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メールで相談するGoogleの会話型AI「Bard」がついに日本でも使えるようになりました。
2022年11月のリリース以来、革命的な普及を見せている「ChatGPT」の最も有力な対抗馬として、多くのユーザーが心待ちにしていたのではないでしょうか。
そこでこの記事では、早速Bardを使ってみた感想とChatGPTとの違いについて解説していきます。
出典:Bard
Bardは、Googleが開発している会話型AIで、同じくGoogleが開発した「LaMDA(ラムダ)」という大規模言語モデルをベースに構築されています。
機械学習による大規模なデータの学習させ、言語の生成、要約、構成はもちろん、文章の意味を理解するなど、さまざまなことが行えます。
長年高品質な検索エンジンの開発に取り組んできたGoogleならではの、ノウハウや技術が詰め込まれていることが期待されているため、昨今大量に登場しているAIの中でも一際目立つ存在です。
ChatGPTは「OpenAI」が開発したAIチャットで、2022年11月に発表されました。
最新版には「GPT-4」という大規模言語モデルが搭載されており、晩御飯のおかずの相談から高度はプログラミングに関する質問まで、あらゆる文章の意図を読み取って回答してくれます。
また、GoogleのライバルであるMicrosoftが巨額の投資をしていることも有名で、同社が提供する検索エンジン「Bing」にもGPT-4を利用したAIチャットが組み込まれていることからも、今後も長く比較されることが予想されます。
BardとChatGPTの違いとしてまず挙げられるのが情報収集のソースです。
ChatGPTは、予め機械学習した膨大のデータの中から質問に対する解答を作り、文章を生成します。2023年4月現在では2021年9月までの情報にしか答えられないため、ニュースなどの日々情報が変わるトピックに対しては誤情報を生成することもあります。
一方BardはWeb上からデータを収集し、文章を生成します。そのため、鮮度が高い情報や最新技術についての回答ができると期待されています。
今までBardを使うには、米国のGoogleアカウントが必要でしが、2023年4月18日、Bardがついに日本のGoogleアカウントでも使えるようになりました。
しかし、現在日本語には未対応なので、しばらくは英語で生成された文章を翻訳して使用することになります。
Bardが日本語でも使えるようになりました!※2023年5月11日追記
Bardを使うには、まず順番待ちリストに登録する必要があります。
下記のリンクからBardにアクセスして「Join waitlist」をクリックし、規約同意すれば順番待ちに参加できます。
出典:Bard
ちなみに、2023年4月19日に著者が登録したところ、5分も経たずに利用できるようになりました。
また、Bardは現在GoogleWorkspaceのアカウントでは利用できないようです。個人アカウントを用意して順番待ちリストに参加しましょう。
Bardは日本でも利用できるようになりましたが、2023年4月現在日本語には未対応です。
対応言語は英語のみとなっているため注意しましょう。
しかし、プロンプトや生成された文章を翻訳ツールで日本語に変換すれば、問題なく利用できるため安心です。
またGoogleは、今後さまざまな言語に対応していく旨も公表しているため、日本語で利用できるようになるでしょう。
Bardの使い方はいたってシンプルです。
画面下部にある文章入力エリアに英語のプロンプトを入力してEnterを押せば、答えを返してくれます。
試しに、今日の晩御飯のおかずを相談してみました。
プロンプト
Think about what you’re going to make for dinner tonight.(今日の晩御飯のおかずを考えて)
Bardの答え
I’m thinking about making chicken curry for dinner tonight. It’s a delicious and easy dish to make, and it’s perfect for a cold night. Here’s the recipe:
Ingredients:
1 pound boneless, skinless chicken breasts, cut into 1-inch pieces
1 tablespoon olive oil
1 onion, chopped
2 cloves garlic, minced
1 teaspoon ground cumin
1 teaspoon coriander powder
1/2 teaspoon turmeric powder
1/2 teaspoon cayenne pepper
1/2 teaspoon salt
1/4 teaspoon black pepper
1 (14.5 ounce) can diced tomatoes, undrained
1 (10.75 ounce) can coconut milk
1/2 cup chicken broth
1/2 cup chopped cilantro
Instructions:Heat the olive oil in a large skillet or Dutch oven over medium heat.
Add the chicken and cook until browned on all sides.
Add the onion and garlic and cook until softened, about 5 minutes.
Add the cumin, coriander, turmeric, cayenne pepper, salt, and pepper and cook for 1 minute more.
Stir in the diced tomatoes, coconut milk, and chicken broth.
Bring to a boil, then reduce heat to low and simmer for 20 minutes, or until the chicken is cooked through.
Stir in the cilantro and serve over rice or naan bread.
Enjoy!
