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Shopify PlusとShopifyの違いとは?上位プランならではの機能を解説

鈴原 千景

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鈴原 千景

Shopify PlusとShopifyの違いとは?上位プランならではの機能を解説

Shopifyにはベーシック・スタンダード・プレミアムの3つのプランがありますが、実はこれらの3つのプランとは別にShopify Plusというプランが存在することをご存じでしょうか?

本記事では、Shopify Plusと通常のShopifyの違いについて解説していきます。料金・機能といった面で両者には大きな違いがあるため、まだShopify Plusをよく知らない方はぜひ最後まで目を通してみてください。

Shopify Plusとは?通常プランとの違いについて

Shopifyにはベーシック・スタンダード・プレミアムの3つのプランが存在します。これらの通常プランよりさらにできることが多く、最上位とされているのが「Shopify Plus」です。

Shopify Plusは、通常のものと比べて大企業や取引量の多い店舗のためのプランになります。また、卸売をしたい場合にもShopify Plusを検討してもよいでしょう。

ただし、Shopify Plusは他のプランに比べて機能がたくさん搭載されている分、HTMLやCSSといったマークアップ言語の知識が必要になります。

自社だけで対応できない場合、本記事で後ほど紹介するShopify Plusパートナーに認定された企業への相談がおすすめです。

Shopify Plusと通常プランの料金体系

Shopify Plusの料金は月額2,000ドル(日本円で約22万円:2021年9月時点です。初期費用はかかりません。全プランの月額料金と決済手数料については以下の通りです。

Shopify Plus プレミアムプラン スタンダードプラン ベーシックプラン
月額料金 2,000ドル(日本円で21万円) 299ドル(日本円で約3万円) 79ドル(日本円で約8,000円) 29ドル(日本円で約3,000円)
日本のクレジットカード手数料(ペイメント使用時) 要相談 3.25% 3.30% 3.40%
海外(AMEX)のクレジットカード手数料(ペイメント使用時) 要相談 3.80% 3.85% 3.90%
JCBのクレジットカード手数料(ペイメント使用時) 要相談 4.05% 4.10% 4.15%
Shopifyペイメント以外の決済サービス使用時の追加料金 +0.15% +0.50% +1.00% 2.00%

クレジットカード決済をメインとするならば、Shopify独自の決済システムであるShopifyペイメントの利用をおすすめします。

Shopifyペイメントでは個々のカード会社と契約しなくても、複数の国際ブランドをまとめて利用することが可能です。また、他の決済方法で発生する追加料金が発生しないという点も大きなメリットといえるでしょう。

Shopify Plusにおいてペイメントを利用する際の手数料は公式からは明言されていません。詳しい手数料を知るには直接担当者に問い合わせをする必要があります。

参考として、通常プランで決済手数料が最も安いプレミアムプランだと手数料は以下の通りです。上位プランになるほど手数料が安くなるため、Shopify Plusも同じように以下の料金よりもさらに安くなることが予想されます。

【参考】Shopifyプレミアムプランの決済手数料(Shopifyペイメント利用時)

  • 国内のオンラインクレジットカード手数料:3.25%
  • 海外(AMEX)のオンラインクレジットカード手数料:3.80%
  • JCBのオンラインクレジットカード手数料:4.05%

同じ国内のクレジットカードでも、JCBのみ手数料は他と比べて高めに設定されている点には注意が必要です。

加えて、Shopifyペイメント以外の外部決済サービスを利用する場合は、取引1件ごとに追加の手数料がかかります。Shopify Plusでの追加手数料は0.15%です。

また、有料のテーマやアプリを利用する場合に利用料金が追加で発生する点は通常プランと同じ仕組みになります。

Shopify Plusの主な機能

次に、Shopify Plusならではの主な機能について解説していきます。本プランは大企業や取引量の多いストア向けのプランのため、利用することで多忙な業務を効率化できます。

また、複数の店舗を展開したり新たにBtoB(卸売用)の店舗を立ち上げられたりする点は通常のプランではできないことです。

Shopify Plusのならではの機能

  • 受注や在庫表示などの店舗業務の自動化
  • キャンペーンの実施や商品リリースの自動化
  • 複数の店舗を作成しまとめて管理
  • BtoB向け店舗の立ち上げ

機能①:受注や在庫表示などの業務の自動化

Shopify Plusのみにおいて使える無料アプリ「Shopify Flow」には、受注や在庫の管理、顧客情報についてのワークフローを作成し自動化する機能があります。これにより、様々な作業をスタッフの代わりにアプリが行ってくれます。

