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メールで相談するShopifyでストアの運営を行う中で、送料の設定方法に悩んでいるという方も多いのではないでしょうか。Amazonプライムの影響を受けてEC業界に送料無料が浸透したこともあり、頭を悩ませる経営者が少なくありません。
送料設定は売上の数字も左右するものなので、マーケテイングの観点から慎重に考慮することが大切です。そこで今回は、送料設定の考え方や、Shopifyにおける設定方法などをくわしくご紹介します。この記事を参考に、顧客の購入を後押しできるような送料設定を考えてみましょう。
送料設定と売上は、実は密接に関わり合っています。なぜなら、売上を大きく左右する「カゴ落ち」と「送料」が深く関係しているからです。「カゴ落ち」というのは、商品を購入カートの中に入れたものの購入には至らず、そのままストアを離れてしまうことを指します。ここでは「カゴ落ち」に注目しながら、送料設定と売上の関わりを見ていきましょう。
Baymard Institute社というアメリカの調査会社によると、EC販売において約70%のユーザーがカゴ落ちしているといわれています。つまり、単純に計算すれば、カゴ落ちしている売上金額は現在の2.3倍の金額となり(0.7÷0.3=2.3)、カゴ落ちを防ぐことで約3.3倍の売り上げが期待できることになります。このように、カゴ落ちへの対策は、売上アップに欠かせない重要なポイントです。
参考:48 Cart Abandonment Rate Statistics 2023 – Cart & Checkout – Baymard Institute
カゴ落ちの原因として半数以上の人があげた回答は、「送料・手数料の高さ」でした。 数ある選択肢の中でも一番多い回答となっており、送料や手数料の設定が適切でない場合、多くの顧客がそのままストアを離れてしまう危険があるということがわかります。
顧客にお得感を感じてもらえるような配送料の戦略設計を行い、カゴ落ちを防ぐ必要があるでしょう。
参考:48 Cart Abandonment Rate Statistics 2023 – Cart & Checkout – Baymard Institute
カゴ落ちの原因として「配送の遅さ」についても多くの回答を集めています。特に、誕生日や母の日などのプレゼントとして商品を購入したい場合、配送の遅さがカゴ落ちの原因になります。 配送までの期間を短くすることで、カゴ落ちを減らし売上アップにつなげられるでしょう。
また、どの配送会社を選ぶかによって配送にかかる日数が変わってくるので、コストとスピードのバランスを考えて配送会社を選ぶことが大切です。さらに、オプションとしてお急ぎ便などのスピード配送を用意しておくと、さらに顧客にとって使いやすいストアになるはずです。
参考:48 Cart Abandonment Rate Statistics 2023 – Cart & Checkout – Baymard Institute
ShopifyにおけるEC販売において、送料設定の方法としては大きく4つのパターンが考えられます。ここでは、それぞれのメリットやデメリットをご紹介します。販売規模や利益率を考えながら、最も効果的に売上につなげられるような送料設定を選んでみましょう。
シンプルで顧客に分かりやすいのが全国一律料金です。つまり、北海道から沖縄まで、離島を含めた全ての場所において同じ料金を設定します。複雑な計算が必要ないため、顧客にとってもストア側にとっても管理しやすい料金パターンといえるでしょう。
しかし、設定料金によっては顧客が高すぎると感じてしまったり、離島などの遠方への配送が多くストア側の負担になってしまったりすることが考えられます。どの地域からの注文が多いのかを考慮した上で、適切な料金設定を行ってください。
◯円以上で送料無料という料金パターンは、EC販売においてよく使用されている方法です。お目当ての商品だけでなくその他の商品も合わせて購入しようという心理状態になりやすく、「まとめ買い」や「ついで買い」の強力な後押しとなります。このように、客単価をアップさせられるのがこの料金パターンの大きなメリットとなっています。
しかし、このパターンを取り入れる場合、料金設定を慎重に行う必要があります。今までのデータをもとに、平均客単価がいくらなのか、まとめ買いのパターンにはどういった組み合わせがあるのかなどを考慮して、適切な料金設定を行ってください。また、送料無料に届かない場合、お得感を感じにくく購入に至らないケースが多いため注意が必要です。
地域別に料金を設定する方法は、 一番ストアの負担が少ない料金パターンです。実際にかかる送料をもとにして料金が決まるため、ストア側が料金を負担しすぎで損をしてしまうことがありません。しかし、離島や遠方の顧客にとってはどうしても不公平に感じられてしまう場合があります。また、料金設定が複雑でわかりにくいと、カゴ落ちに繋がるリスクもあるでしょう。
最近では、全国送料無料を取り入れるECストアも増えてきました。顧客にお得感を感じてもらえる上に、総額が分かりやすいことから、カゴ落ちが最も少ない料金設定のパターンといえるでしょう。また、決済の流れの中から送料の確認や配送条件といった工程を省くことができるため、よりスムーズに決済までたどり着きやすいというメリットもあります。
しかし、ストアにとっては送料の負担につながり、利益率が下がってしまうことも予想されます。送料を負担した上できちんと利益を確保できるかどうかを確認し、商品の料金設定を見直してみるのもおすすめです。
ここでは、Shopifyにおける料金設定の方法をご紹介します。送料の設定は「設定」という項目にある「配送と配達」から行ってください。また、Shopifyでは初期設定として海外配送が取り入れられています。国内のみでの販売を考えている方は、「海外配送」の削除も同時に行ってください。
Shopifyでは、初期設定として全国一律料金が設定されていますが、念のため全ての都道府県にチェックが入っていることを確認しておきましょう。
