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ユーザビリティとは?意味や重要性、向上のコツを徹底解説!

樋口 可奈

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樋口 可奈

ユーザビリティとは?意味や重要性、向上のコツを徹底解説!

「ユーザビリティってどういう意味?」
「ユーザビリティを向上させるにはどうしたらいいの?」

このようにお悩みではないですか?ユーザビリティは、一言で表すと「使いやすさ」です。ただし、複数の専門機関や専門家が独自の定義を掲げており、より広義な言葉として扱われることもあります。Webの世界ではさまざまなシーンでユーザビリティが使われているため、認識の齟齬を防ぐためにも正しく理解しておくことが重要です。

そこで本記事では、

  • ユーザビリティの意味
  • ユーザビリティの重要性
  • Webサイトにおいてユーザビリティを左右する要素
  • ユーザビリティ改善のための調査方法

について解説していきます。ホームページの制作や運用に携わる方は、ぜひ参考にしてください。

ユーザビリティとは

ユーザビリティ(usability)は、日本語で「使いやすさ」を示す言葉です。しかし、ユーザビリティは機関や専門家によって独自の定義付けがされており、それぞれ解釈が異なります。場合によっては、単に「使いやすさ」という言葉の範囲を超えた意味を持つことに注意が必要です。

以下では、「国際標準化機構」と「ニールセン」によるユーザビリティの定義について、くわしく解説していきます。

国際標準化機構によるユーザビリティの定義

国際規格のISO 9241-11では、ユーザビリティは以下のように定義されています。

特定の利用者が特定の使用状況において、あるシステム、製品またはサービスを利用する際に、有効性、効率性、満足度を伴って特定の目標を達成する度合い

参照:ISO 9241-11:2018(en),Ergonomics of human-system interaction — Part 11: Usability: Definitions and concepts

なお、ユーザビリティを定義づける要素の詳細は下記の通りです。

要素 詳細
有効性 利用者が特定の目標を達成する正確性と完全性
効率性 達成された結果に対して使用された資源
満足度 システム、製品又はサービスの使用から生じる利用者の身体的、認知的及び感情的反応が、利用者のニーズ及び期待を満たす程度
目標 意図した結果

ニールセンによるユーザビリティの定義

Webサイトのユーザビリティ研究の第一人者であるヤコブ・ニールセンは、「ユーザビリティエンジニアリング原論」にて、ユーザビリティを以下のように定義しています。

  • 学習しやすさ
  • 効率性
  • 記憶しやすさ
  • エラー
  • 満足度

参考文献:ユーザビリティエンジニアリング原論

ニールセンが定義するユーザビリティは、「どれだけ便利に使えるか」が主軸です。「ユーザーのニーズを満たしているか」といった「ユーティリティ(実用性)」の意味合いは含まれておらず、ISOに比べて狭義な解釈となっています。

ユーザビリティと混同しがちなキーワードの違い

ユーザビリティと似た言葉に「アクセシビリティ」と「UI/UX」があります。それぞれ、意味の違いを解説していきます。

アクセシビリティとの違い

ユーザビリティとアクセシビリティは、「使いやすさ」に関する言葉である点が共通しているため、混同されやすいです。しかし、それぞれ「対象とするユーザー」が違います。

ユーザビリティ アクセシビリティ
対象とするユーザー 特定のユーザー すべてのユーザー
ユーザー層の範囲 狭い 広い

ユーザビリティは、特定のユーザーにとっての使いやすさを指す言葉です。もし、Webサイトの対象ユーザーを30代の健常者に設定しているとすると、10代の学生や高齢者、障害がある方にとっての使いやすさは考慮しません。

対してアクセシビリティは、年齢や性別、ハンディキャップの有無に関係なく、すべてのユーザーにとっての使いやすさを指す言葉です。具体的には、スクリーンリーダーでの読み上げに配慮し、情報が整理されたサイトや、動画や音声情報に字幕を用いられたサイトなどが、アクセシビリティに優れているといえます。

「すべてのユーザーにとって使いやすいなら、アクセシビリティを意識したほうが良いのでは?」と思われるかもしれません。しかし、高齢者やハンディキャップがあるユーザーに対する利便性を追求するあまり、若年層の健常者の使いやすさを損ねる場合があるため、どちらが良いと一概にはいえないのです。

UI/UXとの違い

ユーザビリティと関連性が高く混同しがちなUI/UXですが、下記のとおり、それぞれの言葉の意味は全く異なります。

キーワード ユーザビリティ UI UX
意味 ユーザーにとっての使いやすさ ユーザーと商品・サービスの接触面 ユーザー体験

3つの単語は意味こそ異なるものの密接に関係しており、優れた「要素(UI)」は、「使い勝手(ユーザビリティ)」を高め、使い勝手が良いと良質な「体験(UX)」につながります。

