ホームページの管理費用の相場 | 内訳や維持費を抑えるコツを解説！

ホームページは制作コストだけでなく、管理費用もかかります。

自社で管理すれば費用を抑えられますが、その分社内リソースが必要になったり、セキュリティが脆弱になったりするため、目的に合わせて外注も検討するべきです。

しかし、外注費用の相場がわからない方も多いのではないでしょうか。

そこでこの記事では、外注できる管理内容を予算ごとに解説していきます。

ホームページ管理の最適化を考えている方は、ぜひ参考にしてください。

また、ホームページ制作全体の費用相場を知りたい方は、下記の記事も参考になります。

【ホームページ作成の費用相場】100社以上のWeb制作会社にインタビューしたリアルな料金相場をご紹介！

ホームページの管理費（月額費用）の相場

ホームページの管理費の相場は、外部委託する業務の種類や量によって異なります。

自社で管理する場合は数千円、委託する場合は1万円～5万円程度が相場です。

下記4つの状況に分けて、費用やサポート内容について解説していきます。

【月額0円～5,000円】自社で管理する場合

自社で運用する場合、下記3つの利用や管理の費用がかかります。

いずれも月額0円〜2,000程度ですが、サーバーを新規契約する場合は、ドメイン代が無料になることも多いです。またSSL化は無料でも行えるため、ランニングコストを抑えたい場合は、保守管理費を月額1,000円〜2,000円程度にすることも可能です。

自社管理のメリットは、更新や修正を好きなタイミングで行える点です。作業の度に業者の対応を待つ必要がないため、外注時によくあるストレスが無くなります。

一方で、自社管理にはスキルとリソースが必要になる点も理解しておきましょう。費用だけに目を向けて内製化を選択すると、セキュリティが脆弱になる、人件費が嵩むなどの問題が生じます。

とくにサーバーへの不正アクセスなどは、侵入者のIPアドレスや改ざん箇所、侵入経路の特定など、復旧と対策に高度な知識とスキルが要求されます。即座に対応出来ないとホームページの運営が困難になり、事業に損害をもたらすおそれもあります。

そのため社内に十分な対応リソースがなければ、専門業者への依頼がおすすめです。またリソースがある場合も、外注費用と人件費を照らし合わせれば、最も費用対効果の高い方法を選択できます。

目に見えるコストだけでなく、自社運用する際に必要なリソースや安全面も考慮しましょう。

【月額10,000円～25,000円】最低限の管理を外注する場合

10,000円～25,000円で管理を委託する場合、自社管理できる内容に加え、CMSのアップデートやコンテンツ更新を任せられます。

お知らせの追加や、掲載文章の変更を依頼できるため、ホームページに時間をかけられない方におすすめです。

また管理プランへの加入により、電話やメールサポートが受けられるようになる点も大きなメリットといえます。委託した業務だけでなく、Web全般の相談に乗ってもらえることが多いため、安心してホームページを運用できるでしょう。

ただし制作会社によっては、相談回数が決まっていたり、別途費用がかかったりする場合もあります。サービス内容は事前に確認しておきましょう。

【月額25,000円～50,000円】充実したサポートを受ける場合

充実したサポートを受けたい場合、25,000円以上の予算を用意しておくと良いでしょう。

バグにも迅速に対応してもらえるため、ホームページを安定して運用したい企業におすすめの価格帯です。

また制作会社やプランによっては、解析レポート作成まで行ってくれるため、集客改善を行いたい方とも相性が良いです。

ただしこの価格帯でのレポートは「ページ単位の閲覧数」など簡単な内容が多く、可視化できる課題が少ない点には注意してください。より細かい課題分析、有効な施策の立案を求めるのであれば、月に50,000円以上の外注費が必要です。

【月額50,000円～】本格的な集客改善まで委託する場合

月に50,000円以上支払えば、細かい分析や月次ミーティングなどの本格的な集客サポートが受けられ、より効果的なサイト改善が可能になります。

施策の幅も広く、広告やSNSなど、さまざまな方法を用いた集客手法を提案してもらえます。より高度なマーケティングが求められるため、大手Web制作会社や専門業者に依頼する企業が多いです。

高価格帯になると管理費が見積もりになることも多く、管理する施策の種類や数によっては月額300,000円を超える場合もあります。年間数100万円以上のランニングコストになるので、管理費を無駄にしないように依頼先は慎重に選びましょう。

