Wixのアクセス解析機能とは？各機能をわかりやすく解説！

「Wixでアクセス解析するにはどうしたらいい？」
「Googleアナリティクスと連携できる？」

Wixの利用を検討中の方で、このような悩みを抱く方もいるでしょう。

Wixには誰でも簡単に利用できるアクセス解析機能がついています。アクセス解析情報を元に改善を行うことで、さらにクオリティの高いサイトを作成可能です。

そこで、本記事では次の項目を具体的に解説します。

• Wixのアクセス解析機能について
• Wixのアクセス解析機能の注意点とは
• Googleアナリティクスとの連携について

Wixのアクセス解析の仕組みを知り、活用したい方は、本記事を参考にしてみてください。

Wixのアクセス解析機能

Wixでサイトを作成すると、そのダッシュボードからアクセス解析を確認できます。

アクセス解析を利用するために、特別な準備をする必要なく、WixOwnerアプリを利用すれば、スマホからもアクセス解析が可能です。

アクセス解析機能でわかる主な項目をみていきましょう。

売上概要

Wixでは、アクセス解析で売上概要を確認できます。売上概要では売上高はもちろん、平均受注額や売れ筋商品も確認可能です。

なお、Wixでネットショップを開業する場合、ビジネス以上の有料プランで契約しなければなりません。

トラフィック概要

トラフィック概要では、サイトに訪れた訪問者数や滞在時間を確認可能です。リピーター・新規訪問者の割合や訪問者がどの都市からアクセスしたかなどもわかります。

自社サイトの訪問者数が増える時間帯や曜日などを把握し、サイト分析・改善に役立てましょう。

ユーザー概要

ユーザー概要では、顧客数や新規顧客の連絡先などを確認できます。

新規会員や最も注文額の多い顧客など、顧客に関するさまざまな情報を把握できる点が魅力です。

把握できる連絡先は名前や住所、メールアドレスなどの情報を顧客が提供したものに限ります。

レポート

レポート画面では一定期間内の次の項目について、表やグラフなどで表示できます。

分析結果から、数値の推移なども把握できるため、今後の運営にも役立てていくこともできるでしょう。

新しくレポートを作成・レポートを複製して編集するためには、「ビジネスVIPプレミアムプラン」へのアップグレードが必要です。

インサイト

インサイトはサイト訪問者数が月50人以上になると利用できる機能です。

過去30日間のサイト訪問者の行動を分析し、「サイト訪問者にとってどのようなページだったのか」という評価を知ることができます。

このデータを元に改善し、さらにクオリティの高いサイトを作成しましょう。

競合分析

30人以上のサイト訪問者がいた場合、競合分析が利用できます。

クリック1つでさまざまな情報がわかり、サイト改善に役立つ機能です。同じカテゴリーのサイトと次の項目を比較し、自社サイトのパフォーマンスを確認できます。

ライバルサイトとの比較により、自社サイトの改善点がみえてくるでしょう。

サイト速度

過去7日間に10回以上の流入があったサイトで利用できる機能です。過去30日間のサイト速度の分析結果が表示されます。

サイトのどのページの読み込み速度が速く、どのページが遅いのかを把握できます。

あわせて、ページの最適化やサイトのパフォーマンス向上に役立つヒントなどが表示されるため、それを元にページの改善を行いましょう。同カテゴリの他のサイトとの比較も表示されるため、参考にすることも可能です。

サイト速度が遅い場合、顧客が離れていくばかりでなく、SEO的にも悪影響を与える点も知っておきましょう。

Wixアクセス解析のトラフィックレポートから自分を除外できる？

Wixのアクセス解析は無料で充実した機能です。

ただし、特定のIPアドレスを除外できません。

サイト所有者がWixアカウントにログインしている間に限り、同じデバイスとブラウザを使って自分のサイトにアクセスした場合、トラフィックやコンパ—ジョンのレポートにカウントされないよう改善されました。

自分の行動を除外したい場合は、この方法で自社サイトにアクセスしましょう。

一方、スマートフォンなど別のデバイスを利用すると、カウントされてしまう点には注意が必要です。

Googleアナリティクスと連携する

Wixのアクセス解析機能だけでは足りないと感じる場合、Googleアナリティクスと連携を検討してもよいでしょう。

Googleアナリティクスは無料で使えるアクセス解析サービスです。

ただし、Wixと連携するためには独自ドメインを用意しなければなりません。

必然的にWixの無料プランでは連携できない点に注意しましょう。

Googleアナリティクスとの連携方法

ここからは、Googleアナリティクスとの連携方法をみていきましょう。

Googleアナリティクスに登録するためには、Gmail（Googleアカウント）が必要です。Googleアカウントは無料で取得できます。

Googleアナリティクスとの連携方法

現在、GoogleアナリティクスにはGA4とUAの2種類のプロパティがあるため、同時に発行する手順をみていきましょう。

WixにトラッキングIDを登録

トラッキングコードを発行したら、Wixのダッシュボードを立ち上げます。

次の手順でトラッキングIDを貼り付けましょう。なお、UAとGA4、どちらかのトラッキングIDしか登録できません。

• Wixのダッシュボード＞「設定」＞「アクセス解析」＞トラッキングIDを貼り付けて「適用」ボタンを押す

トラッキングIDはGoogleアナリティクス内の以下のページで確認・取得できます。

Googleアナリティクスの主要機能

Googleアナリティクスは顧客の人数や利用状況、ページ滞在時間などさまざまな情報を確認できます。そのため、最初のうちは情報量が多すぎてどれを見たらよいかわからず困ることもあるでしょう。

