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メールで相談する「CMSを導入したいけど、どのサービスを選べばいいんだろう?」
「制作会社に依頼した方がいいのかな?」
CMSは、無料のものから有料のものまで、さまざまな種類が存在します。導入方法も、自社で構築したり制作会社に依頼したりと、多様な手段があります。
そのため、自社に合ったCMSを、適切な方法で構築することが大切です。
しかし、選び方や導入方法がわからない人も多いのではないでしょうか。そこで、本記事では以下について紹介していきます。
本記事を参考にCMSの導入方法についての知識を深め、ホームページ作成にお役立てください。
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CMSを導入してホームページを作成するメリット・デメリットを、下表にまとめました。
メリット | デメリット |
---|---|
・簡単にホームページの管理や更新ができる ・デザインに統一感を持たせられる ・簡単に機能を追加できる ・SEO対策をしやすい ・リンク切れを見つけやすい ・ユーザーごとに権限を設定できる ・マルチデバイスに対応しやすい ・SNS連携が簡単にできる ・外注費用を抑えられる |
・セキュリティが脆弱なことがある ・デザインが限定されることがある ・動作が重くなりやすい ・バックアップに手間がかかる |
CMSはプログラミングの知識がない人でも管理や更新ができるため、導入すればホームページの運用が楽になります。SEO対策もしやすく、自社で記事を更新しながら検索の上位表示も狙えるでしょう。
またユーザーごとに権限を設定できるため、複数人での利用にも適しています。
一方で、セキュリティが脆弱なことがある、動作が重くなりやすいなどデメリットもあります。運用時にはプラグインでセキュリティを強化する、アップロードする画像のファイルサイズを小さくするなどの工夫が必要です。
しかし、適切に扱えばメリットのほうが大きいため、多くの企業がWebサイトにCMSを導入しています。
各項目についてくわしく知りたい人は、こちらの記事をご覧ください。
CMSには大きく3種類あるため、目的や予算に合わせて選ぶ必要があります。それぞれメリット・デメリットを表にまとめました。
CMSの種類 | メリット | デメリット |
---|---|---|
オープンソース型CMS | 拡張性に優れている コストを抑えやすい |
セキュリティが脆弱なことが多い 保守管理のサポートを受けられないことが多い |
パッケージ型CMS | 企業での利用を想定されている ベンダーからサポートを受けられる |
初期費用が高い 機能の追加に別途費用が発生する |
フルスクラッチ型CMS | 独自性の高いホームページを制作できる 機能追加や改修などの保守対応がしやすい |
制作期間が長くなる 費用がかかる |
安価でホームページを作成したい人には、オープンソース型CMSがおすすめです。拡張性に優れており、自由に機能を追加できます。
ただし保守管理のサポートは受けられないことが多いので注意が必要です。
パッケージ型CMSには、業種やWebサイトの種類に合わせて、予め必要な機能が含まれています。自社に適したパッケージが見つかれば、構築の手間や費用を抑えて制作できます。ベンダーが開発・販売しているため、導入後のサポートが受けられる点も魅力的です。
一方で、機能を追加したい場合は別途料金が発生することもあるので、注意しましょう。
細部にこだわって独自性の高いホームページを作成したい人には、フルスクラッチ型CMSがおすすめです。制作会社との綿密な打合せのもと0から構築していくため、デザイン・機能共に理想のホームページを制作できます。
ただし、制作費用は高額になるため注意しましょう。
CMS選びを間違えると、必要な機能が無く追加費用がかかったり、運用時にかえって手間がかかったりします。自社の目的や予算を明確にした上で、慎重に選びましょう。
CMSの導入方法は、大きく以下の2つに分けられます。
外注する場合、主にホームページ制作会社に依頼することになります。企業ごとに制作手順が異なるため、以下では自社で導入する方法をCMSの種類別に解説していきます。
自社でオープンソース型CMSを導入する場合、以下の手順が必要です。
