【デザイン事例付き】ゲストハウス業はどんなホームページを作ればいい？

ご自身のゲストハウスを「もっと盛り上げたい」という想いからホームページ制作を考えているオーナーの中には、

「どんなサイトを作ったらいいんだろう？」
「デザインはどんな？何を重視すればいい？」

と頭を悩ませている人もいるかと思います。

ゲストハウス業界では、宿泊先の雰囲気やオーナーの想いが伝わる情報発信が大切です。宿泊業であるため掲載すべきコンテンツもある程度決まっています。

本記事では、

• ゲストハウスのホームページ制作において抑えるべきポイント
• 掲載すべきコンテンツ
• 参考にしたいサイト紹介

について解説していくので、ホームページ制作の参考にしてください。

ゲストハウスのホームページで大切なデザインは？

ゲストハウスのホームページで大切なデザインは次の3つです。

1. 予約やお問い合わせフォームが分かりやすいデザイン
   
2. ゲストハウスが狙うターゲットを考える
   
3. 写真や動画で雰囲気が伝わる項目を入れる

ポイントを押さえたデザインにすることで、お客様からのニーズを高めることができます。
集客に繋がる大事な部分となりますので、しっかりと確認していきましょう。

予約やお問い合わせフォームが分かりやすいデザイン

魅力的に見えるゲストハウスでも、予約・問い合わせフォームが分かりづらいとお客様が離脱する可能性があります。
施設の紹介ページや宿泊プランから、スムーズにフォームまで辿り着ける導線を意識しましょう。
アイコン・文字色・配置場所を工夫して分かりやすい場所に配置するのも大切です。
第三者にどんなデザインになっていれば使いやすいか意見をもらうのもよいかもしれません。

ゲストハウスが狙うターゲットを考える

運営するゲストハウスが狙う客層や目的を考え、ターゲットに合わせたデザインにしていきましょう。

ゲストハウスも様々な形態やコンセプトに分かれるため、ターゲットを明確に決めておく必要があります。
若い人がターゲットであればクリエイティブなデザイン性が効果的で、40代以上であれば落ち着きのあるデザイン性が効果的でしょう。

年齢以外でもターゲットがゲストハウスへ求めることは変わってきます。

• 普段出会えないような人との交流を目的としている
• その地域や文化に触れ合うことを目的としている
• 通常のホテルや旅館に無い利便性を目的としている

自分のゲウスハウスはどんな目的が多いのかを考え、求められている目的に合わせたデザインも大切です。

写真や動画で雰囲気が伝わる項目を入れる

写真や動画はゲストハウスの雰囲気を伝える手段として最も効果的です。
使用する画像や動画のクオリティや見せ方で印象値が大きく変わるでしょう。

ホームページの方向性に沿って、建物を主体で載せていくのか、人物を主体で載せていくのかなどゲストハウスのセールスポイントが伝わるものを選択する必要があります。

ゲストハウスのホームページで載せるべき項目

ゲストハウスのターゲットが明確に決まったら、お客様が知りたいと思っている項目や伝えたい魅力は何なのかをリストアップします。

それぞれのコンテンツと内容を解説していきます。

どんな人が集まるゲストハウスなのか

ゲストハウスの魅力といえば、様々な文化の人が集まる空間でしょう。

• 旅人が集まる場所
• クリエイターが集まる場所
• 外国人が集まる場所
• 多種多様な人が集まる場所

ゲストハウス毎に特徴がでる部分になるため、文章や画像等でイメージを伝える項目を入れてください。

ゲストハウスのアクセス

地図と住所は必要です。
一般的にゲストハウスの宿泊費はホテルや旅館と比べれば安いため、アクセスが多少悪くても大きなマイナスポイントにはなりません。

駅から遠い場所でもバスや歩きのルートなど、アクセス方法を詳しく記載しておけば、予約につながるケースもあります。

ゲストハウスの運営者はどんな人か

施設の雰囲気を伝えるためにも、オーナーの情報について記載しましょう。
ゲストハウスはオーナーの趣向や人柄が大きく反映されます。
ターゲットとマッチングする材料としても重要な項目です。

コンセプトが伝わるページと合わせて、オーナーの写真とメッセージを載せておくと説得力が増します。
簡単な自己紹介も混ぜておくと、人物像が伝わりやすくなるでしょう。

施設・設備

ホテルや旅館と比べて、施設・設備に対してクオリティを求める人は少ないですが、一通りの情報は必要です。

お客様が利用できる設備や施設については、写真や動画も使用して掲載しましょう。
施設や設備が強みの場合は、全面に推しだしたレイアウトがおすすめです。
他のゲストハウスと差別化を図れるポイントとなります。

