Shopifyの9つの集客方法とおすすめ集客アプリ8選を徹底解説

「Shopifyで作るECサイトは集客力が高いって本当？」
「Shopifyサイトでもっと集客をしたい！」

このような疑問や理想がある方は多いのではないでしょうか。

Shopifyは、さまざまな集客方法と親和性が高いECプラットフォームです。ストアの目的に合わせて運用できる点が高く評価されていますが、実際に集客施策を展開するとなると、その選択肢の多さから、何から始めていいか迷うケースもあるでしょう。

本記事では、

• その他のECサイトと比べたShopifyの集客力
• Shopifyで集客力を高める9つの方法
• Shopifyの集客に役立つ8つのおすすめアプリ

について解説していきます。

どのECカートを選ぶべきか悩んでいる方から、すでにShopifyで作ったECサイトを運用している方まで、集客について押さえるべきポイントを解説していますので、ぜひ最後まで読んで参考にしてください。

Shopifyの集客力は高いのか？

Shopifyは「機能やデザインの自由度の高さ」だけでなく、自社ECサイトの弱点である「集客力」も兼ね備えています。自社ECサイトにも関わらず、集客に強いとされているのは、集客をアシストする仕組みが充実しているためです。

集客力を高めるための仕組みの1つにブログ機能が挙げられます。Shopifyにはブログ機能が標準搭載されており、高品質なコンテンツを継続的に発信すれば、サイト全体のSEO評価を高められます。ブログを書いてページが増えれば、流入経路の拡大に繋がり、結果として集客力の向上が期待できます。

専門知識や潤沢な予算がなくても集客できることが、Shopifyが人気の理由といえるでしょう。

Shopifyが不得意な集客施策

Shopifyは、集客力が高いECプラットフォームとして人気がありますが、下記の2点は不得意です。

• 日本特有の集客
• タグの設置

それぞれくわしく解説します。

日本特有の集客

Shopifyは、世界中で利用されているECプラットフォームで、越境ECに必要な機能が充実しています。一方で日本独自の集客に対応する機能やアプリは少ないのが現状です。

たとえば、アフィリエイト施策やLINEと連携するには、サードパーティアプリを活用するしかありません。公式アプリはなく、選択肢も少ないため、世界的にメジャーな集客方法に比べると、自由度が低い傾向があります。

また、日本で多い広告代理店への外注も難しい仕様となっています。代理店向けの管理画面や代理店権限を付与する機能などがないため、第三者に編集を依頼する際は、マスター権限を付与する必要があります。リスクがある上に、用意されている機能は自身で運営を行う事業者向けの機能がほとんどのため、外注は現実的ではないでしょう。

タグの設置

ECサイトの集客において、タグは大きな役割を持ちます。しかしShopifyは、デフォルトではタグの設置ができません。設置は可能ですが、いずれの方法もソースコードの編集や有料のアプリの導入が必要などの対応が必要です。

社内にプログラミングにくわしいスタッフがいれば問題ありません。いない場合、知識をつけるか費用をかけて対応することになるため、構築の際は事前に計画を立てておきましょう。

Shopifyが得意としている集客施策

下記は、Shopifyが得意としている集客施策です。

• 世界的にメジャーな集客方法
• 既存顧客の囲い込み

それぞれくわしく解説します。

世界的にメジャーな集客方法

170以上の国で利用されているShopifyは、世界的にメジャーなGoogle広告やFacebook広告、Instagram連携などの集客方法を得意としています。Shopify内の専用アプリを利用すれば簡単に連携が可能です。

また、ブログ機能が標準搭載されているため、コンテンツを充実させることで検索経由の集客も見込めます。成功すれば、広告費をかけずに安定した集客が実現するため、対策する価値があるでしょう。

