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【事例も紹介】CMSのメリットって何?無料・有料CMSのそれぞれのメリットも徹底解説します。

優良WEB編集部

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CMS メリット

「CMSを導入すると、どんないいことがあるの?」
「無料CMS・有料CMSの、それぞれのメリット・デメリットを知りたい」

上記のような疑問を抱えている、Web担当者の方もいらっしゃるのではないでしょうか?CMSを導入すると、HTML・CSSといった専門知識がなくても、簡単にWebサイトの構築・運営ができるようになります。本記事では、

  • HTML・CSSにて構築する場合と比べたメリット
  • CMSを導入するメリット/デメリット
  • 無料CMSと有料CMS、それぞれのメリット/デメリット

などを中心に解説。記事後半では、実際の導入事例を用いてメリットを紹介していきます。ぜひ最後までご覧ください。

HTML・CSSのみで構築する際と比べたメリット

CMSが普及する前までは、エディター画面でHTMLとCSSのコードを直接入力しながらWebサイトを構築していました。

HTMLとCSSの説明

【HTMLとは】

HTMLはコードの一種で、「タグ」と呼ばれる文字列を文章の前後に設置することで、段落を分けたり見出しを付けたりすることができます。

ただし、HTMLではレイアウト面では対応できないことが多く、それをカバーするのがCSSです。

【CSSとは】

CSSは、HTMLタグの中に設置されるコードの一種です。

CSSは、ロゴの配置やアニメーションを設定できるので、HTMLでは表現できないインパクトのあるWebサイトを作ることができます。

しかし、CMSを使えばこれらのコーディング作業をせずとも、装飾ボタンなどを選択するだけで簡単に適用できるので、専門的な知識がない人でもページの更新ができるようになりました。

CMSを導入するメリット

CMSを導入するメリットは、大きく分けて4つあるので1つずつ紹介していきます。

【事例あり】CMSって導入した方が良い?導入方法・費用などを解説!

メリット①:簡単にWebサイトが構築できる

1番のメリットはやはり、特別な知識がなくてもWebサイトを構築できることです。そのことにより以下のような効果が期待できます。

  • 常に最新情報を発信できるので閲覧者の満足度の向上にも繋がる
  • ページ更新の度にサイト制作会社に依頼せずに自社で更新できるので費用の削減になる

発信するまでのタイムログがなくなったことで、キャンペーン告知など鮮度が大事なネタも発信しやすくなったり、反響に合わせて即座に内容を変更できたりと、マーケティングにも良い効果をもたらします。

メリット②:統一したサイトが制作できる

CMSが導入される前までは、複数人でサイト制作を行う場合、デザインを統一することが難しく「サイト全体の統一感が薄れてしまう」ということが多くありました。しかし、CMSは基本的にデザインをテンプレートから選択するので、誰が制作しても共通のデザインを起用することがで可能。

画像に関しても、アップロードすればあらかじめ設定した画像サイズに調整できるため、サイズ合わせに工数を割かなくても、自動的に統一したデザインになります。

メリット③:どの端末からでも編集できる

ネット環境さえあれば、どの端末からでもページの編集が可能です。アクセス権限を設定して「この項目はこの部署に」とすれば、社内分業制を進めることもできます。

  • Webサイト運営者が退職する際もスムーズに引継ぎができる
  • それぞれの専門分野を担当できるので、Webサイト自体のクオリティが上がる

など、多くのメリットが生まれます。

社外からもアクセス可能になるので、リモート化が進む現代では、嬉しい機能なのではないでしょうか。

メリット④:SEO対策が簡単にできる

CMSは、自動でコードを入力しますが、SEO対策も自動で行います。具体的には、内部リンクやHTML構造が最適化されるということです。

ただし、デフォルトのままだと不要なリンクやページも含んでしまうので、必要なプラグインをインストールして、よりSEO効果を上げていきましょう。

また、Webサイトを一元的に更新・管理が可能なのでリンク切れを防止できます。リンク切れは、SEOに直接的な影響はないとは言われていますが、ユーザビリティーの低下につながり、結果的にSEOにも悪影響を及ぼすことが多いです。