「Shopify Flow」の主な機能

  • リスクの高い注文を受注したときの通知
  • 在庫切れや商品補充の際、商品に付けたタグから在庫表示の変更、スタッフへの通知
  • クーポンコードの反映や通知
  • ユーザーに応じたポイントの付与
  • 注文やキャンセルした顧客の特性・購入金額・販売経路などに基づいたタグを追加し通知
  • 注文作成・返金時に注文内容や顧客特性に基づくタグを追加し通知

機能②:キャンペーンの実施や商品リリースの自動化

「Launchpad」を利用することで、割引キャンペーンや商品リリースを1つのイベントとして管理できます。

あらかじめ設定したスケジュールで必要な作業を自動的に実行することにより、指定時間にスタッフが待機して手動でイベントを開始する必要がありません。

具体的に自動化できる主な作業は以下の通りです。

「Launchpad」で自動化できる主な作業

  • 指定した日時に商品価格を変更
  • 特定の商品を指定日時に店舗で公開
  • 指定した時期に店舗内在庫における限度数の向上
  • テーマカスタマイズの計画
  • イベント開始時期や期間の設定
  • 指定期間、店舗をパスワードで保護
  • イベント実施後のデータの収集

機能③:複数の店舗を作成しまとめて管理する機能

Shopify Plusでは合計10個の店舗を作成できます。ブランドごとにサイトを作成する場合や、グローバル展開のなかで国ごとにサイトを作成する場合に非常に便利です。

複数を店舗サイトを運営する場合、「組織の管理画面」において以下のような一括管理が可能です。

ストア分析 組織全体および特定店舗の販売合計・注文を表示する。特定の店舗の売り上げや運営状況も表示できる
「Shopify Flow」の管理 Shopify Flowで作成するワークフローの新規構築や編集をはじめ、店舗間において設定をコピーすることが可能
ユーザーの管理 ユーザーの新規追加のほか、再有効化・一時停止・削除を一括で行える。また、アクセス権や編集権限などの割り当てが可能。パスワードの2段階認証機能もあり。
ストアマネージメント

組織内の全店舗の表示や各店舗へのアクセス、条件による店舗の絞り込みが可能。


機能④:卸売用のECサイトの立ち上げ機能

パスワードを通知したユーザー限定で利用できるサイトを作成できます。誰にでも開かれている一般的なサイトでは卸価格を表示して販売することは難しいでしょう。

しかし、本機能を利用することで簡単にオンラインでの卸売りが実現します。また、卸売りに便利な以下のような機能も搭載されています。

卸売りに便利な機能一覧

  • 顧客・団体ごとの価格や割引率の設定機能
  • 購入数量に応じた価格の設定機能
  • 一度商品を購入した顧客が簡単に再注文できる機能
  • 在庫・注文・顧客の情報を既存の店舗や他のツールに同期する機能
  • 請求書発行前に卸売注文を確認する機能

Shopify Plusを運営する上で得られるメリット

Shopify Plusには本記事で紹介する以外にも便利な機能が多々あります。そこで、先程紹介したような機能も踏まえてメリットを5つ解説していきます。

Shopify Plusを運営する上で得られるメリット

  • サポートが手厚く、安心して店舗運営ができる
  • ランニングコストの削減
  • 強固なサーバーと迅速なサイトスピードによる安定感
  • グループで店舗運営ができて効率的
  • Shopify POS Proが無料で使える

メリット①:サポートが手厚いため安心して店舗運営ができる

ネットショップ構築や運営にかかわる24時間対応サポートをローンチエンジニアから受けることができます。また、構築・運営だけではなく事業戦略のアドバイスもShopifyエンジニアから受けることが可能です。

何かと機能の多いサービスを使いこなすためのコツをしっかり教えてもらいましょう。

さらに本サービスでは、カード情報セキュリティの国際基準である「PCI DSS」に準拠した厳重なセキュリティを事業者に提供しています。

メリット②:ランニングコストの削減

先程解説した主な機能を駆使することでランニングコストを削減することができます。取引量が多い事業者からすると、店舗の運用業務はかなり負担になっているといえるでしょう。

運用業務に関しては、アプリを利用することで時間とコストを削減できます。削減した時間やコストを人にしかできないクリエイティブな業務やマーケティングに費やせることが大きなメリットです。