既存顧客の囲い込み

SNSで多くのファンを抱えている場合や実店舗で顧客を抱えている場合、自社ECを構築できるShopifyがマッチします。楽天市場やAmazonなどのECモールでは、デザイン等の制限が多い中、たくさんのストアの中から選ばれなくてはなりません。一方、ShopifyであればSNSや実店舗と簡単に連携できる上、企業のブランドイメージに沿ったECサイトを打ち出せるため、既存顧客の囲い込みが可能です。

予算をかけずにShopifyで集客する方法3選

はじめてECサイトを運営する場合など、まとまった予算をかけられない人には、下記の集客方法がおすすめです。

各集客方法について、くわしく解説します。

ブログ運営

Shopifyに備わっているブログ機能を活用し、継続的に情報発信を行えば、ECサイトへの集客経路を拡大できます。販売する商品のターゲットユーザーにとって有益な情報を盛り込んだブログ記事を書くことで、ECサイトに訪れてもらえるようになるでしょう。

特に、商品に関する疑問を解消できるような記事や、商品の活用方法を紹介する記事などは、見込み顧客の獲得や、購入するか悩んでいる人の購買意欲を高める効果があるため、意識的に取り入れてみてください。

ただし、短期間で結果を出すのは難しい点に注意が必要です。質の高いコンテンツを継続して更新することで、安定した集客が実現します。

SEO対策

SEO対策とは、GoogleやYahoo!などの検索エンジンに評価され、検索結果の上位に表示されるための施策のことです。検索エンジンで上位表示されれば、多くのユーザーの目に留まり、流入が見込めます。

具体的には、ターゲットユーザーが検索するキーワードを自然に盛り込むことと、ユーザーにとって有益な情報を提供することが重要です。ページのタイトルタグやメタディスクリプション、コンテンツ、画像のaltタグに適切にキーワードを含めることで、検索エンジンにページの内容が伝わり、評価されやすくなります。また、そのキーワードに関する有益な情報を提供していると判断されれば、評価が高まり、検索上位に表示されやすくなるという仕組みです。

ただし、キーワードが不自然に詰め込まれたコンテンツはペナルティの対象となり、かえって順位を落としてしまいます。あくまで自然な文章であることを前提に、ユーザーの役に立つことを発信しましょう。

SNS運用

「拡散されやすい」という特性を持つSNSで情報を発信すれば、ECサイトの集客力を向上させる効果があります。SNSはブログなどの他の施策と違い、ユーザーと双方向でのコミュニケーションが可能です。うまく関係性を構築すれば、ファン化やリピーター獲得にも期待ができます。また、フォロワーが増えれば、広告費をかけなくても継続的にアプローチできるのもSNSならではの特徴です。

Shopifyは、さまざまなSNSと簡単に連携できます。プラットフォームごとにユーザー層や発信方法が異なるため、扱う商品の特性に合うSNSを見つけることが重要です。

予算を使ってShopifyで集客する方法6選

短期間で集客したい人は、予算をかけて行う下記の集客方法がおすすめです。

各集客方法について、くわしく解説します。

リスティング広告

リスティング広告とは、GoogleやYahoo!などの検索結果の上部にテキスト形式で表示される広告のことです。上位表示に時間を要するSEO対策とは違い、広告を出稿してすぐに効果が出るため、短期間で集客したい場合に適しています。

ただし、リスティング広告の運用を続けるにはコストがかかり続けるため、潤沢な予算がある場合を除いて、中長期的な集客に不向きです。

アフィリエイト広告

アフィリエイト広告とは、第三者（アフィリエイター）にメディアやブログで商品を紹介してもらう形式の広告のことです。口コミを見て商品を購入するか決断する人は多く、第三者に紹介してもらうアフィリエイト広告は、自社で行う施策では取り込めない顧客層にアプローチできるという特徴があります。

また、広告経由で商品が購入された際に報酬を支払う成果報酬型が基本で、費用対効果が高い点も嬉しいポイント。ただし、広告を通じて商品が売れなかった場合にも、ASPと呼ばれる仲介業者に利用料を払わなくてはならない点には注意が必要です。

