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メタディスクリプションとは?最適な文字数とクリック率が上がる書き方のコツを解説

樋口 可奈

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樋口 可奈

メタディスクリプションとは?最適な文字数とクリック率が上がる書き方のコツを解説

「メタディスクリプションって何?」

Webライターになりたての方など、聞きなじみのないワードに戸惑われているのではないでしょうか。

「メタディスクリプション」とは、ユーザーと検索エンジンにわかりやすいようにWebページの内容を要約した70~100文字程度の文章のことです。検索結果に表示されることから、クリック率にも影響します。

本記事では、

  • メタディスクリプションはSEOに影響するのか
  • メタディスクリプションの最適な文字数
  • クリック率を上げるためのメタディスクリプションの書き方

について解説します。実践的なコンテンツも用意しているので、ぜひ参考にしてみてください。

メタディスクリプションとは

メタディスクリプション(meta description)とは、ユーザーと検索エンジンにわかりやすいようにWebページの内容を要約した文のことで、スニペットとも呼ばれています。
HTML内にmeta descriptionタグを記述することで、検索結果のページタイトルの下に表示されます。

SEO観点でのメタディスクリプション設定の必要性

検索結果で上位化させるためには、メタディスクリプションは必ず設定しないといけないものなのでしょうか。結論からいうと、メタディスクリプションはSEOには影響がないとされていますGoogleが発表しているガイドライン上でも、メタディスクリプションは検索順位に直接な関係はしないと書かれています。

したがって、検索で上位表示させたいキーワードをメタディスクリプションに入れたとしても、それだけで順位が上がることは無いでしょう。
しかし、これらの理由だけで入れないと判断するのはまだ早いです。Googleは検索順位に関係無いとしつつも、メタディスクリプションを設定することをスターターガイドで強く推奨しているからです。

メタディスクリプション設定のメリット

Googleがメタディスクリプションの設定を強く推奨していると前述しましたが、SEOに関係が無いはずなのになぜ設定したほうが良いのか。それは設定するメリットがあるからです。

①クリック率・アクセス数が上がる

ユーザーは、何か欲しい情報があって検索します検索結果を見たときに、求めていた情報とぴったり一致するサイトがあれば、たとえ検索順位が1位ではなくてもそのサイトを開きますよね。その判断のきっかけとなるのがメタディスクリプションに書かれた文章というわけです。

ユーザーは、「ページタイトルよりもメタディスクリプションを見ている」という調査結果も発表されています。

②訪問者の理解度が上がり離脱率が下がる

どんな人に向けられていて、どんな内容が書かれているかがわからないまま本文を読み進めても理解がしづらく、ページを離れてしまう可能性も。
メタディスクリプションにサイトの内容をわかりやすい言葉で端的に書かれていると、前提情報となりユーザーは本文を読み進めやすくなって自然と満足度が高まります

③「対Google」ではなく「対ユーザー」を意識する

重要なのは、メタディスクリプションの設定を行うことは、検索エンジンに向けてではなく、ユーザーのために設定するという考え方です。

メタディスクリプションにキーワードを羅列して上位表示を狙うといった行為は、SEOの効果が無い上に、ユーザーからの信用を失いかねませのでこの考え方を忘れないようにしましょう。

メタディスクリプションを記述する際のポイント

ここからはメタディスクリプションを書くうえで押さえておくべき基本的な点を解説します。

①適切な文字数にまとめる

表示されるメタディスクリプションの文字数は、PCの場合は120文字程度、スマホの場合は50文字程度です。デバイスの幅に合わせる場合など、Googleの判断で必要に応じて変動があります。

では、適切な文字数はどのくらいかというと70文字~100文字です

しかし、それではスマホでは収まりきりません。よっておすすめの書き方が、50文字までに絶対に入れたい重要な情報を収め、それ以降の部分には補足情報や省略されてもおおまかな内容が伝わるような情報をいれるというものです。

②キーワードを入れる

対策キーワードをメタディスクリプションに入れましょう。これは、メタディスクリプションはSEOと無関係ということと逆説的に聞こえるかも知れませんが、その意図はSEOではありません。
検索したキーワードと一致するワードがメタディスクリプション内にあると自動的に太字になり、強調されるようになっています。ユーザーにアピールするチャンスとなるので有効に活用しましょう。

タイトルに入らなかったキーワードを入れるのも◎

タイトルはSEOに大きく関わるため対策キーワードを含めるのが常識となっています。しかし「盛り込みたいキーワードが他にいくつかあるけど、文字数の制限のために断念する」ということはよく起こります。
そうした際にメタディスクリプションにそれらのキーワードを入れることでタイトルで伝えきれなかったことを補足することができるのです。

