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メールで相談する「ChatGPTの翻訳精度は高いの?」
「翻訳させる際の注意点はある?」
このような疑問を持っていませんか?ChatGPTはOpenAIからリリースされた文章生成AIです。文章作成に特化したAIですが、多様な言語に対応しているため、翻訳ツールとしても使用可能です。また、文章の要約や用語集が作れるなど、一般的な翻訳ツールにはない機能も兼ね備えています。
しかし、ChatGPTの使い方や翻訳レベルが分からず、数ある翻訳ツールの中からどれを使うべきか、迷っている方も多いのではないでしょうか。
そこで本記事では、ChatGPTの翻訳に関して以下の内容を解説していきます。
この記事を読めば、他のツールと比較したChatGPTの翻訳レベルや、指示のコツが理解できます。ChatGPTならではの使い方も解説するため、目的に合わせた多様なシーンで活用できるでしょう。ぜひ参考にしてください。
上記画像は、OpenAIが公開した各言語の処理精度を示すグラフです。ChatGPTの翻訳は高精度で、さまざまな言語に対応していると分かります。特に、OpenAIが発表した最新言語モデルのGPT-4は、言語処理能力が高く、複雑な文章にも対応できると発表されています。また、文脈だけでなく口調も理解しているため、小説など登場人物のセリフなども翻訳可能です。
ChatGPTは使用率が低い言語にも対応しており、日本語に関しても高い言語処理レベルを示しています。またOpenAIのCEO、サムアルトマンは日本政府に対して、日本関連の学習データのウェイトを引き上げる提案を出しています。実現すれば、今後日本語の処理能力はより強化されるでしょう。
OpenAI社のサム・アルトマンCEOが来日し、自民党・AIの進化と実装に関するPTに出席。日本での活発なChatGPTの利用などを引き合いに「日本がAIの利活用を通じて世界で大きな存在感とリーダーシップを発揮してほしい」と同氏。日本への期待を込めて、以下の7点の提案がありました。
1… pic.twitter.com/ZH0KZCDxEa— 塩崎あきひさ 【衆議院議員・愛媛1区】 (@AkihisaShiozaki) April 10, 2023
メジャーな翻訳ツールである「DeepL」「Google翻訳」とChatGPTの翻訳精度を比較検証しました。なおChatGPTは、GPT-3.5とGPT-4の2種類を利用しています。検証内容は以下の2つです。
英語から日本語の翻訳精度を確かめるため、
で比較してみます。
まずは、一般的な文章を日本語訳させます。正確性に加えて、文章のなめらかさにも注目です。
翻訳した文章:The best and most beautiful things in the world cannot be seen or even touched — they must be felt with the heart.
各ツールの翻訳結果
GPT-3.5:世界で最も素晴らしく美しいものは、見たり触れたりすることはできません。それらは心で感じるものです。
GPT-4:世界で最も素晴らしく美しいものは、見ることも触れることもできません — 心で感じる必要があります。
DeepL:世界で最も美しく、最も優れたものは、見ることも、触れることもできません。それらは心で感じなければならない。
Google翻訳:世界で最高のもの、最も美しいものは、見ることも触れることもできません。心で感じなければなりません。
翻訳ツールによって翻訳精度に大きな差はありませんでした。強いて言えば、後半部分の「they」を「それらは」と訳していない、GPT-4とGoogle翻訳がなめらかな印象です。また、記号をそのまま出力できたツールはGPT-4だけでした。
続いて、ことわざを翻訳させます。日本語版のことわざを出力するか、意味の通る文章に翻訳できれば精度が高いと判断できるでしょう。
今回英訳する、「it is no use crying over spilt milk」とは、「こぼしてしまったミルクを嘆いても仕方がない」という意味で、「覆水盆に返らず」に対応することわざです。
翻訳した文章:it is no use crying over spilt milk
各ツールの翻訳結果
GPT-3.5:こぼれた牛乳に泣いても無駄です。
GPT-4:覆水盆に返らず
DeepL:ふくすいぼんにかえらず
Google翻訳:こぼれたミルクに泣いても無駄だ
GPT-4とDeepLは、「it is no use crying over spilt milk」の意味を把握しており、「覆水盆に返らず」と翻訳できています。しかし、GPT-3.5は直訳になってしまい、期待する翻訳結果は得られませんでした。Google翻訳もトップには直訳した結果が提示されていますが、候補に「覆水盆に返らず」を表示しているため、意味の理解はできています。
英語から日本語への翻訳に加えて、下記3つの言語で翻訳精度を比較していきます。
翻訳した文章:你 推荐 什么?
