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メールで相談する「Bardってなに?」
「Bardの利用方法は?」
以上のような疑問をお持ちではないでしょうか?BardはGoogleがリリースした文章生成AIです。チャット形式で、ユーザーの意図を汲みとり質問に返答します。最新の情報でもGoogleの検索結果をもとにした回答が可能で、Googleツールとの連携なども期待されています。使い方を理解すれば、さまざまなシーンで活躍するでしょう。
しかし、Bardはリリースしたばかりなので情報が少なく、使い方や利用規約をあまり理解できていない人も多い印象です。
そこで本記事では
についてわかりやすく解説していきます。この記事を読めばBardの全体像が掴めるため、どのように使用していくべきか理解できます。「今後Bardに期待できること」ついても解説しているので、ぜひ参考にしてください。
BardとはGoogleからリリースされた文章生成AIです。チャット形式で質問や指示を入力すると、AIが内容を理解して回答を出力します。Bardは、短時間で人間が執筆したような文章が生成可能です。そのため、以下のようなシーンでの活躍が期待されています。
Bardで期待されている活用方法
Bardは、指示を変えるだけで多様なタスクの処理が可能です。また開発元がGoogleであり、ユーザーからの質問にはGoogleから得た情報をもとに返答します。そのため、最新情報に関する質問にも回答可能です。加えて、今後Googleの他ツールと連携する可能性があり、実現すれば利便性が飛躍的に向上するでしょう。
Bardは発表当初、一部のテストユーザーしか利用できませんでしたが、現在は日本を始めとする多くの国のユーザーが利用できます。また、使用できる言語は英語、日本語、韓国語です(2023年5月現在)。Googleによると、今後も対象国、対応言語は拡大していくとのことで、知名度や利用者数はますます増加していくと推測できます。
Bardは、以下のスケジュールで日本に公開されました。
時期 | 内容 | 利用可能になったユーザー |
---|---|---|
2023年2月6日 | Bardの発表 | 一部のテストユーザー |
2023年3月21日 | 対象ユーザーの拡大 | アメリカ・イギリスのユーザー |
2023年4月19日 | 対象ユーザーの拡大 | 日本を含む多数の国のユーザー |
2023年5月11日 | 日本語・韓国語に対応 | 180を超える国と地域のユーザー |
発表当初は一部のテストユーザーしか利用できませんでしたが、現在は対象国のGoogleアカウントがあれば誰でも利用できます。日本でのリリース当初は英語のみの対応していましたが、2023年5月11日からは日本語も対応言語に追加されました。
ちなみに、以前までは日本語対応していなかったため、簡単な挨拶を入力しても下記のような返答しか得られませんでした。
I am still working to learn more languages, so I can’t do that just yet. Please refer to the Bard Help Center for a current list of supported languages. Is there anything else you’d like my help with?
日本語訳:より多くの言語を習得するために努力しているところなので、今はまだできません。現在の対応言語一覧は、Bardヘルプセンターをご参照ください。他に何か私の助けが必要なことはありますか?
Bardを使用する際は 「Google 利用規約」「ジェネレーティブ AI の追加利用規約」を守る必要があります。以下に注意事項の一部を抜粋します。
Bardの注意事項(一部抜粋)
参考:Google 利用規約
個人情報や機密情報を入力すると、Bardにバグが生じた際に情報漏洩の危険が生じます。また、利用規約を破ると、BardやGoogleアカウントが利用できなくなるかもしれません。リスクやペナルティを回避するためにも、正しく利用しましょう。
Bardは18歳以上でないと利用できません。
To use Bard, you must be 18 or over.
日本語訳:バードを利用するには、18歳以上でなければいけません。
引用:Bard FAQ
文章生成AIは未成年に悪影響を及ぼす可能性があるためです。現在この問題は世界中で議論されており、ChatGPTの規制を発表したイタリアのデータ保護当局は以下のような声明を出しています。
l’Autorità evidenzia come l’assenza di qualsivoglia filtro per la verifica dell’età degli utenti esponga i minori a risposte assolutamente inidonee rispetto al loro grado di sviluppo e autoconsapevolezza.