タイトルのつけ方については、以下の記事で紹介していますので参考にしてみてください。

SEOに効果的なサイトタイトルのつけ方とは?テンプレ・マル秘テクニックまで徹底解説

③キーワードを前半に入れる

対策キーワードはただ入れるのではなく、前半に入れることでよりクリック率を高めることが期待できます。
理由は2つあり、1つ目は繰り返しになってしまいますがスマホで表示される場合後半の文章は表示されないため。2つ目はユーザーの目線は上の行をよく見る傾向があるからです。

特に伝えたいことから順に書くようにしましょう。

④キーワードを多用しすぎない

検索ワードと一致したときに太字で目立つからといって同じキーワードを何度も使うのは逆効果になってしまうのでやめましょう。

Googleのスターターガイドにも記載されていますし、ユーザーの目線になって想像してみると怪しいサイトなのでは?と不信に思われてしまっても仕方がありません
あくまで自然な文脈で対策ワードを入れることを意識し、どうしても複数になってしまう場合でも2~3回までにとどめるようにしましょう。

⑤内容をわかりやすくまとめる

メタディスクリプションはページの説明文です。限られた文字数のなか、いかにユーザーにとってわかりやすく文章をまとめられるかが鍵となります。
検索結果に競合サイトが並ぶ中から「このサイトを読んでみたい!」とユーザーに思ってもらえるような文章を書くことを意識しましょう

⑥ページごとに変える

検索結果にタイトルが異なる2つの記事が現れたのに、メタディスクリプションがどちらも全く同じものだと混乱してしまいますよね。このようにユーザーを戸惑わせてしまわないよう、ページごとに違うタイトルをつけるのと同様に、メタディスクリプションもページごとに内容を変えましょう

クリック率を上げるためのコツ

ここからは、メタディスクリプションの効果を最大限に引き上げるためのコツを紹介します。

①魅力的でわかりやすい文章を書く

文字数に制限があるなかでどうすればユーザーに魅力的に感じてもらえるのか。
最低限押さえておくべきポイントとテンプレ、また少しステップアップするためのテクニックを紹介します。

押さえておくべきポイント

  • どんな内容のページなのか
  • どんな人が対象のページなのか
  • このページを見るとどんなメリットがあるのか

最低限以上の3点を文中に入れるようにしましょう。

Webで情報収集をしている人は、例えば図書館にいる人ほど時間に余裕がない場合が多いでしょう。そのため、端的でわかりやすく、素早く情報収集ができそうなディスクリプションが好まれます

メタディスクリプションのテンプレ

  • ユーザーへの問いかけ
  • ページの内容
  • アクションを促す

以上の3つの項目を軸に考えます。

ユーザーへの問いかけ メタディスクリプションの効果的な書き方を知りたいで
すか?
ページの内容 この記事では基本的なメタディスクリプションの書き方
のコツや文字数、テンプレまで紹介します。
アクションを促す メタディスクリプションに強くなりたい方はご覧くださ
い。

このテンプレは様々なジャンルの記事に当てはめて使うことができるので活用してみてください。

②A/Bテストを繰り返す

メタディスクリプションのクリック率を本気で上げたい場合におすすめなのが、A/Bテストです。
内容の異なるAパターンとBパターンの文章を用意し、文章以外の要素(期間やサイトの内容、タイトルなど)は変えずに公開。どちらの文章がよりクリックされるかを検証するというものです。

この方法はある程度の期間が必要となるので、サイトの中の主要となるページのみで行うことをおすすめします。

おすすめキーワード

クリック率を高める、おすすめのキーワードを紹介します。

①地域系のキーワード

キーワード例

  • 都道府県名
  • 市区町村名
  • 最寄り駅・路線名
  • 有名な観光地名
  • 有名な施設名
  • 学校名

営業範囲が限られるサービスの場合は上記のような、エリア限定のキーワードを入れるようにしましょうちなみに「東京」といった地名を入れても、あまりにも範囲が大きすぎて検索上位を狙うのは難しいです。

例:NG)東京 美容院
  OK)表参道 美容院

このように、できるだけ地域を絞るようにしましょう。その他、上位化に繋がるキーワードが知りたい!という方は以下の記事も参考にしてみてください。

ロングテールキーワードとは?SEOで成功するための選定方法とおすすめツール11選

②簡便性を表すキーワード

キーワード例

  • 誰でもかんたん
  • 初めてでもできる
  • 失敗しない
  • すぐに覚えられる
  • 時短

手間や時間がかかりそう、難しそうと思うと誰しも腰が重くなってしまいます。手軽な印象を持ってもらうことはクリック率を上げるのに有効です
そういった懸念を取り払ってあげるような、上記のキーワードを積極的に入れてみましょう。

