
「介護施設のホームページ作成で意識するポイントは?」
「おしゃれな介護施設のホームページが見たい!」
このような考えをお持ちではないですか?実は、介護施設のホームページ制作の際に注意すべきポイントは多いです。しかし、意識できればユーザーが見やすいデザインを作成できます。
そこで本記事では介護施設・福祉施設のホームページ制作を考えている人に向けて、以下の3点を解説していきます。
この記事で解説していること
- 介護施設・福祉施設のホームページを見やすく作成するポイント
- 介護施設・福祉施設のホームページに掲載すべきコンテンツ
- 介護施設・福祉施設のおすすめデザイン事例12選
この記事を読めば、介護施設・福祉施設のホームページ制作におけるポイントが理解でき、問い合わせを獲得しやすいデザインが作成できるようになります。ぜひ参考にしてください。
介護施設・福祉施設でホームページを作成する目的
介護施設のホームページを作成する理由はさまざまですが、
- 入居者の獲得
- 入居者への情報提供
- 採用活動
の3つに大きく分けられます。施設の宣伝を行い多くの人に見てもらい、効率的に問い合わせや入居者の獲得を目指します。また、入居者やその家族へイベント情報の提供もでき、顧客満足度の向上も可能です。採用目的としてホームページを作成することもあり、施設によっては専用サイトを作ることもあります。
しかし、介護施設のホームページには、3つの目的全てを取り入れるのが一般的です。マルチに活躍できるサイトを作成しましょう。
ホームページ作成以外の宣伝方法
宣伝目的であれば介護施設のホームページ作成以外でも、
- ポータルサイトへの掲載
- チラシなどの広告掲載
- 直接営業
などの手法があり、各宣伝方法にはコストや訴求性に違いがあります。予算や効果を考慮して、自身に合った手法を選びましょう。
介護施設・福祉施設のホームページを作るメリット
ホームページを作成するメリットですが、以下3点が挙げられます。
ホームページを作成するメリット
- 低コストで宣伝ができる
- 自由度が高く、強みを前面に出せる
- 多くの人に見てもらえる
ホームページは一度作成してしまえば、サーバー代やドメイン代しかお金がかからず、低コストで運用可能です。デザインの自由度も高く、強みを全面に出したサイト設計もできます。また、検索結果で上位表示されれば多くの人の目にとまるため、より効果的に宣伝が行えます。
介護施設・福祉施設のホームページを見やすく作成するポイント
介護施設のホームページは見やすく作成しましょう。ユーザーが効率的に情報を収集できるようになり、施設の魅力が伝わりやすくなります。また、ユーザーの年齢層は高いため、高齢者が見る可能性も考えたデザインを意識するべきです。介護施設のホームページを見やすく作成する際のポイントは、以下5つが挙げられます。
介護施設のホームページを見やすく作成するポイント
- 高齢者でも見やすいデザインにする
- 問い合わせフォームを作る
- 伝えたいメッセージを前面に出す
- レスポンシブデザインにする
- サイトカラーを意識する
それぞれ解説していきます。
高齢者でも見やすいデザインにする
介護施設のホームページには、親を入居させるための施設を探しているミドル世代(30~40代)や、自身が入る施設を探している高齢者が主なターゲットになります。ネット操作に慣れていない人の目に触れる機会が多いため、
- 見やすいフォントや文字サイズの設定
- 直感的に操作できるボタン配置
などを心がけ、見やすく操作性の高いデザインを意識してください。
問い合わせフォームを作る
ユーザーがホームページを見て入居したいと感じても、問い合わせフォームがなければ連絡できません。
- トップページ上部
- 固定タブ
などできるだけ目立つ場所に設置し、コンバージョンに繋がりやすいサイト設計にしましょう。
伝えたいメッセージを前面に出す
伝えたいメッセージは前面に出すことで、ユーザーの共感や感銘を得られ問い合わせに繋がります。
- 入居者への思い
- 施設のこだわり
- コンセプト・ビジョン
など、読んでほしいメッセージはトップページ上部に表示し、目に留まるデザインにしましょう。
レスポンシブデザインにする
レスポンシブデザインにすれば、パソコンとスマホそれぞれの画面サイズに最適化されたページを表示できます。スマホ対応していないホームページは、視認性が悪くなり、離脱率も上がってしまいます。また、現在Googleはスマホサイトを検索順位決定の基準にしているため、対応していなければSEOに悪影響を及ぼし、集客にも不利になります。
