
「BASEってどんなサービスなんだろう?」
ネットショップを作ろうとお考えの方は、たくさんのネットショップサービスの中からどれを選ぶべきか悩んでいるのではないでしょうか。
BASEは無料で簡単に店舗開設ができるサービスです。ここ数年で右肩上がりに店舗数が増加しており、その数は170万ショップにおよびます。
そこで本記事では、
- BASEのサービス内容
- BASEのショップ開設手順
- BASEでショップを開設する際の注意点
についてやさしく解説していきます。ネット上での店舗開設を検討している方や、他の類似サービスとの違いを知りたい方は、ぜひ本記事を参考にしてみてください。
目次
BASEはネットショップを簡単に開設できるサービス

テレビCMやネット広告でよく知られている「BASE」。
決済方法やサイトのデザインといった店舗運営に必要な機能を無料で利用できます。簡単な操作で様々な設定が行えるため、専門知識がない初心者でも気軽に開設可能です。今まで費用や工数などの問題で店舗開設を見送っていた方にも最適なサービスといえるでしょう。
また、BASEはここ数年店舗数が右肩上がりで、2022年2月には170万ショップを突破しました。個人での店舗開設が当たり前になってきた世の中において、これからもBASEのショップ数は増加していくことが予想されます。
BASEの基本情報
- 運営会社:BASE株式会社
- 初期費用:月額費用は無料
- 商品登録数:無制限
- 独自ドメイン:サブドメインであれば利用可能
- 常時SSL化に対応
- 日本語でのチャットサポートあり
BASEを使ってネットショップを開設するメリット
ではBASEでのネットショップ開設にはどのようなメリットがあるのでしょうか。多くのオーナーに選ばれる理由はいくつかあります。
ここからは、BASEを使ってネットショップを開設するメリットについて解説していきます。どれもBASEならではのメリットといえるでしょう。
メリット①:決済設定が簡単で手段も豊富にある
ネットショップにとって決済手段は売上に直結する重要事項といえます。なぜなら、顧客は希望している支払い方法が利用できないと、購入を控える傾向があるためです。いくら商品に魅力を感じていても、支払い方法が少ないと顧客の一部が他の店舗に流れてしまうでしょう。
総務省の調査によると、ネット上の買い物における決済方法第1位はクレジットカード決済で、第2位はコンビニ決済、第3位が代金引換。(参考:総務省「平成30年 通信利用動向調査報告書(世帯編)」)
上記の調査を踏まえるとクレジットカードの導入は必須ともいえますが、クレジットカード会社との契約は複雑で手間がかかります。手続きが上手くいかないと、店舗運営に集中できないでしょう。
そんな決済の問題を解決するのがBASEかんたん決済。名前の通り設定がとても簡単で、クレジットカード決済だけではなく他にも様々な決済方法があるため店舗運営に非常に役に立ちます。
BASEかんたん決済で対応している決済方法
- クレジットカード決済
- 銀行振込決済
- 後払い決済
- コンビニ決済(Pay-Easy)
- キャリア決済
- PayPal決済
- Amazon Pay
BASEでは以上の7つの決済方法をすぐに利用できます。ただ、代引き決済には対応していないため注意が必要です。決済については以下の記事でより詳しく解説しています。ぜひご覧ください。
メリット②:初心者へのサポートが充実している
無料でネットショップを開設できるサービスは他にもありますが、BASEの強みは開設後のサポート体制が充実していることです。チャットによるオンラインサポートで利用者の問い合わせに対応しています。
また、店舗運営に関するセミナーも定期的に開催しているため、初心者でもノウハウを一から学ぶことができるでしょう。
メリット③:Instagramとの連携機能がある
BASEには、Instagramの投稿に商品をタグ付けして、BASEの商品販売ページへ誘導できる機能があります。SNSを使って商品をアピールすることで、新たな顧客獲得につながるでしょう。
集客ツールとしてSNSは欠かせない存在です。中でもInstagramは利用者数が多く、画像がメインで視覚的にもわかりやすいため、高い宣伝効果が期待できます。
