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メールで相談する「サジェストってどんな機能だろう?」
「関連キーワードや共起語との違いを知りたい」
このような疑問や悩みをお持ちではないですか?サジェストは、検索時に文字入力の手間が省けるだけでなく、SEO対策としても活用できる便利な機能です。
ユーザーニーズが反映されているため、検索意図の把握に役立ちます。サジェストを正しく理解すれば、SEOに強いキーワードの選定やコンテンツ作りに活用できるでしょう。
そこでこの記事では、サジェストについて下記の3つのポイントを、初心者にもわかりやすく解説していきます。
この記事を読むと、サジェストの特徴を理解して、SEOに活用する方法がわかります。おすすめのサジェスト抽出ツールもご紹介していますので、最後まで読んでぜひ参考にしてみてください。
サジェストとは、英語の「suggest(提案する)」に由来する言葉です。検索窓に文字を入力した際に、検索候補を予測して表示する機能のことをいいます。Google検索では、オートコンプリート機能と呼ばれ、入力途中でも検索候補を表示します。
たとえば、検索窓に「コーヒー」と入力した場合、下記画像赤枠内の「コーヒー 豆」「コーヒー ドリップ」「コーヒー おすすめ」などがサジェストです。このようにサジェストは、ユーザーに候補を提案し、検索をアシストしてくれます。
サジェストと混同されやすい用語に「関連キーワード」と「共起語」があります。以下は3つの用語の違いです。
サジェストと混同されやすい用語の比較
サジェスト | 関連キーワード | 共起語 | |
---|---|---|---|
表示場所 | 検索窓の下 | 検索結果表示画面の最下部 | × |
特徴 | キーワードと合わせて検索されやすいワード。 ユーザーに合わせて最適化される。 |
キーワードと関連性の高いワード。 キーワードを含まないワードを表示することもある。 |
キーワードに関するコンテンツでよく使用されるワード。 |
Google検索における、サジェストと関連キーワードの大きな違いは「表示される場所」と「何の情報をもとに表示しているか」の2点です。
サジェストは、検索窓のすぐ下に表示され、位置情報や検索履歴を踏まえてユーザーごとに異なるキーワードが提示されます。
一方、関連キーワードは、検索結果表示画面の最下部に「関連性の高い検索」や「その他の検索」として表示され、現在地や検索履歴などのユーザー情報は反映されません。検索キーワードに関連した、多くのユーザーの関心が集まっているワードを表示します。トレンドや検索ボリュームなどのあらゆる情報が元になっているため、検索キーワードを含まないワードが表れる場合もあります。
共起語もサジェストと混同されがちな用語の一つです。サジェストが「キーワードと合わせて検索されやすいワード」であるのに対し、共起語は「キーワードに関するコンテンツでよく使用されるワード」を意味しています。
たとえば「スカイツリー」に関するコンテンツで頻出する「天望」「2012年」「タワー」などのワードが共起語にあたります。
Googleは、以下の4つの情報をふまえてオートコンプリート(サジェスト)の表示を決定していると公表しています。
Google のシステムは、表示する候補を決定するために、ユーザーが検索ボックスへの入力を開始した語句と一致する一般的なクエリを探しますが、以下の点も考慮します。
- クエリの言語
- クエリが実行される場所
- クエリで注目を集めている関心事
- ユーザーの過去の検索
ここでいうクエリとは「検索エンジンに打ち込むキーワード」を意味します。それぞれの項目について詳しく解説していきます。
サジェストは、使用言語によって表示内容が変わります。上記画像は、日本語で「納豆」と検索した場合と、表示言語を英語にして「natto」と検索した場合のそれぞれのサジェストです。
このように、ユーザーの使用する言語をふまえて、日本語ユーザーには日本語を、英語ユーザーには英語のサジェストを表示する仕様になっています。
サジェストは検索する場所によって表示が変わります。たとえば「カフェ」と検索すると「カフェ 〇〇駅」「カフェ 〇〇 おしゃれ」…と表示されます。〇〇に入るのはユーザーの現在地付近の地名です。
飲食店や施設など、特定の場所へ行きたいというニーズのあるキーワードでは、位置情報を反映した結果が表示される傾向があります。
サジェストには、時事ネタやSNSで話題になった、いわゆるバズワードが表示されることがあります。なぜなら、Googleは「多くの人が検索するキーワード」をユーザーニーズが高いと判断しているためです。
バズワードのようにトレンドを反映したキーワードは一過性のため、後日検索すると、サジェストが変わっている可能性があります。
サジェストに表示されるのは、検索履歴をもとにパーソナライズされたキーワードです。Googleはユーザーの検索履歴を記憶しています。過去に検索したキーワードは、Googleによってニーズが高いと判断されるため、サジェストに表示されるのです。
