
「Shopifyを立ち上げたけど、SEO対策はできるの?」
「ShopifyのSEO対策ってどうやったらいいの?」
Shopifyに関わらず、Web上で店舗を立ち上げると必ずついてまわるのがSEOという言葉です。Web初心者の方にとっては、よくわからない存在かもしれません。
そこで本記事では、
- SEOについての簡単な基礎知識
- Shopify内で取り組めるSEOの具体的な行動策
- ShopifyのSEO対策アプリ
について解説していきます。
Web上で店舗を運営していくにはSEOの知識は必要不可欠です。ネットショップ初心者の方は、ぜひ本記事を参考にSEOについてざっくり理解していきましょう。
目次
そもそもSEOとは何か
SEOとは、GoogleやYahoo!といった検索エンジンにおいて上位に表示されるようにする施策のこと。
読者にわかりやすい、もしくは読者の悩みを解決できる記事を掲載できれば検索エンジンに質の良い記事と判断され、検索ページの上位に表示される可能性が高くなります。上位に表示されることで閲覧者も増えるでしょう。
逆に記事の質が低いとGoogleからも悪い記事と判断され、ページの上位に入ることは難しくなります。サイトを訪れてくれる人もいなくなってしまうため、SEO対策はサイト運営には必要不可欠といってもよいでしょう。
サイトのアクセス数を落とさないためには、競合で自身のサイトより上位のサイトを分析し修正していき、さらに良質なサイトにしていく必要があるでしょう。
すぐ効果が出るリスティング広告と比較してしまうと即効性はありませんが、無料でなおかつ効果が絶大なため、多くのメディアがSEO対策に日々励んでいます。
ShopifyでSEOを強化する重要性について
SEO対策は、自社ブランドの認知度や売り上げの向上のために力をいれるべきところでもあります。
自身の店舗が検索エンジンの上位に表示されれば、訪問者が増えて商品を購入してくれる顧客も増えるでしょう。リピーターも獲得できる絶好の機会でもあります。
また、SEO対策を行っていく上で、知っておくべき指標が検索結果のクリック率です。
例えば、SEOソフトウェアを開発しているSISTRIXの調査によると検索エンジン1位のクリック率は28.5%であるのに対し、2位は15.7%という結果になりました。この結果から1位と2位の閲覧数の差は2倍近くあることがわかります。3位だと11%、10番目になると2.5%とほとんどのユーザーが見ていないことがわかります。(参考:https://www.sistrix.com/blog/why-almost-everything-you-knew-about-google-ctr-is-no-longer-valid/)
かなりシビアな調査結果ではありますが、売上アップにはそれだけ検索エンジン上位表示されることが重要ということです。
Shopify内においてSEO対策ができる部分とは
急にSEO対策を行うように言われても、どこから手をつければよいのかわからない方がほとんどでしょう。そこで、Shopify内で行えるSEO対策の方法について解説していきます。
以下の項目に対し、SEO対策をしていきましょう。
Shopify内でSEO対策するべき項目
- タイトルタグ
- メタディスクリプション
- ページのURL
- 画像のファイル名
- sitemap.xmlファイル
- Shopifyのブログ機能
中には少し複雑な作業を伴う項目もあるため、最初から全部設定していく必要はありません。自分のできるところから設定していきましょう。
①タイトルタグ
Shopifyで販売している商品名とページタイトル、オンラインストアのタイトルは、随時変更することが可能です。特に商品名をわかりやすいキャッチーな名前に変えるだけで売り上げが向上することもあります。
顧客が検索しそうなキーワードを予想し、商品名やページタイトルにキーワードを取り入れることは、SEO対策としては非常に有効です。
できるだけ30文字以内に収めましょう。あまりに文字数が多いと検索エンジンでは途中までしか表示されなくなってしまうためです。顧客が検索しそうなキーワードはできるだけタイトルの前に持って行くこともおすすめします。
商品名やタイトルはSEO対策において非常に重要です。しかし、オリジナリティという面でも競合と差別化を図れるように素敵なネーミングを考えましょう。
②メタディスクリプション
メタディスクリプションは、検索結果でタイトルの下に表示される説明文のことです。ユーザーは似たようなページタイトルが並ぶ検索結果の中から、自分が知りたいサイトを探すためにメタディスクリプションを確認します。