メリット④:リアルの店舗にも出店できる
BASEには商品を届けるだけでリアルな店舗にも出品できるサービスがあります。委託型のため、商品を送り届けるだけで販売・プロモーションが可能です。
東京エリアでは数多くの商業施設で出品できます。以下は東京で出品できる店舗の一例です。
東京エリアで出品できる店舗の例
- 新宿マルイ本館
- 渋谷マルイ
- ラフォーレ原宿
- 伊勢丹新宿本店
メリット⑤:素早く入金される
BASEでは、売上金の振込申請に対して10営業日後には口座に売上が入金されます。一般的な決済サービスでは月末締め、翌月数営業日後に入金されるケースが多い中、BASEの入金サイクルは早いです。
また、通常の手数料に加えて決済金額の1.5%を支払うことで「お急ぎ振込」の利用ができます。「お急ぎ振込」は、午前10時までに振込申請すると、翌営業日に入金されるサービスです。
午前10時以降の申請だと2営業日後の入金となります。BASEは他サービスと比べても小規模店舗による早期資金繰りの潜在的なニーズに応えているといえるでしょう。
BASEでネットショップを開設する際の手数料
BASEでは初期費用はかかりません。登録料や月額利用料・年会費等は一切かからないため、完全無料でお店を開設できます。
では、BASEの手数料はどこで発生するのでしょうか?手数料が発生する場面と計算方法は以下の通りです。
BASEの手数料が発生する場面と計算方法
- 売上手数料(売り上げの発生ごとにかかる手数料):1回あたりの注文金額と送料を合わせた金額の3%
- 決済システム利用料(決済の利用ごとにかかる手数料):1回あたりの注文金額と送料を合わせた金額の3.6%+40円
BASEの手数料については、以下の記事で詳しく解説しています。手数料について気になる方はぜひ目を通しておきましょう。
BASEでネットショップを開設する手順
BASEの最も大きな特徴である「簡単に誰でも店舗が開設できる」という言葉通り、たった4つの手順で店舗を開設することが可能です。
ここからはBASEで店舗を開設する手順について簡単に解説していきます。
手順①:BASEアカウントを作る
まずはBASEの登録画面からアカウント登録を行いましょう。以下の項目を入力します。
アカウント作成に必要な情報
- メールアドレス
- パスワード
- ショップURL
ショップURLは店舗のイメージ浮かびやすい文字列にすることを推奨します。
ドメインの「.com」や「.jp」に当たる部分は、BASEが指定する11種類の中から選択します。こちらも一度決定すると後から変更できないため、慎重に選びましょう。
独自ドメインを使いたい方は、一旦登録した後から設定する必要があります。
BASEで選べるドメイン名
- thebase.in
- base.shop
- shopselect.net
- base.ec
- theshop.jp
- handcrafted.jp
- fashionstore.jp
- buyshop.jp
- supersale.jp
- official.ec
- kawaiishop.jp
独自ドメインについては、以下の記事で詳しく解説しています。独自ドメインに興味がある方はぜひ参考にしてみましょう。
手順②:メールアドレス認証を行う
アカウント作成後は、メールアドレス認証を行います。
- 送信元アドレス:noreply@thebase.in
- タイトル:【BASE】新規登録のお知らせ
アカウント作成後に上記のアドレス・タイトルのメールが送られてきます。メール内のリンクをクリックすることで、認証は完了です。
手順③:ショップ情報を入力する
メール認証が完了すると、次はショップ情報を入力します。入力すべき情報は、以下の通りです。
入力する情報一覧
- 個人・法人の区分
- 事業者の名前
- 事業者の住所
- 事業者の連絡先
- 営業時間と定休日(中古品・酒類・コンタクトレンズ類は別途認可番号と管理責任者名が必要)
- 販売価格について(雛形あり)
- 代金の支払い方法・発送時期
- 返品についての特約に関する事項(雛形あり)
手順④:支払い方法を設定する
最後は支払い方法の設定です。必要事項を記入するだけで設定が完了します。
支払い設定に必要な入力事項