まずは自社でサーバーを用意します。自社サーバーがない人やスペックに不安がある人は、レンタルサーバーを利用しましょう。
また、ホームページの制作にはドメインも必要です。レンタルサーバーによっては、無料で取得できるキャンペーンがあるため、活用すればコストを削減できます。
データベースの用意やドメインの紐づけなど、サーバーの設定を終えたらCMSをインストールします。手順はCMSやサーバーごとに異なるため、マニュアルをよく確認しましょう。
インストールが完了したら、テーマを選択してデザインを整えます。WordPressなどの人気CMSではさまざまなテーマが利用できるため、理想のものを予め探しておくとスムーズです。
最後にコンテンツの挿入や基本的なSEO設定などを行います。問い合わせフォームやSNS連携など、必要な機能に合わせてプラグインを導入し、デザインと機能が整ったら公開しましょう。
パッケージ型CMSの導入方法は以下のとおりです。
まずは現状分析から必要な機能やデザインを洗い出します。お問い合わせフォームがある、顧客管理がしやすいなど、目的から逆算してサイト構成を考えましょう。
次に条件を満たすパッケージを探し、選定します。
選んだパッケージの案内に従って、CMSのアップロードや初期設定を進めてください。製品に含まれているプラグインも、別途インストールが必要な場合もあるため注意が必要です。
最後に公開前テストを行い、問題がなければ運用を開始します。
フルスクラッチ型CMSの構築には、高度なWeb制作のスキルが必要になるため、基本的に制作会社に依頼します。
導入の手順は以下のとおりです。
まずは現状分析から欲しい機能やデザインを洗い出してください。
次に行うのが要件定義です。打ち合わせを通して、ホームページに必要なシステムや機能を選定していきます。
もしも設計や開発に入った段階で要望の変更があると、制作期間が延び、追加費用が発生する場合があります。そのため、打ち合わせの段階で要望はすべて伝え、質問も済ませておきましょう。予め自社でも現状分析を行っておくとスムーズです。
要件定義が完了したら、制作会社が具体的にシステムを設計し、実際のシステムの開発を行ってくれます。最後に、問題がないことを確認できたら運用開始です。
自社で導入する場合、CMSやサーバー・ドメインの利用料のみで構築できます。
たとえば、WordPressなどの無料CMSをレンタルサーバーで運用する場合、かかる費用は年間1万円〜2万円程度です。
一方で制作会社に依頼する場合は、デザインやコーディング、システム開発の費用が発生します。また相場は、CMSの種類によって異なります。
CMSの種類 | 導入費用 |
---|---|
オープンソース型CMS | 30万円~ |
パッケージ型CMS | 50万円~ |
フルスクラッチ型CMS | 100万円~ |
オープンソース型CMSは、テーマやプラグインで作業工数を減らせるため、比較的安価で制作できます。パッケージ型CMSも同様ですが、開発費が料金に上乗せされるため、少し費用も高額です。
一方フルスクラッチ型は、0からCMSを構築するため作業量も膨大です。デザインや仕様次第では300万円以上になることもあるため、予算に余裕のある状態で見積を依頼しましょう。
また社内で以下のような作業を行い、制作会社の負担を少なくすると比較的費用を抑えられます。
制作会社と連携を取りながら、最適な方法で制作しましょう。
CMSを導入する際の注意点は以下のとおりです。
それぞれくわしく解説していきます。
事前に作業の担当者や更新フロー、スケジュールを決めるなど、運用体制を整えておきましょう。
体制を整えておかないと、効率的にコンテンツを更新していけません。また、記事の重複など不具合が起きる危険性もあります。
運用体制が整っていないと、かえって運用の手間を増やすことになります。セクションごとに担当者を決める、更新時のレギュレーションを作成するなど、効率的に運用できるように準備しましょう。
自社でWebサーバーを準備する場合、スケールアップが必要なことがあります。サーバーによっては容量が足りない、データベースが無いなどの理由でCMSが使えないものがあるためです。
またスペックが低いと、ホームページの表示速度が遅くなる、容量が足りなくなるなどの不具合が起こり得ます。更新時に手間がかかるのはもちろん、ユーザーにストレスを与える可能性もあるため注意が必要です。
