
「SEOはわかるけど、MEOって何のこと?」
「MEO対策って具体的に何をするの?」
Web集客をお考えの方、特に地域密着型のビジネスを展開されている方は、「MEO」というワードを耳にする機会が多いのではないでしょうか。
「MEO」とは、Map Engine Optimization(マップエンジン最適化)の略称であり、「地域名+キーワード」で検索したときに表示されるGoogleビジネスプロフィールの情報を上位化する施策を指します。店舗情報が上位表示されれば来店にもつながりやすくなるため、店舗経営を行っている方に最適なWeb集客の施策です。
本記事では、
- MEOの概要からSEOとの違い
- 具体的なMEOの施策
- MEOのツール
を解説します。この記事をもとにMEO対策を実施し、認知度・集客力アップにお役立ていただけると幸いです。
目次
MEOとは
MEOとは、Map Engine Optimization(マップエンジン最適化)の略称であり、Googleのローカル検索において、Googleビジネスプロフィールの情報を上位化する施策を指します。
近年では、スマートフォンで店舗やスポットを検索するときに「地域名+キーワード」で検索することが主流になりました。このように、地域に関連性のあるキーワードで検索することを「ローカル検索」と言います。このローカル検索結果で、Googleビジネスプロフィールの情報を上位化する施策がMEOです。

MEOは、ローカル検索結果でGoogleビジネスプロフィールの上位化を目指す施策のため、ローカルSEOと呼ばれることもあります。下の画像のように、ローカル検索結果の画面上部には、Googleマップと店舗情報が3つ表示されます。この検索情報はローカルパックと呼ばれており、ローカルパックの”3枠”に店舗の情報を表示できれば、競合の店舗よりも目に入りやすくなるため、認知とブランディング効果が期待できます。

SEOとの違い
SEOとは、Search Engine Optimization(検索エンジン最適化)の略称で、特定のキーワードで自然検索の上位表示を狙う施策を指します。
MEO(マップエンジン最適化)とSEO(検索エンジン最適化)には、名前の通り『マップ検索における上位化』と『検索エンジンにおける上位化』という違いがあります。つまり、MEOの狙いは「Googleビジネスプロフィールを上位表示させること」であり、SEOの狙いは「Webサイトを上位表位させること」です。2つの大きな違いとして、MEOはユーザーの来店や電話での問い合わせを目的としていますが、SEOは対象のWebサイトに誘導することを目的としています。
MEOはローカルSEOとも呼ばれています。ローカルSEOとは、特定のエリアにフォーカスした検索結果の中で、上位表示に行う施策のことです。ローカルSEOの中で、Googleマップに特化したものを「MEO」呼んでいます。また、MEOは広義の意味ではSEOに分類されます。

MEOのメリット
SEOより競合性が低く、上位表示が見込める
SEO対策は、大手企業やポータルサイトが上位を占めており、競合性が高く上位に表示させるには時間と労力を要します。MEOでは同じターゲット地域に存在する店舗のみが競合となることに加えて、対策している企業や個人が少ないことから、SEOに比べて上位表示を狙いやすい点が最大のメリットです。
また近年では、スマートフォンの利用者が増加したことに伴い、検索もスマートフォンで行うユーザーが増えました。モバイル端末で地域系のキーワードを検索すると、ローカル検索結果がファーストビューに表示されていることに気づきます。ユーザーは上から順に見ていく傾向があるため、MEO対策に取り組めば効果的にアピールすることができるでしょう。
SEOに比べて簡単に効果検証ができる
Googleビジネスプロフィールの“インサイト”という機能を使うと、検索されたワードはもちろん、電話が何回入ったか?などがわかります。SEO対策でも”Googleアナリティクス”というツールがありますが、計測用のタグなどを貼らないと効果の計測ができません。MEOは効果検証がわかりやすく、導入のハードルも低いWeb集客の施策です。
媒体に頼らず集客ができる
飲食店やサロンなどは、媒体を利用して集客を行うことが多いです。飲食店なら「食べログ」や「ぐるなび」、サロンなら「ホットペッパービューティー」が代表的な媒体と言えるでしょう。