出典:Bardにより生成
ブラウザの翻訳機能を使ったところ、以下のようになりました。
Bardの回答の日本語訳
今夜の夕食はチキンカレーを作ろうと思っています。美味しくて簡単に作れる一品で、寒い夜にぴったりです。レシピは次のとおりです。
材料:
- 1 ポンドの骨と皮のない鶏の胸肉を 1 インチに切る
- オリーブオイル 大さじ1
- 玉ねぎ1個、みじん切り
- みじん切りにしたにんにく 2かけ
- 小さじ1杯の挽いたクミン
- 小さじ1杯のコリアンダーパウダー
- ターメリックパウダー 小さじ1/2
- 小さじ1/2のカイエンペッパー
- 小さじ1/2の塩
- 小さじ1/4の黒胡椒
- 1 (14.5 オンス) トマトをさいの目に切ることができます。
- ココナッツミルク 1缶(10.75オンス)
- 1/2カップのチキンスープ
- 刻んだコリアンダー 1/2カップ
手順:
- 大きなフライパンまたはダッチオーブンで中火でオリーブオイルを加熱します。
- 鶏肉を加えて両面焼き色がつくまで焼く。
- 玉ねぎとにんにくを加え、しんなりするまで5分ほど煮る。
- クミン、コリアンダー、ターメリック、カイエンペッパー、塩、コショウを加え、さらに 1 分間加熱します。
- さいの目に切ったトマト、ココナッツ ミルク、チキン ブイヨンを入れてかき混ぜます。
- 沸騰したら弱火にして20分、または鶏肉に火が通るまで煮る。
- コリアンダーをかき混ぜて、ご飯やナンに添えます。
楽しみ!
出典:Bardにより生成
チキンカレーの作り方を丁寧に教えてくれました。
以下の3つAIに同じ質問を投げかけて、返答を比較してみました。
今回投げかける質問は下記の3つです。
なお、日本語対応していないBardに関しては、プロンプトにはGoogle翻訳、回答にはGoogle Chromeのブラウザ翻訳機能を使います。
比較結果を見ていきましょう。
日本気象協会によると、2023年4月19日の東京都新宿区の下記画像のとおりです。
出典:日本気象協会
それぞれどのような結果になったか確認しましょう。
どのツールも完全に一致はしませんでしたが、Bardの回答は誤差の範囲と言えそうです。
また、ChatGPTに関しては新規の情報を収集ができない特性上、別のツールへ案内すると言う結果となり、BingAIに関しては明らかに誤った回答となりました。
リアルタイムの情報収集に関しては、検索エンジンのデータベースと優れたクロール能力を持つGoogleのBardに軍配が上がりました。
次に、初心者向けのプログラミング言語をそれぞれのAIに教えてもらいます。
それぞれ、しっかりおすすめのプログラミング言語を紹介してくれました。
BardとChatGPTに関しては、プログラミング言語別におすすめの理由や言語の特徴、利用シーンなどを箇条書きで解説してくれており、非常にわかりやすいです。
BingAIについてもわかりやすく紹介してくれていますが、主観的な意見として述べている他の2つのAIに比べて、客観的に一般論として述べているという印象を受けました。
宇宙の仕組みについて質問してみました。
回答の情報量が多くなりそうな質問であるため、各AIの要約力にも注目です。
3つとも、おおよそ同じ意見を述べてくれましたが、BardとChatGPTは具体的な数値などを用いて詳細まで説明しているのに対し、BingAIはわかりやすい言葉のみで端的に説明してくれています。
また、ChatGPTについては文字数の制限により途中でテキストの生成がストップしてしまいました。
自社サイトにChatGPTを導入できる?
今回Bardを利用してみて、とくに他のAIとの差を感じたのが文章生成の速さです。
「宇宙の仕組みについて教えて」などの文章量が多い質問に対する回答にも、5秒も経たずに全て回答してくれました。
また、Bardそのものの動作も軽く、ChatGPTなどを使用した時に感じるUIのレスポンスの悪さなどは一切感じませんでした。
Bardについてはまだ、Googleもテストを繰り返している段階であるため、今後頻繁にアップデートが行われると予想されるため、さらなる機能改善にも期待できます。
やはり、日本語に対応していない点は不便でした。
プロンプトや吐き出された文章に翻訳ツールを使うと、意味合いが変わってしまうこともあり、英語ができなければ現状で完璧に使いこなすのは難しそうです。
しかし、今回日本のアカウントでも利用できる様になったことを考えると、日本語に対応するのも遠くないと考えられるため、Googleからの続報を待ちましょう。
ブラウザの翻訳機能は、Bardの操作画面上でそのまま翻訳できるため便利ですが、テキストの内容によっては、翻訳の精度が低いことがあります。
そこでおすすめなのが、2020年にリリースされた翻訳サービスであるDeepL翻訳です。
Bardで生成したテキストを貼り付けるだけで精度の高い翻訳が行なえ、文字数やファイルの制限はありますが、無料でも利用できます。
Bardは情報の精度も高くて動作も軽い期待以上のチャットAIでした。
現状英語にしか対応していないため、翻訳ツールを同時利用する必要はありますが、それでも他のAIツールの動作の重さを考えると利用する価値はありそうです。
日本語に対応するのも、遠くない未来であると予測できるため、今のうちから使って使用感に慣れておきましょう。
2023年5月11日、Bardが日本語でも使えるようになったため、活用してみてはいかがでしょうか。