
「STORESでネットショップを開きたいけど、どのプランを利用しよう」
「スタンダードプランとフリープランってどっちがお得なの?」
STORESは手軽にネットショップを開きたい人に人気のECサイトですが、プラン選択で悩んでいる人は少なくありません。
STORESには2種類のプランがあり、それぞれ使用できる機能が異なります。
そこで本記事では、以下の項目について分かりやすく解説します。
- STORESのスタンダードプランについて
- フリープランとの違い
- 移行方法や解約方法について
プランについて迷っている方は、ぜひ参考にしてください。
目次
STORESのスタンダードプランとは
スタンダードプランで発生する料金は、月額料金2,178円、決済手数料3.6%となっています。
なお、月額料金をクレジットカードで支払うと初月0円で利用可能です。
そのため、STORESがどのようなものか体験したい方は初月無料でお試しできます。
後で紹介するフリープランと同様、アイテム登録数は無制限、48種類の豊富なテンプレート、各種カスタマイズも無料で使用することができます。
6カ月払い・12カ月払いができる「まとめ払い」を利用した場合、以下のように料金が安価となる点もメリットだと言えるでしょう。
6カ月まとめ払い | 1月あたり1,960円 | 10%オフ | 6カ月合計11,760円 |
12カ月まとめ払い | 1月あたり1,742円 | 20%オフ | 12カ月合計20,904円 |
ただし、契約途中で解約する場合も返金制度がない点は押さえておきましょう。
フリープランとの違い
ここからは、STORESで使用できるフリープランとスタンダードプランの違いについてみていきます。
費用と利用できる機能に違いがあるため、よく把握しておきましょう。
費用
それぞれの費用は次のとおりです。
フリープラン | スタンダードプラン | |
月額料金 | 0円 | 2,178円 |
決済手数料 | 5% | 3.6% |
利用できる機能
フリープラン、スタンダードプランに共通で使用できる機能についてみていきましょう。
※有料のオプション機能までは共通。独自ドメインからはスタンダードプランの機能。
48種類の無料テンプレート
使い勝手のよいテンプレートが48種類用意されています。
余白を多めに使った洗練されたデザインが多く、使い勝手に優れている点が特徴です。
HTMLやCSSといった専門的知識不要で簡単に利用できます。
豊富な決済方法
各種クレジットカード、コンビニ決済や銀行振込といった多彩な決済方法が準備されています。
顧客にとって、使い慣れた決済方法がネットショップにあるかどうかで購買率が変化するため、色々な決済方法が利用できる点はネットショップ運営においてメリットとなります。
予約販売
STORESでは、商品の受注生産を行いたい場合に適した予約販売を行うことが可能です。
予約販売を実施することで、過剰在庫を抱えるリスクが減少します。
アイテム登録数無制限
プランに関わらず、アイテム登録数に制限がありません。
ECサイトによってはプランによって制限があるケースもあるものの、STORESではアイテム数を気にすることなく必要数を登録・販売できます。
有料のオプション機能
入金時期を早めるスピードキャッシュ機能やアイテムを倉庫で管理してくれる倉庫サービスなど、さまざまなオプション機能が準備されています。
ただし、フリープランでは利用できないものもあるため、注意が必要です。
独自ドメイン
独自ドメインを利用したい場合は、スタンダードプランを利用しましょう。
STORESでは、「.net」「.com」「.shop」の3種類のドメインが取得可能です。
決済手段のカスタマイズ
フリープランの場合は、以下の7つの決済手段が利用できます。
ただし、事業者による任意の選択はできません。
- クレジットカード
- 翌月後払い(Paidy)
- コンビニ決済
- 銀行振込
- PayPal
- キャリア決済
- 楽天ペイ
一方、スタンダードプランの場合は上記に加えて、以下の決済手段を利用することも可能です。
- 代引き
- Amazon Pay
Amazon Payを利用する場合、手数料は4%となります。
また、クレジットカード決済以外の決済方法を自分のストアで採用するかどうかを自由に決めることが可能です。
