
「WordPressってどうやって使うの?」
新しくサイトを立ち上げたくてWordPressを使ってみたものの、使い方や設定方法がわからず困ってはいませんか?
確かにやるべき設定はたくさんありますが、1つ1つ細かいところまで丁寧に設定していると、いつまでも使い方を覚えることはできません。
本記事では初心者でも簡単にWordPressを使用できるように、
- WordPressで最初に行うべき設定
- WordPressで記事を投稿する方法
- WordPressで記事を投稿した後にやること
について解説していきます。まずは最低限何を設定すればいいのかを把握することが大切です。扱い方に困っている方はぜひ本記事を参考にしてください。
目次
【前段階】初心者がWordPressをインストールする方法
WordPressは、Webページやブログを開設するためのCMSです。HTMLといった専門的なプログラミングコードを知らなくても簡単にブログを開設できます。基礎知識や機能についてもっと詳しく知りたい方は、以下の記事が参考になるでしょう。
サイトを開設するには、まずサーバーへインストールしなければなりません。サーバーは自分で用意することもできますが、初心者にとっては非常に大変です。
よって、レンタルサーバーの自動インストール機能を利用するとよいでしょう。ここでは知名度・機能・利用者数がともに多い大手レンタルサーバーをご紹介します。
レンタルサーバー3選
- エックスサーバー:機能・スピード・安定性がともに高い分、他の格安レンタルサーバーよりも少し高め
- SuiteX:価格の安さとセキュリティの高さが魅力
- さくらのレンタルサーバー:低価格と充実のサポートを重視したい方向け
中でもエックスサーバーの「クイックスタート機能」を利用すれば、わずか10分程度で完了します。
上記のレンタルサーバーではないサービスを選ぶ場合は、自動インストール機能を提供しているサービスを選びましょう。
WordPressの使い方
使い方①:WordPressにログインする方法
ログインするためには、まず管理画面にたどり着く必要があります。初期状態の管理画面は以下のURLからアクセス可能です。
管理画面ログインURL
- http(s)://インストールしたサイトのURL/wp-admin/
- http(s)://インストールしたサイトのURL/wp-login.php
よくある間違いの1つに、URLをGoogle検索フォームに入力することが挙げられます。
ログインのURLは通常検索エンジンにヒットしない設定となっているため、一番上のアドレスバーに入力しましょう。
ログイン画面にアクセスできたら、ユーザー名またはメールアドレス、パスワードを入力してログインボタンをクリックすれば完了です。
使い方②:WordPressで行うべき5つの初期設定
ログインができたら、次に初期設定を行いましょう。
記事執筆前に最低限やっておくべき設定箇所は以下の5つです。
- テーマ
- プラグイン
- 固定ページ
- パーマリンク
- サイト名
どれもブログを運営するにあたって大事な部分であるため、必ず設定しましょう。
テーマの設定
テーマとは、サイトのデザインのことです。WordPressでは無料で使えるテーマが充実しており、カスタマイズも簡単に行えます。
設定方法としては以下の4ステップで完了です。
テーマの設定方法
- 管理画面の左側にある「外観」をクリック
- テーマを選択し、上部の新規追加をクリック
- 無料のテーマの中から好きなデザインを選択し、インストールをクリック
- 忘れずに有効化する
たくさんあるテーマの中から、自身のサイトに合ったデザインを選びましょう。デザインは何度でも変更できます。
プラグインの設定
プラグインとは、サイトに新しい機能を付け加えたり、カスタマイズしたりするための拡張機能です。
初期の段階ではプラグインが追加されておらずサイトが使いづらい状態のため、いくつか追加して操作や運用を快適にしましょう。
プラグインもテーマ同様、管理画面の左側からアクセスできます。あえてプラグインを1つ追加するとすれば、目次作成のプラグインである「Table of Contents Plus」をダウンロードするとよいでしょう。簡単に目次が記事に表示されるようになります。
固定ページの設定
固定ページとは、カテゴリーやタグに分類されないページのことです。例えば、お問い合わせフォームやプライバシーポリシーは固定ページで作成されます。
ブログ運営する際には固定ページで以下の3つの記事を作成しておくとよいでしょう。
おすすめ固定記事
- プライバシーポリシー
- お問い合わせフォーム
