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楽天RMSとは?システムの特徴・4つの機能を徹底解説

鈴原 千景

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鈴原 千景

楽天RMSとは?システムの特徴・4つの機能を徹底解説

「楽天RMSってどんなもの?」

楽天市場の出店を考えている人の中には、独自の店舗管理システムであるRMSに不安を持つ方もいるでしょう。

RMS(Rakuten Merchant Server)は、楽天市場に出店する場合、必ず使用することになる店舗運営システムです。「店舗構築」「受注管理」「メール配信」「データ分析」の4つの機能があります。

本記事では、

  • RMSの機能性
  • RMSを使用するメリット
  • RMSを使用する際のポイント

について解説していきます。楽天市場に出店したいもののRMSが出店のネックになっている方は、この記事をきっかけに不安を払拭していただけると幸いです。

楽天市場のRMSとは

RMSは「Rakuten Merchant Server」の略称です。直訳すると「楽天の店舗運営システム」となります。楽天市場では出店する場合、必ず使用しなければならないものです。

ちなみに、AmazonやYahoo!ジャパンなど各ECサイトも、それぞれ独自の店舗管理システムを構築しています。

RMSは店舗運営に必要なシステムである

楽天での出店を行う際、会社情報などの必要事項を入力すると同時にRMSアカウントを設定しなければなりません。手続きをして2~4週間後にRMSアカウントがオープンし、ようやく開店準備が可能になります。

開店のための審査申請もRMS上で行われます。RMSはブラウザ経由で利用できるため、特別なアプリは不要です。以下のような幅広い機能があります。

  • 店舗設定
  • 受注管理
  • 顧客へのメール配信

RMSは大きく分けて4つの機能がある

RMSには、店舗構築・受注管理・メール配信・データ分析と大きく分けて4つの機能があります。それぞれ詳しくみていきましょう。

店舗構築

RMSでは、専門知識がない人も手順に従って操作するだけで簡単にショップ作成が可能です。サイトのレイアウトや商品配置方法、目玉商品のアピールや値付けなどの作業を全てWeb上で行えます。

Web上でネットショップを開くのはハードルが高い作業です。画像の配置方法やリンクの貼り方などの知識、HTMLやCSSなどの専門知識がなければ、個人でWebサイトを作るのは難しいでしょう。しかし、RMSでは専門知識はいりません。

スマホ利用者は年々増加しています。今では楽天市場を見ている人の7割以上の人がスマホからという調査結果があります。そして、実はパソコンとスマホ両方でスムーズに表示させるためには、レスポンシブデザインに対応させるなどの作業が必要です。(この対応がなければ非常に見づらい画面になる)

RMSであれば、その作業は不要です。パソコン版に商品を登録することでスマホ版の画面にも自動反映してくれます。スマホから閲覧するユーザーに「画面の見にくさによってブラウザバックされる心配がなくなる」点はメリットだといえるでしょう。

受注管理

RMSでは、商品受注から商品発送まで一連の流れを管理できます。注文一覧画面で状況を一元的に確認できるため、視覚的にもわかりやすいといえます。

受注管理の具体的な流れは以下のとおりです。

  1. 新規受注したものは「注文確認待ち」ステータスに入る
  2. 「注文確認待ち」の詳細を確認し、顧客に確認とお礼のメールを送付
  3. 顧客からの入金完了後「発送待ち」のステータスになるため商品を発送する

ステータスごとに必須業務が表示されたうえで、終了するとステータスが自動で変更されるため人的ミスを防止できます。

メール配信

ネットショップににおける顧客との必須コミュニケーションツールであるメールの配信もRMSで実行可能です。

以下のように、条件選択し特定の顧客のみにメール配信できます。

  • 購入期間
  • 購入回数
  • 利用サービス
  • 利用対象商品
  • メール購読開始日
  • メールに対する反応(ReCouponの利用者

以下のような顧客の属性による送信設定も可能です。

  • 会員ランク
  • 都道府県
  • 性別
  • 年齢
  • 誕生月
  • 詳細属性(期間限定ポイント所持)