しかし、上に挙げたような媒体で「渋谷 ネイルサロン」の特集ページがあっても、渋谷に店を構えるネイルサロンは数多く存在します。その中でユーザーが自分の店舗に興味を持ち、ページに訪れて予約してもらうためには、自店舗の情報を上位表示させる必要があります。店舗情報を上位表示させるには、掲載プランを上げなければいけないことがほとんどです。集客できたとしても、広告費による出費は必然的に増えるため、コスト面の負担は大きくなるでしょう。このような媒体に比べて、MEOはリーズナブルに対策できます。マージンもかからないため自社完結型の集客が実現できるのです。
また、MEO対策では上位表示だけでなく、Googleビジネスプロフィールを活用して店舗情報を充実させることができます。これによりユーザーの「電話番号が知りたい」「アクセスを確認したい」「写真を見て雰囲気が知りたい」「口コミを見て評判が知りたい」などのニーズをすべて検索画面上で満たすことができるため、来店につながりやすくなります。
MEOのデメリット
ターゲット地域を持たないビジネスは集客につながらない
MEO対策は特定の地域における、店舗集客を目的としたビジネスに向いています。そのため、実店舗やターゲット地域を持たない業種、例えばネットショップのみのビジネス等はMEOの集客に向いていません。
口コミに評判が左右されやすい
Googleビジネスプロフィールに店舗情報を登録すると、ユーザーから口コミをもらうことができます。ユーザーは自由に投稿できるため、ネガティブな口コミを書き込まれることも。MEOで上位表示が実現すれば、多くのユーザーにビジネスプロフィールの情報を見てもらうことができますが、ネガティブな口コミが多いと悪い印象を持たれてしまうこともあります。口コミには返信することができるため、ネガティブな口コミに対して丁寧に返信をすることで、ユーザーに対して接客態度をアピールすることも可能です。
MEOがおすすめの業種
MEOは“地域密着型”のビジネスに適した施策です。
下記におすすめの業種を挙げてみました。
- 歯科医院、病院
- 美容院、エステ、整体院
- 飲食店
- 弁護士事務所や税理士事務所など
ほかにも、結婚指輪業界なども盛んに行っています。Web集客の手段として、集客用のポータルサイトを使っている業種もあります。集客用のポータルサイトの中には、1回の電話に対して手数料を払わないといけないポータルサイトも存在します。Googleビジネスプロフィールは、電話に対する手数料を払う必要がなく、低コストでの集客が可能なため、地域に紐づいたサービスや業種におすすめです。
MEOインサイトとは
Googleビジネスプロフィールのインサイトは、店舗のオーナーがGoogleビジネスプロフィールにおける検索情報やユーザーの行動などを確認できる機能です。インサイトの機能を使うと、例えば「店舗が表示された回数」や「予約につながった回数」、「写真が見られた回数」などを把握できます。
インサイトから確認できる内容は以下の通りです。
・ユーザーがビジネスプロフィールを見つけた方法
・検索クエリ
・ユーザーがビジネス情報の検索に使ったGoogleサービス
・ユーザーの反応
・マップでのルート検索
・電話(曜日・時間帯)
・写真(閲覧数・枚数)
・ビジネスが認知されている要因
インサイトを上手く活用すれば、店舗の認知度向上や集客を増やすことにもつながります。
MEO対策で上位表示させるには
ローカル検索結果の掲載順位を決める要素として、Googleは以下の3つを公表しています。
関連性:検索キーワードとGoogleビジネスプロフィールが合致する度合を指します。関連性が高いほど、高く評価されます。関連性を高めるためには、Googleビジネスプロフィール内を充実させ、キーワードを盛り込むことが重要です。
距離:検索キーワードで指定された場所から店舗までの距離が近いほど高く評価されます。検索キーワードに地域が指定されていない場合は、ユーザーの現在地情報に基づいて距離が計算されます。
知名度:Web上の情報(リンク、記事、店舗一覧など)が知名度に影響しますが、オフラインでの知名度も加味しています。例えば、有名な博物館やホテルなどは上位に表示されやすくなっています。
3つの要素のうち、「距離」を対策することはできませんが「関連性」と「知名度」は対策できます。
