ランディングページ（LP）制作の費用相場 – 料金や内訳、費用を抑える方法まで徹底解説

「ランディングページの制作費用はいくらだろう？」
「業者によって見積金額がバラバラでどこに頼めば良いかわからない」

上記のような疑問や悩みをお持ちではありませんか？ランディングページは、外注先や依頼範囲によって費用が大きく変わります。適切な価格で依頼するためには、相場や費用の内訳を理解しておくことが大切です。

そこでこの記事では、ランディングページの費用について以下5つのポイントに絞って解説します。

ランディングページの制作を検討している方は、ぜひ参考にしてみてください。

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ランディングページ（LP）制作の費用相場

ランディングページ制作の費用相場は10〜60万円程度で、「どこに」「何を」依頼するのかによって金額が変わります。外注先の制作会社の規模が大きくなるほど、高額になる傾向があります。また、依頼範囲や求めるクオリティも価格を左右する要因です。

ここでは以下4つの価格帯ごとに、制作できるランディングページの特徴を解説します。

10万円以下

• 低コストで作れる
• 短期間で公開できる
• 自社で対応すること：戦略設計、構成案作成、ライティング、運用・改善

低コストで制作したい場合、フリーランスに頼むと10万円以下での制作も可能です。制作期間が1週間〜1ヶ月と、スピーディーに公開できるのも特徴です。

ただし、作業範囲はテンプレートを活用したデザイン作成とコーディングに限られることが多く、独自性を出しづらいなどのデメリットもあります。画像やテキストの用意など、自社でも作業が必要な場合もあるため注意しましょう。

10〜30万円

• ターゲットに合わせたデザイン・構成が作れる
• 自社で対応すること：戦略設計、ライティング、運用・改善

コストを抑えつつデザインにもこだわりたいなら、10〜30万円程度が相場です。主な依頼先は中小規模の制作会社やフリーランスで、ランディングページ制作で最も多い価格帯です。オリジナルデザインの作成やコーディングに加え、構成案作成まで依頼できるケースもあります。

ただし多くの場合、公開後の修正や運用には対応していません。自社で対応するか、追加費用が発生する可能性があることを理解しておきましょう。

30〜60万円

• 高品質なランディングページが作れる
• 戦略設計〜公開までの工程をプロに任せられる
• 自社で対応すること：運用・改善

高品質なランディングページを目指すなら、30〜60万円程度の予算が必要です。中小規模の制作会社に戦略設計から公開までの作業全般を任せられ、成果にこだわったランディングページを作れます。制作会社によっては公開後のサポートを受けられることもあるため、予め作業範囲を確認しておきましょう。

ただし任せる工程が多い分、依頼先によって仕上がりに差が出やすい点に注意が必要です。実績やスキルを入念に確認し、信頼できる業者を選定してください。

60万円以上

• 手間なく高品質なランディングページが作れる
• 全ての工程をプロに任せられる
• LPに関するWebマーケティング全般の支援を受けられる
• 自社で対応すること：なし

60万円以上なら、ノウハウや実績が豊富な制作会社に全ての作業を任せられます。コンサルティングまで依頼すると高額になりますが、自社に知見がなくても高品質なランディングページを制作できます。

30〜60万円と同様に、どこに依頼するのかによって品質が大きく異なるため、制作会社を慎重に選ばなくてはいけません。また、制作期間は1ヶ月半〜3ヶ月程度と時間がかかります。制作会社のリソースによってはさらに時間がかかることもあるため、時間に余裕をもって依頼しましょう。

依頼先別の特徴と費用事例

ここでは、以下3つの依頼先ごとの特徴と費用事例をご紹介します。

1つずつくわしく解説します。

ランディングページの作り方については、以下の記事も参考になります。

ランディングページの作り方をわかりやすく解説 ！おすすめの無料ツールや成果を上げる7つのコツも紹介

フリーランス

• 費用が安い
• 柔軟な対応が期待できる
• 品質にばらつきがある

コストを抑えたい場合はフリーランスがおすすめです。制作会社は複数メンバーで稼働するため、人件費や固定費などの管理コストが発生します。一方フリーランスは、管理コストがかからない分、低コストで制作できます。また、細かな要望や緊急の依頼にも応えてもらえるなど、柔軟な対応を期待できるのもメリットです。

