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直帰率とは?Googleアナリティクスの活用と直帰率の改善方法

吉廣 泰則

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吉廣 泰則

直帰率とは?Googleアナリティクスの活用と直帰率の改善方法

「GA4の直帰率とは?」
「直帰率と離脱率の違いがわからない」
「直帰率を改善したい…」

そんな疑問や悩みをもっていませんか?

直帰率は、ユーザー満足度を評価する上で重要な指標です。直帰率の分析を行うことで、改善が必要なページが明確になり、ユーザーが求める情報を提供できるコンテンツに改善可能です。

この記事では、直帰率の基本概念や離脱率との違い、計算方法、そして直帰率を改善する方法まで詳しく解説しています。この記事を最後まで読むと、直帰率の改善方法が理解でき、検索順位の向上につながる知識が身につきます。

ぜひ、この記事を参考にしてください。

直帰率とは

直帰率とは、エンゲージメントが発生しなかったセッションの割合のことです。Webページのユーザー満足度の目安として活用されています。

エンゲージメントがあったセッションは、以下のように定義されています。

エンゲージメント セッションとは、10 秒を超えて継続したセッション、コンバージョン イベントが発生したセッション、または 2 回以上のページビューもしくはスクリーン ビューが発生したセッションです。
引用:[GA4] エンゲージメント率と直帰率 – アナリティクス ヘルプ

ここで押さえておきたいのは、Googleアナリティクスのバージョンによって定義が異なることです。前述したのはGA4における直帰率の定義で、UAでの直帰率は、1ページだけ見てサイトを離脱したセッションの割合を表しています。

たとえば、UAの定義では、トップページを5秒間見て離れた場合も、5分間見て離れた場合も、他のページに遷移せずに離れたセッションであれば、どちらも直帰とみなされます。対してGA4では、5秒間見て離れた場合は直帰とされますが、5分間見た場合はエンゲージメントが認められ、直帰とはみなされません。

このように、UAとGA4では直帰率の基準や計測方法が異なるため同じ数値にはならず、「UAの直帰率」に比べて「GA4の直帰率」は低くなる傾向があります。UAのサポートは2023年7月1日に終了し、今後はGA4が主流となるため、GA4の直帰率の定義や違いを把握しておきましょう。

直帰率と離脱率の違い

離脱率とは、Webサイトの各ページで、ユーザーがそのページを最後にしてサイトから離脱する割合のことです。離脱には、ブラウザを閉じる、戻るボタンでサイトを離れる、外部サイトへのリンクをクリックするなどの行為が該当します。

離脱率は次の計算式で求められます。

離脱率(%)=そのページの離脱数÷そのページのページビュー数×100

離脱率を分析すると、どのページで多くのユーザーがサイトを離れているのかを把握できます。一方、直帰率は、ユーザーがエンゲージメントを行わずにサイトを離れたセッションの割合を示す指標です。

直帰率の計算方法

GA4における直帰率の具体的な計算方法は下記の通りです。

直帰率=エンゲージメントが発生しなかったセッション÷すべてのセッション数×100

この式を用いることで、Webサイト内の各ページにおける直帰率を求められます。直帰率は、ページごとに分析される指標であり、訪問者が最初に訪れたページから何も行動を起こさずに離れてしまう状況を把握できます。

以下の表は、各日付のセッションの流れ、直帰率と離脱率をまとめていますので、参考にしてください。

【セッションの流れ】

曜日 セッションの流れ
月曜日 ページ B > ページ A > ページ C > 離脱
火曜日 ページ B > 5秒間見て離脱
水曜日 ページ A > ページ C > ページ B > 離脱
木曜日 ページ C > 5分間見て離脱
金曜日 ページ B > ページ C > ページ A > 離脱

【直帰率と離脱率の表】

ページ 直帰率 離脱率
A 0%(0/3) 33%(1/3)
B 25%(1/4) 50%(2/4)
C 0%(0/4) 50%(2/4)

直帰率が高い場合の改善方法

直帰率が高い場合の改善方法は6つです。

  • 検索意図に合わせたコンテンツを作成する
  • ページの読み込み速度を最適化する
  • モバイルフレンドリーなデザインを導入する
  • 書き出しで興味を引く
  • 効果的な導線設計を行う
  • タイトルとページ内容の差をなくす