意味:(あなたの)おすすめはなんですか?
各ツールの翻訳結果
GPT-3.5:何をおすすめしますか?
GPT-4:あなたは何を推奨しますか?
DeepL:何を勧めるんですか?
Google翻訳:おすすめは何ですか?
DeepLは翻訳結果に英語を表示するなど、不自然な挙動が見られ、内容も正確とは言えません。GPT-3.5、GPT-4も意味は通っていますが、やや日本語が不自然でした。中国語を上手く翻訳できたのはGoogle翻訳だけです。
翻訳した文章:Qu’est ce que c’est?
意味:これはなんですか?
各ツールの翻訳結果
GPT-3.5:これは何ですか?
GPT-4:それは何ですか?
DeepL:どうなんでしょう?
Google翻訳:これは何ですか?
フランス語翻訳は、DeepLだけうまく翻訳できませんでした。他3つのツールに大差はありませんが、GPT-4は一部指示語を誤って翻訳しています。
翻訳した文章:Tôi năm nay 24 tuổi.
意味:私は24歳です。
各ツールの翻訳結果
GPT-3.5:私は24歳です。
GPT-4:私は今年24歳です。
DeepL:(非対応)
Google翻訳:私は24歳です。
DeepLはベトナム語に対応していないため、文章を識別できませんでした。その他のツールはほぼ同じ翻訳でしたが、GPT-4のみ「今年」という単語を出力しました。意味は合っていますが、少し冗長に感じます。
ChatGPTはさまざまな機能を有しているため、一般的な翻訳ツールにはできない多様な使い方ができます。以下はChatGPTならではの活用方法です。なお、利用イメージとして掲載している画像はGPT-3.5を利用しています。
それぞれ解説していきます。
ChatGPTは翻訳と同時に、文章の要約ができます。
マーケティングについて説明された文章の翻訳・要約をさせました。日本語訳に問題はなく、指示通りの文字数で要約しています。海外の論文や記事の要旨を理解するのに便利な機能です。
ChatGPTは高い言語処理能力によって、文章中の要素を抽出できます。マーケティングに関する文章で述べられている「目標」について質問すると、下記のように回答しました。
マーケティングの目的を独自の見解ではなく、文章中の表現を参考にして回答しています。活用すれば、文書内の知りたい要素に絞って情報を得られます。
知らない単語や専門用語が頻出する文章であれば、ChatGPTに用語集を作成させると内容の理解が深まるはずです。ChatGPTが各英単語をどのように訳しているのか確認できる上、ユーザーの語彙力の向上にも繋がります。
マーケティングに関する英文から、用語集を作成してもらいました。
指定すれば表形式で生成してくれます。専門的な文章を翻訳する際などに便利な機能です。
自作の英文を改善したい場合にも、ChatGPTが活用できます。下記画像のように日本語訳も記載すれば、よりユーザーの意図した英文になるように改善点を示してくれます。
訂正だけでなく理由も併せて提示してくれるため、英語の学習がしたい方にもぴったりの機能です。
自社サイトにChatGPTを導入できる?