Shopifyではコンテンツを作成した際に自動で作成する機能がありますが、その内容が適切かどうか、公開前に一度確認することをおすすめします。設定する際に気を付けるポイントは以下の通りです。
メタディスクリプション設定時に気を付けるポイント
- コンテンツや記事の概要をコンパクトにわかりやすくまとめる
- 競合サイトまたは既存記事の内容が被らないようにする
- 顧客が検索するであろうキーワードを文章にいくつか入れる
メタディスクリプションも長文すぎると全文が表示されない可能性があります。一般的な文字数としては、60文字ほどで要点を書き、120文字あたりに収めるとよいでしょう。
伝えたいことやキーワードはできるだけ前の方に入れるとなおよいです。
③ページのURL
Shopifyで運営する店舗やブログ記事のURLについてもSEO対策ができます。URLもメタディスクリプション同様、コンテンツ作成時に自動で設定されますが、キーワードをURLに含ませたり自分の好きな文字列にしたりするなど、変更が可能です。
URL設定時は、該当ページの内容を簡潔に表すものや、英語または数字のみで構成するとよいでしょう。なぜなら一部のブラウザや環境によっては、日本語をURLに使うと正しく表示されない場合があるためです。英単語やローマ字を用いることをおすすめします。
複数の単語を織りまぜる場合は、単語と単語の間に「-(ハイフン)」を入れましょう。
④画像のファイル名
商品の画像といったようなサイト上に表示させている画像ファイル名は変更できます。alt属性(画像をテキストで説明したもの)も設定可能です。
画像にalt属性を設定することは、Googleに画像の内容を正しく伝えることにつながります。画像検索結果の順位にも関係してくるため、設定を忘れないようにしましょう。
⑤sitemap.xmlファイル
sitemap.xmlファイルは、検索エンジンに自身のサイト構造を伝えるために必要なファイルです。サイト内にxmlのサイトマップを設置することで、Googleの検索エンジンがサイトを見つけてくれます。
サイトマップはユーザーに対して何かアクションを起こすものではありません。しかし、SEO対策のひとつとして設定することで、検索順位の向上につながるでしょう。
sitemap.xmlファイルをGoogleサーチコンソールに送信することで、よりサイトが発見されやすくなります。少しでも早く検索結果に表示させるためにも、Googleサーチコンソールは導入するべきです。
⑥Shopifyのブログ機能
自身の店舗をよりSEOに強いサイトにしたい場合、ブログ機能の活用は非常に重要です。商品説明では伝えきれない商品への想いや制作のストーリーなどを顧客に伝えることができます。
他にも価格やサイズ感などの商品詳細を親しみやすく、読者目線で表現可能です。ブログで商品のPRを行うことで顧客が商品と接する機会を増やし、購買意欲を促進させます。もちろんブログもSEO対策は必須です。
その際は、顧客が検索するキーワードを想定し、そのキーワードをタイトルや本文に取り入れましょう。ただ、キーワードを意識し過ぎた不自然な文章を書いてはいけません。あくまで顧客に有益な情報を伝えるということを意識しましょう。
ShopifyでおすすめのSEO対策アプリ
Shopifyの大きなメリットとして、必要な機能を追加でカスタマイズできることが挙げられます。そのカスタマイズに必要なものがShopifyアプリです。
公式のアプリストアにはいろいろなアプリが取り揃えられています。中でもSEOに特化したオススメのアプリを2つ解説します。
SEOに特化したShopifyアプリ2つ
- SEO Manager
- Plugin SEO
SEO Manager
「SEO Manager」は、基本的なSEOに関わる要素を一通り網羅しているアプリです。
例えば以下のような機能が挙げられます。
SEO Managerの主な機能
-
コンテンツにおけるキーワード選定のサポート
-
タイトルやメタディスクリプションの最適化
-
404ページやエラーリンクなど、すぐに修正が必要な項目の通知
-
構造化データのマークアップ(Googleのクローラーにテキスト情報やコンテンツ内容を適切に理解してもらうための記述)
-
ページスピードの高速化やモバイルフレンドリーなサイトであるかの確認
SEO Managerには他にも様々な機能が搭載されています。感覚としてはサイト内部のSEO対策を全体的にまんべんなく行ってくれるアプリと考えてよいでしょう。
