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BASEの手数料はどのくらい?他サービスとも比較してわかりやすく解説!

鈴原 千景

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鈴原 千景

BASEの手数料はどのくらい?他サービスとも比較してわかりやすく解説!

「BASEの手数料って高いの?」

ネットショップをはじめようとお考えの方は、気になるのではないでしょうか。

BASEは、登録料・月額料金が無料のサービスです。とはいえ、一切手数料がかからないわけではなく「商品が売れたとき」「代金が支払われたとき」などに発生します。

本記事では、

  • BASEで発生する手数料
  • BASEの手数料の計算方法
  • BASEの手数料は他のサービスと比べて高いのか

について解説していきます。BASEでの出店を検討している方は参考にしてみてください。

BASEで発生する手数料

BASEでは、登録料や月額料金がかかりません。これは、ネットショップを気軽に開店したい人や、初めて挑戦する人に適している理由の1つです。

必要な料金が発生シーンは主に4つ。詳しく見ていきましょう。

手数料①:商品が売れたとき

商品が売れた時点で初めて手数料が発生します。金額は割合で決まっている点は把握しておきましょう。

サービス利用料:「商品代と送料の合計金額」の3%

手数料②:お金が支払われたとき

BASEの「かんたん決済」で商品を購入した顧客が居た場合、手数料が発生します。

かんたん決済手数料:「商品代と送料の合計金額」の3.6%+40円

「BASEかんたん決済」とは、以下7点です。また、以下以外の決済方法はありません。

  • クレジットカード
  • コンビニ(Pay-easy)
  • 銀行振込
  • キャリア
  • Amazon Pay(Webページからの購入限定)
  • PayPal(Webページからの購入限定)
  • 後払い

手数料③:振込申請をするとき

ショップの売上金を引き出すときに発生するのが振込手数料です。振込申請の金額にかかわらず、申請の都度必要となります。

振込手数料:一律250円

手数料④:実際に振り込みをしてもらうとき(事務手数料)

振込申請額が2万円未満の場合、事務手数料がかかります。2万円以上であれば、事務手数料はかかりません。

事務手数料:振込申請額2万円未満:500円
      振込申請額2万円以上:0円

BASEの手数料の計算方法

実際にどのくらいの手数料がかかるのか、具体例を挙げて計算します。

振込申請できる金額の計算

まずは、1,300円の商品を購入し、200円の送料が発生するケースの金額を計算します。
商品と送料の合計、1500円に対してかかる手数料は以下の通りです。

  • サービス利用料 3%
  • 決済手数料 3.6%+40円

手数料合計:1,500×6.6%+40円=139円
そのため、実際に振込申請できる金額は以下の金額となります。
1,500-139=1,361円

実際に振り込まれる金額の計算

次に、実際に指定口座へ振り込まれる金額を計算します。振込申請額が2万円を境に異なるため、2つのパターンで計算します。

①9,000円の場合

振込手数料 250円
事務手数料 500円

9,000-250-500=8,250円

②21,000円の場合

振込手数料 250円
事務手数料 0円

21,000-250=20,750円

BASEの手数料は他のサービスと比べて高いのか

BASEの手数料は他のサービスと比較した場合、どの程度の設定なのかみていきましょう。今回は類似サービスを展開している、STORES、カラーミーと比較します。

条件を揃えるため、STORES、カラーミー共に月額料金無料プラン同士で比較しました。

BASE STORES
(フリープラン)
カラーミー
(フリープラン)
サービス利用料 3% 0円 0円
決済手数料 3.6%+40円 5% 6.6%+30円
振込手数料 250円 275円 0円
事務手数料 振込申請額2万円未満:500円
振込申請額2万円以上:0円
入金金額1万円未満:275円
入金金額1万円以上:0円

0円

STORES・カラーミー共に有料プランを利用した場合、決済手数料が変わります。

STORES:スタンダードプラン

  • 月額料金:2,178円
  • 決済手数料:3.6%

カラーミー:レギュラープラン

  • 月額料金:3,300円
  • 決済手数料:決済システムにより異なる

ここから売上のケースごとにかかる手数料を実際に計算してみます。

売り上げが月10万円の場合

売り上げが月10万円の場合を、ショップごとに試算しました。

BASEサービス利用料:10万円×3%=3,000円
決済手数料:10万円×3.6%+40円=3,640円
振込手数料:250円
事務手数料:0円
売上額10万円時の手数料合計:6,890円   
売上額10万円時の振込額:10万円-6,890=93,110円

STORES(フリープラン)決済手数料:10万円×5%=5,000円
振込手数料:275円
事務手数料:0円
売上額10万円時の手数料合計:5,275円
売上額10万円時の振込額:10万円-5,275円=94,725円