CMSを導入するデメリット

メリットだらけのCMSに思えますが、利用するにあたってデメリットもありますので、ここを踏まえた上で導入することをおすすめします。

デメリット①:設定に知識が必要

CMSは、HTMLやCSSの知識がない人でもWebサイトを構築できるツールであると紹介しましたが、初期設定には専門的な知識が必要です。プラグインをする際にもインストールすればすぐに使えるわけではなく、初期設定をしなければ使用することはできません。

初期設定以外にも更新作業にも知識が必要なため、社内で専門知識を持った人材を確保するか、Webサイト制作会社に初期設定を依頼する必要があります

デメリット②:セキュリティ面の不安

近年では、あらゆるWebサイトがサイバー攻撃を受けており、その中でも特に無料CMSは攻撃を受けやすいと言われています。その理由として管理の甘さ・プラグインの脆弱性・ソースコードの分析のされやすさなどが挙げられます。

実際に日本でも、無料CMS経由で不正アクセスしたハッカーに、北海道大学の会員サイト内のページが改ざんされる事件が起きました。このような不安があることは事実ですが、きちんとセキュリティ対策をしていれば過度に心配する必要はありません。例えば、

  • プラグインはダウンロード数が多く、最近更新されているものを選ぶ
  • パスワードは、10桁以上の英数字を含む、想像されずらい強固なものに設定する

など、簡単にできる行動でも効果があります。

より強固なセキュリティ対策を希望する企業は、有料CMSを利用するのも1つの手です。

無料CMSと有料CMSの、メリット・デメリット

ここまで記事を読み進めて「よし、CMSを導入しよう!」と決めた方もいらっしゃるかもしれません。
実は、CMSには、無料・有料の2種類が存在します。ここから、それぞれのメリット・デメリットを紹介していきますので参考にしてください。

無料CMS 有料CMS
料金 ドメイン・サーバー代のみ CMS利用料+ドメイン・サーバー代
難易度 高い
インストール・実装・プラグイン
(拡張機能)を利用する際に知識
が必要
低い
サイト構築のサポートがついている
ことが多い
セキュリティ面
オープンソース型は、サイバー攻撃
を受けやすい

セキュリティ対策のサポートが組み
込まれている場合が多い

「自社にCMSの専門知識のあるの人がいて、コストを抑えたサイトを作りたい」という場合には無料CMS、「自社には専門知識がある人がいないけれど、CMSを導入したサイトを作りたい」という場合には有料CMSを選ぶとよいかもしれません。

無料CMSのメリット・デメリット

メリット

CMSといえば、WordPressを想像する方が多いと思います。インストールから実装まで知識さえあればお金は発生しない無料CMSです。

インストール当初は必要最低限の機能しかついていませんが、豊富なプラグイン(拡張機能)を利用することで自社専用にカスタマイズされたCMSを作れます。

デメリット

オープンソースがゆえに多くの人が利用するので、セキュリティ面が万全とは言えません。

有料CMSのメリット・デメリット

メリット

有料CMSは、サイト構築やセキュリティ対策のサポートが組み込まれているので安心して利用できます。サーバーもあらかじめ準備されていることが多いので、事前準備に手間をかけることなく導入可能です。

デメリット

多くのコストがかかり、プラグインもWordPressに比べて少ないというマイナス点があります。

CMSを導入して成功した事例

ここからは、CMSを導入して成功した企業の例を紹介します。成功事例は、自社に必要なツールであるかを決める判断材料となる可能性もあるので、参考にしてみてください。

事例①:ダイハツ

ダイハツ コーポレートサイト

出典:ダイハツ工業株式会社

導入までの背景

大手自動車メーカーのダイハツは、トヨタの子会社化を果たした2016年、企業情報サイトのリニューアルを機にCMSを導入。

リニューアル時の要となったのが「自主的に運営できる方法」の検討でした。以前までは、Webサイトに関して全面的に委託していましたが、役員変更などスピード感を重視した情報の発信が今のままでは難しいことが課題として挙げられ、その改善方法として行きついたのが、CMSの導入だったそうです。

