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評判からみる楽天市場出店のメリット・デメリット

鈴原 千景

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鈴原 千景

評判からみる楽天市場出店のメリット・デメリット

「楽天市場に出店したいけど、評判が気になる」
「楽天のメリット・デメリットが知りたい」

楽天市場への出店を検討している事業者の中にはこのように考える方もいるのではないでしょうか。

実際、楽天市場出店者からの評判は、良いものと悪いものがあります。「ユーザーの数が多いため出店から間もなく数十万~数百万円単位の売上をあげた」「運営コストが高くて利益が利益が出にくい」など様々です。

本記事では、

  • 楽天市場の事業者からの評判
  • 楽天市場を利用するメリットとデメリット
  • 楽天市場へ出店する際の注意点

について解説していきます。楽天市場への出店を迷っている方にとって1つの判断材料になれると幸いです。

事業者からみた楽天市場の評価

事業者として楽天市場に出店する場合、サービスの特徴をある程度知っておく必要があります。

単純に楽天市場に出店するだけでは、売上が増加するわけではありません。しかし、どのような市場の中で売上をあげるのかを計画しておくことで、事業計画が立てやすくなります。

楽天市場では以下のような特徴があります。

事業者からの評価

  • 運営企業が大企業であるため安心感がある
  • 独自のマーケティング施策・キャンペーンの実施などが成功している(楽天経済圏・エコシステム)
  • 国内の流通額だけでも4.5兆円ほどの売上がある(今後も拡大する可能性が高い)
  • 1ユーザー辺りの利用額が増加している
  • 今後物流も拡大していく予定である

では、上記以外の特徴について詳しくみていきましょう。

評価1:新規ユーザーに着実にアプローチできる

楽天株式会社の決算報告では、楽天市場のユーザー1人当たりの単価は向上しています。既存顧客だけでなく、新規ユーザーも含めて楽天市場における購買活動をサポートするキャンペーンやマーケティング施策に成功していると想定できます。

実際に楽天市場では、出店する事業者が新規顧客の獲得のためにSEOを気にする必要はありません。楽天市場は独自のマーケティング施策によって、有名な雑貨や化粧品などの単語を検索してみると、必ずといっていいほど楽天市場がヒットするためです。

これは、ユーザーがその単語で検索した場合に、楽天市場にアクセスしている人が多いことを意味しているだけでなく、楽天側も検索にヒットするような対策を行っていることを表しています。

出店後は店舗としてユーザーを獲得し、フォローしていく必要があるものの、新規ユーザーをインターネット上で獲得する際の労力と手間を省くことが可能な点は魅力だといえるでしょう。

評価2:事業者の評判は両極端に分かれる

楽天市場に対する事業者の評判は、良いものと悪いものどちらもあります。良い評判では、継続的に新規顧客を獲得できるため、戦略や出店するジャンルによっては、収入の柱の1つとすることが可能です。ユーザー数の多いため、出店後すぐに数十万~数百万円単位の売上をあげたケースもあります。

悪い評判としては、事業者によっては、売上が上がっていても撤退するパターンもあります。これは、出店するジャンルの割引率などを確認しなければ、運営コストが高くなってしまう可能性があるためです。

事業者がターゲットとしている購買層とジャンルが合わなければ、楽天市場に出店したとしても利益を確保することが難しいといえます。将来的なブランディングや戦略につながらない点にも注意が必要です。

楽天市場に対する事業者の評判は、両極端です。しかし、楽天市場を上手く活用している事業者は着実に利益をあげる仕組みを構築しているといえるでしょう。利益や費用を出店前に計算しておけば、悪い評判でよくみかけるような評価は未然に防ぐことが可能です。

評価3:審査制であるため店舗の信頼度が上がる

楽天市場の出店は、全て審査制です。他のサイトと比較しても楽天市場の審査は、提出書類や入力項目の多さから難しいと評価されています。

例えば、個人事業主の出店に必要な書類だけでも以下のようなものが該当します。

必要書類

  • 住民票
  • 印鑑証明書
  • 許可申請書

画面上で案内がありますが、全て原本を用意する必要がある点に注意が必要です。入力項目の画面には会社名や携帯番号不可の電話番号を入力しなければならないため、ある程度準備をしておかなければ、出店することすらも難しいと言えるでしょう。(副業だとしても開業届が必要)

