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メールで相談する「ブラウザって何?」
「どれを使えばいいの?」
このような悩みを持つ方は多いのではないでしょうか。ブラウザはWebサイトを閲覧するために使うもので、多くの種類があります。それぞれ機能や強みが違い、人によって好みが分かれます。Web閲覧をより快適に行うためには、各ブラウザの特徴を理解して、自分に合ったものを選ぶことが重要です。
そこで、この記事では以下の項目について解説しています。
この記事を読むとわかること
ぜひ本記事を参考にして、自分に合ったブラウザを見つけてください。
ブラウザとは、ユーザーがWebサイトを閲覧するために使うソフトウェアのことです。コンピューター言語で作られたWebサイトを、人間に分かるように表示します。
また、ブラウザにはさまざまな種類があり、代表的なものに「Google Chrome」や「Microsoft Edge」などがあげられます。それぞれ搭載している機能や特徴に違いがあるため、自分に合ったブラウザを選びましょう。
ブラウザの役割は、Webサイトを我々に認識できる形で表示することです。仕組みは次のようになっています。
このようにブラウザは人間とサーバーの仲介役を担っており、Webサイトを閲覧するためには必須です。
アプリとは、アプリケーションソフトウェアの略で、限定的な用途や目的のために作られたソフトウェアです。さまざまな種類が存在し、Youtubeなどの動画配信アプリやPowerPointなどの仕事効率化アプリなどがあります。ブラウザとの違いは以下のとおりです。
ブラウザとアプリの違い
多様なWebサービスの窓口になるブラウザとは反対に、アプリは特定のサービスの利用に長けています。たとえば、ブラウザでYoutubeを見たい場合は関係がないページを経由してサイトを開く必要があります。一方で、Youtubeのアプリを利用すれば直接サイトにアクセス可能です。
しかし、アプリを利用するためには、アプリ每にOSにインストールすることが必須です。そのため、一つでさまざまなことができるブラウザよりもデバイスの容量を使う可能性があります。双方にメリットがあるため、用途に合わせて使い分けると良いでしょう。
用途 | アクセス速度 | ストレージの使用量 | |
---|---|---|---|
ブラウザ | 汎用性が高い | 普通 | 少なくすむ |
アプリ | 限定性が高い | 早い | 多くなる |
おすすめの主要なブラウザは以下のとおりです。
それぞれくわしく解説していきます。
出典:Google Chrome-Google の高速で安全なブラウザをサポート
提供元 | 対応OS |
---|---|
Windows10以降 | |
macOS10.3以降 | |
iOS14.0以降 | |
Android7.0以降 | |
Linux |
Google ChromeはGoogleが提供しているWebブラウザで、世界で一番のシェア率を誇っています。豊富な拡張機能や共有のしやすさが魅力です。拡張機能は「仕事効率化」「ユーザー補助機能」などがあり、それらを自分好みにカスタマイズして、ブラウザをより快適に使えます。
さらに、一つのデバイス(端末)でGoogleアカウントを設定しておけば、別のデバイス上からもアカウントにログイン可能です。ブックマークなどを引き継げるため、再び検索する手間を省けます。
出典:Microsoft Edgeについて
提供元 | 対応OS |
---|---|
Microsoft | Windows10以降 |
macOS10.3以降 | |
iOS14.0以降 | |
Android KitKat4.4以降 | |
Linux |
Microsoft EdgeはMicrosoftが提供しているWebブラウザで、Internet Explorerというブラウザの後継に当たります。Windowsの標準ブラウザなこともあり、機能に偏りがなく、汎用性が高いです。また、Microsoft Inkという機能を使うと、タブレットやタッチ操作可能なパソコンでWebサイトに直接手書きでメモやマーカーをつけられます。
出典:Mozilla のデスクトップ用 Firefox をダウンロード
提供元 | 対応OS |
---|---|
Mozilla Corporation | Windows10以降 |
macOS10.15以降 | |
GNU | |
Linux |
FirefoxはMozilla Corporationが提供しているWebブラウザで、Google Chromeと同等の動作スピードや拡張機能を持ちます。強固なセキュリティが大きな特徴で、閲覧履歴に類似した広告の表示や、企業が埋め込むソーシャルトラッカーをブロックできます。
また、ホーム画面から直接「Amazon」「Yahoo!」などの検索を行えるため、効率のいい情報収集が可能です。さらに、デフォルトで搭載されているPocketという機能を使えば、ネット環境がなくても保存したページを見返せます。
出典:Safari-Apple(日本)
提供元 | 対応OS |
---|---|
Apple | macOS全般 |
iOS8.1以降 |
SafariはAppleが提供しているWebブラウザで、Apple製品の標準ブラウザです。macOSやiOS機器に特化しており、iCloudの設定をしておけば、作業や閲覧サイトを引き継げます。さらに、よく使うサイトをアイコン化して、デスクトップやホーム画面に追加することも可能です。また、他のブラウザよりもCSSに強いため、Webページのデザインが他のブラウザよりも精密に反映されます。
出典:あらゆるデバイスのブラウザ|Opera Webブラウザ|オペラ
