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メールで相談する「ChatGPT APIを使うと、何ができるの?」
「ChatGPT APIは、どうすれば取得できる?」
このような疑問を抱えていませんか?ChatGPT APIは、AIチャットツール「ChatGPT」の自然言語処理機能を、自作のシステムやアプリケーションで使えるようにしたものです。公式サイトでキーを取得し、プログラムに導入すると、自作のシステムで呼び出せるようになります。
本記事では、
について解説していきます。
本記事を読めば、ChatGPT APIの概要を理解でき、システム・アプリケーション開発のアイデアや、効率化に繋がります。ぜひ最後まで読んで、システム開発にお役立てください。
ChatGPT APIは、AIチャットツール「ChatGPT」の機能を、外部のシステムから利用できるようにしたものです。アプリケーションやシステムにChatGPT APIを組み込めば、ChatGPTの機能を含んだWebサービスを提供できます。ChatGPT APIの利用は有料で、使った分だけ払う従量課金性です。
ChatGPTを開発・提供するOpenAIは、さまざまなモデルのAPIを提供していますが、無料版ChatGPTと同じ「GPT-3.5モデル」のAPIがChatGPT APIとして扱われることが多く、本記事でも「ChatGPT API=GPT-3.5モデル」として解説していきます。
OpenAIは、ChatGPT API(GPT-3.5モデル)以外にも、複数のAPIを提供しています。
下記は2023年6月現在、提供されているAPIの一覧です。
モデル | 概要 |
---|---|
GPT-4 | GPT-3.5 を改良し、自然言語やコードを理解し、生成できるモデル |
GPT-3.5 | GPT-3 を改良し、自然言語やコードを理解し、生成できるモデル |
DALL·E | 自然言語プロンプトが与えられた場合に画像を生成および編集できるモデル |
Whisper | 音声をテキストに変換できるモデル |
Embeddings | テキストを数値形式に変換できるモデル |
Moderation | テキストが機密性の高いものであるか安全ではないかを検出できる微調整されたモデル |
GPT-3 | 自然言語を理解して生成できるモデル |
各APIは、アップデートや廃止が繰り返されています。最新情報を知りたい方は、OpenAIの公式サイトをご確認ください。
ChatGPT API(gpt-3.5-turbo)は、1,000トークンあたり0.002ドルで利用できます。ユーザーが入力した文章とChatGPTが出力した文章のトークンの合計が課金対象です。
ChatGPT API(gpt-3.5-turbo)は、1,000入力トークンあたり0.015ドル、1,000出力トークンあたり0.002ドルで利用できます。2023年6月13日に、入力トークンのコストを25%削減した価格に改定されました。
支払いタイミングは月末で、その月に利用した分だけ料金が発生します。
また、OpenAIアカウント登録時に無料トライアルとして、5ドル分のクレジットが用意されています。利用期限は3ヶ月で、期間内であれば5ドル分に収まる範囲でAPIのお試しが可能です。「ずっと使うかわからない」という方でも、気軽に試せるでしょう。
ChatGPT APIを組み込むと、ChatGPTの自然言語処理機能を活かしたさまざまなシステムやアプリケーションを作成できます。
OpenAIは、公式サイトにてサンプルのアプリケーションを公開しており、ChatGPT APIを組み込んだシステム開発のヒントが得られます。下記は活用例の一部です。
活用例 | 概要 |
---|---|
Q&A | 既存の知識に基づいて質問に答える |
構造化されていないデータの解析 | 構造を指定し、いくつかの例を提供することで、長い形式のテキストから表を作成する |
分類 | 例に従ってアイテムをカテゴリに分類する |
映画を絵文字に変換 | 映画のタイトルを入力すると、絵文字に変換する |
プログラミング言語の翻訳 | ソース言語とターゲット言語を指定して、別のプログラミング言語に翻訳する |
ツイートの分類 | ステータス更新のリストに関して、それらが示す感情を検出する |
Pythonのバグ修正ツール | ソースコードにバグがある場合、それを指摘するコメントが出力される |
三人称視点コンバーター | 一人称視点を三人称視点に変換する |
ChatGPT APIの能力を理解し、自身のアイデアをかけ合わせることで、さまざまなアプリケーションを作成できます。
自社サイトにChatGPTを導入できる?
ChatGPT APIをシステムに導入するにあたって必要な作業は下記の2つです。
API keyを取得しただけではプログラムでAPIを呼び出せません。クレジットカードの登録まで終えてから実装に移るようにしましょう。
ここからは、それぞれの作業手順を解説していきます。
ChatGPT API keyは、下記の5ステップで取得できます。
ここからは、画像つきで解説していきます。
ステップ1:OpenAI APIの公式サイトにログインする
ステップ2:「Personal」をクリックし、メニュー内「View API keys」をクリックする
ステップ3:「Create new secret key」をクリックする
ステップ4:キーに名前を付け、「Create secret key」をクリックする
※名前をつけなくても取得できるが、複数個取得する場合、判別できるように設定しておくのがおすすめです
ステップ5:発行されたキーをコピーする
コピーしたキーを任意のシステムに組み込んで活用できます。
ChatGPT APIの支払いは、クレジットカードで行います。登録を済ませておかないとプログラムに実装しても動作しないため、この段階で登録しておきましょう。課金設定の方法は下記の通りです。
ここからは、画像つきで解説していきます。
ステップ1:「Personal」をクリックし、メニュー内「Manage account」をクリック
ステップ2:メニュー内「Billing」をクリックする
ステップ3:「Set up paid account」をクリックし、使用目的を選択する
個人利用の場合:I’m an individual
企業で利用する場合:I’m working on behalf of a company
ステップ4:クレジットカード情報と住所を入力し、「Set up payment method」をクリックする
ChatGPT APIは工夫次第で、自分にぴったりの業務効率化システムを作れたり、お客様の満足度を高めるチャットボットを作れたりと、さまざまな活用方法があります。拡張性の高さだけでなく、1000トークンあたり0.002ドルと手頃な価格で導入できるのも、大きな強みといえるでしょう。
すでに多くの開発者によって、ChatGPTの機能を持ったシステムやアプリケーションが開発されていますが、まだ発展の余地はあるはずです。まずはChatGPT APIで何ができるのかを知り、自身のアイデアとかけ合わせてツールを開発してみてください。