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メールで相談する「ShopifyのAPIってなに?」
「APIには具体的にどんなものがあるの?」
ShopifyでEC運営を始めたばかりの方で、上記のような疑問を抱えている方もいらっしゃるのではないでしょうか?
ShopifyのAPIとは、外部のソフトウェアやプログラムと、Shopifyを繋げるシステムのこと。提供しているAPIの種類が豊富であるため、自社に適したAPIを選んで利用する必要があります。本記事では、
について詳しく解説していきます。記事後半では、データ連携の具体例も紹介。Shopifyのアプリについては以下の記事で紹介していますので、併せてご覧ください。
ShopifyのAPIとは、Shopifyのデータをさまざまなシステムと連携させるための仕組みのことです。有効活用すれば、店舗運営がより快適になります。
APIの利用例
MAツールなどの管理なども可能となるため、管理者の手間を省くことが可能です。ただし、アプリを依頼して開発する場合、Shopifyの管理画面で何をどこまで把握・操作可能なのかをあらかじめ明確にしておきましょう。
「入荷されたら案内を受ける」などの通知設定もAPI連携で実装できます。以下のポイントを確認し、自社に必要なAPIはどのようなものか、明らかにしていきましょう。
ShopifyでAPIを検討する際の確認項目
現在Shopifyでは、数千単位のAPIを公開しています。ある程度方向性が定まった後、お試しで実装してみるのも1つの手です。
APIとはソフトウェアやプログラム、Webサービス同士を繋ぐシステムのこと。種類が異なっている機器、あるいはコンピュータ機器同士、コンピューターとプログラムを結びつける共用部分をさす言葉です。
API連携とは、APIを活用してアプリケーション同士の連携を行うことです。APIはソフトウェアの一部を公開し、他のソフトウェアと機能を共有できるようにします。
ソフトウェアの機能を利用することはできますが、内部コードまでは公開されていないため、外部から機能の使い方や仕様を把握することはできません。
Shopify APIでできることとして、下記の3つが挙げられます。
それぞれくわしく解説していきます。
ShopifyAPIを利用すると、Shopifyのサイトの利便性を高められます。アクセス分析・SEO・配送などさまざまなアプリが公開されているため、足りない機能を検討しサイトへの追加が可能です。
APIを使うと、より自由なデザインカスタマイズが可能になり、ショップの独自性を高められます。デザインテーマを使えば簡単にデザインできる一方、カスタマイズできる範囲に限りがあるため、他のショップと差別化を図るのは難しいです。
APIを使うと既存のテーマで取得していないデータを新たに取得でき、細部まで好みのデザインにこだわれるので、ブランドを確立したいと考える方は、APIを使用すべきといえるでしょう。
注文や在庫管理、配送といったバックエンド業務で必要なデータも、APIを使ってシステムと連携できるため、効率的な運営が実現します。煩雑になりがちなバックエンド業務も、APIにより複数のデータを連携させたり、作業を自動化させたりすれば負担が軽減し、結果として利益率の向上も期待できるでしょう。
Shopifyで代表的なAPIは、下記の5つです。
代表的なAPI | 概要 |
---|---|
Admin API | アプリやサービスとShopifyを連携する際に使うAPI |
Storefront API | 商品情報や顧客情報の取得、注文手続きができるAPI |
Partner API | Shopifyパートナーがクライアントのストア情報を読み込むためのAPI |
Marketing Activities API | Shopify管理画面でのマーケティング機能管理をできるようにするAPI |
Shopify Themes | デザインをカスタマイズできるAPI |
ここからは、各APIについてくわしく解説します。
Admin APIはアプリやサービスとShopifyを連携する際に使用される、Shopify開発で最も利用されているAPIです。
たとえば、商品や顧客、注文や在庫などのデータの書き込みや読み出しを行えます。簡単に表現すると、ストアの管理画面から手作業で行う操作をプログラムが肩代わりするのです。
アクセスに関しては、GraphQLとRESTAPIのどちらでも使用できます。アプリの多くはAdmin APIへのアクセスを組み合わせて開発される点も把握しておきましょう。
Admin APIの利用シーン
Storefront APIは商品情報の取得、注文手続き、顧客情報の取得などを行えます。
そのため、Storefront APIを利用してブラウザアプリケーションやモバイルアプリを開発した場合、商品を様々な経路で販売することが可能です。
JavaScript・Android・iOS・Unity向けのSDKが提供されているため、Storefront APIの実装は簡単に行えます。
Storefront APIの利用シーン
Partner APIは、Shopifyパートナーがクライアントの情報を読みだす手段を提供します。そのため、PartnerAPIを使用することで、クライアントの管理を効率的に行うことが可能です。
Partner APIを使用することでShopifyパートナーはパートナーダッシュボードにあるデータにアクセスできます。フロントエンドとバックエンドの運用を自動化できるため、効率的に運用を行えます。
Partner APIの利用シーン
Marketing Activities APIを使用することで、Shopify管理画面でマーケティングオートメーションとプロモーションキャンペーンの管理が可能です。