日本語訳: 当局の指摘によれば、利用者の年齢を確認するためのフィルターがないため、未成年者はその発達や自己認識のレベルに全くそぐわない対応にさらされることになります。
引用:GPDP | il Garante blocca ChatGPT. Raccolta illecita di dati personali. Assenza di sistemi per la verifica dell’età dei minori
Bardは誰でも無料で使用できます。以前はウェイトリストに登録する必要がありましたが、2023年5月11日以降は順番待ちせずに利用可能になりました。また、チャット回数に制限もありません。
文章生成AIはLLM(大規模言語モデル)と呼ばれる、言語処理のAIを改良して作られています。Bardには”LaMDA”と呼ばれるLLMの軽量版が搭載されています。LaMDAは他のLLMに比べ、自然な会話に特化しているようです。さらに、LaMDAに加えて”PaLM”と呼ばれる言語モデルも追加しており、数学と論理的思考の能力を向上させています。
また、Google社のJack Krawczyk氏によると、Bardは毎週のようにアップデートを重ねているようです。
Hope you’ve had a chance to start testing out Bard! We’re constantly working on developing new features for it – today I wanted to share that we’ve improved Bard’s capabilities in math and logic by incorporating some of the advances we’ve developed in PaLM. /1 pic.twitter.com/RNMC5S9cRU
— Jack Krawczyk (@JackK) March 31, 2023
今後も言語処理能力は向上していくと推測されます。
自社サイトにChatGPTを導入できる?
Bardの使い方について
に分けて解説していきます。
まず公式ページにアクセスし、右下に表示される「Bardを試す」をクリックします。利用規約に同意すれば、すぐにBardが利用できます。
出典:Bard
Bardは画面下部のボックスに文章を入力し、チャット形式でAIと会話します。
Bardに名前の由来を聞いてみました。物語や詩を朗読する”吟遊詩人”にちなんでBardと名付けられたようですね。
Bard以外の有名な文章生成AIとして、以下の2つが挙げられます。
Bard以外の文章生成AI
それぞれどんな特徴があるのか確認していきましょう。
ChatGPTはOpenAI社が2022年11月にリリースした文章生成AIです。人間と自然に会話ができるAIとして世界に公開され、大きな注目を集めました。最も有名な文章生成AIで、英会話アプリのDuolingoなど、さまざまなアプリやツールにも使用されています。
また、最新版のGPT-4は、文章生成AIの中でも高い言語処理能力を有しており、アメリカの司法試験にも合格するほどです(OpenAI | GPT-4)。その文章精度の高さから、学校の課題にChatGPTを使用する生徒もいます。ただし、2021年9月までの情報しか答えられないため、最新情報に関する質問には回答できません。
Bing AIはMicrosoftの検索エンジン「Bing」に搭載されている、チャット形式のAIです。GPT-4を検索に特化させたモデルであり、Bingのデータベースから情報を取得するため、タイムリーな質問にも回答できます。
Bing AIはウェイトリストに登録するだけで無料で利用でき、日本語にも対応しています。また、回答の根拠となった記事のソースも提示してくれるため、出力した文章のファクトチェックも効率的に行なえます。
BingAIについてくわしく知りたい方は、下記記事をご覧ください。
Bardが優れている点として以下の2点が挙げられます。
Bardが優れている点
それぞれ解説していきます。
BardはGoogleの検索結果から情報を収集しているため、最新の情報でも回答できます。たとえば、下記画像のように「2023年に公開されたおすすめの映画を教えて」といった指示でも問題ありません。
ちなみにChatGPTは最新の情報を取得していないため、同様の質問をしても回答できません。
Bardは他の文章生成AIと異なり、複数の回答を同時に提示できる機能を搭載しています。下記画像をご覧ください。
「他の回答を表示」をクリックすれば合計3つの回答を確認できます。一度の質問でより多くの回答が得られるため、情報収集が効率化するでしょう。各回答を照らし合わせれば、簡易的なファクトチェックができます。複数の回答を提示する機能は、ChatGPTやBing AIには搭載されていないため、Bardならではの機能です。
また、入力したプロンプトの編集機能も備わっています。少しだけ言い回しを変えた質問を入力する際などに便利です。Bardはリリースされてから日が浅い文章生成AIであり、今後も多様な機能が実装される可能性があります。
Bardには下記のような注意点が存在します。
Bardの注意点
それぞれ解説していきます。
Bardに限った話ではないですが、しばしば誤った情報を出力してしまいます。また、ハルシネーション(幻覚症状)と呼ばれる、存在しない論文を根拠にすることもあります。
Googleも「よくある質問」で、以下のように述べています。
Bard の回答は正確かつ安全ですか?