デメリットは、人によって対応や品質にばらつきがあるという点です。連絡が途絶える、納品物の質が低いなどの可能性もあり得るため、慎重に依頼先を選定する必要があります。実績や評価、ポートフォリオ、コミュニケーションスキルを確認してから依頼しましょう。

以下は、フリーランスに発注した場合の費用事例です。

PLuS Works

出典：PLuS Works

PLuS Worksでは、デザインとコーディングを依頼できます。テンプレートに当てはめる「ライトプラン」と凝ったデザインに対応できる「通常プラン」の2つから選択可能です。

Shin Design

出典：Shin Design

Shin Designでは8万円から依頼が可能で、ページのボリュームによって価格が変動します。レスポンシブデザインやバナー制作なども追加見積もりの上、依頼可能です。

中小規模の制作会社

• 制作会社ごとに強みがある
• 一定の品質を期待できる

中小規模は大手との差別化を図るため、特定の業界に特化している、デザインに強いなど、制作会社ごとに強みを持っていることが多いです。そのため、自社の目的や業界に合った制作会社を選べば、割安で質の高いランディングページを制作してもらえるでしょう。

公開後のサポートの有無は制作会社によって異なります。また、自社と同じ業界の制作実績が少ない場合は理想的な仕上がりにならないこともあり得ます。予め実績やノウハウをよく確認することが大切です。

以下は、中小規模の制作会社に発注した場合の費用事例です。

株式会社 free web hope

出典：株式会社 free web hope

株式会社 free web hopeには、累計1,000件以上のランディングページ制作に携わってきた実績とノウハウがあります。制作後のサポートや広告運用も対応可能です。安価な固定費で何度も改善してもらえるため、追加費用を気にせず成果を高めていけます。

株式会社 ポストスケイプ

出典：株式会社 ポストスケイプ

株式会社ポストスケイプでは3つのプランがあります。「初期制作プラン」では構成作成、ライティング、デザイン制作、コーディングなどの作業を40万円〜依頼できます。

「LP改善プラン」では、月額20万円〜でヒートマップ分析やA/Bテストの実施など定期的な分析・改善が可能です。

運営中のランディングページのコンサルティングを依頼したいなら、初期分析や改善提案をしてもらえる「LPお試しプラン」もおすすめです。

大手制作会社

• 対応範囲が広い
• 実績やノウハウが豊富にある
• 安定した品質を期待できる
• 費用が高い

大手ではエンジニアやデザイナーなど、各工程のスペシャリストがチームを組んで制作し、経験豊富なマネージャーが進行管理を行います。実績やノウハウも豊富にあるため、安心して依頼できます。制作の全工程やコンサルティングも任せられるため費用は高額になりますが、高い効果を期待できるでしょう。

以下は、大規模の制作会社に発注した場合の費用事例です。

株式会社 LIG

出典：LIG

株式会社LIGには、ページ数に応じた3つのプランがあります。企画や戦略立案から制作後の運用支援まで総合的に依頼でき、商品やサービスの魅力を余すところなく伝えられます。

ランディングページ（LP）制作の費用を左右する9つの要素

ランディングページの制作費用は、主に以下9つの要素で決まります。

1つずつくわしく解説します。

素材

画像や動画などの準備を依頼するかどうかによって費用は変わります。撮影を依頼する場合のカット数やパターン数も費用に影響を与えます。予め必要な素材を洗い出し、自社で手配が可能かどうかを確認しておきましょう。

節約したいなら、自社で撮影する、フリー素材サイトを利用するなどの手段があります。

維持費・運用費

ランディングページに必要な維持費・運用費には、以下のようなものがあります。

• ドメイン代
• サーバー代
• コンテンツ更新費

自社管理の場合は、ドメイン代・サーバー代のみで月額数千円程度です。

管理を外部に依頼する場合は、コンテンツ更新費も発生します。月額定額制ではなく、文章の修正や画像の差し替えなど、更新の度に作業内容に応じた金額がかかることが一般的です。月額で考えると5千〜5万円程度です。