アプリに拡張機能を追加した場合、Shopify管理者のマーケティングページでアプリを直接表示できます。
Marketing Activities APIの利用シーン
Shopifyでは、デザインのテンプレートであるテーマの開発が可能です。開発したテーマはShopifyテーマストアで公開でき、Shopifyパートナーは有料のテーマを開発してビジネスにできます。
テーマ開発で用いられるAPIはLiquidとAjaxAPIです。
前者はテンプレートエンジンよりも多少機能が制限されているため、テンプレート言語と呼ばれます。後者はテーマ開発でのみ使用されるRESTAPIで、商品をカートに入れる・商品のレコメンドを表示するなど基本的な操作を一通り行うことが可能です。
Shopify Themesの利用シーン
Shopify APIの使い方は下記の3つです。
それぞれくわしく解説していきますので、どの方法が合っているか参考にしてみてください。
Shopifyのカスタマイズは、アプリを利用して行います。公式が提供しているShopifyアプリにはAPIが使用されているため、アプリの導入により間接的にAPIの恩恵を受けられます。実際に使ってAPIの理解度を深めれば、社内でのアプリ開発も進めやすくなるため、まずはアプリを導入してみるのがおすすめです。
デフォルトの機能やアプリでは実現できない機能がある場合、APIを使ってアプリを開発すれば、理想のECサイトを実現できます。Shopify公式が開発者向けにさまざまなドキュメントやツールを提供しているため、情報収集をしやすいのが強みです。ただし、専門的な知識が必要になるため、プログラミングに慣れていない方は、かなりの時間を要する可能性があることに注意しておきましょう。
これらに当てはまる場合、Shopifyアプリの開発を行っている業者への依頼をおすすめします。
自分で開発する場合に比べてコストはかかりますが、勉強して必要な知識をつけるまでに時間がかかることを考えると、知識と経験がある業者に依頼したほうが確実に欲しいアプリが手に入ると考えられるでしょう。開発後のサポートやメンテナンスにも対応してもらえる会社を選ぶと安心です。
Shopify APIの活用にあたって注意すべきことは、下記の3つです。
それぞれくわしく解説します。
Shopifyは、プラットフォームの安定性の確保を目的にAPIの利用に制限をかけています。仮に、開発者が無制限のAPIリクエストを実行できたとすると、Shopifyサーバーに膨大な負荷がかかり、サーバーダウンする可能性があるためです。
制限は下記の通り、プランによって異なります。
制限の種類 | スタンダードプラン | Shopify Plus | |
---|---|---|---|
Admin API(GraphQL) | ポイントベース | 50ポイント/秒 | 100ポイント/秒 |
Admin API(REST) | リクエストベース | 2リクエスト/秒 | 4リクエスト/秒 |
Storefront API | 時間ベース | リクエストごとに最小0.5秒 ユーザーIPごとに60秒 |
リクエストごとに最小0.5秒 ユーザーIPごとに120秒 |
一般的な使い方であれば、制限がかかることは考えにくいでしょう。ただし、大量のデータを扱う場合にはAPIを処理しきれない可能性があるため、プランの変更を検討する必要があります。
世界各国で利用されているShopifyは、英語をはじめとしたさまざまな言語でAPI制作が行われており、日本語に対応していないものも多く存在します。翻訳機能を使えばドキュメントの内容を把握できますが、トラブルが起きた場合などに質問やサポートが外国語だと、スムーズにコミュニケーションが取れません。英語に自信がない方は、日本語対応のAPIを選択することをおすすめします。
APIを使うと、外部サービスとの連携が可能になります。悪意のある第三者が外部サービス経由でShopifyの情報を抜き取られるといった被害を防ぐため、APIを活用する際はセキュリティ対策を徹底することが重要です。API連携をした後は、アクティビティログを定期的にチェックし、不正な動きがないか確認しましょう。
ここからは、Shopifyで実際に使用されているデータ連携の具体例を3つほどをみていきましょう。
注文データ連携は実店舗だけでなく、ネット上のPCサイトとも連携可能です。注文の作成からキャンセルに至るまで自動的な処理ができます。
例えば、注文のキャンセルを自動的に行う・計算を行うなどの機能を実行することが可能です。注文のキャンセル処理が多い、扱う商品が多い場合に役立つでしょう。
顧客データの場合は、アクセス解析やアクティブアカウントの把握などマーケティング的な要素として活用することが可能です。連絡先の詳細や注文の履歴なども把握できるため、自社で使用しているツールなどの連携も検討できるでしょう。
例えば、マーケティングオートメーションツールと併用した場合、これまで以上に効果的なフォローアップやPR、リマインドができるようになります。LINEとも連携することも可能です。
Shopifyでは各ストアとAPIによって在庫数などをまとめて管理することが可能です。商品の在庫に関しては、多くの販売の窓口がある場合、全てを確認するだけでも手間がかかることが予想されます。しかし、Shopifyでは、他のECサイトの在庫状況を反映した上で販売が可能です。
顧客に対して不信感を募らせることなく、スムーズな商品の販売が可能となります。複数ストアの在庫状況をShopifyの管理画面で確認できるため、よりスピーディーな購買活動の対処も可能でしょう。
本記事では、上記の点を解説しました。Shopifyで自社に必要なAPIを利用して、EC運営作業をスムーズに行えるようにし、売上拡大に繋げていきましょう。