- 希望する決済方法
- 後払い決済利用申請
- 屋号
- 事業者の名前・住所(法人の場合は代表者の名前・住所を記載)
- ショップカテゴリ
支払い設定が終われば店舗の開設が完了し、公開できるようになります。
ネットショップの開設後にするべきこと
次に、ネットショップをBASEで運営するにあたり、最低限行うべき作業について解説していきます。開設の設定をしただけでは、まだ店舗として不十分です。
以下のカスタマイズは開設後必ず行っておきましょう。
①商品を登録する
まずは商品の登録です。商品画像や説明・価格の入力をしていきます。
商品画像は最大20枚まで追加できます。メインで表示したい画像は一番左側に設定しましょう。写真をドラッグすることで並び替えができます。
サイズやカラー展開がある商品なら、在庫数の部分にある「種類を追加する」をクリックしましょう。それぞれのサイズ・カラーの在庫設定ができるようになります。
最後に商品を公開すれば商品登録は終了です。登録に慣れてきたら、画像や説明文にこだわってみましょう。
②サイトデザインを設定する
サイトデザインの設定は最も大切な設定の1つです。店舗の公開前にカスタマイズしておきましょう。
BASEではHTMLやCSSの使い方がわからなくても、テーマを選択するだけである程度デザインをカスタマイズできます。より良いデザインにしたい方は、「BASE デザインマーケット」で有料テーマを購入するとよいでしょう。
③必要な拡張機能を追加する
BASEで店舗の機能を拡張したいときは、アプリを使います。ほとんどのアプリは無料です。アプリはインストール後、自動的にショップに適用されます。
店舗開設前に最低限いれておくべきアプリは以下の通りです。
店舗開設前に最低限いれておくべきアプリ
商品の送料についてお悩みの方には、以下の記事が参考となるでしょう。
BASEでネットショップを開設する際の注意点
「開設したのはいいけど、思ったより集客がない。」
「店舗を拡大したいけど、将来的なことを考えたら手数料はどうなんだろう」
といったお悩みを抱える方もいらっしゃるかもしれません。
続いて、BASEで店舗を開設する際の注意点について解説していきます。
注意点①:集客は自分で行う必要がある
店舗運営の大切な要素である「集客」は、自分で行う必要があります。これは一から自分で店舗を開設した場合も、他のサービスで店舗を開設した場合も同じです。
集客にはSNSで集客導線を張り巡らせたり、リスティング広告に出稿したりとやるべきことがたくさんあります。BASEで開設した店舗の集客方法については以下の記事が参考になるでしょう。ぜひ一読してみてください。
注意点②:本格的なECには向いていない場合もある
BASEの手数料システムは、本格的で大きい店舗には不向きです。BASEは月額や年額制を採用しているサービスとは異なり、商品が売れれば売れるほど利用料が発生してしまいます。よって、将来的に店舗の拡大を考えているのなら、ずっとBASEで運営するのは難しいかもしれません。とはいえ、マーケティング初心者が最初からBASEで上手く集客することは難しいでしょう。
ただ、これからマーケティングについて専門的に学んでいく意欲のある方にはBASEの導入を推奨します。開設や操作方法が簡単なため、余計なところで時間をとられずマーケティングに集中できる点もBASEのメリットです。
BASEは初心者向け!将来のことも考え計画を立てましょう
本記事ではBASEの特徴や開設方法、注意点など、基本的な部分を幅広く解説してきました。
BASEは次のような事業者に向いているといえます。
- 初期費用をかけずに自分のお店を持ちたい
- 操作方法が簡単なサービスを使いたい
- 自力で集客ができる、もしくは集客について勉強する気がある
BASEは初期費用がかからないため、誰でも手軽に店舗を開設できます。また、専門的な知識も不要でパソコン初心者でも問題ありません。
反面、集客に関しては自分でやらなければならなかったり、手数料も売上が上がれば上がるほど膨らんでしまうというデメリットも。
手軽に開設できるので、とりあえずはじめて見るのもいいと思いますが、将来的に「自社のネットショップやブランドをどうしていきたいのか」方針を明確にすることが大切といえるでしょう。