メリット③:強固なサーバーと迅速なサイトスピードによる安定感

Shopify Plusは1分に10149件の注文を処理でき、99.98%のアップタイムが保証されています。流行りのグッズ販売によるスパイスアクセスにも耐えることができ、サーバークラッシュによる機会損失を防ぎます。

実際に、世界的アーティストのジャスティンビーバーや、Instagram2億以上のフォロワーを持つカイリージェンナーのECサイトはShopify plusで構築されています。

メリット④:グループで店舗運営ができるため効率的

大規模ECサイトを運営するには、複数の人間が同時にログインして作業する必要があります。そこで本サービスでは登録できるスタッフアカウント数を無制限にしていますので、大規模ECサイトの運営業務を行ったとしても問題ありません。

通常だと最大でもアカウント数は15までです。業務効率アップを行いたい方はShopify Plusを利用しましょう。

メリット⑤:Shopify POS Proが無料になる

実店舗運営を行っている方は、ECサイトと実店舗を連携できる「Shopify POS Pro」を利用しましょう。通常プランだと利用料金が月額89ドル(約9,800円)かかりますが、本サービスを利用している方は利用料金が無料になるため、実店舗を運営している方にとって嬉しいメリットです。

Shopify POS Proを利用すれば、店舗とECサイトの売り上げを一括で管理することができます。在庫管理も簡単に行える上、最大で20店舗まで連携可能です。

Shopify Plusパートナーとは?認定企業も紹介

Shopify Plusには、「Shopify Plus パートナー」という企業とShopifyが結んでいるパートナーシップが存在します。

Shopifyと企業のパートナーシップには他にもShopifyパートナーとShopify Expertsパートナーがあり、これらのパートナーに認定されている会社・個人は、どれもShopifyのECサイト構築・紹介、アプリ開発などを行っています。

Shopify Expertsパートナーは通常のShopifyパートナーよりもできることが多く、Shopify plusパートナーはShopify Expertsパートナーよりもさらに上位です。上位になればなるほどShopifyに特化した大規模でのサポートやECサイトの構築が可能です。

特にShopify plusパートナーは、ShpifyのECサイト構築や運営サポートの豊富な実績に加えてサービスが提示している条件や厳しい審査をクリアした企業にのみ与えられるパートナーシップです。

非常に厳しい審査のため日本ではまだ数社しかShopify plusパートナーに認定されていません。ここでは、Shopify Plusパートナーに認定された2社を簡単に紹介していきます。

株式会社フラクタ

株式会社フラクタは、クライアント企業の「一員」としてECサイト構築やブランディングに携わることを企業理念としています。

ECサイト構築から運営コンサルティングまでを担当しており、ユーザーの購買体験を最大限に引き出す店舗を開設することが可能です。

ブランドを一から立ち上げたい、自社のECサイトを構築・運営してブランディングを強化したいという企業におすすめです。

トランスコスモス株式会社

トランス・コスモス株式会社は、ECサイトの構築だけではなくソフトウェアの研究・開発や、サーバーの運用構築など様々な事業を展開しているShopify plusパートナーです。

加えてコンピューターテクノロジーを駆使したECサイトの業務効率化、自動化、利益最大化のコンサルティングを行っています。

Shopify利用にとどまらず、ECサイト運営全般について相談したい場合におすすめです。

【まとめ】

本記事では、Shopifyとその上位プランであるShopify Plusの違いについて解説してきました。Shopify Plusは通常のプランと比べると月額使用料が高額です。しかし、その分運営業務にかける時間とコストが大幅にカットできるメリットがあります。

大企業が運営する店舗や取引量が多く運営業務が大変な店舗には、Shopify Plusの方が向いているでしょう。

また、Shopify Plusでサイトを構築する際は何かと複雑なため、Shopifyパートナーにサポートしてもらうことをおすすめします。

もし大規模なサイトを構築・運営するのであれば、パートナーの中でも最上位ランクであるShopify Plusパートナーに認定されている会社に依頼するとよいでしょう。

この記事を書いたライター

鈴原 千景

鈴原 千景

6年ほどライター・編集者・ディレクターを経験。マーケティング、ECサイト分野に強く、今まで数千記事を執筆。「難しいものを分かりやすく解説する」「クライアントと読者どちらの視点も考えつつ執筆する」をモットーにしている。

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この記事を監修した人

佐々 享平

佐々 享平

JetB株式会社制作部マネージャー。2017年入社からディレクターとして数々のホームページ制作案件を担当してきた。ECサイトやSEOについてなど幅広い知識を保有し、プレイングマネージャーとして実務も担当している。趣味はダイビング。

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