MEOの対策方法 ★:重要度(5段階)
MEOの対策方法は数多くありますが、中でも効果的な施策を6つご紹介します。見出しの横の★は5段階の重要度を表しているので、MEO対策の参考にしてください。
Googleビジネスプロフィールに登録する ★★★★★
当たり前ですが、MEOはGoogleビジネスプロフィールに登録をしていなければ対策する事は出来ません。Googleビジネスプロフィールの登録の仕方を説明します。
【新しく登録する場合】
①パソコンでGoogleビジネスプロフィールにログインします。
②Googleアカウントにログインするか、アカウントを作成し、「次へ」をクリックします。
【既にGoogleマップに自店舗が表示されている場合】
「このビジネスのオーナーですか?」というリンクをクリックしてオーナー確認をすることで、店舗情報をGoogleビジネスプロフィールで管理できるようになります。
上記の方法から管理ページを開いたら、基本情報を登録していきます。基本情報の入力項目は条件分岐で変化しますが、主に下記の10項目です。登録にかかる所要時間は約10分です。
1. ビジネス名
2. ビジネスカテゴリの指定
3. 店舗・オフィスの有無
4. ビジネス所在地・住所
5. Googleビジネスプロフィールの登録確認
6. ビジネスの所在地をマップで指定
7. サービス提供地域の指定
8. 連絡先の電話番号とWebサイトの登録
9. 最新情報の入手の選択
10. オーナー確認(確認コード取得)方法の選択
Googleビジネスプロフィールの登録で気を付けるべきポイント
【NAP情報の統一】
Googleビジネスプロフィールに登録した後は、NAP情報[Name(ビジネスの名前)、Address(住所)、Phone(電話番号)]を登録していきます。公式サイト等に掲載している情報と統一していないと「MEO対策で上位表示させるには」で紹介した「知名度」に影響が出てきます。そのため、NAP情報の定型フォーマットを決めて、統一を徹底しましょう。
【ビジネス名】
ビジネス名には、「優良WEB株式会社」のような正式名称を登録します。ビジネス名に「渋谷のWeb制作会社をお探しなら!優良WEB株式会社」のようなキャッチコピーを含めたり、「渋谷駅から徒歩3分!優良WEB株式会社」と立地を含めたりするのはNGです。
【ビジネスに適したカテゴリの設定】
「カテゴリ」はGoogleビジネスプロフィールの中でも、特に重要な項目です。カテゴリは「メインカテゴリ」を1つまで、「サブカテゴリ」を9つまで設定できます。カテゴリは検索結果に大きく影響するため、ビジネスに適したカテゴリを漏れなく設定しましょう。関係のないカテゴリや必要以上にカテゴリを設定すると、Googleからの評価が下がってしまう可能性もあるため、注意してください。
ビジネスプロフィールのビジネス名 ★★★★★
ビジネス名の登録において、他のサイトで掲載されている店舗名と統一させることや、Googleのガイドライン違反に当たるような、過度な広告表記を入れないようにすることが大切です。
ビジネス名に地名を入れることは、ガイドライン違反まではいきませんがGoogleから推奨はされていません。また、ビジネス名に不要な情報を含めると、リスティングが停止される可能性もあるため注意が必要です。なお、ビジネス名の登録における注意点の詳細は「Googleビジネスプロフィールヘルプ」に記載されているので、一度目を通してから登録を行ってください。
口コミ ★★★★
Googleマップの検索順位には、ユーザーからの口コミも大きく影響します。MEO対策において、第三者からの客観的な意見となる『口コミと評価の高さ』は重要な評価指標です。口コミの投稿を促すため、Webサイトに飛べるQRコードやURLを印刷したチラシやポイントカード、会員証などを作成して来店したユーザーにアピールしましょう。
また、ローカル検索結果は、Googleビジネスプロフィールだけでなく、エキテン、Yahoo!、ぐるなび、食べログ、トリップアドバイザーなどの口コミとも連携しています。そのためこれらのサイトで評価の高い、多くの口コミを獲得している場合は上位に表示されやすくなります。
投稿 ★★★