あるユーザーのWebサイト閲覧に、各キーワードを当てはめると以下のようになります。

例:サイト上部のナビゲーションメニューから、知りたい情報に簡単にたどり着けた

 

簡単=ユーザビリティ

ナビゲーションメニュー=UI

サイト上部のナビゲーションメニューから、知りたい情報に簡単にたどり着けた=UX

Webサイトにおけるユーザビリティの重要性

Webサイトの制作や運用において、ユーザビリティの考慮は必須です。なぜなら、使いづらいWebサイトはユーザーにストレスを与え、離脱を招くためです。現代では、インターネット上に情報が溢れているため、ユーザーの情報収集の手段は多岐に渡ります。訪れたWebサイトで求める情報が得られなかったり、フォームに入力すべき情報がわかりづらかったりすると、より使いやすいサイトを求めて離脱されてしまうのです。

また、SEOの観点からも、ユーザビリティを考慮してWebを制作・運用することは重要です。実際にGoogleは、Webサイトのユーザビリティを検索順位決定の要因の1つとして扱っていることを明言しています。

Google のシステムでは、コンテンツのユーザビリティも考慮されています。どのコンテンツも大きな差がない場合には、ユーザーにとってのアクセス性が高いコンテンツのほうが効果的である可能性があります。

引用:ランキング結果 – Google検索の仕組み

このように、Webサイトにおけるユーザビリティは、ユーザーと検索エンジンから選ばれるための重要な要素です。正しく理解し、制作時や運用の際にはユーザビリティを高める施策を講じましょう。

Webサイト制作でユーザビリティ向上のために意識すべきポイント

Webサイトを制作する際、下記のポイントを意識し最適化することで、ユーザビリティの向上が期待できます。

  • ユーザーの目的を達成できるか
  • 操作が簡単か
  • 動作が早いか
  • 無駄がないか
  • 適切な情報量か
  • エラーを考慮できているか

それぞれ、くわしく解説していきます。

ユーザーの目的を達成できるか

ユーザーは、何かしらの目的をもってサイトを訪れます。目的を達成できなければ、訪れた意味がなかったと感じられてもおかしくありません。課題を解決しユーザビリティを高めるには、ユーザーがどんな目的を持ってサイトを訪れているかを分析し、達成に導くためのデザインを行うことが重要です。常にユーザー視点でWebサイトの制作・運用を行いましょう。

操作が簡単か

導線設計や視認性に優れ、簡単な操作でサイト内を回遊できる状態は、ユーザビリティが優れているといえます。対して、複雑な操作を必要とする場合、たとえ有益な情報を発信していたとしても、最後まで見てもらえない可能性が高まります。ユーザーが悩んだり迷ったりすることなく閲覧できるよう、直観的に操作できるWebサイトを制作しましょう。

動作が早いか

動作の早さはユーザビリティを大きく左右する重要な要素です。特に読み込み時間は意識しておく必要があります。表示に時間がかかるWebサイトは、本来見せたい情報が表示される前に離脱されてしまうことがあるためです。

また、近年表現が多様化し、スクロールエフェクトなどの動きを取り入れたWebサイトが増えています。しかし、動きを取り入れすぎると読み込みに負荷がかかり、表示遅延の原因となるため注意が必要です。できる限りファイルを軽量化して、スムーズに動くようにしましょう。

無駄がないか

無駄な操作を要求される、求める情報にスムーズにたどり着けないなど、無駄が多いWebサイトは、ユーザビリティが十分に整っているとはいえません。制作時に必ず動作確認を行い、ユーザー側の操作を減らせないか考えましょう。

たとえば、お問い合わせフォームで名前を記入する欄が姓名で分かれているよりも、1度でフルネームを入力できるほうがユーザビリティに優れているといえます。

適切な情報量か

コンテンツの情報量は、ユーザーの満足度を左右します。使用感がよくても、情報量が多いと読みづらく、少ないと物足りなく感じられるでしょう。過不足がないかを意識してコンテンツを作ることが重要です。

エラーを考慮できているか

エラーの発生はユーザビリティを損なう原因となります。そのため、Webサイト制作の際はエラーが起きにくいように配慮することが重要です。また、カスタム404ページなど、エラーを見越してユーザー導線を確保するページを用意しておけば、ユーザビリティ低下を防げます。