SEOのアプリを初めて導入する方や専門知識がない方にもおすすめできるアプリです。
SEO Managerの概要
- 料金:月額20ドル(約2100円)/7日間の無料トライアルあり
- 対応言語:英語
- URL:https://apps.shopify.com/seo-meta-manager?locale=ja
Plugin SEO
「Plug in SEO」はShopifyストアのSEOの問題点をさまざまな観点からチェックし、解決策を提示してくれるアプリです。SEOの改善をすぐに見つけてくれます。
無料プランもあるため、気軽に導入して自身のサイトをチェックしてみましょう。
それぞれのプランの主な機能については以下の通りです。
Plugin SEO(無料プラン)の主な機能
- SEO・ページ速度のチェック(無制限)
- 無効なリンクの発見
- 何か問題がある場合はメールで通知
- メールでのサポート
Plugin SEO(有料プラン)の主な機能
- タイトルとメタディスクリプションの一括編集
- サイトに最適なキーワードの発見
- 無効なリンクを発見・修正
- SEOに関する講義が閲覧できる
- メールでのサポート
SEOのプラグインはSEO Managerでも充分ですが、自身のサイトのSEOに関する問題点をいち早く発見し解決したい場合はPlugin SEOを導入してみてもよいでしょう。
Plugin SEOの概要
- 料金:月額20ドル(約2,100円)
- 対応言語:英語
- サイトURL:https://commerce-media.info/blogs/ec/shopify-seo
ShopifyでSEOを強化するなら導入するべき2つのツール
Shopifyで立ち上げた店舗に対してSEO対策を強化していくのなら、Googleアナリティクス・Googleサーチコンソールの設定は必須です。ここでは、SEO対策において外せない2つのツールを簡単に解説していきます。
Googleアナリティクス
Googleアナリティクスは、Googleが提供する無料のサイト分析ツールです。Shopifyで作成したサイトに関してももちろん登録できます。集めたユーザーデータを元にPDCAを回し、より売り上げ効果の高い店舗へと成長させましょう。
具体的には以下のような分析ができるようになります。
Googleアナリティクスで行える分析
- ユーザー:店舗にアクセスしたユーザーの年齢・性別・住所・デバイスがわかる。
- 集客経路:ユーザーがどこを経由してアクセスしてきたのかがわかる。
- アクセスページ:それぞれのページのアクセス数や滞在時間、離脱率がわかる。
設定を行えばコンバージョン数も計測できます。上記3つの項目と照らし合わせると、さらに深い分析ができるようになるでしょう。
Googleサーチコンソール
アナリティクス同様、Googleのサイト管理ツールの一つです。主に検索結果に関連するデータやユーザーの行動について分析できます。
Googleアナリティクスが店舗内でのユーザーの動向を把握できるのに対し、Googleサーチコンソールは店舗にアクセスするまでのユーザーの動向が把握可能です。
具体的には、店舗の検索エンジンにおける状況や被リンク数、読者がアクセスに利用したキーワードなどが挙げられます。
さらに、サイトマップをGoogleに送信したり、指定のURLを検索結果において非表示にしたりなど、Googleに対するアクションも行えます。
サーチコンソールを上手く使うことで、店舗の集客効果やアクセス数減少の改善につながるでしょう。
先程紹介したGoogleアナリティクスとGoogleサーチコンソールの両方を活用することで、ユーザーのWeb全体での動きがわかるようになります。
ShopifyでできるSEOを理解し、集客効果を高めましょう
本記事では、
Shopify内で行えるSEO対策の具体内容
Shopifyで使えるSEO対策アプリ
SEO分析のために導入すべきツール
について解説してきました。Shopify内でできるタイトルやメタディスクリプションなどの設定は初心者でも行えるため、早めに対策をしましょう。
ブログ機能も有効に使えば店舗への集客につながります。読者に価値提供ができる内容と、キーワードに注意しながら記事を書くことが重要です。
アプリやGoogleのツールもSEO対策をする上で役に立ちます。特にGoogleのツールはサイトの改善に必要不可欠なため、必ず導入するようにしましょう。