提供元 | 対応OS |
---|---|
Opera Software | Windows10以降 |
macOS10.13以降 | |
Linux |
OperaとはノルウェーのOpera Softwareが提供しているWebブラウザです。特に秀でた特徴はありませんが、拡張機能を使わなくても、広告ブロック・省電力モードなどの機能が搭載されています。さらに、AriaというAIチャットが組み込まれています。ホーム画面やコマンドで呼び出して、直感的に情報収集が可能です。
出典:Vivaldi をダウンロード|Vivaldi Browser
提供元 | 対応OS |
---|---|
Vivaldi Technologies | Windows7以降 |
macOS10.11以降 | |
Android5-Lollipopp以降 | |
Linux |
VivaldiはVivaldi Technologiesによって提供されているWebブラウザで、Operaの開発者が新たに作ったものです。一般的なブラウザの機能に加えて、独自の「高速ナビゲーション機能」や「コマンド機能」など多くの機能が搭載されています。
中でも、Vivaldiの最大の特徴は、タブスタッキングやタブスタイリングという機能です。親タブの中に小タブを入れてまとめたり、画面分割して複数タブを同時に表示したり、柔軟なタブ操作ができます。一度に多くの情報収集や、複数サイトの比較ができるでしょう。
出典:広告ブロッカーで、セキュアで高速なプライベートウェブブラウジング
提供元 | 対応OS |
---|---|
Brave SoftWare | Windows10以降 |
macOS10.11.0以降 | |
iOS13以降 | |
Android6以降 | |
Linux |
BraveはBrave SoftWareによって提供されているWebブラウザで、開発にはJavaScriptの生みの親であるブレイダン・アイク氏が関わっています。ユーザーのプライバシーを守ることを重視しており、広告やトラッカーをブロックするのが特徴です。
さらに、Braveの起動時にホーム画面に広告を表示するようにして、閲覧することで暗号資産をもらえる「BraveRewards」という機能もあります。また、貯めた暗号資産を換金したり、サイト運営者へ投げ銭をしたりできる、非常にユニークなブラウザです。
出典:Arc from The Browser Company
提供元 | 対応OS |
---|---|
the Browser Company | macOS |
Windows(2023年冬頃対応予定) |
Arcはthe Browser Companyが提供している最新のWebブラウザです。「Space」や「Profile」という機能があり、タブやブラウザの設定、ログインアカウントをグループ化して管理できます。職場やプライベートなど複数のアカウントの使い分けが簡単にできるようです。
また、「Boost」という機能も特徴的です。「Boost」とは拡張機能のようなもので、CSSやJavaScriptを理解していれば、サイト表示をより自分好みにカスタマイズできます。
国内と海外のブラウザシェア率を、Statcounter Global Statsを参考にしてランキング形式で表にまとめました。結果は以下のとおりです。(2023年7月)
日本(すべてのデバイス)
出典:Browser Market Share Japan|Statcounter Global Stats
ランキング | ブラウザ | シェア率 |
---|---|---|
第1位 | Google Chrome | 51.87% |
第2位 | Safari | 28.11% |
第3位 | Microsoft Edge | 13.65% |
第4位 | Firefox | 3.17% |
第5位 | Samsung Internet | 0.81% |
第6位 | Opera | 0.66% |
参考:Browser Market Share Japan|Statcounter Global Stats
PCのみ
出典:Desktop Browser Market Share Japan|Statcounter Global Stats
ランキング | ブラウザ | シェア率 |
---|---|---|
第1位 | Google Chrome | 63.81% |
第2位 | Microsoft Edge | 22.6% |
第3位 | Safari | 6.52% |
第4位 | Firefox | 4.82% |
第5位 | Opera | 0.9% |
第6位 | Internet Explorer | 0.58% |
参考:Desktop Browser Market Share Japan|Statcounter Global Stats
スマートフォンのみ
出典:Mobil Browser Market Share Japan|Statcounter Global Stats
ランキング | ブラウザ | シェア率 |
---|---|---|
第1位 | Safari | 61.2% |
第2位 | Google Chrome | 33.91% |
第3位 | Samsung Internet | 2.15% |
第4位 | Firefox | 0.76% |
第5位 | UC Browser | 0.6% |
第6位 | Android | 0.37% |
参考:Mobil Browser Market Share Japan|Statcounter Global Stats
海外(すべてのデバイス)
