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メールで相談するインフォグラフィックは、データをイラストやグラフなどの視覚情報で表し、多くの人に即座に情報を伝えるためのものです。
Web制作や資料作りはもちろん、公共の場にある掲示物にも多く取り入れられています。そんな便利なインフォグラフィックですが、いざ作成となるとどのようにデザインすれば良いのか分からないという方も多いのではないでしょうか。
実は、インフォグラフィックは素材集を活用すれば、誰でも簡単に作成できます。
そこでこの記事では、イラスト・チャート・アイコンなどの種類別に、インフォグラフィックの素材集をご紹介します。基本的には、どれも無料で使用できるものばかりなので、ぜひ参考にしてみてください。
インフォグラフィックの印象を大きく左右するのがイラストです。使用すると、見る人に親しみやすさを与えると同時に、興味付けを行えます。ターゲットや掲載する情報に合わせてイラストを選べば、より強く訴求することが可能ですが、イラスト制作は専門的にデザインを行っている人でなければ、一から制作するのは難しいです。
そこで誰でも簡単に使える、おすすめのイラスト素材サイトを5つ紹介します。
イラスト素材サイト5選
Adobe Stockでは、数多くのおしゃれなイラストをダウンロードできます。ポップなイラストから個性的なイラストまで、幅広いデザインが揃っているのが特徴です。イラストの他に、グラフィック・フォトショップのテンプレート・HDビデオ・写真などの素材も多く、汎用性が高いのも魅力といえるでしょう。
さらに、絞り込みフィルター機能やAI検索機能もあるため、必要な素材を瞬時に見つけられます。無料体験で10点まで利用できるため、ぜひ一度試してみましょう。
Adobe Stockの料金プランは、サブスクリプションパックとクレジットパックの2種類が用意されています。コストパフォーマンスを重視する方や、複数のイラスト・動画などの素材を継続して必要としている方におすすめです。
一方で、クレジットパックは必要に応じて素材を購入できるプランです。素材を不定期に購入したい方や、4Kビデオプレミアムコレクションなどの特殊な素材が必要な方におすすめです。
【サブスクリプションプラン】
サブスクリプションプランは、月額払いであればいつでも解約が可能なので、一度サービスを試してみたいという方にもおすすめです。一方で、年間プランを選んだ場合、月額料金が割引になるものの、最初の30日間を超えた場合に解約料が必要になるため注意してください。
プラン名 | 月々プラン | 年間プラン |
---|---|---|
通常ライセンス素材 3点/月 | 3,828円 /月 | 3,828円/月 |
通常ライセンス素材 25点もしくはHDビデオ3本/月 | 9,328円 /月 | 6,578円/月 |
通常ライセンス素材 40点もしくはHDビデオ6本/月 | 13,068円 /月 | 10,428円/月 |
通常ライセンス素材 750点もしくはHDビデオ25本/月 | 32,978円 /月 | 27,478円/月 |
【クレジットパック】
購入したクレジットは6ヶ月間有効で、不定期で素材が必要な方におすすめです。
クレジット数 | 内容 | 料金 |
---|---|---|
5 | 通常画像5点 | 6,490円 |
16 | 通常画像16点もしくはHDビデオ2点 | 17,600円 |
40 | 通常画像40点もしくはHDビデオ5点もしくは4Kビデオ2点 | 39,600円 |
80 | 通常画像80点もしくはHDビデオ10点もしくは4Kビデオ4点 | 74,800円 |
150 | 通常画像150点もしくはHDビデオ18点もしくは4Kビデオ7点 | 132,000円 |
今回は、個人プランにおける料金設定をご紹介しましたが、ユーザー数を問わず組織で利用できるプランや、会社全体で使用できるエンタープライズ向けのプランなども用意されています。詳しくは公式サイトの料金プランページをご覧ください。
ベクターシェルフはデザイナーの8flags氏によって作られたイラスト素材集です。インテリア・カフェ・植物・コーヒー・猫・観葉植物・花など、リアルでおしゃれなタッチのイラストが揃っています。
ファイル形式は、PNG・Ai・SVGに対応しており、女性・美容・ファッション関係の方に向けたおしゃれなインフォグラフィックを制作したい方におすすめです。全ての素材は無料で使用可能で、資料作成はもちろん、グッズ制作やWeb制作にも活用できます。素材の再配布や販売、商標登録は禁止されている点に注意しておきましょう。