全国一律料金の設定方法
条件付きで送料無料を設定する場合も、全国一律料金の設定と同じ要領で設定を行います。
◯円以上で送料無料の設定方法
地域別の料金は、同じ送料を適応する地域ごとにチェックを入れて、ゾーンごとに送料を設定してください。
地域別料金の設定方法
全国送料無料を適用する場合には、価格に0円と入力するだけで完了します。
全国送料無料の設定方法
Shopifyでは、都道府県ごとにしか送料のエリアを設定することができませんが、アプリを使うことで、郵便番号を使った細かいエリア分けが可能になります。また、Shopifyではカバーできない離島にも対応させられるので、より広範囲をカバーしたいという方にもおすすめです。ここでは、人気を集めている2つのアプリをご紹介します。
このアプリでは、
などが利用可能です。
使用できる機能に合わせて4つのプランが用意されており、一番安いプランは月額9ドル、一番充実したプランは月額99ドルとなっています。 テストモードであればどのプランでも無料でトライアルできるので、ぜひ活用してみてください。
このアプリでは、
などが利用可能です。 月額14.99ドルの利用料金がかかりますが、2週間の無料お試しプランも用意されているため、ぜひ利用してみましょう。
Shopifyで送料無料を設定する場合には、送料無料バーを活用するのがおすすめです。キャンペーンをしっかりと顧客にアピールし、購入意欲を高めることにつながります。
送料無料バーとは、ショップの画面上部に送料無料までの残高を表示するものです。カートに入っている商品の合計金額と、送料無料料金の差額を表示させることによって、顧客のまとめ買いを促す役割があります。
送料無料バーは、Shopifyに対応しているアプリで簡単に設定可能です。ここでは、つのアプリをご紹介します。
無料で使えるアプリを試してみたいという方におすすめなのが、HUCKLEBERRYによる「送料無料バー」というアプリです。シンプルな設定方法で、誰でも扱いやすいのが特徴となっています。
など、送料無料バーを取り入れるために必要な基本機能が十分揃っています。表示されるメッセージの内容をカートの合計金額によって変更することも可能で、カスタマイズ性にも優れているのが魅力といえるでしょう。
より充実した機能を求める方には、リテリア告知による「送料無料キャンペーン」がおすすめです。送料無料バーだけでなく、LINEに誘導するバーや、お知らせバーなども自由に作成できます。表示デザインについても、文字の大きさや色、ボタンの色や枠線のデザイン、バーの位置など細かくカスタマイズできるため、よりストアのデザインに合わせた送料バーにできるでしょう。
月額利用料金は4.9ドルですが、7日間の無料体験プランもが用意されているので、ぜひ活用してみてください。
売上につなげられるような送料設定を行うためには、単純に送料としてかかった費用を請求するのではなく、マーケティングの考え方も取り入れつつ送料を検討することが大切です。ここでは、送料設定を行う上でのポイントを3つご紹介します。
送料設定を行う場合には、利益率を軸に検討することが大切です。利益率というのは、実際の販売価格と配送業者に支払う配送料などを含めて計算します。また、経費としてストアの運営費用や人件費、材料費なども検討した上で、配送料を支払ってもきちんと利益が残るラインを見つけることが大切です。
また、利益率を上げるためには、さまざまな配送方法やプランを比較して、配送料のコストを削減を目指すことも重要です。梱包コストを削減したり、配送会社と法人契約を行ったりすることで、より配送料を抑えることにつながります。
売上を上げるためには、競合サイトの送料をリサーチすることも大切です。競合サイトが、同じような商品を同価格で扱っている場合、送料の値段から購入するストアを決める顧客が多くなります。複数のストアを比較する顧客も多いため、送料を含めた商品の相場をリサーチしておきましょう。
送料無料は、ストア運営者にとって大きな金銭的負担となります。しかし、顧客へお得感を与えるというだけでなく、マーケティングという観点からも大きな効果を生み出します。むやみに送料無料を設定するのではなく、戦略的に送料無料を活用することが大切です。
ECサイトの最大手といえば Amazonですが、 Amazonプライムの登場によって送料無料というシステム業界全体に広がりました。 Amazonプライムのユーザーに行ったアンケートによると、「その他のEC事業者が多くの商品を無料配送することを期待する」と答えた人が6割にものぼるとされています。つまり、Amazonプライムの普及とともに、送料無料を期待する利用者が増えているといえるでしょう。
また、Amazonのライバルサイトである楽天市場も、3,980円以上の購入において送料無料を義務化しています。このように、EC サイト業界では、送料無料という考え方がますます進んでいくと予想されます。
参考:The Shopper Speaks: The fate of free shipping
いくら送料無料が一般的になっているとはいえ、全ての送料を無料にするとストアに大きな負担がかかってしまいます。そのため、送料無料を取り入れるにあたってスポット的に活用するのがおすすめです。
このように、限定的に送料無料設定を行うことで高い効果を得ながら最も少ない負担でマーケティングを行うことが可能です。実際に送料無料のキャンペーンを実施した上で、どのような結果が出るのかをしっかりと分析し、最も効果の高いものを継続して取り入れてみましょう。
今回は、Shopifyの販売で売上を上げるために欠かすことができない戦略的な送料設定についてご紹介しました。売上アップに関わりがないように見える送料設定ですが、マーケティングの観点から見ると、とても重要な役割を持っていることがお分かりいただけたでしょうか。販売規模や販売ターゲットを分析した上で、送料無料のキャンペーンなどを賢く活用しながら戦略的に送料の設定を行いましょう。