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メールで相談する「産直ECってなんだろう?」
「産直ECのメリットやデメリットを知りたい」
上記のような疑問や悩みをお持ちではありませんか?産直ECとは、生産者と消費者が農産物や水産物を直接取引できるECサイトです。生産者は販売チャネルを拡大でき、消費者は新鮮な食材を手に入れられます。コロナ禍をきっかけに利用者が急増しているため、参入を考える生産者も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、産直ECについて下記4つのポイントに絞って解説します。
この記事を読めば、産直ECの基本を理解できます。モールや自社EC、フリマサイトとの違いについても解説しているため、生鮮食品のネット販売を検討している方は最後まで読んでぜひ参考にしてみてください。
産直ECとは、生産者から消費者へ、農産物や水産物を直接販売できるECプラットフォームです。産地直送や産地直売を略した「産直」と、インターネット上での商取引を意味する「EC(Electronic Commerce)」を組み合わせて、産直ECと呼ばれています。
ここでは産直ECについて、
上記3つの項目に沿って解説していきます。
産直ECの仕組みは、以下の通りです。
小売店や卸業者などを経由せず、生産者と消費者が直接やりとりをするため、中間マージンを抑えられる仕組みになっています。
産直EC以外の方法でインターネット上で生鮮食品を販売するには、フリマサイト、モール、自社ECの3つがあります。ここでは、それぞれの方法の特徴や、産直ECとの違いを解説します。
最も手軽に出品できるのが、ラクマやメリカリなどのフリマサイトを使う方法です。審査・初期費用不要で、登録すればすぐ出品できます。また、モール同様に利用者が多いため、集客効果も期待できるでしょう。
利用者が多い分、出品しても競合に埋もれてしまう可能性があります。また、プロフィール欄が簡素なため、他社との差別化が難しいのがデメリットです。
モールとは、Amazonや楽天市場のように、多数のショップが集まって出品・出店するECサイトのことです。利用者が多いため商品が売れやすく、ポイント制度やキャンペーンによる効果で、購入のハードルが低いのもメリットです。
一方で、初期費用や月額費用などのコストがかかってしまうことや、競合が多いことがデメリットとしてあげられます。また、出店するためには各モールの審査を受ける必要があります。
自社ECは、独自でECサイトを構築・運営する方法です。機能やデザインの柔軟性に優れているため、オリジナリティの高いショップを作れます。こだわりを伝え、他社との差別化を図るのに効果的です。さまざまな構築方法がありますが、ShopifyやBASEなどのASPを利用すれば、比較的簡単にサイトを作れます。
しかし、他の3つに比べて構築・運営には手間がかかります。また、開設しただけではサイトを見てもらえないため、SNSマーケティングやSEO対策を行って自ら集客しなくてはいけません。
産直ECが他と異なるのは、その名の通り産直に特化したプラットフォームであるという点です。産直ECなら、品質の良い生鮮食品を求める、購買意欲の高いユーザーへ販売できます。また、伝票出力が不要だったり、スマホ出品できたりと、生産者の負担を軽減するサービスが充実しているのも特徴です。
まず、株式会社矢野経済研究所による産直ビジネスに関する調査より、産直市場全体の規模を見ていきます。2022年の直売所やECを含めた産直農産品市場は3兆3,177億円(前年比100.7%)でした。収益拡大を目指す農家や、食材へこだわる消費者からの需要は引き続き強く、産直品市場は今後も拡大を続けることが予想されます。
次に、産直EC市場の推移を見ていきます。株式会社富士経済が実施した産直EC11社を対象とした調査によると、2020年の産直ECの農産物流通額は約40億円でした。前年比20倍もの伸長を見せた背景には、コロナ禍で外食機会が減った消費者によるEC需要の増加があります。
また、農林水産省が実施した「国産農林水産物等販路多様化緊急対策事業」もEC利用を促すきっかけになったと考えられます。これは、コロナ禍の影響で販路を失った農林漁業者や加工業者などを対象に、販売促進を支援する取り組みです。広告宣伝費や送料などの支援が受けられるため、事業者がEC市場に参入しやすくなる、消費者の利用を後押しするなどの効果が得られました。
好調な産直品市場ですが、コロナ禍の収束や支援の終了で、今後の産直EC市場の伸びは緩やかになると見られています。これからの産直ECでは、商品や利便性を充実させ、送料をかけても利用したいと思える付加価値を高められるのかが重要だと考えられるでしょう。
産直ECのメリットは、以下の3つです。
1つずつくわしく解説します。
産直ECへ出品すれば、卸売以外の新たな販路を獲得できます。これまで接点のなかったユーザーにアプローチができるため、より多くの顧客を獲得できるでしょう。また、規格外や余剰分などの卸売では売れない商品も、産直ECなら販売可能です。野菜やフルーツの詰め合わせなどを定期便として販売すれば、安定した売上も期待できます。
産直ECに取り組んで販路を増やせば、収益拡大だけでなく、需給バランスの調整やリスク分散にも役立つでしょう。
産直ECでは、受注管理や伝票作成、入金確認などの事務作業をプラットフォーム側が行ってくれるため、事業者の負担を抑えられます。ネット販売で販路を拡大したいけど、業務負担は最小限に抑えたいという方には最適です。
