コーポレートサイトのおしゃれデザイン事例15選！制作の流れも解説

「コーポレートサイトの理想のデザインがわからない」
「他社はどんなWebサイトを作っているのか、参考になる事例を見たい」

このように感じているWeb担当者や経営者の方は、多いのではないでしょうか。コーポレートサイトは、企業の第一印象を決める重要な存在です。信頼性やブランドイメージを伝え、問い合わせなどの成果につなげるためにも、デザインにはこだわる必要があります。

本記事では、おしゃれで実用性の高いコーポレートサイトのデザイン事例や、制作時のコツや注意点などを、わかりやすく解説します。コーポレートサイトを新規に立ち上げたい方やリニューアルを検討している方は、ぜひ参考にしてみてください。

コーポレートサイトのデザインにこだわる3つのメリット

はじめに、コーポレートサイトのデザインにこだわる3つのメリットを紹介します。とくに期待できるメリットは以下の通りです。

第一印象で信頼感を高められる

コーポレートサイトは、ユーザーと企業の最初の接点です。デザインが洗練されていると、企業に対する信頼感や安心感が高まります。整ったレイアウト、統一感のある配色、見やすいフォントを使うことで、ユーザーに「信頼できる企業」という印象を与えられます。

また、信頼感のあるデザインは、企業への興味を深め、問い合わせや資料請求などの具体的なアクションにつなげることが可能です。そのため、商談数の増加を目標としているBtoB企業は、とくにコーポレートサイトの見た目にこだわるべきです。

採用・問い合わせなど目的達成につながる

コーポレートサイトは、採用や問い合わせ、資料請求など、さまざまな目的を達成するための重要なツールです。これらの目的を果たすには、以下のようなデザインの工夫が欠かせません。

さらに、スマートフォン表示に対応したレスポンシブデザインやページ表示速度の最適化など、基本的なUX設計も成果につなげるために重要です。目的に合わせた導線を意識して、「見られるだけのサイト」ではなく「行動につながるサイト」を目指しましょう。

競合との差別化が図れる

コーポレートサイトのデザインは、自社の強みや価値をビジュアルで表現できる場です。同じ業界のWebサイトは似たようなデザインが多いため、自社らしさを打ち出せば印象に残りやすく、競合との差別化にもつながります。

例として、企業理念をビジュアルで表現した動画や、企業をイメージするカラーを多用したモチーフなどが効果的です。「企業らしさ」を思わせる工夫が、記憶に残るブランディングを実現します。

コーポレートサイトのデザイン事例15選

ここからは、コーポレートサイトのデザイン事例を15点紹介します。さまざまなタイプのデザインを選んでいるので、ぜひ参考にしてみてください。

ヤマト・スタッフ・サプライ株式会社

出典：ヤマト・スタッフ・サプライ株式会社

落ち着いたグレートーンに黄色がアクセントになった、洗練されたホームページです。サイドに縦型メニューを配置し、目的の情報にすぐアクセスできる構成になっています。

物流の現場を描いたイラストが多用され、視覚的にも親しみやすい印象です。スタイリッシュでわかりやすい企業サイトを作りたい方は、チェックしてみてください。

三井金属鉱業株式会社

出典：三井金属鉱業株式会社

ロゴにも使われている緑色がボタンやバナーなど、さまざまな箇所で活用されています。訪問者に企業カラーを印象付けやすくなり、ブランディングにもつながるデザインです。

また、ページの途中では「探索精神と多様な技術の融合で、地球を笑顔にする。」というキャッチコピーをイラストとともに表示し、企業のビジョンを力強く伝えています。情報とビジュアルのバランスを重視している方はぜひ参考にしてみてください。

カンダまちおこし株式会社

出典：カンダまちおこし株式会社

温かみのある赤やオレンジを基調とした、印象的な配色のホームページです。中央に大きく配置された円形のグラフィックと縦書きのコピーが、力強いメッセージを引き立てています。

「ローカルにまわる経済をおこす。」というキャッチコピーが、地域活性への想いをダイレクトに伝えています。地域の価値や理念をしっかり伝えるデザインを目指す方は、ぜひ参考にしてみてください。

株式会社イトーキ

出典：株式会社イトーキ

白と淡いブルーを基調にした、清潔感あふれるホームページです。「つながるを、つくる。」というキャッチコピーが、働き方や企業の想いをシンプルに伝えています。

ファーストビューでは社内の様子を映したスピード感のある動画が流れ、リアルな雰囲気と親近感を与えています。信頼感と柔らかさのバランスが取れたコーポレートサイトを作りたい方は、チェックしてみてください。

