
「SEO対策について調べていたら、サイテーションという言葉を見つけたがよくわからない」
「MEOにも役立つって本当?」
といった疑問を抱えている、マーケティング担当になったばかりの方!サイテーションとは、自社に関する情報がホームページやSNS上で言及されることを表す言葉です。サイテーションは、SEO・MEOに良い効果を与えます。本記事では、
- サイテーションの概要
- サイテーションの獲得方法
- SEO効果
- MEOとの関係性
について、わかりやすい言葉を使いながら詳しく解説していきます。今後SEO・MEO対策を考える中で、この記事を参考にしていただければ幸いです。
目次
サイテーションとは
サイテーションとは、店舗名や電話番号などの企業に関する情報が、Web上で言及されることを表します。
「Web上での言及」というと被リンクを思い浮かべる方もいらっしゃるかもしれませんが、別物です。サイテーションに関しては、リンクの有無は関係ありません。
これまではSNS上の発言とSEOは関係がないと思われていましたが、サイテーションの概念ができてから、SNSもSEOにも重要な影響を与えると考えられるようになりました。
例えば、あなたがTwitterで「優良WEBのコラムは、説明がわかりやすい」とつぶやいただけでも、SEOに効果があるかもしれません。
サイテーションってSEOに効果はあるの?
サイテーションのSEO効果は、Googleが明確に言及しているわけではありません。
ただし、検索エンジン「Bing」ではSNSのサイテーションとSEOは関係があると言及しているので、Googleもサイテーションを参考にしている可能性が十分あります。
注意事項
批判的なサイテーションは、直接的なビジネスに悪影響を与えるだけではなく、SEOに悪影響を及ぼす恐れもあるので注意しましょう。
サイテーションがSEO対策として注目される背景
昨今、多くの人が利用しているSNS上で紹介や引用する際、わざわざリンクを付けて紹介することはほとんどありません。
行っていること(紹介や引用すること)は同じなのに、リンクがついているかいないかだけで判断するのは、SNSユーザーが多いこの世の中で時代遅れなのではないか?という考えから、サイテーションが注目されているのではないかと推測されています。
サイテーションとMEOの関係性
サイテーションを多く獲得することは、SEO対策だけではなくMEO対策にも効果的です。ここでは、MEOとサイテーションの関係性を詳しく解説していきます。
そもそもMEOとは
MEO(Map Engine Optimization)とは、ローカル検索結果で、Googleビジネスプロフィールの情報を上位化する施策のことです。主に、上位3位までに表示させることをMEOといいます。
ローカル検索結果とは
地域性の高いキーワードを検索することで表示される、特定の地域に絞られた検索結果のことです。
事例
- 「カフェ」と検索した場合:現在地から近いカフェが表示される
- 地域性の低い「会社」などの場合:「渋谷 会社」など地名とセットで検索するとローカル検索結果が表示される
NAP情報の統一
NAPを統一させて、表記ゆれによる評価の分散を防ぐことが重要です。NAP情報とは「店舗名(Name)」「住所(Address)」「電話番号(Phone)」のこと。統一させることで、MEOにおいて重要となる「知名度・関連性」といった点で評価に繋がります。
SNSなどで、サイテーション施策を講じる前にぜひやっておいてください。様々なサイトや媒体に掲載している自社の表記を見直し、揺れをなくすことで、結果的にサイテーション獲得時のNAP情報も統一化されていく流れが作れます。
サイテーションを獲得するには?
サイテーションを獲得するには企業や商品の知名度を上げる必要がありますが、そのためにテレビCMを打つのは現実的ではありません。SNSを使って情報を発信する方が、費用対効果が高いでしょう。
ここからは、SNSでサイテーションを獲得する流れを見ていきましょう。
SNSで情報を発信する
SNSでサイテーションを獲得するには、当然のことですが、企業が自らSNSで発信していくの最良。つまり、SNSマーケティングに力を入れるということです。
SNSマーケティングの中でも特にサイテーションを集める手段として有効なのは、Twitterを使った「キャンペーン」です。Twitterにはリツイート機能があるので、サイテーションを飛躍的に獲得できる可能性があります。
例えば「アカウントのフォロー・リツイートした人に抽選でプレゼントを贈る」など、景品を使って企業の存在を広める手法。応募者が多ければ、一定期間で数多くリツイートされるため、Twitter内でトレンド入りし、さらに多くのユーザーにリーチすることができます。
さらに、Twitterはコメントと引用リツイートという2種類の機能があるので、より言及数を稼ぎやすいです。
もちろんTwitterに限らずFacebookやInstagramなどでも、工夫次第で効率的にサイテーションを増やすことができます。
【豆知識】検索方法の変化
以下のグラフは、株式会社ジャストシステムが2020年に発表した「モバイル&ソーシャルメディア月次定点調査2019年総集編【トレンドトピック版】」の、ファッション情報収集時によく利用するサービスのデータです。
上のグラフを見ると、ファッション情報の検索には、Google以外のSNS(主にInstagram)での検索が多く使われていることがわかります。今後は様々な分野で、検索エンジンではなくSNSから情報収集する人が増えていく可能性があるでしょう。
SNSで発信しサイテーションを獲得していくことは、SEO対策のためだけではなく、今後SNSが情報収集の主流となった場合でも、企業の認知度向上やコンバージョンに繋げる策として有効です。
NAP情報を統一させて、サイテーション効果を高めましょう!
この記事で紹介した通り、サイテーションはSEOやMEO、さらにはSNSマーケティングなど様々な観点から考えることができます。
SEOでは今まで軽視されていたSNSですが、昨今のSNSの普及により重要視する流れが強くなり、サイテーションという概念が生まれました。SEO対策とSNSマーケティングが関係性を絡めて考える必要があります。
その際に最低限注意すべきなのは、NAP情報の統一です。NAP情報を統一させることで、SNSマーケティングにも、SEOにも、MEOにも良い効果を与えます。
この記事を読んで、サイテーションの効果を意識し、改めて今後のSEOやMEO、SNSマーケティングに取り組んでいきましょう。