直帰率が高い場合はこれらを参考にしてください。

検索意図に合わせたコンテンツを作成する

検索意図とコンテンツ内容が一致していないと、ユーザーは求める情報が得られずにすぐにサイトを離れてしまいます。直帰率を低く抑えるためには、ユーザーの検索意図に適したコンテンツを作成することが重要です。

ユーザーがどのようなキーワードで検索しているのかを調査し、検索意図とコンテンツ内容が一致しているかを確認しましょう。

ページの読み込み速度を最適化する

ページの読み込み速度が遅いと、情報がすぐに欲しいユーザーの要求に対応できず、ユーザーは待ち切れなくなり、サイトからの離脱が多くなります。このような場合、ページの読み込み速度の改善が必要です。読み込み速度を改善するためには、以下の方法を試してください。

  • 画像ファイルを最適化する
  • CSSとJavaScriptのファイルを最小限にする
  • テキストファイルを圧縮する
  • HTTPリクエストを最小化する
  • コンテンツデリバリーネットワーク(CDN)を利用する
  • サーバーの応答時間を短縮する
  • ブラウザのキャッシュを利用する

    また、Googleが提供するツール「Test My Site」を活用すると、モバイルサイトのパフォーマンスをチェックし、ページ速度の改善点を特定できます。

    ページの読み込み速度(表示速度)の改善方法について詳しくしりたい方は下記の記事を参考にしてみてください。

    モバイルフレンドリーなデザインを導入する

    Webサイトが各デバイスに対応しているかを確認し、最適化が不十分な場合は改善しましょう。スマートフォン利用者がモバイルに最適化されていないWebサイトに訪れた際、サイトの見た目や操作性が悪いと、直帰率が高くなります。画像や表、文字サイズなど、各デバイスに応じた表示ができるように工夫が必要です。

    デバイスに合わせたコンテンツを作成すると、ユーザーの満足度は向上し、直帰率の低下が期待できます。

    書き出しで興味を引く

    Webサイトにおいて、ユーザーはページに訪問後、数秒~数十秒でそのページを引き続き読むか否かを判断します。そのため、書き出し文を工夫することで、直帰率を改善できます。

    効果的な書き出し文を作成するためには、以下のテンプレートを参考にしてください。

    1. 顕在ニーズや潜在ニーズを把握し、ユーザーの置かれた状況を考慮して書き出し文の方向性を決める。
    2. ユーザーが抱える問題や疑問を明確にする。
    3. 問題や疑問に対する具体的な解決策を紹介する。
    4. 提案する解決策が効果的である根拠を説明する。
    5. 記事全体の内容を簡潔にまとめる。
    6. 記事を読み終わった後、ユーザーがどのようなメリットや知識を得られるかを明示する。

      これらの要素を組み合わせると、ユーザーが興味を持ち続ける効果的な書き出し文を作成できます。

      効果的な導線設計を行う

      コンテンツの質が高くても、他ページへの導線が明確でない場合、訪問者は1ページだけ閲覧した後、すぐに離脱します。ユーザーが興味を持っているコンテンツであっても、どのようにして他のページへアクセスするのかが分からなければ、結果として直帰してしまうのです。

      記事内で関連するコンテンツに触れる際には、関連記事へのリンクを設置するなどして、ユーザーが興味を持った情報に簡単にアクセスできるようにしましょう。ユーザーがサイト内で滞在しやすくなり、直帰率の低下が期待できます。

      【わかりやすい導線設計が取れていない例】

      • 関連記事へのリンクがない
      • サイト内検索機能が見つけにくい場所にある
      • リンク先のページが404エラー(ページが見つからない)になっている
      • ページ内のリンクが画像やアイコンに設定されているが、ユーザーに伝わりにくい
      • スマートフォン版のサイトでリンクが押しにくい配置になっている など

      タイトルとページ内容の差をなくす

      遷移先のページにギャップがあると、直帰率が高まります。タイトルとコンテンツの内容に差が無いようにしましょう。

      たとえば、「30代の主婦向け」という広告をクリックした後、遷移先のページで「20代向けブランド」を紹介していた場合、訪問者は「間違ったページに来たのでは?」と感じてすぐに離脱してしまいます。