実際の管理費用

以下は実在する制作会社のサポートプランをもとに作った比較表です。

最低限の管理・充実したサポートを受けたい場合は、上記内容が目安となります。

管理会社によってはサービスの質が価格に伴っていない場合があるため、現在の契約内容と照らし合わせて、費用やサポートに大きな乖離がないか確認してみてください。

コストが見合っていないのであれば、依頼先の見直しが必要です。

優良WEBでも、ランニングコストを抑える会社選びをお手伝いしています。

相談料は一切かからないので、お気軽にお問い合わせください。

ホームページの管理費用の内訳

ホームページの管理費は、「維持に必須の費用」「安定運用のための費用」「集客のための費用」に分類でき、すべて合わせると下記の8項目に分けられます。

サーバー費用

サーバーとはホームページ上で表示するデータを格納しておく場所で、ホームページを運営するために必須です。

自社で構築することもできますが、専門的な知識が必要なためレンタルするのが一般的です。

レンタル費用を下記に示します。

出典：Xserver | ご利用料金

出典：さくらのレンタルサーバ | 料金プラン

料金体系はさまざまですが、多くの場合年間で数千円～数万円かかります。

ドメイン費用

ドメインもサーバーと同様、ホームページを制作するために必須です。企業名やサービス名を含めた独自ドメインを使うには、年間数百円から数千円の費用がかかります。

費用はドメインを販売している業者ごとに異なります。企業やビジネスのドメインに使われることが多い、「.com」「.jp」「.co.jp」の価格は以下のとおりです。

出典：Xserver | ドメイン

出典：お名前.com | ドメイン料金一覧

今回紹介したXserver、お名前.comなど一部の会社では、サーバーと同時に契約することで、「.com」といった一部ドメインの取得・更新費用が無料になります。

次に紹介するSSL化も無料で行えるため、自社でホームページを管理する場合、サーバー代のみでの運用も可能です。

SSL費用

SSLとはインターネット上の通信を暗号化する技術です。対応していないと通信内容が盗まれる危険があり、個人情報やカード番号を傍受されると、顧客に甚大な被害をもたらします。そのためSSL化はホームページを運営するうえで必須です。

SSL化には無料・有料がありますが、実は暗号化の強さに違いはありません。大きな違いは、「Webサイトの所有者を証明できるか」です。

有料SSLでは認証局がドメインの所有者に対し、住所が実在しているかなどを確認します。なりすましが困難になるため、信頼度の高い認証方法です。

ただし有料でも、認証レベルが無料と変わらないものもあるので注意してください。ユーザーからの信頼を重視するのであれば、企業実在認証やEV認証にしましょう。

監視・バグ対応費用

ホームページの監視を外注すれば、バグや不正アクセスに対し迅速に対応してもらえます。不具合が発生してもプロに任せられるので安心です。

特にユーザーの個人的な情報を扱う予定があれば、安全性を確保するためにも委託しておくべきでしょう。

CMSのアップデート費用

WordPressなどのCMSを最新の状態で利用するには、アップデートを行う必要があります。古いバージョンのままではセキュリティが脆弱になるため、常に最新の状態を保つべきです。

CMSによっては自動アップデート機能もあるので、誰でも更新はできます。

しかしアップデート後にデザインが崩れたり、エラーが表示されたりするおそれがあります。少しでも不安があれば、委託を検討しましょう。

おすすめのCMSについては下記記事で解説しています。ぜひ参考にしてください。

【初心者必見】CMSの種類と特徴、14のCMSサービスまでわかりやすく解説！

コンテンツ更新費用

CMSを用いてホームページを構築していれば、コンテンツの更新は自社で行えます。そのため費用がかからない場合も多いです。

しかし「ホームページにかけられるリソースがない」「CMSで構築されていない」などで、更新を外部に任せるケースもあります。

制作会社によってサポートは異なり、対応できる回数や時間が決まっていることも少なくありません。

更新内容や回数によっては、管理費用が大きく変わります。依頼前にしっかりと料金を確認しておきましょう。

また下記記事ではコンテンツマーケティングの費用相場について、くわしく解説しています。

情報発信に力を入れていきたいと考えている方は合わせてご覧ください。

コンテンツマーケティング費用の相場 | 内訳・費用対効果の高め方を解説

アクセス解析費用

ホームページの集客力を高めるには、アクセス解析が大切です。分析によりユーザーニーズが把握でき、集客につながる改善がしやすくなるためです。

結果はレポートとして提出されることが多く、サイトの現状を手軽に把握できます。レポートのクオリティは管理会社やプランによって異なるため、目的に応じて選択しましょう。

集客支援費用

検索上位表示を目指すSEO対策や、広告運用などの集客支援を受ける場合、管理費用が月額100,000円を超えることも珍しくありません。

定例ミーティングや戦略策定、施策の実行で、制作会社の工数が増えるためです。ただし管理費用が高くなる分、効率的な集客が可能になります。

集客の軸としてホームページを運用するのであれば、検討してみましょう。

SEO対策、広告運用、SNSマーケティングの費用相場は、それぞれ下記記事で解説しています。

集客に力を入れていきたいとお考えの方はぜひ参考にしてください。

ホームページに必要なSEO対策の月額費用 | 相場や費用対効果の高め方を解説

広告運用代行の費用相場は？リスティング広告やSNS広告運用代行などに分けて解説

SNS運用代行の相場 | フリーランス、代行会社に分けて月額料金を解説

ホームページの管理費用を安く抑えるコツ

ホームページの管理費を安くするには、外注する質や量を下げるしかないと考えている方も多いでしょう。

しかし、実は管理の質を落とさずとも費用を抑える手段はあります。下記の5つに分けて、管理費を安くするコツを解説していくので、ぜひ参考にしてください。

また管理費用を抑えるためには、依頼先の選定も重要です。今回紹介するコツを理解しても、発注先の質が悪ければ管理費用が高くなったり、十分なサポートが受けられなかったりします。