出典:Browser Market Share Worldwide|Statcounter Global Stats
ランキング | ブラウザ | シェア率 |
---|---|---|
第1位 | Google Chrome | 63.55% |
第2位 | Safari | 19.95% |
第3位 | Microsoft Edge | 5.13% |
第4位 | Opera | 2.99% |
第5位 | Firefox | 2.79% |
第6位 | Samsung Internet | 2.38% |
参考:Browser Market Share Worldwide|Statcounter Global Stats
PCのみ
出典:Desktop Browser Market Share Worldwide|Statcounter Global Stats
ランキング | ブラウザ | シェア率 |
---|---|---|
第1位 | Google Chrome | 63.32% |
第2位 | Safari | 13.13% |
第3位 | Microsoft Edge | 10.75% |
第4位 | Firefox | 5.92% |
第5位 | Opera | 4.51% |
第6位 | 360 Safe | 0.64% |
参考:Desktop Browser Market Share Worldwide|Statcounter Global Stats
スマートフォンのみ
出典:Mobil Browser Market Share Worldwide|Statcounter Global Stats
ランキング | ブラウザ | シェア率 |
---|---|---|
第1位 | Google Chrome | 64.81% |
第2位 | Safari | 24.76% |
第3位 | Samsung Internet | 4.3% |
第4位 | Opera | 1.95% |
第5位 | UC Browser | 1.79% |
第6位 | Android | 0.65% |
参考:Mobil Browser Market Share Worldwide|Statcounter Global Stats
どの項目でも1位か2位に「Google Chrome」がランクインしておりシェア率は一強です。豊富な拡張機能やGoogleアカウントでの同期にユーザーが魅力を感じていることが分かります。
しかし、日本のスマートフォンでのブラウザシェア率は「Safari」が1位を獲得していました。日本のiPhoneユーザーが増加したことにより、標準ブラウザであるSafariも増えたと推測されます。また、標準搭載以外のブラウザだと、「Firefox」が高い支持を得ていることがわかりました。
PCにおすすめのブラウザは以下の通りです。
PCにおすすめのブラウザ
充実した拡張機能や他のデバイスとの同期機能に長けているGoogle Chromeは、使いやすく安定感もあるため推奨できます。
その上で、Google Chromeに引けを取らない拡張機能と動作スピードに加えて、高いプライバシー保護を誇るFirefoxも非常におすすめです。プライベートブラウジングモードでは、Cookie・履歴・パスワードなどの情報を自動で削除してくれるため、より安心してWeb検索ができます。
また、タブの柔軟な管理や画面分割など、独自の多彩な機能をもつVivaldiもおすすめです。高機能なため、使いこなすにはスキルが必要ですが、慣れれば情報収集や情報整理が格段にしやすくなるでしょう。
スマホにおすすめのブラウザは以下の通りです。
スマホにおすすめのブラウザ
iPhoneを使っている方はメインブラウザであるSafariがおすすめです。検索スピードも早くiCloudを使えば他のApple製品と同期が簡単にできます。さらに。CSSに強いといわれているため、Webサイトが正確に表示されやすいです。一方で、AndroidユーザーにはGoogle Chromeがおすすめです。こちらもGoogleアカウントで他のデバイスと連携できます。
また、普通のブラウザに飽きた人はFirefoxを使ってみるのもいいでしょう。検索バーに「Amazon」「楽天」などのタブをつけられるため、トップページから直接「Amazon」での検索ができます。サイト名を検索する手間を省けるため、スピーディーなWeb閲覧が可能です。
ブラウザの選び方は以下の3つです。
それぞれくわしく確認していきます。
動作速度はブラウザ選びの上で重要な判断基準です。動作がスムーズであれば、読み込みの待ち時間も減りストレスを感じなくなります。検索してからサイトが表示されるまでのスピードが速いかどうか、実際に使用して判断しましょう。
豊富な拡張機能が用意されているものを選べば、自分好みにブラウザをカスタマイズできます。検索を効率化したり、情報を整理しやすくしたりできるため、より快適なWeb閲覧が可能です。また、機能でブラウザを選ぶ際は、事前に仕事やプライベートで必要な機能を整理しておくとよいでしょう。
プライバシー保護が弱いと、ウイルスに感染する危険性が高まります。そのため、セキュリティの強さでブラウザを選ぶのも重要です。トラッキング防止機能や、広告を非表示にする機能がついていれば、安全性の高いWeb検索ができるでしょう。
数多くあるブラウザですが、それぞれ使い勝手や機能はさまざまです。Webの閲覧をより楽しく快適にするためには、自分の好みや用途に合わせて使うブラウザを選ぶのが重要です。たとえば、作業や情報収集を効率化したい方は、拡張機能が豊富なものを選んだり、プライバシーを徹底的に守りたい方は、セキュリティが固いものを選んだりすると良いでしょう。