ここでは、アナリティクスの中から、とくにチェックしておきたい5つの主要機能をみていきます。

リアルタイムの利用状況

今、ECサイトを訪問している人数（PV数）や、どのページを閲覧しているのか確認できます。

流入元の情報や顧客の所在地などもわかることから、以下のような使い方が可能です。

• テレビで自社サイトに関する情報が流れた瞬間に、流入数がどのくらい伸びるかなどの情報がわかる
• メディア露出の効果がいつまで持続するのか、リアルタイムに見届けることもできる

どのタイミングで、何人の人が閲覧するのかをリアルタイムで知りたいときに便利な機能といえるでしょう。

ユーザー属性

ユーザー属性は「サマリーレポート」の「ユーザー」の中で確認できる項目の1つです。

• サイトにアクセスした顧客の推定年齢や推定性別がわかる
• 年齢や性別ごとの反応の違いの有無を確認できる

ユーザー属性を活用した場合、自社サイトのターゲット層がわかります。事前に予想していたターゲット層とのずれがないかについても確認可能です。ずれていた場合は、戦略を練り直すチャンスとなります。

ユーザー属性を知るためには以下のような事前準備を行っておきましょう。

• 「ユーザー」＞「ユーザー属性」＞「サマリー」のレポートを表示し、「有効化」をクリック

一般的には有効化後、およそ24時間以内にデータが表示されます。

ユーザーの行動

行動欄では、最も多く顧客が訪れたのはどのページか、ページごとの滞在時間や離脱率などがわかります。

顧客のページ移動についてさらに詳しく知りたい場合は、「行動」のサイトコンテンツ内にある「すべてのページ」の「ナビゲーションサマリー」を開きましょう。

特定のページを見た顧客がその前後にどのページを見たのか、という動きを把握できます。

顧客の連続した動きをみたい場合は、「行動フロー」レポートで確認し、リンクの置き方やページの作り方のヒントを得るといった使い方も可能です。

流入元

顧客の流入元を把握できる機能があります。

各媒体からの流入数が分かれば、「SEOとSNSのどちらに力を入れたらよいか決めかねている」場合などに、検討材料の1つとして役立つでしょう。

各ページ別の流入元確認は、サイト全体と確認する項目が変わるため注意しましょう。

目標達成状況

Googleアナリティクスを使う場合は、新規顧客獲得・商品売上・メールマガジン登録など、ECサイトの運営にあたり達成したい目標を設定しましょう。

目標達成に至らない場合、どこに問題があるのかを知る手掛かりが得ることも可能です。

なお5番目の「スマートゴール」は、Google広告との連携が必要となります。

Googleアナリティクスでは、1ビューにつき20個の目標を設定できるため、設定手順も確認しておくことが大切です。

目標達成プロセスをオンにしておくと、達成に至るまでの顧客の行動を把握できます。

目標を設定した後は定期的にレポートでコンバージョンを確認し、サイトの現状の把握・分析・改善を行いましょう。

• 「コンバージョン」＞「目標」＞確認したいコンバージョンをクリック

WixとGoogleアナリティクスの不一致の要因

WixのアナリティクスとGoogleのアナリティクスを見比べると、不一致が生じる場合があります。

理由の1つは、顧客側からの「Cookie」に対する同意の有無です。

サイトにCookie同意バナーを設置した場合、Wixのアクセス解析データは「同意する」をクリックした顧客のものしか収集されません。

各サイトで名称が異なる場合がある点も知っておくとよいでしょう。主な例は次のとおりです。

WixとGoogleアナリティクスを連携し、精度の高い分析を目指しましょう

いかがでしたでしょうか。本記事ではこれからWixを利用するユーザー向けに、

Wixの解析機能
Googleアナリティクスとの連携方法
各指標の意味や見方

などについて詳しく解説しました。

Wixには無料で利用できるアクセス解析機能があります。

しかし、ビジネス以上のプランでないと確認できない指標もあります。独自ドメインを利用できる有料プランにするのであれば、アクセス解析ツールであるGoogleアナリティクスと連携しましょう。

Googleアナリティクスは誰でも無料で利用できることに加え、サイト内の閲覧回数やクリック数などの情報を客観的に知ることができます。Webサイトで成果を上げるためには、アクセス解析が欠かせないといえます。

さまざまなアクセス解析機能を使いこなし、Wixで作成したWebサイトの目標達成を目指していきましょう。