
「BASEでは予約販売はできるの?」
そんな疑問を抱える事業者は多いのではないでしょうか。
BASEでは「予約販売アプリ」を使うことで、入荷前や受注生産型商品の予約注文を受けられます。うまく活用すれば、売上向上に繋げることも可能です。
本記事では、
- BASEの予約販売アプリでできること
- BASEの予約販売アプリの使い方
- BASEの予約販売アプリの注意点
について解説していきます。予約販売を行うべきか悩んでいる方は、ぜひ最後まで読み進めてみてください。
目次
予約注文を受けることができる「予約販売アプリ」とは?
「予約販売アプリ」は、入荷前や受注生産型商品の予約注文を受けられるBASEの拡張機能です。
季節やイベント限定商品など通常ならば販売できる期間が短い商品でも、入荷前に先行販売を行うことで販売期間を長くできます。販売期間を長くすることで売り上げの向上にもつながるでしょう。事前に注文も受け付けられるため、受注生産も行いやすいです。
【補足】予約販売と受注生産の意味について
- 予約販売:発売前の商品、または将来入荷予定のある商品に先に注文してもらう形の販売方法。元々入荷予定数が決まっている場合が多い。
- 受注生産:事前に注文を受け付け、受注された数だけ商品を生産する形の販売方法。売れ残りの心配が少ない
予約販売アプリのメリット
BASEで予約販売アプリを利用するメリットについて解説していきます。上手く使いこなすことで、今までの業務負担が大きく軽減されるでしょう。
メリット①:発送時期についての問い合わせが減る
たとえページに発送予定日を記載していても、顧客から発送時期について問い合わせがくることは多いです。
アプリを導入することによって発送予定日が商品ページや購入完了メールにわかりやすく記載されるため、顧客からの発送時期に関する問い合わせが減り、対応の負担が軽くなります。
メリット②:効率的に発送が行える
発送開始日を迎えた商品があると、アプリがメールやダッシュボードを通して店舗側に通知してくれます。これまで発送までに長い時間を必要とする商品は、管理画面の注文管理ページの中に埋もれやすく発送すべきタイミングを見失いがちでした。
アプリを利用することで、発送開始予定日が近づいたタイミングで通知されるため、店舗にとって最適なタイミングで発送できるでしょう。
メリット③:季節・イベントごとに合わせて販売機会を拡大できる
季節やイベントごとに商品を合わせることで、販売機会の拡大が可能です。例えばクリスマスのケーキ・バレンタインデーのチョコレート・お正月のおせち料理などをイベントの当日だけでなく、事前に予約を受け付けることで売上向上につなげます。
上記のような季節もののライフサイクルは2~3ヶ月程度のため、事前にどれだけ注文数を集められるかが重要です。
メリット④:売上計画・販売需要予測が立てやすくなる
事前に購入者のニーズを把握できるようになるため、売上計画・販売予測が立てやすくなります。予約販売や受注生産をすると在庫量の調整もしやすくなるため、過剰生産や売れ残りの多発を防ぐことが可能です。
メリット⑤:注文商品の管理が容易になる
管理画面の注文管理ページでは、予約注文または発送予定日が近い順に商品を絞り込めます。
ワンクリックで予約注文と発送予定日が近いものを絞りこめるため、わざわざたくさんの注文の中から商品を探し出す手間がなくなります。よって、注文商品の管理がよりスムーズになるでしょう。
予約販売が適している商品
予約販売が適している商品は、新商品や話題にのぼりやすい家電製品やゲーム・Blu-ray、またはライフサイクルが短いアパレル系商品などです。その時に世間で話題となっている商品を在庫が入荷する前に予約販売をすることで、他のショップよりも早く注文を受け付けられます。
人気商品やトレンド商品は、注文が殺到するため顧客の中には買えないかもしれないと不安に思う方もいるでしょう。しかし、予約注文は予約が完了した時点で買い損ねることはありません。よって、顧客にも安心感を与えられます。
さらに、人気商品やトレンド商品の予約販売をいち早く行っていることが世間に認知されれば、顧客が他の商品を閲覧してくれる可能性が高くなるでしょう。人気商品・トレンド商品などの手に入りにくいものが購入しやすい店舗だと認識してもらうことで、店舗のリピーターになってくれる場合もあります。