「投稿」の機能を使って、ビジネスプロフィールのオーナーは店舗の情報を発信することができます。Googleのポリシーは、”ユーザーのためになる情報を提供すること”です。それに伴い、古い情報より、新しい情報を公開しているアカウントを好む傾向があります。すなわち、「投稿」を定期的に更新することで、Googleから評価が得られるようになります。また、キャンペーンの内容や店舗の情報をその都度投稿していれば、過去の投稿内容も検索結果に反映されるでしょう。
サイテーション ★★★
サイテーションは、「引用・言及」という意味です。サイテーションは、”ほかのWebサイトで自分たちの情報がどれだけ紹介されているか”の指標を指します。
MEO対策でサイテーションが重要である理由は、ローカルパックの掲載順位に「知名度」が考慮されており、知名度の評価にはサイテーションが関係していると考えられているためです。ほかのWebサイトで紹介されるほど「認知度が高い」とみなされ、上位表示につながります。Googleの評価対象となる情報は以下の4つです。
- ビジネス名
- 住所
- 電話番号
- ホームページのURL
サイテーションは、リンクがついていないただのテキストなので、正確な情報で紹介してもらえないと評価につながりません。
サイテーションにおいて、NAPの正確性は非常に重要です。NAPとは、以下の3つを組み合わせたものです。
Name(ビジネスの名前)
Address(住所)
Phone(電話番号)
Googleビジネスプロフィールの情報やWebサイト、SNSで掲載するNAPは統一させる必要があります。一致とは、”・(黒丸)のありなし”、”半角・全角の表記”、”電話番号のハイフンのありなし”なども影響します。
NAPが一致していないと、サイテーションの効果が十分に得られない可能性もあるため、バラつきがないように確認と修正を行いましょう。
リンク先のHPとの統一性 ★★
ビジネスプロフィールには、「Webサイト」というボタンがあり、URLを貼ることができます。このリンク先のHPとビジネスプロフィールの情報が統一されているかどうかも評価に関わってきます。
例えば、電話番号、サービス内容、住所、店舗名などです。遷移先のページと情報の差異がないように、“・(黒丸)のありなし”、”半角・全角の表記”、”電話番号のハイフンのありなし”などの記載には注意を払いましょう。
MEO対策に適したキーワード選定のポイント
①競合がまだMEO対策していないキーワードか
競合がまだ対策していないキーワードは非常に狙い目です。シェアの取り合いをせずに済むことはもちろんですが、競合がいなけれなGoogleも自社のGoogleビジネスプロフィールを上位に表示する以外の選択肢がないため有利に働きます。
また、競合がいたとしてもGoogleビジネスプロフィールを作ってあるだけなら対策の余地があります。競合が対策を行っていない場合、そのキーワードで優位に立てる可能性があるのです。「地域+業種」のキーワードで検索してみて、競合が存在しない、もしくはそれほど強くないときはそのキーワードの対策を積極的に行っていくべきです。
②検索数が少ないキーワードか
MEOにおけるビッグワードとは、検索数の多い複合キーワードを指し、スモールワードは検索数が数十~数百程度までを指します。ビッグワードはユーザーの母数が大きくなればなるほど、上位表示を狙う競合店舗が多くなり、レッドオーシャンになります。
Googleから既に高い評価を受けている競合と張り合って上位表示を狙っていくことが現実的に厳しい場合、対策自体が長期化したり無意味になってしまったりする場合もあります。そのため、ブルーオーシャンの可能性が高いスモールワードは狙い目だと言えます。スモールワードで検索する人は目的が顕著なことが多く、スモールワードの対策をすることで狙ったターゲットのみにアピールすることができ、来店につながりやすくなります。
また、スモールワードにはビッグワードが含まれていることが多いため、スモールワードの対策がビッグワードでの上位表示に有効な場合もあります。将来的にビッグワードで上位表示を狙っていくためにも、「スモールワードから対策を進め、内容を徐々に充実させていく」という対策の仕方がおすすめです。
③Googleマップの枠が表示されるか
Googleの検索結果画面には、マップの枠が出る場合と出ない場合があります。対策希望のキーワードでGoogle検索したときに、マップの枠が表示されない場合は、MEO対策しても意味がありません。Googleマップの検索結果にマップが表示されるキーワードを選ぶようにしてください。