当媒体にご相談いただければ、優良な制作会社に絞った紹介が可能です。

「自社管理ができる制作会社に依頼したい」

「今より低コストで管理してくれる企業に依頼したい」

このような悩みをお持ちの方は、ぜひご連絡ください。

目的の達成に必要な管理作業を把握する

まずは目的を達成するために、どのような管理が必要かを考えましょう。たとえば集客に特化したホームページを運用したいのであれば、下記のサポートを受けるべきです。

一方、名刺代わりのホームページであれば最低限の管理のみで十分です。

このように、目的によって管理にかけるべきコストは大きく異なります。無駄なランニングコストが発生しないように、必要な作業のみ外注しましょう。

更新頻度に合わせた契約体系にする

ホームページ管理の外注は、下記2つの契約体系に分けられます。

更新や修正を年に数回しか依頼しないのであれば、都度依頼ができるスポット契約がおすすめです。特に依頼がなければその間の外注費用は0円になります。

一方で定期的に依頼したい業務がある場合は、月額契約のサポートがおすすめです。スポット契約のように、依頼のたびにホームページの仕様を共有せずに済むため、作業がスムーズに進みます。

更新頻度も考慮して、管理体制を最適化しましょう。

CMSを導入する

安価にホームページを制作するために、CMSなしでの構築を考えている方もいるでしょう。

確かにコストメリットには優れていますが、管理費を考慮すると、むしろ高額になる可能性があります。HTMLやCSSなどの知識がないと、軽微な変更でも制作会社に依頼する必要があるためです。

したがって管理費を抑えたければ、CMSを導入しましょう。直感的な操作が可能になり、自社でコンテンツの追加、修正ができるようになります。

更新のたびに依頼せずに済むため、管理費を抑えられるほか迅速な更新が可能です。

管理会社の乗り換えも検討する

管理会社によって、提供サービスは異なります。

無制限の更新対応をメリットにしていたり、トラブル対応に力を入れていたり、同じ価格帯でもサポート内容はさまざまです。

そのため現在の管理会社が、自社にとってメリットになりにくい部分を強みとしているのであれば、乗り換えを検討しましょう。

また管理会社によっては、サポート内容と費用が見合っていない可能性があります。相場よりも高いと感じている方は、早急に外注先を見直すべきです。

管理を丸投げしない

ホームページの管理業務の中には、専門的な知識を要するものもあります。

しかしお知らせの更新など、内製化できる作業も少なくありません。自社で管理できる領域が広がれば、その分費用を抑えられます。

まずは簡単な業務から、内製化できないか検討してみましょう。

ホームページの管理費に関する注意点

ホームページの管理費に関する、下記2つの注意点について解説していきます。

コストだけに囚われない

コストメリットばかりに気を取られると、下記のような事態に陥る危険があります。

ホームページを持つだけで良いのであれば、コストを重視しても問題ありません。しかし集客ツールとしての利用を考えていれば、適宜プロの力を借りるのが賢明です。

成果を出すまでのスピードが上がるため、管理費用が上がっても長期的に見れば多くの利益を確保できる可能性があります。

管理の委託が必須のプランもある

ホームページの構築後、サポートプランへの加入を必須としている制作会社も存在します。

サーバーやドメインを制作会社が用意・管理し、サポートプランの解約と同時にホームページが利用できなくなる契約体系もあります。

そのため自社運用を考えているのであれば、自由にサーバーを選べる制作会社に依頼しましょう。

ホームページの管理費や維持費は無料にはできる？

WixやJimdoなど、一部のホームページ制作ツールを使えば、制作費・管理費・維持費を無料にできるプランがあります。

ただし無料プランでは独自ドメインが使えなかったり、アップロードできる画像枚数が少なかったり、デメリットも多いです。試しにブログサイトを制作したい個人には最適ですが、ビジネスでの利用には適しません。

そのため企業のホームページを作るのであれば、制作ツールを使う場合も有料プランと契約するのがおすすめです。

必要に合わせてホームページ管理を委託しよう

ホームページの管理費は、外注する内容によって異なります。

完全な自社管理であれば数千円程度で済みますが、集客支援を依頼する場合、月額数十万円以上かかることもあります。

費用対効果を高めたければ、簡単な作業は内製化し、スキルが必要な部分はプロに任せるといいでしょう。

ホームページを運用する目的を明確にし、管理体制を最適化してみてください。

優良WEBではホームページの管理費用の相談も受け付けています。

コストを抑えてWebサイトを運用していきたい方はぜひご連絡ください。

費用も一切かかりません。メール・お電話でのお問い合わせをお待ちしています。