カラーミー(フリープラン)決済手数料:10万円×6.6%+30円=6,630円
売上額10万円時の手数料合計:6,630円
売上額10万円時の振込額:10万円-6,630円=93,370円

売上額月10万円 BASE STORES カラーミー
手数料合計 6,890円 5,275円 6,630円
振込額 93,110円 94,725円 93,370円

売り上げが月100万円の場合

売り上げが月100万円の場合を、ショップごとに試算しました。

BASEサービス利用料:100万円×3%=30,000円
決済手数料:100万円×3.6%+40円=36,040円
振込手数料:250円
事務手数料:0円
売上額100万円時の手数料合計:66,290円   
売上額100万円時の振込額:100万円-66,290=933,710円

STORES(フリープラン)決済手数料:100万円×5%=50,000円
振込手数料:275円
事務手数料:0円
売上額100万円時の手数料合計:50,275円
売上額100万円時の振込額:100万円-50,275円=949,725円

カラーミー(フリープラン)決済手数料:100万円×6.6%+30円=66,030円
売上額100万円時の手数料合計:66,030円
売上額100万円時の振込額:100万円-66,030円=933,970円

売上額100万円 BASE STORES カラーミー
手数料合計 66,290円 50,275円 66,030円
振込額 933,710円 949,725円 933,970円

無料プラン同士で比較をしても、BASEの手数料が少し高額であるとわかります。
売上が大きいショップになればSTORESやカラーミーの有料プランがよりお得になるケースもあるでしょう。

BASEは手数料が少し高額な分、サービスが手厚い

BASEの手数料は他のカートシステム提供業者と比較して一見手数料が高く見えるでしょう。しかし、実はその差はサービスの違いからきています。

比較の際は料金だけでなく、サービス内容にも注目し検討することが大切。まずは、各社の決済方法から見ていきましょう。

BASEは決済方法が充実

BASEの決済方法

BASEの決済方法は7種類。Amazon Payなどの人気の支払い方法を選択することも可能です。

  • クレジットカード
  • コンビニ(Pay-easy)
  • 銀行振込
  • キャリア
  • Amazon Pay(Webページからの購入限定)
  • PayPal(Webページからの購入限定)
  • 後払い

カラーミーの決済方法

カラーミーフリープランの場合、利用できる決済方法は5種類です。

  • クレジットカード
  • 後払い(GMO後払い)
  • 銀行振込(バーチャル口座)
  • コンビニ払い(セブンイレブンは法人のみ)
  • Amazon Pay(法人のみ)

個人の場合、利用できる決済方法は限定されます。
また、上記の中の後払いを利用すると請求書の発行に1回あたり180円(税別)かかる点には注意が必要です。

STORESのフリープランの決済方法

STORESのフリープランの場合の決済方法もBASE同様7種類ありますが、内訳は下記のようになっています。

  • クレジットカード
  • コンビニ
  • 銀行振込
  • キャリア
  • 楽天ペイ
  • PayPal
  • 翌月後払い(Paidy)

BASEと比較すると、Amazon Payが含まれていない点にご注意ください。

上記3社を比較すると、BASEの決済方法が最も充実していることがわかります。顧客にとって「いつもの」支払方法が利用できないと、そのショップでの購入を諦めることも少なくありません。そのため、豊富な決済方法の存在はショップを利用する顧客にとって重要です。

豊富な決済方法から顧客が自由に選択できるBASEはショップ運営に適しているといえるでしょう。

BASEはクレジット導入の審査が不要

STORESやカラーミーでは、クレジットカードを導入する際にカード決済利用のための審査が必要となる点にも注意しておいてください。

審査を受ける人の中にはなかなかクレジットカードの審査が通らず、あるいは審査が通るまでに時間がかかるため、すぐにショップを開けないという声も見受けられます。BASEでは、カード決済利用審査は不要であるため、そのような心配はいりません。

他のショップでは有料のものが無料

BASEでは独自ドメインの利用は誰でも可能です。対して、STORESのフリープランでは独自ドメインの利用はできません。必要な場合、月額2,178円のスタンダードプランが必要です。

そして、BASEではインスタグラムショッピングとの連携は無料です。しかし、カラーミーでインスタグラム連動を行う場合、月々550円必要となります。

このようにBASEでは無料で利用できる機能が他のサービスでは有料となる場合が多々あるため、注意が必要です。月々に必要となる利用料をプラスすると、売上金額次第では結局BASEが割安となることもあります。

申請から入金までがスムーズ

次に、各システムの標準入金期間について確認します。

  • BASE:振込申請日から土日祝を除く10営業日
  • STORES:月末締め・翌月末払い 最長60日
  • カラーミー:月末締め・翌10営業日払 最長40日

各システムとも入金時期を早めることもできますが、別途手数料が必要です。標準入金期間が最も短いのはBASEとなります。追加料金なく早めの入金を希望する人にはBASEが適しているといえるでしょう。