SNS広告

SNS広告とは、Ｘ（旧Twitter）やInstagramなどのSNSプラットフォームに配信する広告のことです。SNS利用者のユーザー情報をもとに広告を表示させられるため、潜在顧客にアプローチできます。

広告は嫌煙されやすい傾向にありますが、SNS広告の中には通常の投稿とほとんど差がない表示形式のもあります。広告と意識されにくいため、投稿を見る感覚で見てもらいやすいのが特徴です。

SNSはプラットフォームによって、配信方法やユーザー層が異なります。テキストで魅力を伝えたい場合はX（旧Twitter）、写真映えする商品であればInstagramというように、商品の特性やターゲットに合わせたプラットフォーム選びが重要です。

ディスプレイ広告

ディスプレイ広告とは、Webサイトやアプリの広告枠に「画像＋テキスト」もしくは「動画＋テキスト」形式のバナーで表示される広告のことです。ユーザーが見ているサイトと関連性の高い広告が表示される仕組みのため、関心の高いユーザーにクリックしてもらいやすい傾向があります。

テキストだけでなく、画像や動画を用いて情報を発信できるディスプレイ広告は、イメージを的確に伝えられる点も特徴です。商品のターゲットにあった配信面選びと、バナーの作りこみにより、効率的な広告配信が実現します。

リマーケティング広告

リマーケティング広告とは、過去にECサイトを訪れたユーザーに対して配信する広告のことです。ユーザーが閲覧するサイトやアプリ、動画サイトなどに広告を表示させられます。

ECサイトで閲覧したものの購入には至らなかった商品を表示させたり、閲覧履歴からおすすめの商品を表示させたりと、さまざまなアプローチが可能です。

アプリ活用

Shopifyは、アプリをインストールすることで機能を拡張できます。集客に役立つアプリも多数用意されており、効果的に活用すれば、集客力を向上させられます。

SEOを強化するアプリや外部の広告プラットフォームと連携するためのアプリなど、さまざまなアプリが提供されているため、目的にあったアプリが見つかるでしょう。まずは無料で利用できるものから取り入れてみるのがおすすめです。

Shopifyの集客に役立つアプリ8選

Shopifyのアプリは多数提供されています。その中でも、優良WEBがおすすめする集客アプリは下記の8つです。

それぞれ、くわしく解説します。

SEO Manager

SEO Managerは、サイト内のSEOチューニングを網羅的に行えるアプリです。月額20ドルで利用でき、対策すべきキーワードの選定サポートやタイトル・メタディスクリプションタグの最適化、エラー項目の通知とった機能があります。このアプリだけで基本的なSEOを押さえられるため、迷ったらまず入れたいアプリといえるでしょう。

Plug In SEO

Plug In SEOは、サイトの問題点を提示し、さらに解決策の提案までしてくれるアプリです。14日間の無料体験期間が設けられており、その後は月額29.99ドル～3つのプランが用意されています。構造化データの設定に関する機能が充実しており、専門的な知識がなくても簡単に設置できるのが嬉しいポイントです。

Page Speed Booster

Page Speed Boosterは、ページの読み込み速度を高速化できるアプリです。無料で利用でき、設定を行わなくてもインストールするだけで機能が反映されます。ページの読み込みが遅いことは、顧客の離脱を招く上、SEO評価が下がる要因の1つです。アプリをインストールし、ユーザーが快適に遷移できる状態を整えましょう。

まるっと集客

まるっと集客は、各種アフィリエイト広告、Google広告、Facebook広告などと連携し、成果報酬型で出稿できる集客アプリです。売上が発生しなければ広告費がかからないため、赤字リスクがない点が嬉しいポイント。国内2,300店舗が利用しており、利用者から高く評価されています。

