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BASEのグロースプランとは?便利な機能や他ECサイトとの徹底比較

優良WEB編集部

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優良WEB編集部

BASEのグロースプランとは?便利な機能や他ECサイトとの徹底比較

「BASEには2つのプランがあるって聞いたけど、どんな違いがあるんだろう?」
「BASEでの売上が多くなってきたんだけど、グロースプランに切り替えた方がいいのかな?」

BASEには月額無料のスタンダードプランとは別に、売上の多い人向けのグロースプランがあります。グロースプランでは月額が発生したり、決済費用の計算方法が変わってくるため、切り替えた方がお得なのか、どのタイミングで切り替えるべきか疑問に思っている人も多いのではないでしょうか。

そこでこの記事では、グロースプランで使用できる機能、スタンダードプランから切り替えた方がいいタイミングなどについて、くわしく解説していきます。

他ECサイトとの違いなども紹介しているため、ぜひ参考にしてください。

BASEのグロースプランとは

BASEのグロースプランとは、BASEが売上規模の大きいショップ向けに導入した新プランです。

プラン名の「グロース=growth」には「成長」、「発展」、「拡張」といった意味があります。その名のとおり、グロースプランはショップをさらに成長させていくためのプランだといえます。

グロースプランとスタンダードプランの違いは以下のとおりです。

プラン名 スタンダードプラン グロースプラン
月額 なし 5,980円(税込)
決済手数料 注文合計金額×3.6%+40 注文合計金額×2.9%
サービス利用料 注文合計金額×3% なし

大きな違いは「月額の有無」です。スタンダードプランは商品が売れた場合のみ費用が発生しますが、グロースプランは毎月必ず月額が発生します。その代わりグロースプランは、商品が売れた際の費用がスタンダードプランよりも安くなっています。

1回の注文における売上費用はそれぞれ以下のとおりです。

スタンダードプラン

(注文合計金額)× 3.6% + 40円 +(注文合計金額)× 3.0% = 売上費用

⇒(注文合計金額) × 6.6% + 40円 = 売上費用

40円は1つひとつの注文に対して加算されます。そのため、注文5回で200円、50回で2,000円など注文数が多ければ多いほど費用が嵩んでいきます。

グロースプラン

(注文合計金額) × 2.9% = 売上費用

(注文合計金額)はすべて商品代金と送料の合計です。消費税込みの金額なので注意しましょう。

また、グロースプランの月額については、「年払い」で1年分をまとめて支払うことで、1月あたりの費用が安くなります。

BASEのグロースプランで使える機能

グロースプランで使える主な機能は以下のとおりです。

  • 定期便機能
  • 抽選機能
  • 納品書ダウンロード機能
  • HTML編集機能
  • メールマガジン機能

    すべてスタンダードプランと同じなので、プランを切り替えても安心してそれまでの機能を使い続けられます。それぞれくわしく解説していきます。

    メールマガジン機能

    「メールマガジン機能」は、既存顧客に対してメールマガジンを配信できる機能です。リピーターを増やしたい人や既存顧客へ効率的に訴求したい人におすすめです。テンプレートを使って無料で配信できるため、手軽に新商品の通知やリピート購入のきっかけ作りができます。

    HTML編集機能

    「HTML編集機能」はショップページのHTML / CSS / JavaScriptなどを編集できるようになる機能です。Web制作のスキルがあって、デザインにこだわってショップページを作りたい人におすすめです。自由度が高く、アニメーションの導入や動画の埋め込みなど、印象的なショップを作ることができます。

    納品書ダウンロード機能

    「納品書ダウンロード機能」とは、注文情報を反映した納品書をダウンロードできる機能です。大量の配送情報を管理したい人や、納品書を同封して商品発送したい人におすすめです。自分で作る必要がなく、ワンクリックでダウンロードできるため、発送作業のストレスも軽減されます。

    定期便機能

    「定期便機能」とは、指定した周期と回数で商品を販売する機能です。飲食料品や化粧品など、定期的に購入される見込みのある商品を販売している人におすすめです。商品を複数回に分けたセット販売にも適しています。

    抽選機能

    「抽選販売機能」とは、商品の抽選販売が行える機能です。1点ものの商品や人気商品をフェアに販売できます。当選通知を送る前に当選者をチェックして、特定の人を除外することができるなど、転売対策も万全です。

    他ECサイトとの機能比較

    BASEのグロースプランと類似するサービスとの機能比較を表にまとめました。

    ECサイト名 メールマガジン機能 HTML編集機能 納品書ダウンロード機能 定期便機能 抽選機能
    BASE
    STORES × ×
    Shopify △※
    makeshop ×