条件に合わせて作成したメールを簡単に一斉送信できるため、顧客の状況に応じたきめ細やかなメール対応ができる点が魅力といえます。

データ分析

RMSに準備されている「店舗分析レポート」や「売上改善アクションツール」を使用することで、専門的知見がなくてもデータ分析を行うことが可能です。

データ分析は今後の運営やマーケティング施策を立てる際に役立ちます。例えば、「店舗分析レポート」では、以下公式に当てはめた実績の数字が並べられます。

売上=「アクセス人数」×「転換率」×「客単価」

「店舗カルテ」では以下の内容がグラフなどでわかりやすく自動表示されます。

  • 顧客分析(新規またはリピーター)
  • 売れている商品ランキング
  • どこから訪問したか

それぞれの項目についてさらに詳細に分析することが可能です。

「売上改善アクションツール」では、商品別検索キーワードなどが確認できます。分析結果をもとに仮説を立て、ABテストやPDCAを繰り返すことで売上アップが期待できます。

Webショップの利点は、多くのデータを集められることです。さまざまな角度からデータ分析し、改善を図ることでさらなる売り上げアップが見込めます。RMSを活用することで数値として可視化するだけでなく、具体的な対策を立てやすくなるといえるでしょう。

別のサポートサービス(RMS Service Square)も使用できる

RMSでは、店舗を出店・運営するために必要な手間や悩み事に対して、RMS Service Squareという専門の店舗運営支援サービスが準備されています。ページ制作から写真撮影、顧客管理に至るまで、さまざまな場面で専門家を頼ること可能です。

例えば、「楽天の受注管理システムと提携した在庫管理システムを使いたい」といったことも不可能ではありません。個別依頼もできるだけでなく、役立つツールがお手頃価格で販売されている点も魅力です。

加えて、以下のような悩みごとであれば幅広く対応することができます。

【人の悩み】

  • 専門的知識不要でWeb上に店舗が開設できるとしても、一歩踏み出すのが心配
  • 代行業者もあるがどこの業者に依頼すれば良いのか迷ってなかなか決められない
  • 開店前の段階で躓くだけでなく、そもそも時間がかかるのはもったいないと感じる

【店舗運営】

  • オリジナル写真の用意(商品の数だけ写真を撮る)
  • オリジナルバナーの作成
  • 店舗のレイアウト

多くのサービスがあるためどれを選んだら良いか分からないという場合は、目安として「GOLD SERVICE 認定マーク」が設けられています。迷ったときは、このマークがついているサービスの中から選択しましょう。場合によっては最初から利用し、スムーズな開店準備を行うことも可能です。実際に運営した後、自社では手が回らないと感じたタイミングでも利用することもできます。

さまざまな企業から多彩なサービスが出品されているため、予算に合わせて必要な分だけサービスを選択できる点はRMS Service Square魅力の1つです。

RMSを使用するメリット

楽天市場に出店するためには、RMSの利用は必要不可欠です。そのうえで、ここではRMSを使用して楽天市場に出店するメリットについて詳しくみていきましょう。

楽天市場の信頼性・権威性を使用できる(集客に効果的)

楽天市場への出店審査は他のECモールと比較しても厳しいものです。例えば、開業届を出していない個人での出店では審査は通りません。そのため、楽天で開店していることでショップの信頼性が高まります。

ニールセンデジタル(株)の2020年4月の調査によれば、「楽天市場」の利用者数は5,138万人、閲覧のみも含む平均利用回数は月に53回でした。「Amazon」の利用者数5,253万人に迫る勢いであるだけでなく、平均利用回数44回を大きく上回っています。この調査結果から、楽天市場に出店することで多くの人の目に留まることが期待できるでしょう。

楽天市場はサイトそのものがSEO的に強いの点も魅力の1つです。ユーザーがWeb上で商品検索をした際に、楽天市場に出品した自社商品が検索上位に並び、人目に留まりやすくなるため、結果として集客アップにつながります。

楽天市場全体の話題性が高いイベントに参加できる

楽天グループには、グループ会社共通の独自ポイント(楽天ポイント)制度があります。例えば、他サービスである楽天モバイルや楽天ペイなどのユーザーが増加したとしましょう。この場合、ポイント活用のために既存ユーザーも含め、楽天市場でのショッピングを楽しむ人の増加が見込まれます。

定期的に「お買い物マラソン」や「スーパーセール」といったユーザーにとってお得なキャンペーンが開催されている点も楽天市場の特徴です。開催されるたびにSNS上でも話題になるため、リピーターだけでなく新規顧客の呼び込みに効果を発揮しています。

楽天市場に出店することで、顧客に対する露出が増加することに加え、キャンペーンに参加することで収益の確保につながりやすくなるため、店舗にとってはメリットだといえるでしょう。

