じた「ディスクの使用容量」と「トラフィック量(サイトへのアクセス数)」を考慮し、サーバーのグレードを選ぶようにしてください。
自社に合ったCMSを選んで、Webサイト制作をしましょう!
今回は、おすすめのCMSを12選ご紹介しました。CMSには「オープンソース型」「クラウド型」「オンプレミス型」の3つの種類があり、それぞれ特徴が異なります。
中でも、比較的コストを抑えて構築ができ、カスタマイズの自由度が高い「オープンソース型」のCMS、とりわけWordPressはおすすめ。
CMSを導入すれば「コスト削減・業務効率化」が必ず実現できるわけではありません。Webサイトを制作する目的を明確にした上で、選定を行うことが大切です。
「CMSの種類の比較表」や「おすすめCMS12選の特徴・利点一覧」を参考に、自社に合ったCMSを探してみてください。