MEOでブラックハットと言われていること
ブラックハットとは、Googleが定めるガイドラインに反し、アルゴリズムの弱点に付け込んで悪質な手法を用いて検索順位を上昇させる行為のことです。
“MEOでブラックハット”とされる行為として、タイトルのガイドライン違反や、過度な広告表記、口コミの偽造などのが該当します。ガイドライン内の対策に関しては自分で頑張れば出来るものばかりです。自分でもできるような対策にお金をかけるのはもったいないので、SEO以上にMEO業者に頼ることはおすすめしません。
SEOの場合はスパム判定されたらドメインを変えれば済みますが、MEOの場合はスパム判定されるとGoogleビジネスプロフィールのアカウントが削除されてしまいます。住所と紐づけられていることもあり、1度消されてしまったら移転しない限りアカウントが取れなくなってしまうので、極力業者に頼らずMEO対策をしていきましょう。
MEOツールのおすすすめ6選
MEOツールとは、MEO対策を効果的に行う上で欠かせないインサイト上の可視化などを行う分析ツールのことを指します。可視化できる項目は、ローカルパック内での検索ランキングや順位履歴などツールによって様々です。ここでは、無料と有料のMEOツールをそれぞれ3つご紹介します。
無料のMEOツール
下の表は、無料で利用可能なMEOツールの比較表です。
名称 | 検索順位チェック | 計測地域指定 | SEO対策としての 利用 |
利用状況に応じて 有料となる |
---|---|---|---|---|
I Search From | ○ | ○ | ○ | × |
Google広告 | × | × | ○ | ○ |
Promost 「MEOチェックツール」 |
○ | ○ | × | ○ |
参考:MEOツール比較10選|Googleマイビジネスの管理におすすめする理由も解説|WEB集客ラボ
無料のMEOツールの特徴は、利用できる機能が限られていることです。検索順位チェックを目的としているのか?MEO対策を目的としているのか?でツールを使い分ける必要があります。無料のMEOツールの中には、一部の機能が有料になる場合もあるため、利用する際は注意が必要です。
I Search From
I Search Fromの特徴
・国、言語、端末、キーワードを指定して検索順位の確認が可能
・SEO対策にも使える
I Search Fromは、ローカルパック内の検索順位とともにGoogle検索エンジン上の検索結果も調べることができるツールです。海外のツールのため英語表記ですが、翻訳で日本語に切り替えることができるので、支障きたすことなく利用できるでしょう。
Google広告
Google広告の特徴
・リスティング広告とディスプレイ広告などを一括管理できるため、業務効率化を図れる
・Googleアナリティクスと連携ができる
Google広告は、Googleが提供している広告主向け出稿プラットフォームです。1つの管理画面でリスティング広告とディスプレイ広告などを管理でき、MEO対策に欠かせない短い期間での集客施策をアシストするツールです。MEOツールの代表的な機能である、「検索順位チェック機能」はありませんが、ほかのMEOツールと組み合わせることで足りない機能を補完できます。また、Googleアナリティクスと連携することで、SEO対策を交えたMEO対策を行うことができます。
Promost 【MEO順位チェックツール】
Promost 【MEO順位チェックツール】の特徴
・地域、キーワードを指定したMEO順位を毎日自動でチェック
・毎日、キーワードごとの表示順位を計測してチャート化
Promostの【MEO順位チェックツール】は、Googleマップで表示される順位を毎日チェックできるツールです。また、計測地域を指定してチェックすることもできるため、地域とキーワードを指定したMEOの順位を確認できます。こちらのツールは、14日間無料で1つのキーワードの順位が確認できます。無料期間以降はチェックツールを見ることができなくなってしまうので、ご注意ください。
有料のMEOツール
チェック項目 | MEOチェキ | Gyro-n 「MEO順位チェックツール」 |
MEO tracker |
---|---|---|---|