 株式会社S-SIZE

出典：株式会社S-SIZE

パステルカラーを基調とした、明るく親しみやすいホームページです。オフィスや制作現場の写真が多く使われており、リアルな雰囲気が伝わってきます。

手描き風のイラストも随所に登場し、やさしく柔らかな世界観を演出しています。かわいらしさとクリエイティブさを両立したデザインを目指す方は、ぜひ参考にしてみてください。

株式会社CIRCUS

出典：株式会社CIRCUS

社内の様子やプロジェクト写真が多く使われており、リアルな雰囲気が伝わるホームページです。3Dグラフィックやタイポグラフィが効果的に使われ、独自の世界観を演出しています。

動きのあるレイアウトと大きな見出しが視線を惹きつけ、印象に強く残る構成です。インパクトを残し、企業の個性をしっかり伝えられるコーポレートサイトを作りたい方は、チェックしてみてください。

株式会社レゾナック

出典：株式会社レゾナック

白と水色を基調にした、清潔感と信頼感のあるホームページです。スライダー付きのメインビジュアルや多彩な情報が整理されており、使いやすい構成です。

「創ろう。AI社会を動かす、次世代半導体を。」というキャッチコピーが、技術革新への意欲を力強く伝えています。写真を活用して企業のリアルな活動を見せたい方は、ぜひ参考にしてみましょう。

株式会社MOTA

出典：株式会社MOTA

​​白と黒を基調とした配色が、洗練された印象を与えるホームページです。オフィスや社員のリアルな写真が多く使われ、企業の雰囲気や人柄が自然と伝わります。

スクロールに合わせて写真やテキストがリズムよく動き、ダイナミックな印象を与えます。クールで都会的なトーンの中に「人」を感じさせるコーポレートサイトを作りたい方は、ぜひ参考にしてみてください。

株式会社ダイブ

出典：株式会社ダイブ

スカイブルーと白を基調にした、爽やかで開放感のあるホームページです。ファーストビューの動画から始まり、サービス紹介や実績などがブロックごとに整理されていて、情報がわかりやすい点が特徴です。

人物や風景、アプリ画面など多様な写真が活用され、リアルな魅力が伝わってきます。明るく親しみやすい印象を目指している方は、チェックしてみましょう。

KOJ（Koshu of Japan）

出典：KOJ（Koshu of Japan）

「甲州ワインを世界へ」というメッセージを軸に、ストーリー性のある構成が印象的なホームページです。ワイナリー紹介や地域イベントの様子など内容ごとに丁寧に整理され、読み進めやすいデザインになっています。

試飲会やぶどう畑、料理とのペアリングなど、多彩な写真が掲載されているため、臨場感があります。日本の文化や地域の魅力を上品に表現したい方は、ぜひ参考にしてみてください。

WOWGOW Inc.

出典：WOWGOW Inc.

白と黒を基調にしたミニマルな配色が、洗練された印象を与えるホームページです。大胆なタイポグラフィとシンプルな構成で、サービス紹介やメッセージがストレスなく読み進められます。

大きく動きのある文字レイアウトが視線を惹きつけ、ブランドの世界観を強く印象づけています。スタイリッシュなWebデザインを目指す方は、参考にしてみましょう。

堀田カーペット株式会社

出典：堀田カーペット株式会社

白を基調にモノトーンでまとめられた、静かで上質な雰囲気のホームページです。製造工程の動画をファーストビューに配置し、ブランドの世界観を直感的に伝える構成になっています。

インテリアや商品の写真が豊富に使われ、素材感や使われる空間の美しさが丁寧に表現されています。丁寧な手仕事やものづくりへのこだわりを大切にしたコーポレートサイトを作りたい方は、ぜひチェックしてみてください。

株式会社三扇堂

出典：株式会社三扇堂

白と黒をベースにライムグリーンをアクセントカラーに取り入れた、誠実さと明るさのバランスが良いホームページです。トップに企業理念、その下にサービス紹介・実績・採用情報と情報が整理されており、使いやすい構成です。

「ココロ動くコミュニケーションと成果に導く実行支援でお困りごとの本質を解決します」というメッセージが、企業の姿勢を明確に伝えています。サービス内容と社風の両方をしっかり伝えたい方は、参考にしてみてください。