頻繁に不具合が起こるサイトは、再度訪れる気力を削いでしまいます。また、どれだけ配慮していても起こる場合はあるため、不安を軽減させる対策をしておきましょう。

Webサイトにおいてユーザビリティを左右する要素

Webサイトのユーザビリティを左右する要素として、下記の6つが挙げられます。

  • テキスト
  • レイアウト
  • 仕様
  • フォーム
  • コンテンツの内容

それぞれ、くわしく解説していきます。

テキスト

テキストは、読みやすさに関わるためユーザビリティに大きく影響します。テキストを最適化するには、下記のポイントに注意が必要です。

  • 適切な大きさにする
  • 視認性の高い色を選ぶ
  • 直観的に理解できる言葉を使う
  • テキストリンクとの違いがわかる

読みづらかったり誤解を与えてしまったりするテキストはユーザビリティを損ねてしまいます。視認性の高さや理解しやすさを意識して最適化しましょう。

レイアウト

レイアウトの良し悪しは、サイトの見やすさに関わるためユーザビリティに大きく影響します。必ず押さえておくべきポイントは下記の3つです。

  • クリック(タップ)要素は十分な余白をもたせる
  • 重要な要素は格納せずに常時表示させる
  • クリック数が最小限に収まるようにする

デザイン性重視でレイアウトを組み立てると、ユーザビリティが低下することがあります。見た目の美しさにとらわれすぎず、操作性を意識することを忘れないようにしましょう。

仕様

Webサイトの仕様は、工夫次第でユーザーのストレスを大幅に改善できるため、ユーザビリティとの関連性が強い要素といえます。下記のポイントをはじめ、ユーザーを配慮した仕様にすることが重要です。

  • 表示の待ち時間にアナウンスを表示する
  • 戻るボタンを設置する
  • 読み込みに時間がかかる要素を減らし、表示スピードを早める

ポイントは、ユーザーのストレスを極限まで減らすことです。待ち時間がいつまで続くかわからないと、ストレスを感じて離脱される原因となりますが、アナウンスがあれば待ってもらえる可能性が高まります。

フォーム

問い合わせなどに用いられるフォームは、閲覧だけのページと異なり、ユーザーに操作を強いる部分のため、ユーザビリティに直結します。より細部まで意識して最適化することが重要です。

  • 最小限の入力で済むように項目を限定する
  • 必須項目をわかりやすく明示する
  • 戻るボタンで戻っても再入力が必要ない仕様にする

入力項目が多すぎたり、未記入箇所が分かりづらくて何度も再入力を求められたりすると、離脱の原因となります。スムーズに入力できて再入力などの手間をかけさせない工夫が必要です。

コンテンツの内容

コンテンツの内容は満足度に繋がる要素のため、ユーザビリティを意識するにあたってこだわる必要があります。コンテンツ作成時は以下のポイントをチェックしましょう。

  • ユーザーのニーズにマッチしている
  • 正確な情報を提供している
  • 外部のコンテンツに頼らずとも十分な情報が得られる

これらを満たすには、コンテンツ作成前の調査・分析が重要です。そして、ユーザーを思い浮かべながら作成することで、ユーザビリティを高められます。

Webサイトのユーザビリティ改善のための5つの調査方法

優れたユーザビリティを提供するには、サイト公開後の継続的な分析と改善が不可欠です。実際に訪れたユーザーの行動をもとに施策を打つことでより快適なWebサイトを構築できます。ユーザビリティの改善箇所を見つけるためにおすすめの調査方法は下記の5つです。

  • アクセス解析ツールを使う
  • ヒートマップツールを使う
  • ユーザーテスト
  • 認知的ウォークスルー
  • ヒューリスティック評価

各方法についてくわしく解説していきます。

アクセス解析ツールを使う

アクセス解析ツールを使うと、サイト内でユーザビリティに問題がある箇所を把握できます。ユーザビリティを調査する際におすすめのツールは、無料で利用できるGoogleアナリティクスです。「ユーザーがどのような経路でサイト内を遷移しているか」「ページがどのくらいの時間見られているか」などがわかります。

たとえば、ランディングページからお問い合わせページに遷移しているユーザーが多いにも関わらず、問い合わせページの離脱率が高い場合、問い合わせページが使いづらいことが原因の可能性があると考えられます。このように、数値が高い箇所・低い箇所をユーザーの導線を意識して分析することで、課題が明確になるのです。

また、アクセス解析ツールで流入の多いユーザー属性がわかれば、改善の方向性を定めやすくなります。スマートフォンユーザーの流入が多いのであれば、スマホページを優先的に改善するというように、効率的に作業を進められるでしょう。