その後、セミナーにて知識を身につけ、実装、検証、サイトオープンまでを約1年でやり遂げました。

リニューアル後の効果

リニューアル後は、2つの効果を得ることができました。

1つ目は、閲覧者の滞在時間が短くなったということです。「離脱率が高いのでは?」と思う方もいらっしゃると思いますが、そうではなく「目的に沿った情報に短時間でたどり着ける」ようにサイト制作をした結果、滞在時間が短いという結果が出たので、顧客満足度は高いという解釈ができます。

2つ目は、PC操作の経験が浅いスタッフでも更新可能になったために、業務の効率化が図れるようになったそうです。具体的には、ニュースリリースの移行作業などの単純だけれども時間がかかる作業を分業し、結果的に1人当たりの業務が減り、会社全体の効率が上がりました。

事例②:国立音楽大学

国立音楽大学 HP

出典:国立音楽大学

導入までの背景

多くの有名作曲家を輩出している国立音楽大学では、CMS導入前から学内でのWebサイト制作をしていましたが、バラバラの部署でページ更新をしていたために目的やターゲットが不明確になり、サイトの統一感がなくなりユーザビリティとアクセシビリティが低い状態だったそうです。

文字情報中心のサイトデザインだったため「国立音楽大学らしさ」が表現しきれていないことも課題で、コンテンツの整理とCMSを導入を検討する必要がありました。

リニューアル後の効果

まず、コンセプトを「ヒト・モノ・コトのアンサンブル」と明確にしたことでサイト構造自体も整理されました。そして、サイトの一元管理が可能になったことにより「受験生・保護者」「指導者」「卒業生」「在学生」ごとに適した導線を確保することが可能に。

国立音楽大学らしさを出すために、トップページにFlashやAjaxのファイルデータを設置し、演奏が流れるようにしました。これらのデータは、CMSで管理しているので、XMLやHTMLの知識がなくても追加や変更が可能です。

CMS導入により、以上のような「他大学と差別化を図ったサイト」を大学内で制作・管理できるようになりました。

事例③:丸和商業株式会社

丸和商業株式会社 コーポレートサイト

出典:丸和商業株式会社

導入までの背景

ふろしきやのれんなどの製造卸を営む丸和商業株式会社は、CMS導入以前はWebサイトの更新を外注していましたが、更新の度に費用がかかるので、やがて更新が滞るようになったそうです。また、SEO対策についても課題となっていました

そんな時に展示会でCMSに出会い、「自社で更新できるので、ランニングコストを抑えられること」「CMSを始めるにあたって初期費用が自治体の補助金を充てられること」の2つのメリットから、CMSの導入を決めたそうです。

リニューアル後の効果

更新コストが削減できたことで、常に新しい情報を発信できるようになり、SEOに関しても大きな効果がありました。

例えば「ふろしき」というキーワードで検索すると、以前は50位内も難しかったのが、現在では10位前後で推移しています。また、CMS導入をしたのはコーポレートサイトのみですが、同社の運営するECサイトにもSEO効果が表れるなど、ブランディング効果も表れました。

CMSを導入して、サイトの集客力アップ・社内業務の効率化を進めましょう!

CMSは誰でも簡単にWebページを構築できる便利なツールです。

現在、金銭面の理由でWebサイトの更新が滞っている企業や、スピードが肝となる情報の発信方法に悩んでいる企業、業務の分業化を進めている企業などにはCMSを導入することをおすすめします

CMSを利用して、多くの人に有益な情報を発信できるWebサイトを作り、自社の認知を拡大させましょう!

この記事を書いたライター

優良WEB編集部

優良WEB編集部

運営元であるホームページ制作会社、JetBのメンバーで構成された編集チームです。1,000社以上のホームページ制作を行なってきた経験やノウハウを活かし、プロの目線からホームページ制作に関するさまざまな情報をお届けします。

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この記事を監修した人

金井 宏透

金井 宏透

JetB株式会社顧客マーケティング支援部マネージャー。2008年から大手IT企業にて広告・SEOのセールマネージャーを経験した後、モバイルゲーム会社にてマーケティングに従事。2019年より優良WEB運営元であるJetB株式会社にジョイン。

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