    ※STORESで抽選機能を使うには別途有料アプリが必要(月額1,000米ドル~)

    抽選機能が標準で備わっている点がBASEの大きな特徴だとわかります。STORESでもアプリを利用することで抽選機能を追加できますが、アプリを使用する料金が別途発生します。月額1,000米ドル(約140,000円)以上かかるので、BASEほど気軽に利用できません。

    他のサービスと比較して、BASEが最も機能が充実していることがわかります。また、手数料も業界最安水準であるため、優れたコストパフォーマンスでECサイトが制作できるでしょう。

    月商15万円でもBASEのグロースプランの方がお得な場合がある

    スタンダードプランからグロースプランへ切り替えるタイミングについて、BASE公式では「月商17万円を目安に」とアナウンスしています。

    しかし厳密には月商15万円でもグロースプランの方がお得な場合があります。以下でくわしく解説していきます。

    見極めポイント

    見極めるポイントは「売上数」です。スタンダードプランでは(売上数×40円)の費用が発生するため、売上数が多ければ多いほど(=商品単価が低ければ低いほど)費用が嵩んででいきます。

    BASEのスタンダードプランとの比較

    月商15万円の場合の、売上数による費用の違いをまとめてみました。「差額」の欄には、グロースプランの方がいくらお得になるのかを記載しています。

    月商15万円、売上数10個

    プラン名 計算式 合計費用 差額
    スタンダードプラン 150,000円 × 6.6% + (40円×10個) = 10,300円 10,300円 -30円
    グロースプラン 150,000円 × 2.9% + 月額5,980円 =10,330円 10,330円

    1つ15,000円の商品を10個販売した場合は、スタンダードプランの方が30円安くなります。

    月商15万円、売上数50個

    プラン名 計算式 合計費用 差額
    スタンダードプラン 150,000円 × 6.6% + (40円×50個) = 11,900円 11,900円 1,570円
    グロースプラン 150,000円 × 2.9% + 月額5,980円 =10,330円 10,330円

    1つ3,000円の商品を50個販売した場合は、グロースプランの方が1,570円安くなります。年間では18,840円もお得になります。

    売上数に応じてプラン変更がおすすめ

    グロースプランとスタンダードプランを比較した結果、売上数が多いとグロースプランの方がお得だとわかりました。自身のショップの売上数に応じて、月商15万円でもグロースプランへの切り替えを検討してみましょう。

    BASEのグロースプランと他ECサイト3社を比較

    BASEのグロースプランと他ECサイト3社のプランを比較します。比較対象は以下の3社です。

    • STORES
    • Shopify
    • Makeshop

      各社のプランの月額費用、決済手数料を表にまとめました。

      サービス名 BASE STORES Shopify makeshop
      プラン グロースプラン スタンダードプラン ベーシック プレミアムプラン
      月額費用 5,980円 3,480円 29米ドル
      (約4,000円)
      12,100円
      決済手数料 2.9% 3.6% 3.4%~4.15%※ 3.19%~3.49%

      ※カードのブランドによって決済手数料が変わります

      月額費用はSTORESのスタンダードプランが最も安く、makeshopのプレミアムプランが最も高くなっています。決済手数料はBASEのグロースプランが最も安く、Shopifyのベーシックが最も高いです。

      具体的にそれぞれどの程度の差額が生まれるのか、月商別に比較していきます。

      月商15万円の場合

      サービス名 BASE STORES Shopify makeshop
      プラン グロースプラン スタンダードプラン ベーシック プレミアムプラン
      月額費用 5,980円 3,480円 29米ドル
      (約4,000円)
      12,100円
      決済手数料 4,350円 5,400円 5,100円~6,225円 4,785円~5,235円
      合計費用 10,330円 8,880円 9,100円~10,225円 16,885円~17,335円
      BASEとの差額 -1,450円 -1,230円~-105円 6,555円~7,005円

      月商15万円では、BASEのグロースプランよりもSTORES、Shopifyの方が安くなっています。

      BASEは決済手数料率がSTORES、Shopifyより低いですが、月額では3社の中で最も高くなっています。そのため月商が低いと、月額が高い分だけBASEの費用の方が高くなります。

      月商30万円の場合

      サービス名 BASE STORES Shopify makeshop
      プラン グロースプラン スタンダードプラン ベーシック プレミアムプラン
      月額費用 5,980円 3,480円 29米ドル
      (約4,000円)
      12,100円
      決済手数料 8,700円 10,800円 10,200円~12,450円 9,570円~10,470円
      合計費用 14,680円 14,280円 14,200円~16,450円 21,670円~22,570円
      BASEとの差額 -400円 -480円~1,770円 6,990円~7,890円