部屋

部屋によって内容が変わる場合、細かい情報まで必要です。グレードや雰囲気も判断材料になります。
個室型ではなく共同型のタイプもあると思うので、何人部屋になるかも忘れずに記載しておきましょう。

料理

料理は重要なコンテンツになるため、トップページやコンセプトページといった多くの人が目にする箇所に入れます。

食材や料理法にこだわりがある場合は、オーナーやシェフの言葉と合わせてメッセージ式で載せると魅力的でしょう。

予約状況

当然ながら、お客様は自分の予定に合わせて宿泊施設を決めます。
予約カレンダーをトップページ等に記載しておき、実際の空き状況を手軽に確認できるようにしておきましょう。

料金形態

料金は宿泊プラン毎に分けて情報を記載しておきましょう。
料金が分かりづらいとお客様が不安を覚え離脱してしまう可能性があります。
分かりやすいレイアウトで、料金項目を作成してください。

合わせて、料金の支払い方法も掲載が必要です。

イベント

ゲストハウスの魅力として、イベントを楽しみにしているお客様が多くいらっしゃいます。
予約状況と合わせて、カレンダー方式で情報掲載をしておきましょう。

過去に実施したことがあるイベントであれば、風景写真をホームページ内に入れておくと新しいお客様を獲得するフックになります。

お問い合わせ

お問い合わせフォームは忘れずに作成してください。
近年は電話よりもネット上でコンタクトを取りたい人も増えてきたため、必須項目です。

利用しやすいようにアイコンや目立つ色で配置するようにしましょう。

ゲストハウスのホームページ制作を成功させるコツ

成功させるコツは次の3つです。

1. 想いが伝わるデザインや構成にする
2. 実績のある制作会社に依頼する
3. 相場と料金を比較する

ホームページは集客に直結するため、ゲストハウスを盛り上げる重要なコンテンツです。ホームページ制作を成功させるコツを説明します。

想いが伝わるデザインや構成にする

ゲストハウスを利用する多くのお客様は、空間やコンセプトに共感して予約をします。
ホテルや旅館のように部屋の綺麗さや設備を重視することは少なく、オーナーの想いに賛同して訪れることも多いです。

これまで出会ったことのないお客様に対して、想いが伝わる構成を考えましょう。

例えば、「オーナーやお客様からのメッセージを載せるページを作る」「オーナーとお客様が楽しんでいる風景写真をページに入れていく」などオリジナル感のあるデザインや構成にすると表現しやすいです。

実績のある制作会社に依頼する

制作会社を選ぶ際に過去どんな実績があるかのチェックをしましょう。
会社ごとに得手不得手があるため、自分の期待通りにホームページが完成しないことも。

過去の実績を見れば、どんな雰囲気のサイトが作れるか見ることができます。
希望するホームページの雰囲気に似ている実績があれば、満足のいく結果が得られるでしょう。

ゲストハウス業のサイト制作実績があれば、必要なノウハウも知っているためより質の高いホームページが作れます。

相場と料金を比較する

ホームページの制作費用は、業者によって大きな幅があります。
費用が高ければ、質の高いサイトが出来上がるとは限りません。

制作会社との相性もあるため、複数社から見積もりをもらい相場と比較しながら、依頼先を決めましょう。

安い業者も数多くありますが、決まったテンプレートでしか作成できない場合もあるため、打ち合わせ時にどこまでアレンジできるか確認が必要です。

参考にしたいゲストハウスのホームページ5選

これまで説明したように、ユーザーの求める情報が見やすく網羅されているサイトが求められています。
ここからは、ゲストハウス業界の中で参考にしたいホームページを5つピックアップして紹介していきます。

鎌倉ゲストハウス

出典：鎌倉ゲストハウス

鎌倉にある大きな囲炉裏が売りの鎌倉ゲストハウスです。
おばあちゃん家に来たかのような感覚になるそんな暖かさがあると評判になっています。
宮大工によって造られたあたたかみのある設計で、和みたい人にとっては最適の場所でしょう。

デザインの特徴

ゲストハウスのコンセプトや売りがとても分かりやすいデザインです。
アクセスした瞬間に、売りである囲炉裏の動画が表示されるため、お客様はすぐにこのゲストハウスの雰囲気を掴むことができます。
ゲストハウスは、空間の雰囲気やコンセプトに惹かれて予約する方が多いため、分かりやすい訴求は効果的です。

和める空間を伝えるためにゲストが囲炉裏を囲んでいる写真も掲載されています。
このゲストハウスには「どんな人が集まるのか」という点も重要な要素になるので、ゲスト写真は取り入れたい要素です。

東京ゲストハウスtoco.