産直ECにはレビュー機能があるため、消費者から「ごちそうさま」「おいしかったよ」といったフィードバックを得られます。消費者のリアルな声を聞くことで、卸売市場では気づけなかった改善点も見えてくるでしょう。
また、プラットフォームにもよりますが、サイト内に設けられた専用ページでは、各生産者のこだわりや栽培状況を画像と文章で投稿できます。消費者は気になった生産者をフォローしたり、いいねしたりできるため、効果的に魅力を発信すればファンを増やせます。
消費者との直接的なやり取りで得られるメリットは大きいですが、投稿やレビューの返信など、コミュニケーションコストが増えてしまう点には注意が必要です。
産直ECのデメリットは、以下の2つです。
1つずつくわしく解説します。
産直ECでは、プラットフォームを通して代金が支払われるため、売上金が振り込まれるまで時間がかかります。予め、各プラットフォームの支払いサイトを確認しておきましょう。
※人気産直ECサイトの支払サイトについては、後半で一覧表にまとめているので参考にしてください。
卸売であればまとめて出荷すれば良いですが、産直ECでは消費者へ個別に配送しなくてはならず、梱包や出荷に伴う業務負担が増加します。
受注が多くなるほどに負荷は増えていくため、効率よく出荷作業を進めるための準備が必要です。小口配送に適切な資材を用意する、作業動線を考慮して作業場のレイアウトを変えるなど、煩雑な出荷作業への対応策を検討しておきましょう。
ここでは、産直ECの始め方について、注意点と合わせて解説します。
産直ECサイトへの登録方法は以下の通りです。
簡単な3ステップで登録が完了します。書類や入力内容に不備が合った場合は、申込内容を修正の上、再審査を受ける必要があります。プラットフォームによっては、審査不要で出品できます。
収穫した農産物をそのまま販売するなら届け出の必要はありません。しかし、扱う商品によっては許可を取らなくてはならないケースがあります。たとえば、農産物をジュースやジャムなどに加工して販売する場合は、食品衛生法に基づく許可が必要です。
地域や製造方法によって必要な許可・届け出は異なるため、予め管轄の保健所に相談してみると良いでしょう。
ここでは、以下3つの代表的な産直ECサイトをご紹介します。どのプラットフォームでも出品には審査が必要になりますが、初期費用や月額利用料は無料です。また、スマホアプリや伝票発行サービスにも対応しています。
v
産直アウル | 食べチョク | ポケットマルシェ | |
---|---|---|---|
生産者数(登録者数) | 3,600軒 (2022年11月時点) | 8,100軒 (2023年1月時点) | 7,300軒 (2022年12月時点) |
販売手数料 | 15% | 8〜18% | 20% |
伝票発行手数料 | 1配送77円 | 1配送76円(税込) | 1配送87円(税別) |
売上金の支払いサイト | 末締め翌々月第5営業日 | 末締め翌月20日 | 末締め翌月末日 |
商品カテゴリ |
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|
※上記一覧表は2023年10月時点の情報をもとに作成しています。
1つずつくわしく解説します。
出典:産直アウル
『産直アウル』は、業界最安水準である最大50%オフの配送料が魅力です。販売手数料も比較的安価のため、コスト面が気になる方におすすめです。生産者と消費者がオンライン上でやり取りできる「チャット機能」や、生産者が情報発信できる「ボード機能」があり、コミュニケーション機能が充実しています。
また、売上アップ講座や自治体内生産者向け説明会など、販売促進をサポートする体制が整っているため、初めて利用する方も安心して取り組めるでしょう。
出典:食べチョク
『食べチョク』は、利用率・認知度NO.1の産直ECサイトです。InstagramとX(旧Twitter)を合わせたフォロワー数は10万人を超え、果物の旬チャートや生産者紹介などの魅力ある情報発信を積極的に行っています。また、複数の生産者がグループになって出品する「グループ出品機能」を利用すれば、単品栽培の生産者もセット商品を売り出せるため、販売機会の拡大が可能です。
食べチョクには生産物ごとに出品基準が設けられています。たとえば、農作物では”農薬や化学肥料の使用を節減または管理されて栽培された商品のみ”と定められており、こだわりの強い生産者向きのサービスだと言えるでしょう。
出典:ポケットマルシェ
『ポケットマルシェ』は、「小中規模農家が食べていける道を作りたい」という思いのもとにスタートした産直ECサイトです。スマホだけで全ての業務が完結し、誰でも簡単に出品可能です。生産者サポートチームが発信している「ポケマル活用ガイド」には、商品写真の撮り方や定期便の販売術など、初心者が参考にしたい情報が充実しています。
ポケットマルシェでは、「食べる通信」という食べもの付き情報誌も制作しています。これは、生産者のこだわりやストーリーと合わせて、地域の魅力ある食材を消費者へ届けるサービスです。食材と生産者両方の魅力を伝え、消費者とのつながりを強めています。
今回は、産直ECの概要を解説しました。産直ECは、消費者と生産者が生産物を直接取引できるプラットフォームです。受注管理や伝票作成、入金確認などの作業はプラットフォーム側が行ってくれるため、事務コストを抑えつつも販路の拡大ができます。
また、消費者とのコミュニーケーションコストはかかりますが、レビューを商品改善に活かしたり、効果的な情報発信でファンを増やしたりと得られるメリットは大きいです。各サイトの特徴や料金を比較した上で、最適なプラットフォームを選択して産直ECを始めましょう。