OISHISOは、その名の通りフード系のイラストを集めた素材集です。和食・洋食・中華・スイーツ・野菜・果物など、見ている人の心を揺さぶるようなフードイラストが手に入ります。基本的には法人・個人での利用を含め、商用・私用問わず無料で利用できますが、下記の条件での使用は制限されているため注意してください。
- アダルトサイト・宗教サイト・違法サイト・不正サイトでの使用
- 公序良俗などに反する場合
- 素材のイメージを著しく損なうような利用
- 素材をそのまま再配布・販売(LINEクリエイターズスタンプ等も含みます)
- ロゴ、キャラクター・CIとしてのご使用
- クラウドソーシングでの使用
- その他著作者が不適切と判断した場合
また、同サイト内の素材を10点以上使った商用デザインを制作した場合や、素材の高解像度データの作成を行う場合には費用がかかるため、問い合わせフォームから連絡し適切な対応を行ってください。
さらに、お店のメニューやHP用にオリジナルなイラストを描いてもらいたい場合には、有償でオーダーメイドイラストを依頼することも可能です。フード系の素材は、写真を取り入れることが多いものの、あえてイラストを採用すれば、印象に残りやすくなります。
個性的でおしゃれなイラストを探している方におすすめなのが時短だです。TOPECONHEROESダーヤマ氏作のイラストは、遊び心満載で洗練されたものが多く用意されています。ファイル形式は、JPEG・PNG・SVG・Ai形式にてダウンロード可能です。大きさやカラーの変更ができる素材も揃っているので、好みのデザインに編集して利用してみましょう。
WEBデザイン・各種資料・スライド・ブログ・ネット動画・TV動画・本・雑誌などのDTPデザインで使用する場合、累計20個まで無料でダウンロード可能です。
20個以上ダウンロードしたい方は、以下の条件のうち1つをクリアすることが条件とされています。基本的には無料の素材集となっているため、多数ダウンロードしたい方は積極的に紹介を行い、サイトを応援しましょう。
ビジネス向けの洗練されたイラストが欲しいという方におすすめなのがSASHIEです。シンプルで主張が少ないトーンのイラストが揃っているため、カジュアルな雰囲気になりすぎないのが特徴です。
基本的には、商用・私用問わず無料で利用できますが、データの複製や再配布・販売などは禁止されています。カラーの変更などもサイト内で自由にできるため、資料を作る際のちょっとした味付けやブログ・Webサイトを飾るイラストとして活用してみましょう。
数あるインフォグラフィックの中でも、データを分かりやすく伝えるために欠かせないのがチャートです。円グラフや棒グラフなどを取り入れると、ひと目で数値の変化や割合を伝えることが可能です。ここでは、素早くグラフなどのチャートを制作できる3つのサイトを紹介します。
チャート素材サイト3選
PowerBi Desktopは、Microsoft社から提供されているデータ分析支援ツールです。無料版と有料版が用意されており、簡単なチャートの作成であれば無料版でも十分必要な機能が揃っています。エクセルのデータを取り込んで、変換・加工を行えるため便利です。正確なデータを分析しつつ、インフォグラフィックとして活用したいという方におすすめです。
簡単にグラフを作成したいという方におすすめなのがGoogle Chartです。Google Chartでは、
など、さまざまな種類のチャートが作れます。しかし、使用するには簡単なJavaScriptの知識が必要になるため、少し勉強が必要です。くわしい使い方については以下の公式サイトをご確認ください。
Quick Start | Charts | Google Developer
カラフルな色使いのチャート作りを行いたい方におすすめなのが、Charts and Graphs in Vector Formatです。グラフやチャートのベクター素材セットで
などを含むさまざまな用途で利用できます。制作したインフォグラムは、JPEG・Ai・EPS・SVGなどの形式でダウンロード可能です。使い勝手の良いサイトですが、海外のサイトであるため利用には最低限の英語力が必要です。
誰もが一瞬で内容を理解できるように作られているのがピクトグラムやアイコンです。物の形や人の形をシンプルに表すことで、使用言語を問わず情報を伝えられるというメリットがあります。
ここでは、ピクトグラムやアイコンに特化した3つのサイトを紹介します。
ピクトグラムやアイコンの素材サイト3選
ヒューマンピクトグラム2.0は、非常口のマークに使用されているピクトグラムを拡張したユニークなデザインの素材集です。緑色の人型をしたアイコンが使われており、ビジネス利用に適切なものから、くすりと笑ってしまうようなユーモアあふれるデザインのものまでさまざまな場面で利用できるピクトグラムが揃います。