取り扱う商品に関してもある程度規制があります。例えば、医薬品や化粧品、家電など、「その商材が取り扱うことができるものなのかどうか」が細かく決まっています。商品の特性によっては、書類が問題なくても審査に通らない可能性がある点に注意が必要です。

ちなみに、出店申請を行う際に既に実績を持っていれば、審査に有利となります販売実績があるかどうかは重要な要素となる点は把握しておきましょう。

評価4:ポイントプログラムの参加でリピーターの獲得につながる

楽天市場のマーケティング施策として、度々ポイントを利用したキャンペーンが行われます。楽天市場だけでなく、楽天カードやポイントカードなどの楽天関連サービスを使用することによって、利用者は普段の数倍のポイントを獲得することが可能です。

店舗として楽天のポイントプログラムに参加することで、新しい顧客や既存の顧客に対してアピールすることが可能となります。楽天の売上や新規ユーザー数の増加率を踏まえた上で、ポイントプログラムを有効に活用していくことが大切です。

楽天市場とグループ企業は関連性がないように思えるものの、楽天ポイントは関連サービスや加盟店であれば以下のようにどこでも使用することが可能です。

事例

  • 楽天カードの支払いで獲得したポイントを楽天市場や楽天証券で使用する
  • 楽天市場の商品支払いに楽天カードを使用し、メインの銀行として楽天銀行を使用してポイントを獲得する

ECサイトの中でもポイントが幅広く使える点は顧客が楽天市場を利用する大きな理由です。

評価5:利用者が国内でもトップクラスに多く、動向が注目されている

楽天市場は楽天株式会社のメイン事業です。グループ全体の市場規模は年々拡大しています。楽天市場以外の様々な事業に対しても前向きに挑戦していることから、今後も企業として拡大していくことが予想できるでしょう。

楽天グルーブとして拡大傾向であるということは、消費者・事業者どちらからも注目されやすくなります。キャンペーンやサービスにしろ、ブランディングに成功していることから、顧客の印象に残るため、どのような事業を行っても一定の話題となることはプラスといえます。

楽天市場の出店におけるメリットとデメリットとは

楽天市場は、新規の顧客を獲得し続けているショッピングモールです。新しい顧客と出会うことが難しい事業者にとっては、安定した利益を生み出せる収入の柱となる可能性もあります。しかし、楽天市場の出店に関してはメリットだけでなくデメリットもあります。

ここでは、楽天市場に出店するメリットとデメリットについて詳しくみていきましょう。

3つのメリット

楽天市場に出店するメリットをまとめてみると以下の3つになります。

出店のメリット

  • 独自のポイント施策が成功している(サービス利用者が多い)
  • ショッピングモールとして拡大を続けている(新顧客獲得を続けている)
  • 集客力が高い(定期的なキャンペーンを実施しているだけでなく、検索でも上位にヒットする)

楽天市場は、楽天グループにおけるポイントを上手く活用できるショッピングモールです。楽天グルーブの他のサービスで獲得したポイントを使用できるだけでなく、キャンペーン期間中であればポイントが数倍になることも珍しくありません。

キャンペーンそのものが話題になりやすく、検索でも常に上位にヒットすることもあり、集客力は非常に優れていると判断できます。

3つのデメリット

楽天市場の出店におけるデメリットをまとめると以下の3つになります。

出店のデメリット

  • 専任コンサルタントのレベルはばらつきがある
  • 固定費は国内のショッピングモール中でも高めとなっている
  • 新規参入を行う場合、入念な計画が必要である

他にもメールアドレスをダウンロードできない点などもデメリットといえるものの、メールアドレスに関しては個人情報の流出を防ぐためにも効果を発揮しています。加えて、楽天市場を利用する場合には別に不便はないため、さほど大きなデメリットとはいえないでしょう。

また、出店時から固定費用が発生する点を考慮すると固定費だけでも売上の10%程度はコストとして換算しなければなりません。例えば、目標の月商が1,000万程度だとしましょう。プランによっても発生する固定費は変動するものの、100万円程度は固定費になります。

シミュレーションもあるため、固定費は気軽に計算できます。ジャンルも含めよく検討した上で出店を行いましょう。

楽天市場における出店の失敗事例

ここでは、楽天市場における出店の撤退事例についてみていきましょう。

事例:有名雑貨店の撤退事例

ある有名な雑貨店はネットショッピングの新たな場所として、楽天市場に出店しました。広告費をそれなりにかけたおかげで、半年後には自社の売上の3分の1になるほどの利益を出すことに成功しています。