「楽天のお歳暮」「楽天のバレンタイン」など、シーズンごとのイベントにも楽天市場全体でさまざまな特集を組んでいます。特集による集客力の向上にも期待できます。

自由度の高いページ制作ができる

楽天では楽天RMS、楽天GOLDでページ制作が可能です。

楽天RMSを利用したショップ作成では流れに沿って、直感的にショップを作成できます。ただし、利用できるHTMLや文字数に制限がある点に注意が必要です。RMS Service Squareでページ構築ツールが用意されているため、それと組み合わせたページ制作もできます。

RMSアクセス解析と連動しているのもメリットです。RMSでのショップ作成の流れは以下のとおりです。

  1. カテゴリの作成
  2. 商品登録
  3. ショップ全体のデザイン設定
  4. トップページの作成

オリジナリティのあるショップページが作りたい場合は「楽天GOLD」を利用しましょう。

楽天GOLDは、RMS登録者であれば登録申請により無料で追加できるサーバースペースで、以下のような特徴があります。

  • RMSでは使えないJavascriptやjQueryなどが使用できる
  • CSSやJSファイルの利用、PDFファイルのアップロードも可能
  • 楽天GOLDを使ったページではRMSアクセス解析の対象外となる

とくにデータ分析が必要な場合には、利用をよく検討する必要があります。ちなみに、専門的知識がなく、ショップ作成が不安な人も契約開始後から店舗オープンまで、アドバイザーによる無料サポートサービスがある点は安心です。

RMSを使用する際のポイント

RMSには多彩な機能があることから、すぐに全ての機能をスムーズに使いこなすのは難しいと想定されます。場合によっては年中無休のコールセンターを活用しましょう。

RMSはメール配信が可能であるものの、直接顧客のメールアドレスリストを集めることはできません。

そして、楽天には約5万店舗が出店し、2億点に近い商品が出品されています。より多くの人に自店の商品に辿り着いてもらうためには以下のような工夫が必要だといえるでしょう。

  • データ解析など苦手な分野があれば「楽天大学」などを利用して積極的に学ぶ
  • わからないことはEC担当にわかるまで訪ねる
  • RMS内に使いこなせない機能があれば、コールセンターを活用し解決する

漠然とシステムを使うのではなく積極的に使いこなすことで、売上アップが期待できます。

楽天市場での店舗運営は出店ルールに注意

楽天市場では出店規約が細かく定められています。違反すると、違反点数制度により点数が累積され、ペナルティが課せられるため注意が必要です。ペナルティ内容は楽天市場内における表示制限・RMSの利用制限・営業停止・違約金徴収など厳しいものとなっています。

主な出店ルールをみてみましょう。

  • 取り扱い禁止商材については決して販売しない
  • 法令違反になる表記をしない
  • 「電話・FAX・電子メールでの注文可能」といった、課金回避行為をしない
  • サクラレビューなど、消費者の信頼を裏切る行為をしない
  • 請求書を入れ間違えるなど、個人情報保護法違反に注意する

そのほかにも、景品表示法に該当するため「No.1・楽天最安値」などの誇張表記は禁止されています。楽天市場内に自社サイトや自社ブログといった外部サイトのリンクを貼る行為も禁止事項です。

規約は細かく多岐に渡るため、悪気がない場合でも人的ミスや表記ミスから規約違反につながることも考えられます。ショップ内の全員でしっかり出店規約を把握し遵守することが大切です。

RMSの機能を理解し、ショップ運営に役立てましょう

本記事では、

RMSの機能
RMSのポイント
RMSを使用する際のポイント

について解説しました。

RMSは店舗構築、受注管理、メール配信、データ分析が一元化で管理できるツールです。Webに関する専門的知識がなくても、利用しやすく、サポート体制も充実しています。

RMSの利用によって店舗運営に関するほぼ全ての業務は完結させられます。しかし、仮に使用方法に迷った場合は、RMS Service Squareなども活用しつつ、自分から情報を獲得し、行動する動きが大切です。

RMSの機能を上手く活用し、ショップの出店・運営に役立てていきましょう。

この記事を書いたライター

鈴原 千景

鈴原 千景

6年ほどライター・編集者・ディレクターを経験。マーケティング、ECサイト分野に強く、今まで数千記事を執筆。「難しいものを分かりやすく解説する」「クライアントと読者どちらの視点も考えつつ執筆する」をモットーにしている。

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この記事を監修した人

金井 宏透

金井 宏透

JetB株式会社顧客マーケティング支援部マネージャー。2008年から大手IT企業にて広告・SEOのセールマネージャーを経験した後、モバイルゲーム会社にてマーケティングに従事。2019年より優良WEB運営元であるJetB株式会社にジョイン。

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