導入するCMSの推奨動作環境を確認し、適切なサーバーを用意しましょう。
WordPressなどの世界的に人気なCMSは、シェアが多い反面、攻撃の対象になりやすいです。そのため、万全なセキュリティ環境を構築して運用する必要があります。
自社で運用する場合は、SSL化やサーバーのアップグレード、プラグインの導入などの対策が有効です。外注する場合はセキュリティのサポートまで対応している制作会社に依頼すれば安心でしょう。
代表的なCMSは以下のとおりです。
それぞれくわしく解説していきます。
WordPressは全世界で40%以上のシェア率を誇っており、世界で最も利用されているCMSです。
参考:W3Techs
利用者が多いため、運用方法やトラブル対策について検索すれば豊富な情報を得られます。
またテーマやプラグインも多く、機能追加が容易です。柔軟にホームページを編集しながら運用していきたい人におすすめです。
Adobe Experience Manager(AEM)はAdobeが提供するパッケージ型CMSです。PhotoshopやIllustratorなどAdobeの製品と連携でき、AEMの中で画像編集が行えます。
また堅牢性や拡張性を持ち合わせており、大規模サイトに対応できる点も強みです。レスポンシブウェブデザインにも長けており、ユーザーのデバイスに合わせてデータサイズや文字量など細部まで調整可能です。そのため規模の大きいWebサイトでも快適に利用できます。
デザインにこだわりながら大規模なホームページを運用していきたい人は、導入するといいでしょう。
Joomla!はデザイン性の高いオープンソース型CMSです。海外ではWordPressに並ぶほどの人気を誇っており、150万以上のWebサイトの制作実績があります。
また初期状態から豊富な機能が備わっており、プラグインを導入せずともさまざまなカスタマイズが可能です。プラグインを探さなくていい点では、WordPressより優れています。
さらに英語や中国語など70以上の言語に対応でき、お問い合わせフォームも自動で言語の切り替えが可能です。またWebページごとにデザインを調整できるなど、細部にまでこだわれます。
海外展開を視野に入れている方に、とくにおすすめです。
EC-CUBEはECサイト制作に特化したオープンソース型CMSです。ショッピングカートや商品管理など、オンラインストアに必須の機能が標準搭載されています。
また公式サイトでは、80種類以上のテーマから好きなものを選べるようになっています。ファッションや食品など業種に合わせて用意されているため、自社に最適なデザインを制作可能です。
他にもカートや管理画面、商品データの構成など、機能面も自由にカスタマイズできます。
また国産のCMSなので、日本語の情報を見つけやすい点も長所です。コミュニティサイトもあるため、手軽に情報共有も行えるでしょう。
Wixは無料で利用できるオープンソース型CMSです。無料版を利用すれば、ドメイン・サーバー代不要でホームページを作成できます。
また豊富なアプリが用意されており、管理画面でクリックするだけで目的の機能を導入可能です。
他にも1万点以上の写真・動画素材が自由に使えるなど、ホームページ制作に便利なサービスが用意されています。
ただし無料版は独自ドメインを取得できない、Webサイト内に広告が表示されるなどの制限があり、ビジネスでの利用には不向きです。そのため、ビジネスでの利用には有料版を選びましょう。
CMSには自社構築やWeb制作会社への外注など、さまざまな導入方法があります。種類も豊富なため、正しい知識を持って最適な手段を選ぶことが大切です。
自社で導入する場合、更新やデザインの調整は簡単に行なえますが、セキュリティへの配慮や集客施策の展開にはスキルが求められます。そのため安価に構築できる反面、知識やリソースが必要です。
一方、外注の際はある程度の予算を詰めば専門家が高品質なホームページを制作してくれます。運用サポートまで対応してくれる制作会社に依頼すれば、さらに多くのリソースが削減可能です。
また、事前にテキストや画像などの素材を自社で用意するなど、制作会社側の負担を少なくすれば費用が安くなることもあります。迷っている人は事前に見積り依頼をして、金額を確認してみましょう。
本記事を参考に、適切な知識を身につけてCMSを導入してみましょう。