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E-A-Tとは?SEOで重要視されるGoogleの品質評価基準を解説

樋口 可奈

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樋口 可奈

Google

「E-A-Tって何?」

SEO対策について勉強中、という方であれば1度は耳にしたことがあるのではないでしょうか。

E-A-Tとは、Expertise(専門性)、Authoritativeness(権威性)、Trustworthiness(信頼性)の頭文字をとって名付けられた、Googleがページを評価する基準の1つです。検索品質評価ガイドラインで定義されており、SEO対策に取り組む際に押さえておくべき概念といえます。

本記事では、

  • E-A-Tの概要
  • E-A-TとYMYLの関係性
  • E-A-Tを考慮したSEO対策のポイント

について解説していきます。実践的なコンテンツも用意しているので、ぜひ参考にしてみてください。

E-A-Tとは

E-A-Tとは、Expertise(専門性)、Authoritativeness(権威性)、Trustworthiness(信頼性)の頭文字をとって名付けられた、Googleがページを評価する際に重要視している項目です。

2020年10月に更新されたGoogleの検索品質評価ガイドラインでは、「3.2 専門性・権威性・信頼性(E-A-T)」をはじめとした多くのテーマでこの概念について触れています。

Expertise(専門性)

専門性とは、そのサイトやコンテンツが特定の分野に特化し、専門的な情報を提供しているかということです。

「雑記ブログ」よりも「ジャンルを絞ったWebサイト」のほうが専門性の高いWebサイトとみなされ、「関連性が低い、複数の事柄をまとめたページ」よりも「1つの事柄に絞って深堀したページ」の方が専門性が高いページと評価されます。

ただし、専門用語などを使いすぎるとユーザーにとってわかりにくいものになってしまうので注意しましょう。なるべく初心者にもわかりやすい表現を心がけることで専門性が高く、ユーザーにとっても満足度の高いコンテンツになります。

Authoritativeness(権威性)

権威性とは、そのサイトやコンテンツが業界やジャンルの中で認められている存在かということです。

よく例として挙がるのが、お医者さん。医師免許を持たない友人に「その症状、風邪だよ」と言われるのと、医者に「風邪です」と診断されるのでは、納得度合が異なりますよね。
Webサイトにおいては、著者や監修者の「経験」「肩書き」「資格」といった要素や、他サイトからのリンクの多さなどが権威性につながります。

Trustworthiness(信頼性)

信頼性とは、ユーザーがそのサイトやコンテンツを信頼できるかということです。

著者の情報が明記されていたり、憶測ではなく実体験に基づいた情報といった、ユーザーにとって信頼できると感じられるコンテンツは信頼性が高いといえます。
例えば、似たような内容の医療に関するコンテンツが2つあるとします。著者情報が一切明かされていないものと「〇〇病院 ●●医師」と明記されたものがあったら後者のコンテンツのほうが信頼できますよね。
情報をなるべく多く開示し、ユーザーに不安を抱かせないことが大切です。

エビデンスの明示と情報ソースの正確さも重要です。コンテンツで書かれている情報や主張に明確な証拠がなければ、説得力に欠けたものとなってしまいます。もちろん、参照元がきちんと明示されていたとしても、そのソース自体が信頼性に欠けることも。

信頼性を向上させるためには、大学や研究機関、国や自治体のサイトなど、信頼できる参照元をエビデンスとするのが良いでしょう。

SEOにおけるE-A-Tの重要性

E-A-TはGoogleが公式で発表している検索品質評価ガイドラインで何度も言及されており、近年特に重要視されている概念です。このガイドラインはGoogle検索アルゴリズムの評価指針を示すものなので、忠実に従えばSEO的にかなり優位になるといえます。

とはいえ、被リンクの質や量、検索キーワードとコンテンツの関連性といった、基本的なSEO対策も押さえておかなくてはなりません。検索エンジンが求めるWebサイトやページの在り方を理解し、バランスよく対策を行うことが重要です。

YMYLとE-A-T

「YMYL」に該当するコンテンツは慎重に取り扱う必要があり、E-A-Tの概念が特に重要とされます。

YMYLとは、「Your Money or Your Life」の略で、お金と人生に強く関わるジャンルのこと。特に厳しく基準が設けられているのが医療系のジャンルです。検索品質評価ガイドラインの「0.0 The Search Experience(検索体験)」では以下のように述べられています。

Medical search results should be high quality,authoritative, and trustworthy.