コンテンツ製作でサジェストを調査する場合など、検索履歴に影響されないサジェストを知りたいときは、シークレットウィンドウを使用すると良いでしょう。
サジェストにはユーザーニーズが反映されているため、SEOに活用できます。サジェストの分析により検索意図を正しく理解すれば、ニーズを満たしたコンテンツが作れます。ユーザーニーズを満たした良質なコンテンツは、SEOにおいて高い評価を得られるでしょう。
ここでは、具体的な活用シーンを3つご紹介します。
サジェストをSEOに活用できる場面の1つがキーワード選定です。サジェストを調査すると、軸となるキーワードから派生したキーワードが見つかります。そのため、サジェストキーワードを洗い出し、ジャンルごとに整理することで、ユーザーの検索意図を掴んだ抜け漏れのないキーワード選定ができるのです。
ユーザーニーズを把握するためには、サジェストは欠かせない機能だといえるでしょう。
サジェストは、網羅性のあるコンテンツ作りに役立ちます。SEOでは、必要な情報が網羅的に掲載されているかどうかが重要です。
サジェストは、軸となるキーワードに関連するいくつものキーワードを提示してくれます。提示されたキーワードを分析して、ニーズの高いキーワードを記事に盛り込むことで、複数のニーズを満たした網羅的なコンテンツを作れるでしょう。
サジェストにはトレンド性が反映されるため、リライト時にも有効に活用できます。ユーザーのニーズは時間の経過とともに変化します。ニーズを満たしたコンテンツを作っても、時間が経つと検索意図からずれてしまうこともあるため、定期的にリライトをする必要があります。
サジェストの結果をもとに今のニーズを把握し、コンテンツに盛り込めば、SEO効果の高いリライトができるでしょう。
サジェスト抽出に便利なツールを5つご紹介します。それぞれの特徴や機能を理解して、好みに合わせて使いやすいツールを活用しましょう。
出典:ラッコキーワード
ラッコキーワードは、無料で利用できるサジェスト抽出ツールです。抽出したサジェストを五十音順で表示するため、見やすいのが特徴です。サジェストキーワードから派生したロングテールキーワード(3語以上のキーワード)も調査できるため、細かな分析にも役立ちます。
また、サジェストだけでなく、関連Q&A、共起語、上位表示サイトの見出しなどを一括取得できるため、効率的にユーザーニーズを把握できます。非会員では1日5回までしか調査できませんが、会員登録をすれば無料プランでも1日50回まで調査が可能です。
出典:Ubersuggest
Ubersuggest(ウーバーサジェスト)は、英語や中国語など言語別に調査できる海外製のサジェスト抽出ツールで、日本語にも対応しています。サジェストに加え、検索ボリューム、クリック単価も表示されるため、競合性の調査に役立ちます。
また、会員になると12カ月間の検索ボリューム推移を折れ線グラフでチェックできるので、時期による需要の変化もひと目でわかります。無料プランでは、調査回数は1日3回までと制限があります。
出典:keyword.io
Keyword.io(キーワードドットアイオー)は、海外製のサジェスト抽出ツールです。英語表記のサイトですが、キーワード検索は日本語に対応しています。Googleだけでなく、AmazonやYouTube、ALIBABAなどのさまざまな媒体のサジェストを抽出できるのが特徴です。抽出したキーワードは、自動でジャンルごとに分類されます。
会員登録をすれば、無料プランで抽出したキーワードリストをテキストファイル形式でダウンロードが可能です。有料プランでは、関連キーワードや広告単価、ロングテールキーワードの調査もできます。
出典:Keyword Tool
Keyword Tool(キーワードツール)は、抽出量トップクラスのサジェスト抽出ツールです。Googleだけでなく、YouTube、Instagram、TwitterなどのSNSからもサジェスト抽出できるのが特徴です。ユーザーニーズの分析に役立つ、関連Q&Aや前置詞が使われたキーワードも、タブを切り替えるだけで簡単に調査できます。
無料プランでも十分な機能が備わったツールですが、有料プランでは検索ボリュームやクリック単価など、より細かな分析が可能です。
出典:TACT SEO
TACT SEOは、SEO対策に必要な機能が1つになった分析ツールです。サジェスト抽出はもちろん、キーワードのグルーピング、競合サイト分析など、さまざまな手段でキーワードを調査できます。
また、キーワード調査だけでなく、SEO課題の発見や順位管理といった、SEO対策のための機能が充実しています。まずは無料プランで機能を試してみると良いでしょう。
今回は、サジェストの仕組みやおすすめの抽出ツールをご紹介しました。サジェストには「ユーザーが何を求めているのか」が表れています。自分に合ったサジェスト抽出ツールを利用して、検索意図の理解に役立ててみてください。ユーザーニーズを満たしたコンテンツなら、SEOで高い評価を得られますよ。