対応範囲

どんな作業を依頼するかによっても費用は変わります。ランディングページの制作は主に以下の工程で行われます。

1. 戦略設計・競合調査
2. 構成案作成
3. ライティング
4. デザイン
5. コーディング
6. 運用・改善

1つずつ順番に解説します。

戦略設計・競合調査

「誰にどのような行動を起こしてほしいのか」を明確にする重要な工程です。具体的な作業は以下の通りです。

• ターゲットや目的の設定
• 競合の訴求内容の把握
• 広告出稿時のキーワード選定

これらを明確にしてから制作すれば、方向性がブレにくくなります。コストはかかりますが、自社にノウハウがない場合や成果にこだわりたい場合は、戦略設計から依頼することをおすすめします。

構成案作成

戦略をもとに、全体の構成やコンテンツの内容、配置を決めます。ユーザー心理を考慮した上で、必要なコンテンツを適切な順番で配置することが大切です。10万円以下のプランでは、自社で構成案を用意しなければならないケースが多いです。

ライティング

キャッチコピーや原稿を作成する工程です。以下の3パターンの進め方があります。

• 自社で作成する
• 自社と制作会社が共同で作る
• 制作会社が作成する

デザインに特化した制作会社の場合は、自社で用意しなければならないことが多いです。ランディングページの実績が豊富な制作会社なら、全て任せることも可能です。

ライティングは、商品の魅力を余すことなく伝え、ユーザーの購買意欲を掻き立てるような文章を書く技術が求められます。コンバージョンに大きく影響を与える部分でもあるため、自社にリソースがない場合は外注を視野に入れましょう。

デザイン

素材の色や文字のフォント、配置などのデザインを決定します。専門知識が必要なため、一般的に制作会社が対応します。

制作会社が作成したラフ案をもとに、完成イメージのすり合わせを行った上でデザインを作成してもらいます。認識のズレや修正工数を減らすためにも、こまめにデザインの確認をさせてもらいましょう。

コーディング

HTMLやCSS、JavaScriptなどを用いてデザインを実装します。デザイン同様、ほとんどの制作会社が対応してくれる工程です。

複雑な動きをつけるにはJavaScriptが必要です。中にはJavaScriptに対応していない制作会社もあるため、デザインにこだわる場合は予め対応可能かどうかを確認しておきましょう。

運用・改善

ランディングページは、公開直後から大きな成果が得られるものではありません。成果を上げるには、分析と改善を繰り返すことが重要です。

Googleアナリティクスやヒートマップツールによる分析から問題点を把握し、改善策を検討します。そして、検討した改善策をA/Bテストで効果測定します。

これらの作業を自社で対応することが難しい場合や、着実に成果を上げたい場合は、運用・改善までサポートしてくれる制作会社を選ぶと良いでしょう。

広告運用

ランディングページにアクセスを集めるためには、広告運用も欠かせません。自社運用も可能ですが、リソースがない場合やうまく運用できない場合は外注を検討しましょう。相場は20〜100万円程度です。

制作会社によっては、広告運用を外部企業へ再委託しているケースもあります。多くの人が関わる分、認識の相違や情報漏洩などが起こるリスクも大きくなります。予め、広告運用までトータルでサポートしてもらえるのかどうかを確認しておきましょう。

バナー制作

ランディングページにはバナーも必要です。ほぼ全ての制作会社でバナー制作に対応してもらえますが、追加オプションであることが多いです。相場は5千〜5万円程度で、サイズや種類などにより変動します。

レスポンシブ対応

閲覧するデバイスに合わせて表示を最適化させる、レスポンシブ対応の有無も費用を左右する要素の1つです。相場は2〜15万円程度で、デザインや要件、コンテンツ量などによって費用が変わります。

費用を抑えるなら、ターゲットをスマホユーザーに絞り、レスポンシブ対応させないという方法もあります。広告の出稿形態やターゲット層を考慮し、検討してみてください。

納期設定

短納期で依頼した場合、制作会社は人員を増強する、残業するなどして対応します。通常よりも人件費がかかるため、追加料金が発生する可能性があります。コストを抑えるためには、余裕のあるスケジュールで依頼することが大切です。