株式会社リチカ

出典：株式会社リチカ

明るいコーラルオレンジをアクセントにした、親しみやすい印象のホームページです。トップにキャッチコピーを大きく配置し、その下に会社紹介・カルチャー・採用情報などが整理された構成になっています。

「Switch to The RICH」「クリエイティブで、世界を豊かに。」というメッセージが、企業のビジョンをわかりやすく伝えています。楽しさと信頼感のバランスを大切にした企業サイトを作りたい方は、ぜひチェックしてみましょう。

株式会社ロイヤル・アーツ

出典：株式会社ロイヤル・アーツ

ナチュラルな白を基調に、柔らかい写真の色味が引き立つホームページです。人物や動物、カフェや料理の写真がふんだんに使われ、温かくリアルな雰囲気が伝わってきます。

トップに配置された代表の写真とキャッチコピーが目を引き、続くコンテンツも写真とメッセージのリズムで自然に読み進められます。人の魅力や空気感を大切にした、共感を呼ぶホームページを作りたい方はぜひ参考にしてみてください。

成果の出るコーポレートサイトデザインの3つのコツ

成果を上げるコーポレートサイトは、ただ見た目が美しいだけでなく、ユーザーの行動を導く仕掛けが必要です。こちらでは、成果につながるデザインの3つの重要なコツをご紹介します。

ファーストビューで印象をつかむ

ファーストビューとは、ユーザーが最初に目にする画面の領域です。ここで「興味を持ってもらえるかどうか」が、Webサイト全体の成果に大きく影響します。企業の魅力やメッセージを一瞬で伝えられるように、視覚的なインパクトを意識した構成にしましょう。

ユーザーが続きを見たくなるファーストビューは、コンバージョンにもつながりやすいです。

コンテンツ配置にストーリー性を持たせる

単に情報を並べるのではなく、「何を」「どの順番で」伝えるかが、ユーザーの理解や共感に大きく影響します。コンテンツにストーリー性を持たせることで、自然と読み進めたくなる流れを作れます。

たとえば、企業の想いやミッションから始まり、サービス紹介や実績、採用情報へと段階的に展開する構成が効果的です。ユーザーの関心を段階的に引き上げていく設計を意識すると、企業の魅力を深く伝えやすくなります。

CTA（行動導線）の設計を意識する

コーポレートサイトの目的の多くは「問い合わせ」や「採用応募」など、ユーザーの行動につなげることです。そのためには、行動を促すCTA（Call To Action）の設計を意識しましょう。

たとえば、「お問い合わせはこちら」や「採用情報を見る」などのボタンを、目立つように適切な位置に配置するのが重要です。自然な流れで導線を設計し、ユーザーが迷わず行動できるようにすれば、成果に直結するWebサイトになるでしょう。

コーポレートサイトをデザインする際の3つの注意点

コーポレートサイトのデザインを決める際、注意したい点があります。具体的には以下の3つです。

見た目重視で情報設計を疎かにしない

魅力的なビジュアルはユーザーの目を引きますが、情報が整理されていないと、目的の内容にたどり着けず、離脱されてしまいます。たとえば、企業情報・サービス内容・問い合わせ先など、ユーザーが「何を探して来ているか」を意識して構成を考えるのが大切です。

ページ構成やメニューを設計する際は、「探しやすさ」「読みやすさ」「伝わりやすさ」の3つを意識しましょう。ビジュアルと情報設計のバランスがとれていると、ユーザーからの信頼感が高まります。

スマホ・タブレット対応を忘れない

近年では、多くのユーザーがスマートフォンやタブレットからWebサイトを閲覧しています。PCで見やすいだけでなく、モバイル端末でも快適に閲覧できることが、成果を上げるうえで欠かせません。

レスポンシブデザインを導入すれば、画面サイズに応じてレイアウトが自動で最適化されます。ボタンの大きさや文字の読みやすさ、タップ操作のしやすさなど、細かな配慮も大切です。モバイルでの使いやすさは、サイト全体の評価にも直結します。

更新性・運用のしやすさを考慮する

Webサイトは、作った後も運用・更新していくことで情報価値を保ち続けます。とくにニュースリリースや採用情報、実績紹介など、定期的な更新が必要なページがある場合は、運用のしやすさを考慮するのが重要です。

CMS（コンテンツ管理システム）を活用すれば、専門知識がなくても簡単に更新できる仕組みを整えられます。また、運用時の担当者や体制も踏まえて無理のない更新フローを設計しておくと、長期的な成果につながるでしょう。