- 自己紹介ページ
特にプライバシーポリシーとお問い合わせフォームはブログ運営に必須な要素となっているため、必ず作成します。
パーマリンクの設定
パーマリンクとは簡単に説明するとブログ記事のURLのことで、どのように記事のURLを生成するかを設定できます。途中で変更してしまうとこれまでに書いた記事のURLも同時に変更されてしまい、変更前に他サイトに貼ってあったリンクを修正しなくてはなりません。そのため、事前に設定しておきましょう。
パーマリンクの設定手順は以下の通りです。
パーマリンクの設定方法
- 管理画面の左側にある「設定」から「パーマリンク設定」をクリック
- 選択肢の中から「投稿名」を選択し、左下にある保存をクリックして完了
これで記事タイトルがURLとなります。あとは投稿画面にて、パーマリンクを日本語から英語に変更していけば適切なパーマリンクの完成です。
サイト名の設定
サイト名やサイトのキャッチフレーズがあるならば、記事投稿前に設定しておいた方が無難です。後から変更もできるため、仮の名前で構いません。
管理画面の「設定」から「一般」を選択し、サイトのタイトルとキャッチフレーズを変更しましょう。
使い方③:初心者が簡単に記事を投稿する方法
ここからは初心者が簡単に記事を投稿していく方法について解説していきます。記事を書くときの基本的な流れは以下の通りです。
記事を書く時の流れ
- ブロックエディタ(投稿画面)で記事を書いていく
- カテゴリーとタグを使って記事を管理する
- アイキャッチ画像を設定する
- 下書き保存をしてプレビューで記事を確認した後、公開する
執筆から投稿までの大まかな流れを解説していきます。
ブロックエディタで記事を書いていく
記事を執筆するためにはブロックエディタという機能を使いこなさなければなりません。ブロックエディタでは文章や画像、動画などをブログ内に盛り込むことができます。
少々クセがあるブロックエディタですが、早いうちに使い方をマスターしておくことを推奨します。
カテゴリーとタグで記事を管理する
記事の執筆が完了したら、次にカテゴリー・タグの設定をしましょう。両者は関連記事をまとめる際に使用します。
カテゴリーを追加する場合は以下の手順に沿って設定します。
カテゴリー追加方法
- 投稿画面の右側にあるメニューから「カテゴリー」をクリック
- 新しいカテゴリーを作成したい場合は「新規カテゴリーを追加」をクリックし、新しいカテゴリー名を入力
- 下にある「新規カテゴリーを追加」をクリックすると新しいカテゴリーの追加が完了
タグの場合も同様の方法で設定していきます。
カテゴリーやタグを設定する場合、設定後に下書き保存をするのを忘れないようにしましょう。下書き保存については本記事で改めて解説しています。
アイキャッチを設定する
アイキャッチはブログの顔ともいえる部分です。ブログ内の記事一覧やSNSで投稿する際に表示される画像のことをいいます。
設定は以下の手順で行ってください。
アイキャッチ設定方法
- 投稿画面の右側にあるメニューからアイキャッチ画像を選択し、「アイキャッチ画像を設定」をクリック
- 左上のファイルをアップロードをクリックし、パソコン内の画像をWordPress上にアップロード
- アップロードした画像にチェックをつけ、右下の「アイキャッチ画像を設定」をクリックすれば設定完了
プレビューを確認してから公開する
最後に記事をネットに投稿して記事の執筆は完了です。しかし、すぐに公開するのではなく、まずは一度プレビューで実際にどのように読者に対して表示されるのかを確認しましょう。画面上部(ヘッダー)の右側にあるプレビューをクリックすれば、どのような記事に仕上がっているのかを確認できます。
そして忘れてはならないのが下書き保存です。下書き保存もプレビュー・公開と同じ場所に配置されているため、こまめに下書き保存をしましょう。特にカテゴリーやタグなどを設定した後は下書き保存をしないと、設定が反映されない場合があります。
使い方④:WordPressで初心者が記事投稿後にやること
記事が投稿できたら、さらにブログを改善していくために6つの項目を設定する必要があります。記事投稿後に初心者がやるべき設定は以下の通りです。
投稿後の設定ポイント
- メニューバーの作成
- ファビコンの作成
- バックアップ
- ログインユーザーの設定
- シェアボタンの設置
- サイドバーのウィジェットの設定
たくさん設定する項目はありますがどれもそこまで時間はかからないため、素早く設定しましょう。
メニューバーを作成する
メニューバーとは、ブログのタイトルの下に設置されることが多いメニューの一覧です。作成方法は以下の通りです。