日本語訳:医療に関する検索結果は、高品質、権威性、信頼性を持ち合わせていなくてはなりません。

YMYL、特に医療分野でGoogleがここまで強くE-A-Tに着目するようになった背景には、2016年に起きた「ウェルク問題」が関係。医療や健康に関するキュレーションサイト「WELQ」において、専門知識がない素人が他サイトから根拠のない医療情報を無断転載し、専門家による監修もなされないまま大量に公開されていたのです。

当時のアルゴリズムでは、長文かつ大量のコンテンツを有するサイトが高く評価されていたため、ユーザーの生活や健康を損なうような情報であっても上位表示されていました。
こうした出来事の影響があり、Googleはアルゴリズムを大幅に刷新し、医療系をはじめとしたYMYLの分野でE-A-Tを重要視するようになったのです。

YMYLとは?該当ジャンルとSEO対策でのポイントを解説!

E-A-Tを考慮したSEO対策

E-A-Tを数値で測ることはできないため「具体的にどんな対応をすればよいか、わからない」という方も多いのではないでしょうか。そこで、ここからはE-A-Tの観点で評価を高めるために効果的なSEO対策のポイントを解説します。

ただし、実践したからといって必ずしもすぐに効果があるわけではありません。Googleから認められるには時間を要することを念頭におき、長期的な視野をもって対策を続けましょう。

1:ジャンル特化型サイトにする

サイトで扱う分野を絞るほど、専門性が高まります。ジャンル特化サイトにすることで、当然、コンテンツ同士の関連性も向上。内部リンク構築を促進でき、構造の面でも優れたサイトとしてSEO効果が評価が高まるのです。
情報を「広く浅く」網羅するよりも「狭く深く」掘り下げることが専門性を高める近道と言えます。

2:専門家に監修してもらう

そのジャンルの専門家が執筆したコンテンツの方が、そうでない人が執筆したコンテンツよりも権威性が高いと解説しました。しかし、非専門家が執筆したコンテンツでも権威性を高めることができる方法は存在します。

それは、専門家に監修してもらうという方法です。「権威性が高い人物が認めたコンテンツ=権威性が高いコンテンツ」とみなされ、評価が高まります。

3:公的機関から引用・参照する

公的機関など、専門性の高いサイトからデータを引用することで、コンテンツの信頼性を高めることができます。
気をつけなければならないのは、ただコピペするのではなく、必ず出典を記載し引用タグを付けることです。無断で引用してはいけません。

4:経験に基づいた情報を用いる

自身の経験に基づいた情報は、専門性の観点で高く評価されます。例えば、実際に観光名所に足を運んで得た情報や撮影した写真などもそれに当てはまりますね。
本やWebサイトだけを見て憶測で書かれたようなコンテンツと比べて圧倒的に価値があり、専門的な情報といえます。

5:著者情報を明確にする

Googleは「誰が書いた情報か」ということを重視します。SNSや各界で有名な人物が書く記事は有益であると判断されやすいです。匿名よりも、個人名を公開している人の方が権威性が高いとみなされ評価が高まります。

6:whois情報を公開する

whois情報とは、IPアドレスやドメインの登録者に関する情報のことです。項目は以下のようなものがあります。

  • 登録ドメイン名
  • 組織名(会社名)
  • ドメイン名の登録年月日
  • ドメイン名の有効期限
  • ドメイン名登録者の名前・住所

これらを開示することで正々堂々と発言していることが伝わり、信頼性に繋がります。

一般的にwhois情報は「代理公開(レンタルサーバー事業者の情報を代理で公開する)」することが多いですが、E-A-Tが重要性を増してきた現在、できれば直接自社の情報を公開するのが望ましくなってきています。

7:記事の公開日・更新日を明確にする

記事の公開日と更新日を明確にすることで信頼性が高まります。例えば、今年発売されたiPhoneを「最新のiPhone」として記事にするとします。記事を書いた時点では最新であっても、来年さらに新しい型が発売されたら、今年発売されたiPhoneは最新ではなくなりますよね。

