楽天市場から強制退店を命じられるとどうなる？ペナルティ・原因になり得るミスを解説

「楽天市場で強制退店させられることがあるって本当？」
「強制退店になったらどんなペナルティが課せられるの？」

楽天市場への出店を検討しているときに強制退店の噂を聞き、不安に感じた方もいるのではないでしょうか。

楽天市場では、違反点数が最大となった場合に強制退店が命じられます。1度の規約違反で強制退店となる場合もあるため、しっかりと規約を読み込んで運営することが重要です。

本記事では、

• 強制退店に伴って課せられるペナルティの概要
• 楽天市場を強制退店となりかねない違反点数の仕組み
• 楽天市場でやりがちなミス5選

について解説します。本記事で楽天市場の規約について理解し、「気づかないうちに違反していた」ということの無いよう、ショップ運営に活かしていただけると幸いです。

楽天市場からの強制退店となった場合のペナルティ

楽天市場を強制退店になると、いずれも大きなデメリットがあります。

それぞれ詳しくみていきましょう。

強制退店で罰金あり！原則300万円

楽天市場を強制退店されると、基本的に300万円の違約金が発生します。楽天市場の店舗を失って売上が見込めない中で300万円は大きな負担なるでしょう。しかし、それ相応の規約違反を犯しているため、真摯に受け止める必要も。

300万円以上の損害を楽天市場に与えてしまった場合、違約金は300万円では済まされません。損害に応じて楽天が算出した額を請求されることになるので、強制退店にならないように規約を十分読み込むようにしましょう。

強制退店で売掛金もほぼ没収

楽天市場からの強制退店で売掛金を没収される可能性があります。オブラートに包んだ表現をしていますが、ほぼ確実に没収されると考えて間違いないでしょう。
強制退店は、楽天市場でもっとも大きなペナルティです。規約違反を積み重ねた結果、売掛金を没収されても文句はいえません。

強制退店させられると再出店は極めて困難

一度強制退店されると、登録情報を変更したりアカウントを作り直しても再出店は難しいでしょう。まるで楽天市場でブラックリストに登録されるような感覚です。一度でもなると今後の販売にも大きな影響を及ぼします。

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楽天市場ペナルティの仕組み

楽天市場には強制退店までいかずともペナルティが存在します。ペナルティの仕組みについて、具体的にみていきましょう。

違反点数とペナルティ表

楽天市場では、違反レベルによってペナルティが課される制度です。
以下の表のように、違反点数が積み重なると、ランキング掲載を制限されたり、検索表示順位がダウンしたりすることもあります。

出典：デジタル市場競争会議「デジタル市場のルール整備」に対する意見

年間累計点数が100点を超えると、強制退店となることもあります。
1つの違反で大きい点数となるものや、小さい点数でも積み重なって大きくなることも少なくありません。ガイドラインをしっかり読み込み、規約違反をしないようにしましょう。

点数リセットは翌年の1月1日

楽天市場で累計された違反点数がリセットされるのは、翌年の1月1日です。違反点数が35点を超えてペナルティを受けても、リセットされることはありません。翌年の1月1日までは違反点数の累計が続きます。点数が高くなるほど、多くのペナルティを受けることになるので注意しましょう。

違反点数100点で強制退店

違反点数の累計が100点になると、違反レベル最大として強制退店になります。しかし、楽天側の判断で、出店継続が認められる可能性もゼロではありません。
この場合は、ペナルティ表の「V-A」が実施され、点数がリセットされます。強制退店にはなりませんが、違約金300万円は支払うことになるでしょう。
ただし、違反点数が100点を超えて出店できる可能性は、ほとんどゼロに近いと理解しておく必要があります。

強制退店のリスクも！楽天市場でやりがちな5つのミス

楽天市場でやりがちなミスをお伝えします。ミスが重なると強制退店のリスクもあるため、気をつけましょう。

それぞれ詳しくみていきましょう。

出店関係者による商品レビュー

出店関係者による商品レビューは、やりがちなミスの1つです。

上記に該当する人がレビューを行うと、違反点数80点となる大きな規約違反です。知らないうちに店舗関係者の家族がレビューを行ってしまうことがないとは限りません。

強制退店を防ぐためにも、事前に注意喚起しておきましょう。

在庫がない商品の納期表示ミス

楽天市場では、納期の表示が必須とされています。
在庫がない商品を【すぐに届けられる】と表示すると、納期ミスとして違反点数は35点です。取り寄せ品の場合は、以下のように「取り寄せ品」と明確に表示しましょう。

「お取り寄せ商品となります。通常ですと約3営業日以内に発送します。」

在庫がなくなってしまった場合には要注意です。在庫確認をこまめに行い、納期の表示ミスに気をつけましょう。

納品書などの書類の入れ間違い

納品書などの書類の入れ間違いは、「書類を入れ間違えただけでしょ？」と安易に考えてはいけません。納品書などの書類には、ユーザーの住所や電話番号などの個人情報が明記されています。これらの情報を全く知らない人に伝える行為は、重要な規約違反となり違反点数は20点です。

納品書の入れ間違いは規約違反としてだけでなく、ユーザーに大きな不信感を与えかねません。納品書を入れ間違わないように工夫し、ユーザーに信頼される店舗を目指しましょう。

商品発送前のカード決済

商品発送前にカード決済を行う行為も規約違反となります。店舗の運営に慣れてくるとやりがちなミスですが、違反点数は80点です。かなり高い点数なので、楽天側も重要なミスと認識しています。

楽天市場では、注文を受けた店舗がカード決済処理を行わなければなりません。「もうすぐ商品を集荷に来るから」と安易な気持ちでカード決済処理を行うと重大な違反となり、強制退店のリスクが高まります。商品の発送担当者とカード決済処理の担当者が、しっかり連携するようにしましょう。

誇大広告

誇大広告はNGです。日本一でない商品を「日本一」と表現することは、ユーザーを騙す行為となり「不当景品類及び不当表示防止法」という法律で規制されます。

誇大な表現は、ユーザーにも不信感を与えかねません。「日本一」と思って購入した商品が、後からそうで無いことが発覚すると、ユーザーの信頼は大きく落ちるでしょう。

レビューにこのことを書き込まれると、リピーターも購入を断念するようになります。商品の魅力を伝えるときに、誇大な表現は避けるようにしましょう。

楽天市場ではガイドラインを遵守し、ペナルティを回避しましょう

いかがでしたでしょうか。本記事では、

楽天市場における違反点数の仕組みやペナルティの種類
知らないとやってしまうありがちなミス5選

について解説しました。楽天市場に出店したばかりでよくわからないという事業者の方はぜひ参考にしてください。

楽天市場で違反点数が積み重なると、強制退店になる可能性があります。強制退店となった場合のペナルティは、以下の3点です。

• 強制退店で違約金が発生！最大で300万円も
• 強制退店で売掛金も没収される可能性あり
• 強制退店されると再出店は極めて困難

強制退店になると、再出店も極めて困難になります。ガイドラインをしっかり確認して、規約違反をしないように注意しましょう。