コーポレートサイトのデザインに使えるアイデア

ここからは、見た目だけでなく「使いやすさ」や「伝わりやすさ」も重視した、デザインに活かせる具体的なアイデアを紹介します。

ユーザーが見やすいレイアウト構成

レイアウトは、ユーザーが情報をスムーズに読み取れるかどうかを大きく左右します。視線の流れに合わせて情報を配置し、見出しや余白を活かした設計にすることで、読みやすくストレスのないコーポレートサイトを作れます。

Z型・F型などの視線誘導の基本パターンを取り入れたり、要点を視覚的に強調したりする工夫も効果的です。情報の区切りがはっきりしているWebサイトは、ユーザーが読みやすく安心感があります。

信頼感を与える配色

配色には心理的な効果があり、企業の印象に大きな影響を与えるものです。一般的に、青は誠実さや信頼感、緑は安心感や環境意識、赤は情熱やエネルギーを表現すると言われています。

業種やターゲットに合った色選びを意識すれば、ブランドイメージを効果的に伝えられるでしょう。配色に一貫性を持たせ、アクセントカラーをうまく使うことで、洗練された印象を与えられます。

おしゃれさと実用性を両立するポイント

見た目がおしゃれでも、使いにくければユーザーはすぐに離脱してしまいます。おしゃれさと実用性を両立するには、「魅せる要素」と「機能的な設計」のバランスが重要です。

具体的には、アニメーションや動きのある演出はアクセントになりますが、多用しすぎると操作性を損なう場合もあります。適度に演出を取り入れつつ、ナビゲーションや読みやすさを最優先に設計し、ユーザー満足度の高いコーポレートサイトを作りましょう。

テンプレートや参考サイトを活用したデザインの作り方

デザインに自信がない場合や効率良くコーポレートサイトを作りたい場合は、テンプレートや参考サイトを活用するのも有効な手段です。こちらでは、テンプレートの選び方やカスタマイズのポイントを紹介します。

無料・有料テンプレートの違いと選び方

テンプレートには「無料」と「有料」のものがあります。無料テンプレートは初期費用を抑えたい場合に便利ですが、デザインや機能に制限があることも少なくありません。一方、有料テンプレートは費用はかかるものの、デザイン性や機能性が高い点が魅力です。

選ぶ際は、「自社の目的に合っているか」「操作が簡単か」「スマホ対応しているか」などをチェックしましょう。費用だけでなく、長期的な使いやすさも重視して選ぶのがポイントです。

テンプレートを活用したデザインのカスタマイズ術

テンプレートをそのまま使うのではなく、自社らしくカスタマイズすれば、オリジナリティのあるコーポレートサイトに仕上がります。

また、キャッチコピーや各セクションの見出しも、自社の事業や価値観に合わせて変更しましょう。テンプレートを「ベース」として使いながら、自社らしさを反映させることで、他社と差別化されたコーポレートサイトを構築できます。

コーポレートサイトの制作方法と流れ

コーポレートサイトを作る方法は、大きく分けて「制作会社に依頼する」か「自作する」かの2通りあります。それぞれにメリット・デメリットがあるため、自社の状況や目的に合わせて選びましょう。

制作会社に依頼する場合

Web制作会社に依頼する方法は、プロの知見を活かした高品質なコーポレートサイトになるのが最大のメリットです。デザインや構成、機能設計などを一貫してサポートしてもらえるため、高い完成度が期待できます。

一般的な流れは以下のとおりです。

制作費用は最低でも300,000円は必要ですが、質が高いため、「しっかり成果につなげたい」「社内に制作ノウハウがない」という企業におすすめです。

自作する場合

コストを抑えながらスピーディーに制作したい場合は、自作という選択肢もあります。近年は、ノーコードのWeb制作ツールやテンプレートサービスも充実しており、専門知識がなくてもある程度の品質でWebサイトを構築できます。

よく使われるツールは、以下のとおりです。

ただし構成やデザイン、コンテンツは自社でしっかり考える必要があります。制作にかけられる時間とリソースを見極めて、無理のない方法を選ぶことが成功のポイントです。

コーポレートサイトのデザイン事例を参考にしましょう

本記事では、コーポレートサイトのデザイン事例についてくわしく解説しました。

コーポレートサイトは企業の第一印象を左右し、信頼感やブランドイメージを伝えるための重要なツールです。目的やターゲットに合わせたデザイン設計で、採用や問い合わせなどの成果につなげられます。本記事を参考に、自社らしさを効果的に表現したデザインを制作し、ビジネスの成長に役立てていきましょう。