      月商30万円では、まだ合計費用は4社プランの中でSTORESが最も安いです。

      また機能比較をした際に、STORESにはHTML機能、抽選機能の2つがありませんでした。この2つの機能が必要ない人は、月商30万円まではSTORESを利用するのも1つの手でしょう。

      月商50万円の場合

      サービス名 BASE STORES Shopify makeshop
      プラン グロースプラン スタンダードプラン ベーシック プレミアムプラン
      月額費用 5,980円 3,480円 29米ドル
      (約4,000円)
      12,100円
      決済手数料 14,500円 18,000円 17,000円~20,750円 15,950円~17,450円
      合計費用 20,480円 21,480円 21,000円~24,750円 28,050円~29,550円
      BASEとの差額 1,000円 520円~4,270円 7,570円~9,070円

      月商50万円で比較すると、4社プランの中でBASEのグロースプランが最も安くなりました。月額で最大9,070円(makeshopプレミアムプランとの比較)安く済みます。年間では108,840円も安くなります。

      月商100万円の場合

      サービス名 BASE STORES Shopify makeshop
      プラン グロースプラン スタンダードプラン ベーシック プレミアムプラン
      月額費用 5,980円 3,480円 29米ドル
      (約4,000円)
      12,100円
      決済手数料 29,000円 36,000円 34,000円~41,500円 31,900円~34,900円
      合計費用 34,980円 39,480円 38,000円~45,500円 44,000円~47,000円
      BASEとの差額 4,500円 3,020円~10,520円 9,020円~12,020円

      月商100万円になると、BASEのグロースプランと他社プランとの月額に差が開いてきました。月額で最大12,020円(makeshopプレミアムプランと比べて)安く済みます。年間では144,240円も安くなります。

      月商300万円の場合

      サービス名 BASE STORES Shopify makeshop
      プラン グロースプラン スタンダードプラン ベーシック プレミアムプラン
      月額費用 5,980円 3,480円 29米ドル
      (約4,000円)
      12,100円
      決済手数料 87,000円 108,000円 102,000円~124,500円 95,700円~104,700円
      合計費用 92,980円 111,480円 106,000円~128,500円 107,800円~116,800円
      BASEとの差額 18,500円 13,020円~35,520円 14,820円~23,820円

      月商300万円だと、BASEのグロースプランは他ECサイト3社すべてとの月額差額が10,000円を超えています。月額で最大35,520円(Shopifyベーシックと比べて)安く済みます。年間では426,240円も安くなります。

      売上が多いほどBASEのグロースプランがお得

      比較を見てみると、売上が多いほどBASEのグロースプランがお得になるとわかります。月商50万円以上あるECサイトを運営する人は、グロースプランを利用するのがおすすめです。

      ただ月商15万円や30万円でも、他ECサイトの安いプランとの差額は105円~1,450円程度です。BASEにはSTORESよりも売上金が振り込まれるのが早い、Shopifyよりも気軽にショップ開設ができるなど費用面以外のメリットもあります。気軽でスムーズにショップ運営をしていきたい人は、BASEのグロースプランがおすすめです。

      BASEのグロースプランへ切り替える方法

      BASEのスタンダードプランからグロースプランへ切り替える方法は以下のとおりです。

      1. BASEの管理画面にログインする
      2. 「ショップを見る」の中にある「ショップ設定」から、「プラン」を選択する
      3. 「プラン」で現在のプランを確認する
      4. 緑色のボタン「プラン一覧を確認する」をクリックする
      5. プラン選択画面になるので、グロースプランで「このプランを選ぶ」を選択する
      6. 支払い情報を入力し、月額5,980円の決済をする
      7. 決済が完了すると切り替え完了する

        BASEのグロースプランの支払い方法

        BASEのグロースプランの支払い方法は、クレジットカードのみです。「毎月払い」か「年払い」かを選ぶことができ、更新サイクルを「毎月払い」では「1ヶ月」、「年払い」では「12ヶ月」に設定します。

        ECサイト運営のコストをさらに下げる方法

        グロースプランへ切り替えた際、以下の方法でECサイト運営のコストをさらに下げることが可能です。

        • BASEのグロースプランを年払いにする
        • 振込申請の頻度を下げる

          それぞれくわしく解説していきます。

          BASEのグロースプランを年払いにする

          グロースプランは月額を「毎月払い」か「年払い」か選ぶことが可能です。「年払い」は、グロースプランへの切り替え日から1年間のサービス利用料を一括で支払います。一括で支払うことで割引が適用されるので、運営のコストを減らせます。