より多くの人に見てもらうため、レスポンシブデザインは取り入れましょう。
サイトカラーを意識する
色はそれぞれ意味や人々の共通認識があり、サイトカラーによってホームページの雰囲気はガラリと変わります。大事な身体を預ける介護施設のホームページに適しているのは、やすらぎや安心感を感じさせる色です。
介護施設のホームページにおすすめの色を下記にまとめました。
おすすめの色 | 理由 |
暖色系の色(オレンジ・ピンク・ベージュなど) | 暖色系は温かみがあって、安心感を感じさせる色です。施設の居心地の良さを伝えたい場合などにおすすめです。 ただし、赤は信号でも使われるように警告を意味するため、あまりおすすめできません。 |
緑 | 緑は落ち着きや健康を表す色で、ユーザーの年齢層が高い介護施設のサイトカラーとしてぴったりです。 |
青 | 青は清潔感を表す色で、施設の新しさやきれいな設備を強みとしている施設などにおすすめです。 |
介護施設のサイトカラーに適した色を紹介しました。ホームページの色選びに困った際はぜひ参考にしてみてください。
介護施設・福祉施設のホームページに載せるべきコンテンツ
ホームページに訪れる人のさまざまなニーズに応えるため、施設の情報は網羅的に掲載しましょう。載せるべき7つのコンテンツを解説していきます。
介護施設のホームページに載せるべきコンテンツ
- 料金
- 施設の種類・入居条件
- Q&A
- 受けられるサービス・特徴
- アクセス
- 採用ページ
- コラム
ここで紹介するコンテンツを載せればユーザーの満足感が高いホームページが制作できます。ぜひ参考にしてください。
料金
料金は施設の利用を検討するための大事な要素です。介護施設の料金は一時金や入居準備金、月額費など種類が多く、年齢によって値段が変わるなど複雑なシステムを採用している場合もあります。そのため、料金表を使用するなど、初めて利用する方でも簡単に理解できるよう工夫をしましょう。
また、料金シミュレーションがあれば簡単に値段がわかるため、ユーザーにとって親切なサイト設計となります。
施設の種類・入居条件
介護施設・福祉施設は介護度別に種類があります。入居者の介護状態によって受け入れの可不可が変わるため、記載がないとニーズに添えない問い合わせが増えてしまいます。入居条件が分かっていない方もいるため、「どのような人向けの施設なのか」をわかりやすく記述しましょう。
Q&A
入居を希望する人からのよくある質問などは、Q&Aとして掲載しましょう。同じ疑問を持った人の解決に繋がり、不安も減らせます。質問の数が多くなってしまう場合は、下記のようにカテゴリ分けをすると見やすいです。
食事について | 外出・外泊について | 入居について |
個室での食事は可能ですか? | 門限はありますか? | 入居条件を教えてください。 |
食事のリクエストは可能ですか? | 外出は自由ですか? | 夫婦での入居はできますか? |
受けられるサービス・特徴
施設のサービスや特徴は網羅的に載せましょう。ユーザーが欲している情報が掲載できれば、問い合わせの獲得に繋がります。サービス・特徴の例としては次のようなものがあります。
サービス・特徴の例
- レクリエーションやイベント、サークル
- 健康管理のレベル
- 食事のレベル
- 持ち込める私物の種類
- ペット入居の可否
アクセス
施設までの通いやすさや利便性を伝えるため、住所や最寄り駅からの行き方、送迎バスの有無なども記載しましょう。駐車場の有無や地図、所要時間なども掲載できれば、より有用なサイトとなります。
採用ページ
入居者と同時に介護士等の採用も考えていれば、専用のページを作りましょう。タブやページ下部にボタンを設置するのが一般的です。
コラム
介護施設のホームページでコラムを執筆する目的は、以下の2つが挙げられます。
コラムを執筆する目的
- 新規顧客を得るため
- 入居者に情報を提供するため
良質なコラムを継続的に書けばSEO対策ができるため、自然検索から新規集客が見込めます。介護施設の選び方や注意点など、入居希望者の役に立つコンテンツを発信すれば、ユーザーの悩みや不安を解消できるため、問い合わせにつながる確率も上がります。
また、年間のイベントスケジュールや施設の日常なども合わせて発信すると、入居者やその家族に安心感を与えられるため、満足度が向上します。
介護施設・福祉施設のおすすめデザイン事例12選