BASEの手数料を少しでも安くするには

上記で解説したように、BASEでは充実したサービスを利用できる分、他のサービスと比較して割高となっています。とはいえ、少しでもランニングコストはおさえたいもの。

ここからは、BASEの手数料を安く抑える方法を解説します。

振込申請額が2万円以上の場合に申請する

振込申請額が2万円以上になると、事務手数料がかかりません。そのため、コスト削減を行うためにも振込申請額が2万円以上になってから申請しましょう。また、申請の都度振込手数料250円が必要となります。手数料を安く抑えたい時は、なるべくまとめて申請することをおすすめします。

注意点として、BASEでは振込申請期限が売上計上の日から180日間と設定されているため、注意が必要です。仮にこの日付までに申請しなければ、売上金が失効する点も把握しておきましょう。

不定期のキャンペーンを利用する

過去、決済手数料やサービス利用料のキャッシュバックキャンペーンなどが開催されました。
次回キャンペーンの開催時期は不明ですが、公式サイトや公式SNSをチェックし、お得なキャンペーン情報を見逃さずに利用するとよいでしょう。

手数料以外にBASEで費用が発生するシーン

基本的に無料で利用でき、サービス内容が豊富なBASEでも手数料以外に費用が発生することがあります。どのようなものがあるか解説します。

有料版のテンプレートを利用する場合

BASEには、有料版のテンプレートが5,000円から販売されています。機能やデザイン設定が充実しているものが数多く準備されているのが特徴的。有料テンプレートを使用することで、HTMLなどのWeb知識がなくても、簡単操作で充実したショップが作成できます。

無料版テンプレートで作られたBASEショップと手間なく差別化を図りたいときにおすすめです。一回きりの買い切りで利用できるため、月々の使用料などはかかりません。無料版では思い通りのデザインが難しい場合や、より充実した機能を備えたい場合などにも利用するとよいでしょう。

有料テンプレートに関しては、これまで期間限定で「30%OFFクーポン」などが発行されたことがありました。キャンペーン情報を見逃さないようにしましょう。

独自ドメインを利用している場合

BASEでは、〇〇〇.comや△△△.netといった、独自ドメインを利用することができます。
独自ドメインを利用するメリットとしては、「ネットショップの信頼度が高まる」、「検索時にヒットしやすくなる」、などが挙げられます。

BASEで利用するドメインは自分で取得します。ドメイン設定のためには「独自ドメインアプリ」のインストールが必要。アプリの利用料はかかりません。

ドメインの取得料は一般的に1円~2,000円程度となります。ドメインは毎年更新が必要なので注意してください。更新料もドメインにより異なりますが、1円~2,000円程度のコストがほとんどです。

有料アプリを使う場合

BASEには多くの無料アプリがあります。
しかし、以下2点だけ有料アプリがある点には注意が必要です。

  • BASEロゴが非表示できるアプリ(月額500円)
  • クレジットカードが不正利用された場合でも安心できる不正決済保証アプリ(月額980円~)
    ※(2021年8月3日現在)

また、他にもアプリ自体は無料であるものの、アプリ内課金が必要となるものがあります。必要に応じて利用しましょう。

BASEの手数料をおさえ、計画的に価格を決めましょう

本記事ではBASEも主な手数料4種類と他のカートシステム提供業者との比較、BASE利用にあたり手数料以外でかかるコストについて解説してきました。

あらためてBASEで発生する手数料は以下の4つとなります。

商品売上関連2点

  • サービス利用料:「商品代と送料の合計金額」の3%
  • BASEかんたん決済手数料:「商品代と送料の合計金額」の3.6%+40円

売上金振込関連2点

  • 振込手数料:一律250円
  • 事務手数料:振込申請額2万円未満:500円
          振込申請額2万円以上:0円

他の類似システムと比較して割高に思えるかもしれません。しかし、その分無料で利用できるサービスが充実しています。

商品売上後、手数料を引かれて口座に振り込まれた金額を見て慌てることのないよう、事前準備が必要です。商品値付けの際は、手数料が発生することを念頭に置いて価格設定しましょう。

この記事を書いたライター

鈴原 千景

鈴原 千景

6年ほどライター・編集者・ディレクターを経験。マーケティング、ECサイト分野に強く、今まで数千記事を執筆。「難しいものを分かりやすく解説する」「クライアントと読者どちらの視点も考えつつ執筆する」をモットーにしている。

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この記事を監修した人

金井 宏透

金井 宏透

JetB株式会社顧客マーケティング支援部マネージャー。2008年から大手IT企業にて広告・SEOのセールマネージャーを経験した後、モバイルゲーム会社にてマーケティングに従事。2019年より優良WEB運営元であるJetB株式会社にジョイン。

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