納品形式

納品形式は主に以下の2つで、どちらにするかによって費用は変動します。

• ZIPファイルで納品
• サーバーにアップロードして納品

前者はコーディングしたデータをZIPファイルで納品する形式です。納品後、自社でサーバーにアップロードするとランディングページを公開できます。後者の納品形式では制作会社がサーバーにアップロードを行ってくれるため、納品完了＝公開となります。

事前に対応可能な納品形式と費用を確認しておきましょう。

コンテンツのボリューム

コンテンツのボリュームが増えると、デザインやコーディングの作業量も増えるため、制作コストに影響が出ます。商材の特性を考慮し、必要なコンテンツや最適なボリュームを見極めましょう。

ただし、費用にばかり気を取られてコンテンツを削りすぎると、コンバージョンが獲得できない可能性があります。

成果が上がるランディングページを作るために、依頼先と相談しながら制作を進めることが大切です。

ランディングページ（LP）制作の費用を抑える2つのコツ

制作費用を抑えるコツは以下2つです。

1つずつくわしく解説します。

相見積もりをとる

制作会社によって費用は大きく異なるため、相見積もりをとるのがおすすめです。費用やサービス内容を複数社で比較し、自社に適した制作会社を選択できます。また、業者間に競争意識が生まれるため、価格交渉をしやすくなります。

その際、見積もり先が多すぎると比較や選定に手間がかかるため、3〜4社に絞りましょう。一括見積もりサイトを利用すると手軽に見積もりを請求できます。

一部のみ外注する

ランディングページは作業範囲によって費用が異なるため、自社に不足している部分のみを依頼すれば低コストで制作できます。たとえば、ザインは自社で行い、コーディングのみをフリーランスに依頼すれば、数万円程度に抑えることも可能です。制作工程をしっかりと理解した上で、自社で対応できない作業を洗い出し、外製と内製を使い分けましょう。

外注先を選ぶときの4つのポイント

ここでは、外注先を選ぶときの4つのポイントを解説します。

1つずつくわしく解説します。

制作実績を確認する

実績数はもちろん、自社に近い業種・業態の制作実績があるかどうかを確認しましょう。実績が少ないと実力が測れないため、安心して任せられません。自社と似ている案件の実績が豊富な制作会社ならノウハウが蓄積されているため、高品質なランディングページの制作が期待できます。

依頼項目を明確にする

制作前に見積書や発注書を十分に確認し、依頼項目を明確にしてください。制作会社によって作業内容の表記が異なることや、詳細な作業内容が記載されていないことも少なくありません。曖昧なまま作業に入ると、後々修正が発生したり、トラブルになったりする可能性があります。不明な点は必ず確認し、お互いの認識に相違がないようにしておきましょう。

制作担当者のスキルを確認する

制作担当者の実績やコミュニケーションスキルまで確認しておくと安心です。会社としての実績や窓口対応に好感を持って依頼を決めても、実際の制作は別の担当者が行うケースも少なくありません。営業から制作担当者にうまく要望が伝わらないと、納得の行くランディングページが作れない可能性もあります。

打ち合わせでは、制作担当者と直接やり取りするのが理想的です。営業と制作担当者が別の場合は、同席してもらえるかを確認してみると良いでしょう。

丁寧にヒアリングしてくれるのか確認する

高品質なランディングページを作る制作会社は、ヒアリングに時間をかけています。商品の魅力をわかりやすく伝え、コンバージョンにつなげるためには、企業や商材、ターゲットへの深い理解が必要だからです。

スピードを重視して打ち合わせを短縮しても納得の行くランディングページは作れないため、入念にヒアリングしてくれる制作会社を選びましょう。

制作目的や予算に合わせて、最適な外注先を選ぼう！

ランディングページ制作の費用は、外注先や作業内容によって変動します。必要な工程を理解し、目的や自社で対応できない部分を明確にしておけば、必要な作業を適正な価格で依頼できます。この記事を参考に、自社に合った制作会社を選定しましょう。