料金(税別) | 0円~/月 | 1,500円~/月 | 20,000円~/月 |
計測キーワード数 | 8~ | 10~ | 50~ |
順位取得方法 | Google My Business API連携 | Google My Business API連携 | ― |
順位取得時間 | 順位取得 時間帯指定可能 |
昼、夕方〜夜、 深夜〜朝 |
順位取得 時間帯指定可能 |
契約期間 | 6ヶ月~ | 指定なし | 1ヶ月~ |
無料トライアル | 1ケ月 | 14日間 | 14日間 |
競合順位取得 | ○ | ○ | × |
画像キャプチャ保持 | ○ | × | × |
インサイトデータ管理 | ○ | ○ | ○ |
CSV出力 | ○ | ○ | ○ |
施策メモ | ○ | ○ | × |
GMB予約投稿 | ○(オプション) | ○ | × |
口コミ自動返信 | ○(オプション) | × | × |
改ざん防止機能 | ○ | ○ | × |
サイテーション 管理機能 |
× | ○ | × |
検索言語設定 | × | ○ | × |
参考:MEOツール比較10選|Googleマイビジネスの管理におすすめする理由も解説|WEB集客ラボ
MEOチェキ

MEOチェキの特徴
・競合の順位も計測が可能(3つまで)
・実際の検索結果画面を画像で管理画面に保持
・最大過去2年分のインサイトデータの確認も可能
MEOチェキは、ローカルSEO(MEO)の順位計測と効果測定ができるツールです。MEOチェキでは、実際の検索結果画面の画面キャプチャを保持しているので、いつでも計測した日時の検索結果を見ることができます。また、複数店舗の一括編集も可能なため、多店舗展開を行っているビジネスオーナーにおすすめです。
Gyro-n 「MEO順位チェックツール」
Gyro-n 「MEO順位チェックツール」の特徴
・Googleビジネスプロフィールとの連携による管理・運用
・多言語に対応
・Googleビジネスプロフィール「インサイト」のデータを最大18ヵ月までさかのぼって比較分析できる
Gyro-nの「MEO順位チェックツール」はGoogleマップの順位チェックだけでなく、Googleビジネスプロフィールと連携することで管理・設定・分析のトータル管理ができるMEOツールです。検索地点と検索時間帯を指定できるので、店舗の営業時間に合わせた検索シミュレーションができます。また、多言語検索機能を備えており、インバウンドユーザー向けの検索にも対応しています。
MEO tracker
MEO trackerの特徴
・クラウド型のため、PCの起動が不要
・表示順位を社内やクライアントと共有できる
MEO trackerは、Googleマップの順位を毎日計測・管理できるツールです。計測できるキーワードが50個~であることから、複数店舗を運営している方や、チェーン店の地域担当者におすすめです。他のツールに無い特徴として、社内・クライアントとデータを共有できる点が挙げられます。
【番外編】Googleビジネスプロフィールの悪い口コミを削除する方法
Googleビジネスプロフィールを運用していると、悪意のある口コミが書かれることもあります。根拠のない誹謗中傷を投稿されてしまうと、実際はそうでなくても投稿を見たユーザーはネガティブな印象を抱いてしまいます。
悪意ある口コミは、申請することで削除ができます。悪い口コミをそのままにしておくと、集客にも影響が出てしまうため、早めに対処するようにしましょう。ここでは、Googleビジネスプロフィールの口コミの削除申請の方法と、悪い口コミが削除できない場合に使える、イメージダウンを避ける対処法をご紹介します。
Googleが定めているポリシー
これらのポリシーに違反している場合、口コミ・写真・動画を削除できる可能性が高いとされています。
・スパムと虚偽のコンテンツ
・関連性のないコンテンツ
・制限されているコンテンツ
・違法なコンテンツ
・テロリストのコンテンツ
・露骨な性的表現を含むコンテンツ
・不適切なコンテンツ
・危険なコンテンツおよび中傷的なコンテンツ
・なりすまし
・利害に関する問題
参照:禁止および制限されているコンテンツ
Googleビジネスプロフィールに投稿された口コミにおいて、「自己都合では削除できない」ということを覚えておきましょう。
「違反報告」で口コミを削除する