また、流行のサイクルが目まぐるしく変わるアパレル系は季節ごとに商品が入れ替わることが普通です。アパレル系のように入れ替えのサイクルが早く販売期間が短いと、どうしても売れ残ってしまう商品も出てくるでしょう。しかし、上手くアプリを使いこなせば販売期間を長期にしたり受注生産にしたりと調整できるため、売れ残りを減らすことが可能です。
「予約販売アプリ」の使い方
次に、予約販売アプリの使い方について解説していきます。使い方は簡単で、インストールした後、アプリ内で予約設定をするだけですぐに出品中の商品にも適応することが可能です。
使い方①:アプリをインストールする
まずは、BASE管理画面のアプリ一覧ページから、予約販売アプリを選択し、インストールします。事前準備はこれだけです。無料で利用できるため、安心してインストールしましょう。
使い方②:予約設定をする
インストールしたら、予約設定を始めます。まずはアプリ内のメニューから「予約設定を登録」を選択します。画面中央の「商品を選択する」をクリックし、予約設定したい商品を選びます。 商品は単品でも複数でも登録可能です。
そして、発送開始予定日と発送完了予定日を選択した後、商品を販売する期間を決定します。発送完了予定日の設定は任意のため、発送開始予定日のみでも問題ありません。必要な情報の入力が終わり次第、「設定を保存する」をクリックし、商品登録を完了させましょう。
簡単に手順をまとめると以下の通りになります。
- アプリ画面の左側から「予約設定を登録」を選択
- 画面中央の「商品を選択する」をクリックし、希望の商品を選択
- 発送予定期間を設定
- 入力内容を保存すれば設定完了
【補足】予約販売アプリから以外でも設定はできる
予約販売の設定は、商品登録画面においても設定できます。
複数商品を一括で設定したい場合はアプリ内の設定ページで、商品を1つだけ設定する場合は、商品登録と一緒に設定する方が便利です。
受注販売を行う場合のポイント
受注生産を行う場合は、生産コストを抑えるために一定量の受注を受けてから生産・発注を開始することが一般的です。その際、あらかじめ「購入可能な期間」を設定しておくと、一定期間にまとまった受注量を確保しやすくなり、効率的な受注発注業務を行うことができるでしょう。
BASEには他にも「販売期間設定アプリ」という購入可能な期間を設定できるアプリがあります。受注生産ではこれらををセットで利用するとよいでしょう。
受注生産を行う際のアプリ利用例
- 注文受付期間の設定(販売期間設定アプリ):(例)8月1日21:00~8月14日23:59
- 発送予定日の設定(予約販売アプリ):(例)9月1日~9月5日
予約販売を設定する際のポイント
次に、予約販売の設定を行う際に気を付けるべきポイントについて解説していきます。思わぬところに落とし穴があるかもしれないため、一度目を通しておきましょう。
ポイント①:発送まで8週間を超えないようにする
登録から8週間(56日)以内に発送ができない場合、8週間目以降決済手段別に異なったタイミングで自動キャンセルとなってしまいます。
万が一、登録後に発送が間に合わないことがわかった場合は、すぐに顧客へ連絡し、キャンセル処理をしてから注文し直してもらいましょう。
ポイント②:支払い期限を確認しておく
注文時における顧客の決済方法によっては、注文が自動キャンセルになる場合があります。
注文後、顧客の未入金でキャンセルになる場合
- コンビニ決済:注文日より5日以内に支払われない場合
- 銀行振込:注文日より5営業日以内に支払われない場合
予約商品を販売する際、コンビニ決済と銀行振込決済の支払い日には特に注意しましょう。顧客にあらかじめメールで支払い日について知らせておく必要があります。
商品の発送遅れによってキャンセルになる場合
- キャリア決済:注文日の翌日から58日間経過
- クレジットカード決済:注文日から60日間経過
- 後払い決済:注文日の翌日から60日間経過
予約販売の場合は、そもそも8週間(56日)後までの発送しか設定はできないため、あまり気にする必要はありません。しかし、予約販売でも通常販売でも上記のように長期間注文日から期間があいてしまうと、自動キャンセルになってしまうことは覚えておきましょう。
ポイント③:発送予定日が過ぎると自動で通常商品扱いになる
予約販売設定をした商品は発送予定日が過ぎると自動で通常商品扱いになり、在庫数が残っていれば注文は受付状態のままです。なお、予約販売アプリで発送開始予定日と発送完了予定日の両方を入力をしておくと、発送完了予定日が過ぎると通常商品扱いとなります。