メニューバー作成方法
- 管理画面左側の「外観」を選択し、「メニュー」をクリック
- メニュー名の欄に自分があとから理解できるような名前をつけ、バーの右側にある「メニューを作成」をクリック
- 「メニュー設定」が表示されるため、表示させたい場所にチェックをいれて「メニュー保存」をクリック(初心者はトップメニューにチェックをいれておくとよい)
- 「メニュー項目を追加」から任意の固定ページにチェックをいれ、「メニューに追加」をクリック
- すべての設定が完了したら、「メニューを保存」をクリックし、実際のページで正しく表示されているかを確認
事前に表示させたい固定ページを作成しておきましょう。例えば、「お問合せページ」や「プライバシーポリシー」などが定番です。
ファビコンを作成する
ファビコンは、ブラウザーのタブの左側に表示されるマークのことです。
設定は以下の手順で行いましょう。
ファビコン作成方法
- 管理画面左側から「外観」を選択し、「カスタマイズ」をクリック
- 左側のメニューにある「サイト基本情報」をクリックし、サイトアイコンを選択をクリックする
- 記事投稿の場合と同じように好みの画像をアップロードすれば完了
バックアップをとる
サイト内での操作ミスや不正アクセスによってサイトのデータが壊れても、バックアップがあればすぐにブログを立て直すことができます。データの破損に備えて、バックアップは定期的にとっておきましょう。
ログインユーザーの設定をする
「何人かのチームでブログを運営していきたい」という方のために、管理者ユーザー以外に、他のユーザーの追加方法を解説します。
ログインユーザー追加方法
- 管理画面左側から「ユーザー」を選択し、「新規追加」をクリックする
- ユーザー名とメールアドレス、パスワードを決めてそれぞれ入力する
- 下部に位置する「購読者」をクリックし、権限の範囲を決定する。
- 最後に「新規ユーザー」をクリックすれば完了
各々の権限でできることは以下の通りです。
- 購読者:記事の閲覧やコメントが可能
- 寄稿者:記事の追加はできるものの、公開はできない
- 投稿者:記事の追加・公開のみが可能
- 編集者:記事の追加・公開以外にも固定ページの設定もできるが、ユーザーの追加といったブログそのものの管理に関わることはできない
- 管理者:すべての設定が可能
シェアボタンの設置をする
SNSはサイトを拡散するために非常に有効な手段です。そのため、サイト内から簡単に拡散できるSNSシェアボタンを設置してみるとよいでしょう。
初心者がボタンを設置する方法は2通りあります。1つはブログテーマの機能を利用する方法で、もう1つがプラグインを利用する方法です。プラグインでSNSシェアボタンを設置する場合、「Ultimate Social Media」や「AddToAny Share Buttons」というプラグインがおすすめです。
サイドバーのウィジェットを設定する
ウィジェットとは、主にサイトのサイドバーやフッターを編集する機能のことをいいます。WordPressではウィジェットを追加することで、サイトの機能やレイアウトの変更が可能です。
ウィジェットと呼ばれるものには以下のようなものがあります。
ウィジェット
- 最新記事
- サイト内検索
- 関連記事
- 人気記事
- アーカイブ
- カレンダー
- カテゴリー
本記事では、サイドバーにウィジェットを追加する方法を解説していきます。カテゴリーをサイトに追加しておくと、ユーザーがお目当ての記事を探しやすくなるでしょう。
カテゴリーを追加する手順は以下の通りです。
カテゴリー追加方法
- 管理画面左側から「外観」を選択し、「ウィジェット」をクリック
- ウィジェットの画面に移動したら「カテゴリー」をクリック
- 「サイドバー」を選択し、「ウィジェット追加」→完了をクリック
初心者はまずWordPressの大まかな使い方を理解しよう
本記事では、初心者向けにWordPressの使い方を解説していきました。初めてサイトを開設するとなると、やることがたくさんあって大変に思うかもしれません。一つ一つ時間をかけて設定していくと、とてつもなく時間がかかりますし、サイトの運営自体が嫌になってしまう方もいるでしょう。
そうならないためにも、初心者はまず最低限何を設定すればいいのかを把握することが大切です。細かい設定は操作に慣れてからでも遅くはありません。
また、設定している途中でどうすればいいのかわからなくなってしまったら、Web制作会社に問い合わせてみるのも1つの手です。Web制作会社はいわばサイト立ち上げのプロであるため、WordPressに関してもあなたに適切な提案をしてくれるでしょう。