介護施設・福祉施設のおすすめデザインを紹介します。視認性に優れたデザインや、強みを活かしているサイト事例です。ぜひ参考にしてみてください。
暮らしの社ふくろう
出典:暮らしの社ふくろう
暮らしの社ふくろうでは「ご利用を検討されている方へ」として動画を掲載しています。動画では緑豊かな自慢の庭を紹介しており、施設の外観など視覚的な強みを効果的に紹介していました。スタッフインタビューも動画で掲載しているため、人柄や雰囲気など文字では限界がある部分も伝えられています。
ホスピタルメント 世田谷八幡山
ホスピタルメント 世田谷八幡山は、トップページに5つの特徴の説明を画像付きで掲載しているため、入居後の生活が想像しやすいです。ベージュを基調としたサイトカラーで、落ち着きのあるデザインとなっています。
藤和の奏
出典:藤和の奏
藤和の奏は入居者が気にする要素である
- 介護・看護体制
- 施設
- お食事
をトップページに大きく掲載することで、各ページまでの導線をわかりやすく引いています。トップページ右上には「令和4年4月1日グランドオープン」と掲載しているため、施設の新しさがわかるデザインです。
良長園
出典:良長園
良長園のホームページはトップに3枚の画像を掲載し、
- 施設の外観
- 散歩の様子
- 施設の内観
がわかるようになっています。写真を掲載することで、ユーザーは良長園まで足を運ばずとも入居後の雰囲気を感じ取れるため、入居後の安心感が感じられるデザインです。
あい介護老人保健施設
出典:あい介護老人保健施設
あい介護老人保健施設は特徴の説明にピクトグラムを採用しています。ピクトグラムとは図などを使って情報を直感的に認識させる記号です。本事例ではリンクやボタンに使用することで、年齢や言語に関係なく多くの人にとってわかりやすいデザインとなっています。
いわいの郷
出典:いわいの郷
いわいの郷は施設の画像を分割して数種類表示させているため、一目で設備を理解できるデザインとなっています。トップページの情報は写真とアイコンによるリンクがメインで、シンプルで見やすいサイト設計です。
みやの楽々園
出典:みやの楽々園
みやの楽々園はトップページに理念や施設の案内情報、上部タブにも料金・入居までの流れを掲載しています。どこをクリックすれば必要な情報が得られるか直感的にわかるデザインです。お問い合わせボタンもわかりやすい位置に設置しているため、訴求性もあります。
みかんの丘
出典:みかんの丘
みかんの丘は水彩画のようなイラストを使用したデザインで、やわらかさや親しみのある印象を受けます。介護施設のホームページは写真を使用することが多いため、他と差別化したければイラストによるサイト設計も検討してみましょう。
介護医療院かがやき
出典:介護医療院かがやき
介護医療院かがやきのホームページは下部に「お探しの情報は見つかりましたか?」というタブがあり、クリックするとサイト内検索ができます。また、右上のボタンで文字サイズの変更もできるため、情報の見つけやすさに特化したホームページといえるでしょう。
青藍の郷
出典:青藍の郷
青藍の郷はトップページに「前払金が0円」「家具一式が標準装備」と記載し、入居ハードルの低さをアピールしています。コストメリットを全面に出したデザインは訴求性が高く、問い合わせの獲得に繋がりやすいです。
特別養護老人ホーム 長崎の家
特別養護老人ホーム 長崎の家のホームページには年度ごとのイベントが記載されており、施設の楽しい雰囲気が伝わってきます。献立やイベントごとの食事も載せているため、入居後の生活が想像しやすいホームページです。
ルナ・メディカルホーム
出典:ルナ・メディカルホーム
ルナ・メディカルホームのホームページのサイトカラーには青が採用されており、誠実さや清潔さが伝わってきます。また、ページをスクロールしても上部タブが固定されているため、いつでも必要な情報が記載されているページへの移動が可能です。
ターゲットを明確にし、高齢者でも見やすいデザインを
本記事では
- 介護施設・福祉施設のホームページを見やすく作成するポイント
- 介護施設・福祉施設のホームページに掲載すべきコンテンツ
- 介護施設・福祉施設のおすすめデザイン事例12選
を解説しました。
介護施設・福祉施設のホームページはミドル世代以上の年代がターゲットになります。そのため、フォントサイズやレイアウトなどを工夫して見やすいデザインを意識しましょう。
また、コンセプトや料金をページ上部に表示させるなどして、伝えたい情報が前面に出せれば問い合わせの獲得に繋がります。ぜひこの記事を参考にして素敵なホームページ作成を目指してください。