Bard は試験運用中のサービスであり、回答によっては正確でない可能性があるため、Bard の回答に含まれる情報については別途ご確認いただくようお願いいたします。皆様からのフィードバックにより、Bard は日々改善されています。 Bard が一般公開されるまで、フィードバックを通じて数千人ものテスターに Bard の質、安全性、正確性の向上に協力していただきました。
ジェネレーティブ AI でユーザーのアイデアを促すことは素晴らしいことですが、その取り組みはまだ初期段階であり、Bard も試験運用中のサービスです。Bard には Google の AI 原則に沿った安全管理とクリアなフィードバック メカニズムが組み込まれていますが、不正確な情報や不適切な発言が表示される可能性がありますのでご注意ください。
引用:Bardに関するよくある質問
正確な情報を得るために、AIに文章を出力させる場合は、ソースなども提示させて人間による事実確認を行いましょう。
Bardはコーディングもできるため、コンピュータウイルスの作成など、悪意を持ったユーザーの犯罪行為を助長させてしまう危険性が考えられます。Bardには、倫理に反する指示には従わないよう制限がかけられています。しかし過去に、他の文章生成AIでプロンプトを工夫して制限の穴をつき、悪用した事例もあり、完全に悪用を防ぐことは難しいようです。
また、フェイクニュースや詐欺メールの作成にも利用される可能性があり、どのように対処していくのか各国、各社の対応に注目が集まっています。
Bardをはじめとした文章生成AIに入力した内容は、モデルの学習に利用される可能性があります。実際に、ChatGPTを使用していた韓国のサムスン社は、社内機密のソースコードを流出させてしまいました。こうした事件があったせいか、導入に踏み切れない企業も数多くあるようです。
もちろん、顧客情報の管理や会議の議事録に使用するのであれば、細心の注意を払わなければいけません。しかし、文章生成AIの種類によっては情報を収集させないようにする方法もあるため、しっかりと対策を行えば安全に文章生成AIを利用できます。
しかしBardでは、情報を学習させないように設定することはできません。(2023年5月現在)
「Bard アクティビティ」という項目はありますが、この機能は「Bardに情報を保存するかどうか」です。オフにしても最長3年間、入力した内容がGoogleに保存されます。
Bardは「GoogleからリリースされたAI」ならではの特徴を持ちます。そのため、Googleからリリースされているさまざまなサービスと、シームレスに連携できる可能性を秘めています。実際にGoogleはサービス連携に加え、将来Bardに以下の機能を実装すると発表しました。
今後Bardへの実装が発表された機能
Google系サービスとの連携が実現すれば、多くのユーザー体験が向上するでしょう。たとえばGoogleマップと連携して、ユーザーの細かい要望に合わせた店舗検索などが可能になるかもしれません。ツール間の連携が行われ、Bardの使用による利便性が向上すれば、シェア率も上げるはずです。
また、画像による回答、質問機能の追加も示唆されています。実現すれば、「この服装に合うアイテムを教えて」など、Bardを利用できるシーンの幅が広がるでしょう。詳細な実装時期は語られていませんが、他の文章生成AIよりも早期に使用できる可能性も考えられます。
さらにBardは、Adobe Fireflyとの連携も考えられているようです。Adobe Fireflyとは商用利用に特化した画像生成AIで、文章を入力するだけで指示を理解した画像を生成するサービスです。連携が実現すれば、アイデアの創造が簡単に、すばやく行えるとGoogleは発表しています。
本記事では
について解説しました。Bardは2023年2月6日に発表され、4月19日から日本でも利用できるようになりました。さらに、5月11日からは日本語にも対応し、使いやすさが向上しています。
しかし、Bardをはじめとする文章生成AIには、誤情報の生成や情報漏洩などのリスクがあるため、利用の際は人間による管理が必須です。
Bardは、今後アップデートによってGoogleマップとの連携など、さらに利便性が向上すると推測されます。使いこなせればさまざまなシーンでの活躍が期待できるため、今のうちから利用し、慣れておくことをおすすめします。