          支払い方法 金額 差額
          年払い 年換算 59,760円(税込)
          月換算 4,980円(税込)
          1年で12,000円(税込)
          1月で1,000円(税込)
          毎月払い 年換算 71,760円(税込)
          月換算 5,980円(税込)

          「毎月払い」から約17%割引され、1年で12,000円、1月で1,000円も安くなります。

          注意点

          グロースプランからスタンダードプランへ戻りたくなった場合、残月数の月額料金は返ってこないので注意が必要です。たとえば4月1日にグロースプランへ切り替えて、翌年2月1日にスタンダードプランに戻っても、2月分と3月分の月額料金は返ってきません。

          振込申請の頻度を下げる

          グロースプランの振込手数料は、スタンダードプランと同じく一律250円です。振込申請する金額に関わらず、申請をする度に手数料が発生します。

          また振込手数料とは別で、振込申請する金額が2万円未満の場合は、事務手数料500円がかかります。

          よって、ECサイト運営のコストを下げるためには、以下のことを守るようにしましょう。

          • 頻繁に振込申請をしない
          • 2万円未満の振込申請をしない

            ただし、BASEの売上金には振込申請期限があります。売上が計上された日から180日が経った注文は、振込申請ができなくなってしまうので注意が必要です。

            プラン変更に失敗した場合の対策

            「月商が上がってきたのでグロースプランに切り替えたが、その後月商が下がってしまった」という危険も起こりえます。もしもプラン変更に失敗した場合は、以下の対策をしましょう。

            • BASEのスタンダードプランに戻る
            • 解約して他のサービスを利用する

              上記を意識すれば、損害を最小限に抑えられます。それぞれくわしく解説していきます。

              BASEのスタンダードプランに戻ることも可能

              グロースプランは、いつでもスタンダードプランに戻ることが可能です。グロースプランへの切り替えが失敗だったと判断した際は、速やかにスタンダードプランへ戻るのもよいでしょう。

              ただし、グロースプランの支払い方法を「年払い」にしている場合、差額の料金は返ってこないので注意が必要です。残月数との兼ね合いを見計らって、スタンダードプランへの切り替えを検討しましょう。

              解約はBASEのスタンダードプランに戻ってから

              BASEから他ECサイトに移るのも一つの選択肢です。BASEを解約する場合は、一度グロースプランからスタンダードプランへ戻る必要があります。支払い方法を「年払い」にしていた場合、残月数は返金されないので注意しましょう。

              目標によっては他のサービスも視野に入れていく

              現在BASEのスタンダードプランを利用している人であっても、グロースプランへの切り替えだけがステップアップの選択肢ではありません。目標によっては他サービスへの移行も視野に入れていきましょう。

              たとえば「国内の経営が安定してきたので、今後は海外へも出店したい」と考えているなら、Shopifyなど多言語に対応したサービスを利用した方が目標を達成できる可能性が高いです。売上が上がればそれだけECサイト制作にリソースを割けるようになります。これまでよりも広い視野で、利用するサービスを検討してみましょう。

              2つのプランを使いこなして、確実なステップアップを

              BASEのグロースプランは売上の多い人向けのプランで、月額が発生する代わりに決済手数料が安いという特徴があります。

              上述のとおり、月商15万円でも切り替えた方がお得な場合があります。スタンダードプランに戻るのも簡単なので、他のサービスと迷っている人は試しに1ヶ月だけ切り替えてみるというのも1つの手です。

              ショップの規模や目標によって、進むべき方向性はさまざまです。本記事を参考に、自身のショップに最適なステップアップを選択できたら幸いです。

              この記事を書いたライター

              優良WEB編集部

              優良WEB編集部

              運営元であるホームページ制作会社、JetBのメンバーで構成された編集チームです。1,000社以上のホームページ制作を行なってきた経験やノウハウを活かし、プロの目線からホームページ制作に関するさまざまな情報をお届けします。

              このライターの記事一覧

              この記事を監修した人

              藤澤 尚也

              藤澤 尚也

              優良WEB編集長・JetB株式会社メディア事業部SV。前職の大手IT企業の同僚から誘いを受け、2018年に営業として入社。その後Webディレクターに転身し、3年以上経験を積む。多様な経験からくる幅広いWebリテラシーと持ち前の文章力を買われて優良WEBの編集長に抜擢。ベースとラーメン二郎をこよなく愛する。

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