アクセス解析機能
アクセス解析機能では、ストアの訪問者数や滞在時間などをデータで把握することができます。
集客や自社のマーケティング施策などの現状を把握し、改善点の発見につながります。
ショップでの売上をさらに伸ばしたい場合に活用できるでしょう。
STORESのロゴ非表示
フリープランではロゴを非表示にすることはできません。
STORESのロゴを非表示にしたい方は、スタンダードプランを選びましょう。
アイテム画像数2倍
フリープランの場合、1アイテムにつき15点の画像が登録できます。
スタンダードプランではその2倍、30点の画像が登録できる点が魅力です。
多くの画像を用いることで、より分かりやすい商品説明が可能となるでしょう。
送り状CSV出力
専用のアドオンを利用すると、オーダーページから「B2クラウド」用のCSV出力が可能です。
送り状発行業務の効率化につながります。
なお、B2クラウドとはヤマト運輸が提供している送り状発行システムです。
それぞれのプランに適した人
ここでは、それぞれのプランに適した人について解説していきます。
フリープランに適した人は以下になります。
- 初めてのネットショップ運営など、売上の見込み数が読めない状況で開店したい
- 毎月の売上が安定しない場合や毎月継続的に売上が発生しない
ただし、フリープランを利用するとスタンダードプランと比較して決済手数料が高くなる点に注意しましょう。
毎月の売上が安定して16万円以上を見込める場合は、スタンダードプランを推奨します。
途中でフリーからスタンダードへのプラン変更も可能であるため、「フリープランで開始し、売上が安定してきたらスタンダードプランに切り替える」といった方法も可能です。
金額の異なる有料オプションを頻繁に利用する場合、どちらがお得になるかシミュレーションをしたうえで最適なプランを利用しましょう。
独自ドメインなどのスタンダードプラン専用の機能を利用したい場合も、スタンダードプラン一択となります。
スタンダードプランとフリープランの手数料の違い
ここでは、月商10万円、100万円、500万円の場合の手数料や手取り額を比較します。
月商10万円のストア
フリープラン | スタンダードプラン | |
月額料金 | 0円 | 2,178円 |
手数料 | 5,000円 | 3,600円 |
合計 | 5,000円 | 5,778円 |
手取額 | 95,000円 | 94,222円 |
手数料負担額を基準に考えた場合、月商10万円だとフリープランの方が利益が多く残ります。
月商100万円のストア
フリープラン | スタンダードプラン | |
月額料金 | 0円 | 2,178円 |
手数料 | 50,000円 | 36,000円 |
合計 | 50,000円 | 38,178円 |
手取額 | 950,000円 | 961,822円 |
スタンダードプランとフリープランを比較すると手数料の差が大きくなるため、1万円以上手取額が増えます。
月商500万円のストア
フリープラン | スタンダードプラン | |
月額料金 | 0円 | 2,178円 |
手数料 | 250,000円 | 180,000円 |
合計 | 250,000円 | 182,178円 |
手取額 | 4,750,000円 | 4,817,822円 |
月商が大きくなるほど、スタンダードプランの方が負担が少なくなる点を押さえておきましょう。
STORESを利用する場合に活用したいオプション機能
ここでは、人気のオプション機能を3つみていきましょう。
STORESはフリープランでも利用可能なオプション機能も準備されています。
しかし、利用手数料が異なるケースもあるため、注意が必要です。
スピードキャッシュ機能
STORESは、通常の売上金振込まで最大2ヶ月かかります。人によっては遅いと感じるケースもあるでしょう。
しかし、スピードキャッシュ機能を利用すると最短で翌日振込が可能になります。
条件として、最低2ヶ月前後の利用履歴と振込対象売上が1万円以上のショップとなっている点に注意しましょう。
利用手数料はプランにより異なる
- フリープラン 3.5%
- スタンダードプラン 1.5%
倉庫サービス