ChatGPTで翻訳する際は、以下2点のコツを意識しましょう。
それぞれ解説していきます。
ChatGPTは、指示内容を工夫して文体やスタイルを指定できます。たとえば、同じ文章の翻訳でも指示を工夫すれば、「ですます調」「だ、である調」で出力可能です。
翻訳内容は変えずに、語尾だけを変更できました。他にも、ビジネスパートナーに送るためのメール翻訳などにもChatGPTは活用できます。目的に合わせて文体やスタイルを指定してみましょう。
ChatGPTで翻訳を行う際は、指示を明確に入力しましょう。翻訳したい言語を記述するのはもちろん、【 】や改行を駆使してAIが理解しやすい文章にすると、ユーザーの意図に則した回答が出力されやすいです。また、1文が長くなりすぎると、ChatGPTが指示を曲解する恐れがあります。簡潔でシンプルな文章を心がけましょう。
ChatGPTを翻訳ツールとして利用する際は、以下の2点に注意する必要があります。
それぞれ解説していきます。
ChatGPTは人間のような自然な文章を出力できますが、表現が豊かではありません。翻訳する文章が長ければ直訳的で、同一表現が続く場合があります。そのため、読み手に機械的な印象を持たせる可能性が生じます。
また、意訳や言葉遊びも苦手です。たとえば、「May the Force be with you.」という英文は映画スター・ウォーズの有名なセリフで、「フォースが共にあらんことを」と訳されます。一般的にも浸透している言葉なので、スター・ウォーズと絡めた文章であれば映画の翻訳を出力してほしいところです。しかし、ChatGPTは以下のように回答しました。
ChatGPTの翻訳結果見出し
ChatGPT:「スター・ウォーズのファンたちはカメラに向かって叫んだ、「フォースが君と共にあるように」と。」
言葉の意味としては合っていますが、期待した「ファースが共にあらんことを」とは訳されませんでした。このように、ChatGPTは表現の幅に限界があるため、遊び心のある意訳などはできません。現段階では映画や小説の翻訳には不向きと言えるでしょう。
ChatGPTは言語処理能力に優れています。しかしまだ不完全で、ニュアンスが異なる文章や不自然な文脈で出力する場合があります。今後のアップデートや改良モデルの登場で改善は期待できますが、今は人間による監修やリライトが必要です。現段階では文章の大枠を捉える翻訳ツールとして利用するのをおすすめします。
ChatGPTは音声翻訳など、拡張機能を導入すれば活用の幅が広がります。以下の3つは、翻訳・語学に関するChatGPTの拡張機能です。
それぞれくわしく解説していきます。
「YouTube ChatGPT」(元々はYouTube Summary with ChatGPT)は、YouTubeの音声をトランスクリプトとして画面右側に表示できる拡張機能です。
transcriptに文章が表示され、YouTubeでどんな内容が話されているのかを閲覧できます。また、「Summary」から「View AI Summary」を選択すると、ChatGPTのトップページに遷移し、トランスクリプトの全文を表示させられます。リスニングなど、英語学習にも利用できる拡張機能です。
YouTube ChatGPTは便利な機能ですが、実は翻訳機能が搭載されていません。翻訳も行いたい場合は、次に紹介する「Sider」と併用しましょう。
「Sider – ChatGPT Sidebar with GPT-4」は、どのWebページからでもChatGPTを使えるようにする拡張機能です。先ほどのYouTube ChatGPTと併せて利用すれば、トランスクリプトの表示と内容の翻訳がスムーズに行えます。
以下は、実際にYouTubeの動画を翻訳した際の流れです。まず、YouTube ChatGPTでトランスクリプトを表示させ、翻訳したい箇所をコピーします。
画面右下か、拡張機能のバーからSiderのマークを選択して、ChatGPTを表示させます。先程コピーした文章をペーストし、文章の前後どちらかに「この文章を翻訳してください」と入力します。
文章の翻訳ができました。求めている情報が、海外のYouTube動画にある場合に便利な拡張機能です。
また、Siderを導入するとGoogle検索を行った際に、ChatGPTの回答も表示させられます。
一度の検索で多くの情報収集が可能になるため、ユーザーは必要な情報によりすばやく辿り着けるようになるでしょう。
「Promptheus – Converse with ChatGPT」はChatGPTで音声入力が可能になる拡張機能です。インストールするとChatGPTの画面右上に「Hold Spacebar to talk」と表示され、スペースキーを押している間音声入力ができます。
Promptheusの使い方として、以下2点が挙げられます。
文字起こしされていない音声データも、Promptheusで音声入力ができればテキストを作成できます。また、スピーキングを上達させたければ英語で音声入力してみましょう。AIが文字起こしするかどうかで、発音の確認ができます。
本記事ではChatGPTの翻訳に関する、以下の項目を解説しました。
ChatGPTの翻訳精度は高く、他の翻訳ツールと比較しても差は感じられませんでした。指示内容を工夫すれば、翻訳以外にも要約や要素の抽出などができ、使い方の幅が広い点も特徴です。
また、拡張機能を駆使すれば、音声翻訳など多くの方法で利用できます。この記事を参考に、ぜひ活用してみてください。