Googleマップの店舗・企業情報のページの口コミは、Googleアカウントを持っている人なら誰でも投稿ができてしまいます。そのため、事実と異なる誹謗中傷やネガティブな内容を投稿されると、店舗や企業のイメージダウンは客足が減ることにもつながり、売上も下がる恐れがあります。
しかし、悪い口コミをオーナー側が削除や非公開にすることはできません。削除するためには、「不適切なクチコミ」としてGoogleに申請する必要があります。※申請したからといって、必ず削除ができるとは限りません。
削除できなかった場合は、「悪い口コミが削除できない場合の対処法」を参考に集客効果が低下しないよう、対策を行ってください。
ビジネスオーナーとして報告する
ビジネスオーナーの場合、この手順での報告がおすすめです。
STEP1
Googleビジネスプロフィールにログインして、「ビジネスを管理」をクリックします。
STEP2
リスティングが2つ以上ある場合は、カード表示に切り替え、管理するビジネス情報の「ビジネス管理」をクリックします。
STEP3
メニューの「クチコミ」をクリックします。
STEP4
報告するクチコミを見つけ、”縦3点のマーク”をクリックして、「不適切なクチコミを報告」クリックすれば報告は完了です。
第三者として違反報告する
STEP1
検索結果から該当のページを開き、店舗名の下にある「Googleのクチコミ」をクリックし、削除したいクチコミを表示します。
STEP2
右横に表示される、”フラグアイコン”または”縦3点のマーク”をクリックすると、「レビューを報告」の表示が出るのでクリックしてください。
STEP3
「このクチコミの問題点」の画面で違反の種類を選択し、「報告」をクリックすると報告は完了です。
口コミ削除の注意事項
- 違反報告が認められてから、削除されるまで数日かかります。
- クチコミは自動的に処理されます。虚偽のクチコミやスパムなどの不適切なコンテンツは自動削除しています。
- Googleビジネスプロフィールのページ自体は削除ができません。アカウントを削除したところで、管理者権限は解除されますが、口コミなどの店舗情報は残ります。
悪い口コミが削除できない場合の対処法
Googleビジネスプロフィールに投稿された口コミの多くはGoogleのポリシーに違反していないことが多く、削除されない場合もあります。削除できない時は、イメージダウンを防ぐ対策を行いましょう。
これから紹介する対処法は、「MEO対策」にもなり、集客力アップも期待できます。
口コミに返信する
Googleビジネスプロフィールに投稿されたネガティブな口コミに対して、丁寧に返信しましょう。投稿者の意見を踏まえた上で、不快な思いをさせてしまったことに対するお詫びと今後の改善についての返信をすることで、「真摯な対応をする店」という印象を与えることができ、口コミによるマイナスなイメージも払拭できるでしょう。返信後は、店舗スタッフに内容を共有するなどして、サービス向上・モチベーション強化につなげていくことも大切です。
また、ポジティブな口コミに対して、「いつもありがとうございます」や「高評価をいただきましてありがとうございます」という文とともに関連情報を紹介すると効果的です。
お客様にお願いして口コミを増やす
口コミは、新しい投稿が上に表示される傾向があります。その傾向を利用し、お客様にお願いして口コミを増やして悪い口コミを下に下げる方法です。
投稿をお願いするポスターやポップを貼るなどして呼びかける方法がありますが、広告目的や投稿すると割引されるキャンペーンなどを行うと、”Googleが定めるポリシーの違反”になる可能性があるので注意してください。
MEO対策は『地域密着型の集客』に効果的
本記事ではMEOについてご紹介してきました。MEOは地域密着型のビジネスに適した、認知度拡大と集客において効果的な施策です。Googleビジネスプロフィールを使えば、媒体に依存することなく集客が可能で、SEOより効果検証がわかりやすいという特徴を持っています。
また、MEOの対策をしている企業や個人がまだ少ないため、SEOより上位に表示されやすく、来店につながりやすい傾向があります。“Googleビジネスプロフィールにまだ登録していなかった方”や、”MEOを意識したことがなかったという方”はぜひ、『MEOの対策方法』で取り上げた施策と★を参考に、取り入れやすいものからMEO対策を始めてみてください。