しかし、広告費をかけたとしても、本当に商品を求める顧客に期待してアプローチをできていないと担当者は感じていました。その理由としては、大量に仕入れて安価で販売できる粗利率の高い商品でなければ売れ行きが悪いと気づいていたからです。

実際に、この雑貨店は気軽に購入できるような値段帯ではなく、大量に仕入れて安価で販売する方法は相容れない体制でした。そして、結果としては楽天市場から撤退しています。

自社の商品ニーズに合わなかったとしても、売上を確保できた要因は商品の品質や元々の店舗のブランディングによるものだと想定されます。

担当者の方が楽天市場の顧客層と自社商品を購入する顧客層の違いに、いちはやく気付いたことでダメージを最小にして撤退という選択肢を選べたといえるでしょう。

出店する前に注意すること

結論からいえば、商品を販売するだけであれば、販売しやすい市場だといえます。もちろん、店舗独自のキャンペーンや広告などは、出店者が工夫する必要があります。しかし、独自性の高い施策を打ち出すことができれば、楽天市場における人気のネットショップとなることも難しくはありません。

既存の店舗と同じような商品を販売する場合、差別化が必要となるため、事前の戦略をよく検討する必要があります。例えば、メーカー品を扱うだけであれば、既に決定している店舗に売上で勝利するのは難しいといえるでしょう。

商品は売れるショッピングモールであるものの価格競争や仕入れの値段、商品の独自性の高さなども検討した上で楽天市場を利用する必要があります。

検討ポイント①:参入ジャンル

楽天市場の出店は審査が厳しいだけでなく、慎重にジャンルを検討する必要があります。理由としては、既にある程度売上を作っている店舗に対して、同じような商品で販売をスタートしても評価数や値段の関係からマーケティング的に勝つことが難しいためです。

食品やギフトジャンルなどであれば、独自性を出すことが可能です。元々、リアル店舗で発売していたものをネットショップでも販売することで大きな利益となったケースも少なくありません。

楽天市場に出店する際は、自分が行っている事業の中でもとくに独自性が高く利益率を確保できるものを選択することで失敗を防ぐことができます。

検討ポイント②:商品の利益率と販売数による向き・不向き

楽天市場に出店する際は、利益率と販売数をよく検討する必要があります。例えば、楽天市場のユーザー層が低価格帯を求めているのに対して、中価格帯の商品を提供し続けても、販売数は少なくなることが予想できるでしょう。

売上と商品のジャンルにもよるものの、固定費の確保すらも難しくなる可能性があります。特に、ネットショップを始めたばかりの方であっても、とりあえず出品してみるのではなく、ある程度勝算を持ったうえで営業活動を続けなければなりません。

例えば、ある程度数を確保できて利益率の高い商品を販売し続ける店舗に対して、数を確保できず利益率も低い店舗では営業活動という面では非常に厳しい勝負になります。

楽天市場に出店する前に商品の利益率と販売数をある程度想定しておく必要があるといえるでしょう。

楽天市場への出店は自社の商品を見極め、戦略を練った上で行いましょう

本記事では、

楽天市場の評判
楽天市場出店のメリット・デメリット
楽天市場出店にあたっての注意点

事業者の目線から解説してきました。楽天市場は、インターネット上での集客や話題性に優れていることから、出店を行うメリットは少なくありません。出店するジャンルなどによっては、短期間で数百万円ほどの売上となるケースも想定されるでしょう。

独自性のない商品を取り扱っている場合は、大量に仕入れ安価に販売した上で、利益率をある程度確保できるものでなければ、マーケット内で勝負することはできないといえます。

楽天市場は商品が比較的、販売しやすい EC サイトであるものの、しっかりと戦略を練った上で出店を行いましょう。

この記事を書いたライター

鈴原 千景

鈴原 千景

6年ほどライター・編集者・ディレクターを経験。マーケティング、ECサイト分野に強く、今まで数千記事を執筆。「難しいものを分かりやすく解説する」「クライアントと読者どちらの視点も考えつつ執筆する」をモットーにしている。

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この記事を監修した人

金井 宏透

金井 宏透

JetB株式会社顧客マーケティング支援部マネージャー。2008年から大手IT企業にて広告・SEOのセールマネージャーを経験した後、モバイルゲーム会社にてマーケティングに従事。2019年より優良WEB運営元であるJetB株式会社にジョイン。

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