発送開始の時点で注文を受け付けたくない場合は、商品登録時に別で販売期間アプリを使うことを推奨します。
ポイント④:有料のデザインテーマがアプリに対応しているか確認する
現在自身の店舗で利用しているデザインテーマが、そもそも予約販売アプリに対応していない可能性があります。まずはデザインマーケット内のテーマ紹介ページを確認しましょう。
ポイント⑤:予約販売商品で利用できない決済方法がある
予約販売アプリで設定した商品では、利用できない決済方法があります。
予約販売で利用できない決済方法
- Amazon Pay決済
- PayPal決済
以上の決済は、予約販売商品では利用できないことを覚えておきましょう。
ポイント⑥:ものによっては、予約販売アプリを利用できない商品もある
商品の中には、予約販売アプリで設定できないものもあります。予約販売アプリが使用できない商品は以下のアプリで作成された商品です。
予約販売アプリと併用して利用できないアプリ
- Tシャツ作成アプリ
- スマホケース作成アプリ
- デジタルコンテンツ販売アプリ
- 定期便アプリ
また、配送日指定アプリを併用すると、予約販売アプリで設定された内容が上書きされてしまうため、注意しましょう。
予約販売アプリが利用できるおすすめの有料テーマ
自身の店舗のテーマが予約販売アプリに対応していなかった場合や、これから店舗を開設して予約販売アプリを利用していきたい方のために、アプリに対応したおすすめの有料テーマを紹介していきます。
おすすめテーマ①:camera
有料テーマであるcameraは、複数デバイスに対応するレスポンシブデザインでスマホ・タブレット・PCまで、あらゆるデバイスで綺麗に表示される使いやすいテーマです。カメラをテーマとしたデザインではあるものの、シンプルな設計となっているため、どのような商品にも馴染むでしょう。
今なら制作会社であるSHARESLとショップパートナーとしての契約を結ぶと、税込5,000円の当テーマが無料で利用できるキャンペーンも実施中です。
【cameraの基本情報】
制作会社 | 株式会社SHARESL |
料金 | 税込5,000円(キャンペーン適用で無料に) |
テーマの購入ページ | https://design.thebase.in/detail/54 |
デモサイト | https://sharesl.net/base/camera/demo/ |
おすすめテーマ②:Natura
Naturaはその名の通りナチュラルでやわらかい雰囲気のテーマです。簡単操作で商品イメージに合わせたカスタマイズができます。商品ページは画像が縦長に並ぶデザインになっており、画像を組み合わせたり文字を入れたりすることで商品の魅力がより伝わりやすくなるでしょう。
初心者に嬉しい画像付きのわかりやすいオンラインマニュアルも用意してあります。
【Naturaの基本情報】
制作会社 | Vivace |
料金 | 税込7,800円 |
テーマの購入ページ | https://design.thebase.in/detail/50 |
デモサイト | https://natura.base.ec/ |
おすすめテーマ③:Copenhagen
Copenhagen(コペンハーゲン)は、商品がかっこよく見えるようなスタイリッシュなテーマとなっています。初心者でもサイトデザインを感覚的に行うことが可能です。特に見た目がおしゃれになるビジュアルスライダー機能や、商品を探しやすくするサイドメニュー機能など、ショップに必要な機能が一通りそろっています。
【Copenhagenの基本情報】
デザイナー | Keita Yamamoto |
料金 | 税込11,000円 |
テーマの購入ページ | https://design.thebase.in/detail/42 |
デモサイト | https://copen.thebase.in/ |
BASEでの予約販売・受注生産はアプリで即解決
本記事では、BASEにて予約販売や受注生産をしたい方向けに、BASEの拡張機能である「予約販売アプリ」について解説してきました。
予約販売アプリを上手く活用することで売上の向上はもちろん、売れ残りを抱えるリスクの減少も期待できます。ただ、自動キャンセルや利用できない決済方法などいくつか注意点もあるため、設定する前に今一度確認するとよいでしょう。
アプリのインストール・設定自体は非常に簡単なため、まだ導入していない事業者の方はぜひこれを機に予約販売を導入してみてはいかがでしょうか。