「採用サイトって作る必要ある?求人媒体を利用すれば良いのでは?」
「とりあえず採用サイトを作ったけど、いまいち効果を発揮できていない…」
といった悩みを抱えている、人事部の方も多いのではないでしょうか?求職者、特に学生は各企業の採用サイトを見て「応募するか否か」を決めることが多いです。そのため、応募者数を増やすには自社の採用サイトが必要不可欠。本記事では、
- 採用サイトの効果
- 効果的な採用サイトの運営方法
などを解説していきます。採用サイトの制作を迷っているという方は是非参考にしてみてください。
目次
採用サイトの効果
採用サイトを作ることで、求職者に最大限の情報提供ができ、応募率を向上させる効果があります。
データから見る採用サイトの効果
求人媒体のキャリタスが2021年卒の学生に行った「採用ホームページに関する調査」では、「企業の採用ホームページを、どの程度閲覧したか」という質問で「かなり目を通した」と答えた人が63.5%、「目を通した」と答えた人が32.7%で、96.2%の学生が採用サイトを見ているというデータがあるほど、採用サイトは就職活動において重要なツールです。
特に新卒採用に関しては、ほとんどの教育機関で「採用されるには企業研究が必要不可欠」と言われていることも関係し、多くの求職者が自社の採用サイトを重要視しています。
先ほどのキャリタスの調査内の「志望企業の研究に有益な情報源は何か」という質問項目では「個別企業のホームページ」と答えた学生が57.2%でダントツの1位でした。(参考:キャリタス 「2021年卒 採用ホームページに関する調査」)
自社のイメージを構築したり、応募者数を増やすためには、採用サイトが必要です。
採用サイトが有益な理由
採用サイトを作ることで、自社の特徴や働くメリットを詳しく発信することができます。求職者にとって1番ニーズのある情報です。
- 社員からの声
- ある社員の1日のスケジュール
などの情報を掲載することで、実際に自分が働いている姿をイメージしやすくし、応募に繋げることができます。さらに、動画を載せることで、リアルな社内の雰囲気をより詳細に伝えることも可能。
求人媒体で直接投稿した場合も、1日のスケジュールなどの詳しい情報を載せることはできなくはないですが、文字数が限られていたり、雰囲気を伝えるために写真を使用したくても、たくさんの写真を使うには上位プランにする必要があるなど予算が少ない企業は難しい現状があります。
採用サイトのデメリット
最大のデメリットは、自社の採用サイトだけでは応募者の数が少ないということです。
自社の知名度が高い大手企業は採用サイトだけでも多くの求職者を募ることが可能ですが、ベンチャー企業やBtoBで知名度が低い企業などは、採用サイトを作っただけでは求職者に発見してもらえず、効果を発揮できないまま放置されてしまうことも。
そんなデメリットを解消するための、ヒントを次にご紹介します。
効果的な採用サイトの運用方法
採用サイトの効果を最大限引き出すために、他の募集方法と組み合わせて活動していくのがおすすめです。以下では、4つの方法を紹介します。
運営方法①:説明会・イベントの利用【新卒採用】
この方法は、新卒の一括採用を行っていない企業は読み飛ばしても大丈夫です。
マイナビやリクナビなどが主催する合同説明会や就職イベントは、学校から合同説明会へ参加することを勧められる場合もあることから、多くの学生が参加します。
イベントで「とりあえず説明を聞いてみて」と求職者を誘導し、簡単な説明をした後に「興味を持ったら採用サイトへ」と誘導もできるので、企業の存在と採用サイトの存在、両方とも広めることが可能です。
イベントで企業を知った学生が後で採用サイトを見ることで、イベントでは訴求しきれなかった魅力を訴求できる可能性があります。
ただし、説明会やイベントに出店するには多額の費用と労力、工数が必要です。
運営方法②:SNSの活用
SNSを採用サイトと併用することで採用活動の効果を高める方法もあります。SNSの企業アカウントで採用情報を発信し、採用サイトに誘導する方法です。
SNSの利用者は年々増えており、総務省のデータでは、2016年時点で20代のSNS利用率は97.7%であるという結果が出ています。2016年時点でこの数値なので、現在はこれよりも増えている可能性が高く、ほとんどの20代がSNSを使っていることがわかりますね。
SNSは拡散性があるので、採用活動をしながら企業の知名度を上げることもできます。
当然ですが、SNSで発信する場合は費用が掛からないので、他の方法で求職者を集める前にこの方法を試してみるのもおすすめです。
情報発信には手間がかかりますが、発信回数を増やすほど、求職者に対するエンゲージメントや訴求力が上がってきます。
運営方法③:求人媒体の併用
求人媒体と採用サイトを併用することも、採用効果を高めます。
求人媒体の最大のメリットは、集客率が高いことです。特に新卒の場合は、先ほどのキャリタスのデータで確認したように求人媒体を重要視している学生が多いです。
一方、自社採用サイトは集客率は低いですが、訴求力が高いのが特徴です。
そのような対比関係にある2つの方法を併用することで、互いの穴を埋め合い、最大限の効果を発揮して採用活動ができます。
求人媒体によってはURLを貼れるものもあるので、求人媒体で求職者を募り、自社採用サイトで魅力をアピールして応募を促すということも可能です。
求人媒体は短期的に応募者を集める際に、向いています。「〇月までに△人ほしい」という採用枠を設けている場合にピッタリな方法だと言えるでしょう。
採用枠設けていない場合は、次に紹介する求人検索エンジンがおすすめです。
運営方法④:求人検索エンジンの併用
求人検索エンジンで有名なIndeedは月間利用者が3,460万人に対し、日本で最大の中途求人媒体のリクナビNEXTは約953万人の利用者と求人媒体よりも利用者が圧倒的に多く、範囲を狭めず多くの人にリーチさせることができます。
採用サイトとの併用のポイントは、求人媒体同様、求人検索エンジンを通して「存在を知ってもらう」→「採用サイトで魅力を知ってもらう」ということです。
求人媒体より多少集客力は劣りますが、少額の予算でスタートできるため、「いい人がいれば採用したい」というような長期的な採用活動の場合に向いています。
掲載するだけなら費用は無料です。ただし、掲載順位は新着順で決まるのですぐに求人が埋もれてしまうという特徴があります。本格的に求職者を集めるためには、基本的に有料掲載をする必要があるでしょう。
地方就職希望者が多く利用しているので、地域密着型の企業は求人検索エンジンと採用サイトを併用することで、より効果的に採用活動ができます。
Googleしごと検索にヒットさせて、効果を最大にしましょう!
ここまで効果的な採用サイトの運営方法を紹介してきましたが、Googleしごと検索に採用サイトを直接上位表示させればコストを掛けず、効果的に求人募集をすることができます。
Googleしごと検索とは、Google検索上で求人検索ができる機能のことです。
Googleしごと検索ではGoogle上で「地域・職種」と検索するだけで、上位3サイトがリッチスニペットとして表示されるので、クリックせずともアピールができます。そのため、求人媒体・従来の求人検索エンジンよりも多くのユーザーにリーチすることが可能です。
Googleしごと検索で上位表示をさせれば、SNSよりも意欲が高い求職者にリーチできることを踏まえると、すべての方法のメリットを取り入れて採用サイトを運営できます。
この記事やGoogleしごと検索の記事を参考にしながら、効果的に採用サイトを運営していきましょう。