公開日が書いていない場合、来年その記事を見たときに「最新」というワードに矛盾が生じ、信頼性を損ねてしまいます。情報の移り変わりが激しいジャンルのコンテンツ作成時は特に気を付けましょう。

8:内部リンクで関連性を強調する

専門性を確保するには、コンテンツ同士の関連性を強調することも効果的です。
サイト内で近いテーマのものを内部リンクで繋げ、サイトのコンテンツ同士の関連性が高いことをクローラーに認識させることで、専門性を明示することに繋がります。

9:定期的に情報を更新する

過去にアップしたコンテンツを定期的に見直し、内容をアップデートする必要があります。全く手直しせずに特定のページを5年10年と上位表示させ続けるのは不可能でしょう。なぜなら、アルゴリズムは変わり続けており、情報も移り変わっていくからです。

定期的に過去のコンテンツを見直し、「情報の正確さを保てているか」「当時行っていたSEO対策は有効か」といったポイントを確認しましょう。

10:サイトをSSL化させる

URLをSSL化させることは、信頼性を上げるというよりも、もはや常識であり必須の対応といえるでしょう。ユーザーとサーバー間のデータ通信が暗号化され、サイト情報や個人情報が抜き取られるリスクを軽減できます。
GoogleはSSL化を推奨しており、サイトの評価にも影響するのでSEO対策としてもこちらの対応をおすすめします。

11:被リンクやサイテーションも意識する

被リンクやサイテーションはユーザーからの「口コミ」です。多くの良い口コミは、権威性に繋がります。ただし、自然な被リンクやサイテーションでなければ意味がありません。不正に獲得したものは評判を落としかねませんし、最悪の場合、Googleからペナルティが課されることもあります。
ユーザーが他者に紹介したくなるような良質なコンテンツ作成を意識しましょう。

被リンクとは?SEO効果の高い良質な被リンクの増やし方と悪質な被リンクの危険性を解説

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12:Googleビジネスプロフィールを活用する

Googleビジネスプロフィールを活用することで、権威性・信頼性を高めることができます。Google検索やGoogleマップ等に企業や店舗の情報を表示させることができる無料のサービスで、営業時間や電話番号なども掲載可能です。
クチコミ機能があり、ユーザーに書いてもらったり、掲載者側がクチコミに対して返信することで、さらなる信頼性の向上に繋がります。

自社のNAP情報は統一化しましょう。

NAP情報とは「店舗名(Name)」「住所(Address)」「電話番号(Phone)」のことです。例えば電話番号のハイフンあり・なしでも、Googleから別物とみなされてしまう可能性があります。
ビジネスプロフィールや自社ホームページ上の情報はもちろんのこと、自社の情報が掲載されているポータルサイト・求人媒体の情報もなるべく統一化するようにしましょう。

これからのSEO対策は質が重要

GoogleがE-A-Tを重要視し、コンテンツの質を評価する流れは、今後も続いていくと考えられます。これからのSEO対策に必要なのは、検索エンジンを欺く小手先だけのテクニックではなく、ユーザーの目線で作る嘘のない良質なコンテンツです。

本記事でE-A-Tを初めて知ったという方は、今日からこの概念を念頭においたコンテンツ作成やWebサイト運営をしてみてください。
Googleのコンテンツの評価指針をもっと知りたくなったという方は、検索品質評価ガイドラインを読み込んでみることもおすすめします。

この記事を書いたライター

樋口 可奈

樋口 可奈

運営元のJetB株式会社メンバーで優良WEB立ち上げから参加。得意ジャンルはSEO、マーケティングやEC分野。これまでに数百記事を執筆した経験を活かし、読者にわかりやすい記事を提供します。趣味はアイドルのライブや漫画鑑賞。

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この記事を監修した人

⽵内 勇⼈

⽵内 勇⼈

JetB株式会社代表取締役。2014年に同社を創業し代表取締役に就任。同社では『広告費合戦に巻き込まれないWebマーケティング』をコンセプトにWebサイト制作やコンテンツ制作サービスを提供。中小企業を中心に1,200社以上の顧客を抱える。

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