STORESには、商品の保管場所、商品の梱包作業や発送業務の全てを代行してくれる倉庫サービスがあります。
初期費用や月額固定費はかかりませんが、保管料・配送料が発生することと、1回の配送で複数商品の注文が入った場合は追加ピック料金が必要です。
また、キャンセルがあった場合も別途費用がかかるため注意しましょう。
フリープラン・スタンダードプランどちらでも同じ料金で利用できます。
アイテムのサイズなどにより料金は異なるため、サイズや量、費用などを考慮したうえで、必要に応じて利用を検討しましょう。
ストア開設のサポート
STORESでは電話やメールで無料のサポートを行っています。
初めてネットショップを開設する場合、分からないことや不安を感じることも多いため、疑問点や不安点を直接運営に相談できる点は安心です。
他サイトからの移転に関しても相談が可能です。
STORESのスタンダードプラン利用時の注意点
スタンダードプランを利用する際の注意点についてみていきます。
とくにスタンダードプランからフリープランに変更する場合、独自ドメインが消滅する点には注意が必要です。
フリープランへの移行には解約が必要
スタンダードからフリーへプラン変更する場合、スタンダードプランの解約が必要です。
なお、解約手続き後であっても、契約期間内はスタンダードプランのサービスを利用できます。
独自ドメインに注意
フリープランでは、独自ドメイン(.net、.com、.shop)は利用できません。
そのため、ショップを継続利用する場合はURLが変更され、「https://〇〇(任意の文字列).stores.jp」となります。
独自ドメインの契約期間は1年更新であるため、契約期間が終了するまでは他サイトであっても同じドメインを利用することはできません。
1年経過後も1~2カ月程度はそのドメインを利用できないことがあるため、解約には注意しましょう。
支払い方法で契約期間が異なる
スタンダードプランの解約はいつでも可能であるものの、既に支払った料金の返金制度はありません。
そのため、6カ月や12カ月のまとめ払いで支払いを済ませていた場合、期間の途中で解約しても返金は行われない点に注意が必要です。
1カ月払いの場合も同様に残った日数分の返金制度はありません。
中途解約はできず、契約期間が終了するまではスタンダードプランの利用は継続扱いとなる点を押さえておきましょう。
STORESのスタンダードプラン解約方法と注意点
ここでは、スタンダードプランの解約方法をみていきます。
スタンダードプランの解約方法
スタンダードプランの解約手続きは、ダッシュボードからいつでも行うことができます。
- 「アカウント設定」>「スタンダードプラン」>「変更」を選択
先述の通り契約期間の途中で解約をしても、契約期間満了までは解約扱いにならず、スタンダードプランの利用が可能です。
なお、コンビニ決済を利用している場合は次の入金がなければ、自動的にフリープランに切り替わります。
STORESの料金の注意点
- 半年や1年分のまとめ払いを行い、期間途中の解約を行っても料金の返金はない
- 1カ月払いや月の途中で解約しても日割り返金は行われない
退会時はストア情報が消去
「アカウント設定」>「退会」から、退会可能です。退会するとストア情報は全て消去されるため、ネットショップの再開はできません。
再度利用を希望する場合、ECサイトごと新たな登録が必要です。
加えて、以下のような場合には退会できない点も把握しておきましょう。
- 未対応のオーダーがある
- ストアの売上振込が全部完了していない
【まとめ】STORESのスタンダードプランを有効に活用しよう
STORESのスタンダードプランはお手軽な手数料となっていることから使いやすいプランだといえます。
本記事では、
- STORESのスタンダードプランの概要と料金
- フリープランとスタンダードプランの共通機能
- スタンダードプラン利用時の注意点
について解説してきました。
専門知識不要で利用できるテンプレートが無料で利用できる点と開店の相談もできる点から、ネットショップ初心者にとって使い勝手のよいサービスでもあります。
ただし、契約期間の途中で解約できない点は注意が必要です。
ネットショップの開店を考えている方は、STORESのスタンダードプランを選択肢の1つとして検討してみましょう。