素材は基本的にはベクター素材ですが、PNG・JPG・Aiでもダウンロード可能です。カラーバリエーションを変更させたり、ノーマルな人型から女性のモチーフやサラリーマンのモチーフへとデザインを変更させたりできるのも大きな魅力といえるでしょう。
無料で公共の掲示や会社のHP、各種資料に活用できますが、素材を販売したり商標登録を行ったりすることは禁止されています。
ICOOON MONOは、日常で活用できるシンプルでシックなアイコンを揃えた素材集です。分かりやすさにこだわったデザインは、無駄がなくビジネスシーンにもぴったりです。スマートフォンアプリのメニューや資料作成、ポスター、Webページなどさまざまなデバイスで利用しやすいデザインとなっています。
素材は、JPEG・PNG・SVG・Ai・EPSなどの形式が用意されており、サイズやカラーの変更も可能なので、理想のデザインにぴったり合うようカスタマイズしてみましょう。基本的には商用利用であっても無料で利用可能ですが、素材の再配布や販売、商標登録などは禁止されています。
ポップなアイコンを探している方におすすめなのがFLAT ICON DESIGNです。明るい色味のものが多く、おしゃれで可愛い雰囲気が特徴となっています。ビジネス向け・日用品&生物・イベント&エンタメ・健康&料理&食品・交通&地図といった5つのカテゴリに分かれていて、必要なアイコンを素早く見つけられるでしょう。
素材は、JPEG・PNG・SVG・Ai・EPS形式でダウンロード可能で、素材の再配布や販売・商標登録を除いて無料で使用可能です。
必要に応じて、吹き出しやフローチャートを盛り込むと、よりわかりやすいインフォグラフィックの作成が可能です。
吹き出しやフローチャートのおすすめ素材サイトは下記の2つです。
その他のおすすめの素材サイト
それぞれ詳しく解説していきます。
フキダシデザインは、その名の通り吹き出しが1000種類以上揃った素材集で、イラスト素材集の「時短だ」を運営しているダーヤマ氏によって運営されています。
使いやすいもこもことした形の吹き出しはもちろん、スタイリッシュでポップな吹き出し、漫画風のユニークな吹き出し、手書き風の吹き出しまで、さまざまなデザインにマッチする吹き出しが揃っています。これらの吹き出しは大きさや色味を調節できるだけでなく、簡易的に文字を挿入することも可能で、気軽に吹き出しを使いたいという方におすすめです。
JPG・PNG・SVG・Ai形式が用意されており、20個までは無料で使用可能とされています。20個以上使用したい方は、以下の条件をクリアすることでいつでも無料で吹き出しを自由に利用できます。
draw.ioは、日本語で利用可能なフローチャート制作サイトです。フローチャートだけでなく、ネットワーク図や表などのさまざまな図解を感覚的に制作できます。アカウントの作成も不要で、左側にある図形からドラッグアンドドロップを行うだけで、簡単に図形を使ったインフォグラフィックを作れます。
Googleドライブ・One Drive・Dropboxなどからのインポートや、PNG・JPEG・SVG・PDF・HTML・XML・URL・VSDXなどに形式を指定した上でのエクスポート機能も備わっており、その使い勝手の良さから高い支持を集めています。
さまざまな素材を利用することで、簡単にインフォグラフィックを制作できます。しかし、素材を選ぶ際は、事前に著作権や利用規約をしっかりと確認しておくことが大切です。
素材集では、それぞれのサイトごとに利用規約が定められています。なかには商用利用不可のサイトや、私的な利用に限るというサイトもあるでしょう。また、一定の条件を満たした場合にのみ無料で利用できる、クレジット表記を求めるなどの規約もあるため、必ず事前に確認しておきましょう。
利用規約の中でよく目にするのがロイヤリティフリーという言葉です。ロイヤリティフリーは、一度使用を許諾された場合、規約の範囲内であれば何度でも利用できるというライセンスを指します。著作権フリーのように著作権が放棄されているのではなく、著作権を残したまま一定範囲での使用を許諾するという意味を持つ言葉であるため、勘違いのないよう注意しておきましょう。
インフォグラフィックの制作に役立つさまざまな素材集をご紹介しました。イラストやアイコン、チャート作りなど、それぞれに特化したさまざまなサイトがあります。
しかし、サイト毎に使用料や利用規約などが大きく異なるため、確認した上で、規則を守って素材を利用することが大切です。伝えたい相手や情報に合った素材を選び、一瞬で相手の注意を引くような魅力的なインフォグラフィックを作りましょう。