アクセス解析についてくわしく知りたい方は、以下の記事をご確認ください。

ヒートマップツールを使う

ヒートマップツールを使うと、サイト上でユーザーによく見られている箇所、見られていない箇所が把握できます。ツールによって計測する要素が異なり、滞在時間やクリック、マウスの動き、タップの度合いを示すものなどがあります。よく見られている箇所が暖色、見られていない箇所を寒色で示されるケースが多いです。

たとえば、ボタンやリンクを設置しているにも関わらず、寒色になっている場合、クリックできる要素と認識されていない可能性が考えられます。直観的にわかるデザインや、要素を見つけやすいレイアウトに変更することで、ユーザビリティを改善できるでしょう。

ヒートマップを使った分析は他の方法に比べて難易度が低く、無料で使えるツールもあるため、導入しやすいのも特徴です。

ヒートマップについてくわしく知りたい方は、以下の記事をご確認ください。

ユーザーテスト

ユーザーテストとは、仮ユーザーとして被験者を用意し、Webサイトを利用してもらうテストのことです。実際にWebサイトを利用したユーザーが何を感じるのか、課題や問題点がどこにあるのかが明確になります。社内でテストをすると開発者の主観が入ってしまう一方、ユーザーテストではよりリアルな結果が得られる点が大きな強みです。

方法は下記の3つに分けられます。

分類 概要
対面型 被験者がWebサイトを使っている場面をその場で観察する
リモート型 操作している場面の録画を提供してもらう
簡易型 社内で制作に関わっていない人や家族を被験者とする

いずれもテスト内容は同じですが、実施の難易度が異なります。対面型は、リアルタイムにユーザーの反応を観察できるメリットがある反面、会社などに被験者を呼ぶ必要があり、最もコストがかかります。

リモート型は被験者と依頼者の時間や場所を合わせる必要がないため、難易度は少し下がるでしょう。最も手軽に行えるのは「簡易型」です。被験者を募る手間やコストを抑えて実施できます。

認知的ウォークスルー

認知的ウォークスルーとは、人間の認知特性を理解したユーザビリティやデザインの専門家が、想定ユーザーになりきってWebサイトを閲覧・操作し、ユーザビリティを評価する手法のことです。Webサイトのペルソナを確認してニーズや目的を考え、そのペルソナから想定される行動のシナリオを作成。目的を目指してWebサイトを利用する中で課題を見つけていきます。

専門知識をつける必要があるため難易度は高いですが、ユーザーを集めるコストがかからない点がメリットです。また、特定の指標に基づいて評価するわけではないため、他の調査方法では拾えない課題を見つけられる可能性があるのも、認知的ウォークスルーならではの強みといえるでしょう。

ヒューリスティック評価

ヒューリスティック評価とは、ユーザビリティの専門家が経験則に基づいて対象のWebサイトを評価し、ユーザビリティの課題を発見する手法のことです。あらかじめ評価の指標を定め、チェックリストをもとに評価者がWebサイトの動作を確認し、問題がみられた箇所をリストアップします。

また、ヒューリスティック評価は、競合サイトとの比較に適した方法です。同じチェックリストを使って競合サイトを調査すれば、両者の強み・弱みが明確になります。競合サイトのほうが優れている箇所が見つかれば、改善時の参考になるでしょう。

Webサイトの満足度を高めるには、ユーザビリティの改善が不可欠です!

近年のWebユーザーは、多くのサイトをみて目が肥えているため、ただ情報を羅列するだけでは満足してもらえません。選ばれるWebサイトを実現するには、コンテンツの内容はもちろん、ユーザビリティを高めることが重要です。

ユーザビリティ向上の基本は、ユーザーの視点を取り入れて制作することにあります。「このテキストは直観的に理解できるか」「目的の箇所にたどり着くまでの操作を減らせないか」など、随所に気を配ることでユーザビリティは高まります。また、サイト運用中の継続的な分析と改善も重要です。

これからWebサイトを制作する方、すでにあるWebサイトをより良くしたいと考える方にとって、本記事がユーザビリティの理解の手助けや改善の参考になれば幸いです。

この記事を書いたライター

樋口 可奈

樋口 可奈

運営元のJetB株式会社メンバーで優良WEB立ち上げから参加。得意ジャンルはSEO、マーケティングやEC分野。これまでに数百記事を執筆した経験を活かし、読者にわかりやすい記事を提供します。趣味はアイドルのライブや漫画鑑賞。

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この記事を監修した人

藤澤 尚也

藤澤 尚也

JetB株式会社メディア事業部SV。前職の大手IT企業の同僚から誘いを受け2018年に入社。営業部に2年半、制作部に2年在籍し、マーケティングやサイト制作の実績と経験を積んだ後、幅広い知識を活かすために優良WEBに参画。ベースとラーメン二郎をこよなく愛する。

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