Googleチャネル

Googleチャネルは、Google Merchant Centerと連携し、Googleショッピングでの表示やShopify管理画面での広告管理を可能にするアプリです。Googleショッピングタブに表示されれば、より多くの人の目に触れる上、商品を画像で視覚的に訴求できるため、ストアに訪れてもらえるチャンスが広がります。リマーケティング機能も搭載されており、見込み顧客への効率的なアプローチも可能です。

Facebook ＆ Instagram Channel

Facebook ＆ Instagram Channelは、Facebookへの商品掲載やInstagramのショッピング機能との連携ができるアプリです。利用者の多いSNSと連携すればECサイトの認知拡大、さらに流入数の増加が期待できます。アプリを導入すると、面倒な設定をしなくても簡単にSNSでの発信ができるため、運用の手間がかからないのも嬉しいポイントです。

Yotpo

Yotpoは、UGCマーケティングをサポートするアプリです。UGCとは、ユーザーが制作したコンテンツのことで、Instagramに投稿された写真や動画、X（旧Twitter）に投稿された感想やレビューなどが該当します。アプリの主な機能はUGCの収集とレビュー表示です。GoogleショッピングやSNSで表示された際にはスターレーティングで目立たせられるため、クリック率向上が期待できます。

Point of Sale

Point of Saleは、オンラインストアと実店舗のレジを統合するためのアプリです。両店舗の販売情報や在庫情報を一元管理できるため業務効率化に繋がります。また、実店舗で商品のQRコードを読み取り、後日オンラインで購入してもらったり、実店舗に来店した顧客にメールを送信してオンラインでの購入を促したりと、さまざまな施策で購入までの導線を増やすことが可能です。

Shopifyの集客力を高めるには分析も重要

施策を実施しただけでは、十分な集客効果を得られません。定期的に現状を分析し、改善施策を展開することが重要です。

Shopifyサイトで集客力を高めるために、おすすめの分析ツールは下記の3つです。

• Googleアナリティクス
• Googleサーチコンソール
• Shopifyストアの分析機能

各ツールについて、くわしく解説します。

Googleアナリティクス

Googleアナリティクスは、Googleが提供する無料のアクセス解析ツールです。ECサイトへの訪問者数や訪問者の年齢、性別、地域、流入経路などを分析できます。

Googleアナリティクスを使うと、ユーザーによく見られているページや離脱が多いページなどをデータで把握できるため、改善すべき箇所が明確になります。また、複数の集客施策を展開している場合、どの施策が成功しているかを突き止めれば、費用対効果の高い施策に集約させて予算を削減することも可能です。

Googleサーチコンソール

Googleサーチコンソールは、Googleで検索されたキーワードや表示された回数、クリック数、掲載順位などを調べられるアクセス解析ツールです。Googleアナリティクスと同様、Googleが無料で提供しています。

Google検索からECサイトに訪れてもらうには、検索結果で上位に表示されることが重要です。商品に関するキーワードでの検索順位が低い場合、SEO対策の強化やその他の集客施策を検討する必要があります。また、上位に表示されているのにクリック数は少ない場合には、ページタイトルを改善するなど、クリック率を高めるための対策を講じる必要があるでしょう。

Shopifyストアの分析機能

Shopifyには、デフォルトでストア分析機能が備わっています。広告出稿前後のデータを比較して効果を分析したり、チャネルごとの売上を把握したりできます。

上位プランでは、さらに精度の高いレポートが確認できるようになるため、効果的なサイト改善が実現するでしょう。

Shopify運営の目的に合った集客方法を見つけましょう

Shopifyで集客力を高める方法は多岐にわたります。中でもブログ機能は、無料で手軽に始められる上、成功すれば安定的な集客が期待できるため、特におすすめの集客方法です。

ただし、「予算を抑えたい」「リピーターを増やしたい」「すぐに集客したい」など、目的によって最適な集客施策は異なります。求める成果を実現するには、目的の明確化と現状把握、そして各集客方法の特徴を押さえることが重要です。本記事を参考にShopifyの集客についての知識を深め、実践に活かしてみてください。