出典：toco

古民家を改装して造られたゲストハウスです。
イベントスペースやリビング＆BARもあり、多種多様な人が集まる空間作りをされています。
利用者以外の一般客もBARに訪れるため、地域の人とも触れ合えるおすすめなゲストハウスです。

他にもnuiやCITANなど業界の中で有名な姉妹店を持っています。

デザインの特徴

雰囲気や空気感が伝わる構成になっていて、サイトに訪れると引き込まれるようなデザインです。
トップページの写真は大きなサイズでインパクトを出し、オリジナル動画もつけています。
レイアウトも見やすい配置になっているため、誰にでも分かりやすい仕様です。

サイト全体の作りはシンプルで、無駄な項目を増やさず、伝えたいものだけを掲載するスタイルとなっています。

また、東京ゲストハウスtoco.は、懐かしい雰囲気の中に「お洒落」な要素が散りばめられたゲストハウスです。
しっかりと要素が伝わるような写真選定もされているため、サイトを見るだけでコンセプトが伝わる構成になっています。

亀時間

出典：亀時間

鎌倉の古民家を再生して造られたゲストハウスです。
古き良きもの感じながら、のんびりとした時間を過ごせる亀時間は、非日常を感じたい人にはぴったりでしょう。

イベントも多く、ワークショップや料理教室など頻繁に行われていて、交流が盛んな場所です。
2つのカフェとレストランが併設されていて、宿泊者以外の利用も可能。

デザインの特徴

親しみが持てる写真や文章を使って、コンセプトが伝わりやすいデザインです。

コンセプト通り「のんびり過ごせる空間」が伝わる外観写真をトップに使い、オーナーの想いが伝わる仕様になっています。
写真だけでなく、テキストにしてトップページに掲載しているのも、分かりやすい構成です。

サイト内のレイアウトについては、分かりやすいデザインで、イベント紹介・部屋の紹介・地図・ツイッター情報などまとめて載せています。
他ページに飛ばずに、トップで情報を網羅できる構成なので、お客様目線に合わせたデザインといえるでしょう。

Colomodo Guest Hous

出典：Colomode

標高1550mにある山や自然に囲まれて心地良い風を感じるゲストハウスです。
ワイン好きなオーナーが常時ワイン20種類以上を揃えて、お客様に優雅な時間を提供しています。

薪で焚いたお風呂と薪ストーブも売りで、日常では味わえないロケーションと環境でお客様をおもてなししています。

デザインの特徴

売りであるロケーションや設備を前面に押し出しているデザインで、ターゲットへダイレクトに響く構成になっています。オーナーの想いや趣味を伝えながら、風景や建物の写真をたくさん使用しているため、どんなゲストハウスか分かりやすいホームページです。

シーズン毎の楽しみ方も掲載していて、一度は訪れてみたいと感じる人も多いはず。
このゲストハウスに行けば「どんな過ごし方ができるのか」とユーザーがイメージできれば、予約につながる可能性は高いため、プランの紹介や過ごし方の例は具体的に掲載しておくとよいでしょう。

ロケーションが売りのゲストハウスであれば参考にしたいサイトです。

旭川公園ゲストハウス

出典:旭川公園ゲストハウス

北海道旭川にある普通じゃない旅を味わえるゲストハウスです。
北海道の大地を感じるだけでなく、地元の雰囲気や日常も感じられる空間があるため、ホテルに泊まる旅とは違う体験ができます。

「せっかく北海道に行ったなら、とことん北海道を感じたい」人には最適なゲストハウスです。

デザインの特徴

旭川という地域とオーナーの想いがリンクした情緒あふれるデザインです。
白をベースにシンプルな雰囲気でまとめ、オーナーからのメッセージをサイト全体を通して見ることができる構成になっています。

トップページには具体的なゲストハウスの説明がないですが、写真とデザインだけで雰囲気がしっかりと掴める見せ方です。
景色やロケーションが整っている環境であれば、全体の写真数を増やして視覚的に訴求していくのも戦略の1つでしょう。
文章よりも伝わりやすいメリットもあるため、参考にしてみてください。

ぜひ地域特有の売りがあるゲストハウスであれば、デザインや構成を参考にしてみましょう。

ゲストハウスのホームページはターゲットに想いが伝わるデザインで作りましょう

本記事では、

ゲストハウスのホームページ制作において抑えるべきポイント
サイト構成
参考にしたいサイト紹介

について詳しく解説しました。

ゲストハウスはオーナーや地域の想いに共感して人が集まります。
ホームページ上でいかにその想いを表現できるかが集客の鍵を握るでしょう。

そのためにはコンセプトやターゲットを明確に絞った上で、デザインや構成を考えることが必要です。
写真や動画も、文章で説明するよりも相手へ雰囲気や空気感を伝えやすいツールとなるため、配置場所は要検討してください。