      このようなギャップを解消し広告や流入元と推移先のページの内容に一貫性を持たせることで、直帰率の低下に対処できます。

      Googleアナリティクス(GA4)で直帰率を調べる方法

      Googleアナリティクス(GA4)で直帰率を調べる方法は以下の2つです。

      • データ探索を利用して確認する方法
      • 標準レポートをカスタマイズして確認する方法

      それぞれ詳しく解説します。

      データ探索を利用して確認する方法

      GA4では、「データ探索」という機能を使って、確認したいレポートを自由にカスタマイズできます。データ探索を使えば、ページごとの直帰率が確認できます。

      手順は下記の通りです。

      ①GA4を開き、「探索」をクリックし、「空白」を選択。

      ①説明画面

      ②「変数」セクションのディメンションの「+」ボタンをクリック。

      ②説明画面

      ③「ページ/スクリーン」カテゴリから「ページタイトル」を選択し、右上の「インポート」をクリック。

      ③説明画面

      ④「指標」セクションのディメンションの「+」ボタンをクリック。

      ④説明画面

      ⑤「セッション」カテゴリから「直帰率」を選択し、右上の「インポート」をクリック。

      ⑤説明画面

      ⑥「ページタイトル」を行にドラッグ&ドロップし、「直帰率」を値にドラッグ&ドロップし完了。

      ⑥説明画面

      標準レポートをカスタマイズして確認する方法

      標準レポートは、サイト全体の状況を把握する機能です。ここでは、「ページとスクリーン」のレポートに直帰率を追加する方法を説明します。標準レポートをカスタマイズする際には、元のレポートを残しておくために複製を作成しましょう。

      手順は以下の通りです。

      ①「レポート」タブの「エンゲージメント」セクションから「ページとスクリーン」を開きます。

      ①説明画面

      ②「レポートをカスタマイズ」のアイコンをクリック。

      ②説明画面

      ③右側に表示される「レポートをカスタマイズ」ウィンドウで「指標」をクリックし、「指標を追加」をクリックして「直帰率」を選択。

      ③説明画面 ③-1説明画面

      ④「直帰率」をドラッグし、上部へ移動させ、右下の「適用」ボタンをクリックします。直帰率の項目を上部に移動させることで、レポートの左側に表示されるようになります。お好みで見やすい位置にカスタマイズしてください。これにより、標準レポートに直帰率を追加し、より詳細な分析が可能になります。

      ④説明画面

      直帰率が高くてもユーザー満足度が低いとは限らない

      ユーザーを瞬時に満足させられるコンテンツは直帰されやすいため、直帰率が高くても満足度が低いとは限りません。

      たとえば、「今日の天気」について検索したユーザーの場合、ページを開いてすぐに天気を確認できれば、別のページに遷移したりページの他の部分を閲覧したりすることなく、サイトを離れます。このようなページの直帰率は高くなりますが、ユーザーが求める情報を提供できているため、満足してもらえるのです。

      SEO対策において直帰率は、数ある指標の中の一つとして捉え、数字だけに頼らず総合的に判断することが大切です。短時間で情報が得られる検索ワードにおいて、直帰率が高くなることはネガティブな要素ではなく、ユーザーニーズに基づいたコンテンツが提供されていると言えるでしょう。

      直帰率だけにとらわれず、ユーザーに必要な情報を提供するコンテンツを作成していくことが大切です。

      ユーザーファーストなコンテンツを作成し直帰率を改善しよう

      この記事では、直帰率の基本概念や離脱率との違い、計算方法、そして直帰率を改善する方法について詳しく解説しました。

      直帰率はユーザーの満足度を測る指標のひとつであり、ユーザーが長く滞在していないページなどの分析が可能です。ユーザーニーズに応じたコンテンツ作成、ページの読み込み速度の最適化、モバイルフレンドリーなデザインの導入などを実践することで、直帰率の改善が期待できます。

      ただし、直帰率はサイト改善に役立ちますが、それだけに依存せず、他の指標とあわせて評価することが重要です。直帰率に囚われることなく、ユーザーが求める情報を提供できるコンテンツを作成することが大切です。

      この記事を書いたライター

      吉廣 泰則

      吉廣 泰則

      フリーのWEBライター。SEOに特化したライティングが得意。公的機関が示している客観的なデータを用いて、読者がわかりやすい文章を心がけている。趣味の筋トレではボディメイクコンテスト入賞経験あり。パーソナルトレーナとしても活動中。

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      この記事を監修した人

      樋口 可奈

      樋口 可奈

      運営元のJetB株式会社メンバーで優良WEB立ち上げから参加。得意ジャンルはSEO、マーケティングやEC分野。これまでに数百記事を執筆した経験を活かし、読者にわかりやすい記事を提供します。趣味はアイドルのライブや漫画鑑賞。

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