③緊急・限定を表すキーワード

キーワード例

  • 期間限定
  • 数量限定
  • 月〇件まで
  • 今だけ
  • 【朗報】

「現状維持バイアス」という言葉が存在するように、人間は変化を避け、知らないものに抵抗を感じる傾向があります。
これは行動経済学においても証明されており、ユーザーは不要不急の状況だと商品などの購入は先延ばしにしがちです。そんな状況を打破するには上記のような緊急・限定を表すキーワードが有効です。

設定する方法

メタディスクリプションは簡単に設定できます。今回は、HTMLで設定する場合とWordPressで設定する場合の2パターンを解説しますので、参考にしてみてください。

HTMLで設定する方法

<meta name=”description” content=”説明文”>

HTMLソースのheadタグに上記のように記述します。説明文の箇所には、ページごとに設定した文章を挿入してください。

WordPressで設定する方法

Yoast SEOAll in One SEO Pack

プラグインを使うと簡単にメタディスクリプションの設定ができます。おすすめはYoast SEOAll in One SEO Packです。

メタディスクリプションが反映されない理由

「設定したはずのメタディスクリプションが表示されなくて困っている」という方、いらっしゃいませんか?なぜそのようなことが起こっているのかを解説していきます。

①自動で書き換えられた

「設定したメタディスクリプション内のキーワードと、ユーザーが入力した検索ワードがマッチしていない」と検索エンジンが判断した場合、よりマッチ度が高い文章を本文から自動的に抽出して表示される場合があります
そのため、メタディスクリプションはそもそも必ず意図した通りに表示されるとは限りません。

②変更後、検索エンジンが巡回していない

メタディスクリプションを変更したのに検索結果に反映されないことはよくあります。これは当然のことで、そもそも検索エンジンはページの変更をすぐに反映してくれるわけではありません。
クローラーという検索ロボットが変更のあったページを巡回し、変更した状態を再インデックスしなければ検索結果に反映されないのです

メタディスクリプションが反映されない場合の対処法

では、メタディスクリプションを早く検索結果に反映させたい場合はどうすればよいのか。
検索エンジンにメタディスクリプションの変更をはじめとしたページ内の更新を知らせるにはサーチコンソール(Search Console)を利用します。

基本的にはサーチコンソールからサイトマップを送信すれば、メタディスクリプションを変更したページのインデックスも更新されます

しかし、サイトが持つページ数が膨大だったり、何かしらの原因でクローラーの巡回に時間を要したりする場合には、URL検査ツール(旧:fetch as Google)を使って特定のページをインデックス(再インデックス)申請しましょう

URL検査ツールの操作方法

まずは申請したいページのURLをサーチコンソール内で検索します。
メタディスクリプションの変更を反映させたい場合などは、過去にインデックス登録されているページの再インデックスを申請することになります。そのため、下図内の赤枠のように「URLはGoogleに登録されています」と表示されていますが、このままだと変更したことがまだ検索エンジンに伝わっていないので注意しましょう

サーチコンソールの画面

青枠線内の「インデックス登録をリクエスト」を選択すれば操作完了です。検索エンジンに問題ないと判断された後に、検索結果に反映されます。

まとめ

メタディスクリプションはSEOに直接影響を与えるものではありません。しかしユーザーからすると検索結果に表示されるメタディスクリプションこそがそのページの第一印象となり、どのページをクリックするかの決め手となりますページの内容にどれだけこだわっていても検索結果で興味を持ってもらえなければページの中身を見てもらうことすらできないのです。

当然、記事コンテンツなどの場合、毎回こだわったディスクリプションを考える時間がかけられないこともあるでしょう。そのような場合は、記事本文の先頭部分をディスクリプションに代用する設定をするのも1つの手です

しかし、主要ページ・アクセスの多い記事などに関しては、作成に時間をかける価値があるのではないでしょうか。オリジナルのディスクリプションを1から考える際に、この記事が参考になれば幸いです。

この記事を書いたライター

樋口 可奈

樋口 可奈

運営元のJetB株式会社メンバーで優良WEB立ち上げから参加。得意ジャンルはSEO、マーケティングやEC分野。これまでに数百記事を執筆した経験を活かし、読者にわかりやすい記事を提供します。趣味はアイドルのライブや漫画鑑賞。

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この記事を監修した人

⽵内 勇⼈

⽵内 勇⼈

JetB株式会社代表取締役。2014年に同社を創業し代表取締役に就任。同社では『広告費合戦に巻き込まれないWebマーケティング』をコンセプトにWebサイト制作やコンテンツ制作サービスを提供。中小企業を中心に1,200社以上の顧客を抱える。

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