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ECサイト構築におすすめのCMS6選!無料・オープンソース・越境向けなど特徴を徹底比較

樋口 可奈

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樋口 可奈

専門知識がなくてもECサイトを構築できることに魅力を感じ、CMSの導入を検討している方は多いのではないでしょうか。CMSを導入すれば、テンプレートやプラグインのカスタマイズのみでECサイトを制作できるため、プログラミングなどの知識がいりません。また商品ページの追加や、画像テキストの編集も直感的な作業のみで行えます。

本記事では導入に悩む方向けに、下記について解説します。

  • ECサイト構築にCMSを導入するメリット・デメリット
  • おすすめのCMS
  • CMS選びのポイント
  • CMSを使ったECサイト運営のポイント

    はじめてECサイトを立ち上げる方にもわかりやすく解説しますので、CMS選びの参考にしてください。

    外注先探しにお悩みの方は、こちらの記事を参考にしてください。

    ECサイト構築に強いホームページ制作会社22選!優良な制作会社を特徴別にご紹介!

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    CMSとは?

    CMSとは「Contents Management System(コンテンツマネジメントシステム)」の略で、Webサイトのコンテンツを構成するデータを一元管理するシステムのことです。CMSを活用すれば、データベースに保管されている画像やテキスト等を組み合わせるだけで、Webサイトを簡単に作れます。有名なCMSにWordPressがあり、コーポレートサイトやメディアサイトに導入している方も多いのではないでしょうか。

    ECサイトは、商品ページの追加や購入率を向上させるためのコンテンツ制作が重要です。そのためCMSはECサイトに向いている制作ツールです。また、ゼロから構築するよりも大幅に手間を削減できるため、早く商品を販売したい方にも適しています。

    CMSについてくわしく知りたい方は、こちらの記事を参考にしてください。

    CMSとは?導入したホームページでできることや種類について初心者にもわかりやすく解説!

    CMSの種類

    CMSは大きくオープンソース型と独自開発型に分類できます。ここからは、それぞれの特徴をくわしく解説します。

    オープンソース型

    ソースコードが一般公開されている、サイト構築のためのソフトウェアを使って構築するタイプのCMSです。無料で利用でき、商用非商用問わず使えます。一定以上のプログラミングスキルがあれば、費用をかけずに自由に構築できるのが大きな特徴です。基本的にサポートがないことや、脆弱性には注意が必要です。

    独自開発型

    Web制作会社などが独自に開発したCMSのことです。費用はかかるものの、オープンソース型よりも手間を抑えてECサイトを構築できます。

    独自開発型はさらに「パッケージ型」と「クラウド型」に分類できます。

    パッケージ型 クラウド型
    CMSの設置場所 自社サーバー ベンダーが管理するサーバー
    カスタマイズ性 高い 低い
    導入コスト 高い 低い
    運用・保守 自社 ベンダー

    パッケージ型は自社のサーバー上で運用します。そのためサーバーの契約や保守が必要です。一方クラウド型は、ベンダーが管理するサーバー上で運用します。サーバー管理の手間はかからないものの、デザインやレイアウトの細かいカスタマイズがしにくいという特徴があります。

    CMSの種類についてくわしく知りたい方は、こちらの記事を参考にしてください。

    【初心者必見】CMSの種類と特徴、14のCMSサービスまでわかりやすく解説!

    ECサイトをCMSで構築するメリット

    ECサイトをCMSで構築するメリット

    ECサイトをCMSで構築するメリットは下記の通りです。

    • 専門知識がなくても構築・運営できる
    • 機能・デザインを簡単にカスタマイズできる
    • 簡単に更新・管理できる

    くわしく解説します。

    専門知識がなくても構築・運営できる

    CMSなしでECサイトを構築する場合、HTMLやCSSなどのプログラミング言語を用いてWebページを作り上げなければなりません。一方でCMSがあれば、テンプレートを選択して要素を移動させたり、画像を選択したりするだけで構築できます。

    また知識がなくても使えるため、複数人で運営できる点も魅力です。担当者全員が最低限の知識をつければ、コンテンツが充実したECサイトを効率的に運営できます。

    機能デザインを簡単にカスタマイズできる

    ECモールに出店する場合、プラットフォームの制限を受けるため、カスタマイズできる範囲が限られます。一方CMSなら、さまざまなテーマやプラグインが用意されているため、デザインや機能を柔軟に変更できます。

    必要に応じて機能を追加したり、差別化につながるデザインにしたりを簡単にできるのが大きな強みです。

    簡単に更新・管理できる

    ECサイトの運用では、商品ページの追加、画像の編集、お知らせの投稿など、さまざまな作業が必要です。CMSが導入されていないECサイトの場合、コードを編集する必要があり、専門知識がある人しか対応できません。

    一方CMSが導入されていると、ボタン1つでページを追加できたり、ドラッグアンドドロップで画像をアップロードできたりするため、更新が容易です。タイムリーな情報のアップデートができるため、満足度向上にもつながります。

    ECサイトをCMSで構築するデメリット

    ECサイトをCMSで構築するデメリット

    ECサイトをCMSで構築するデメリットは下記の通りです。

    • カスタマイズできる範囲が限られる
    • セキュリティの脆弱性がみられる

    くわしく解説します。

    カスタマイズできる範囲が限られる

    カスタマイズの手軽さが強みのCMSですが、自由度に関してはそこまで高くありません。そのため独自性を追及したい方にとっては物足りない可能性があります。

    特殊な機能を実装するなど、大幅なカスタマイズを行う予定がある方は、各CMSのスペックを確認し、理想のECサイトを作れるものを導入しましょう。

    セキュリティの脆弱性がみられる

    CMSはオンライン上で稼働するという特性上、サイバー攻撃などのリスクにさらされるおそれがあります。特にオープンソース型CMSの場合、ソースコードが一般公開されているため、脆弱性を突かれやすいです。強固なセキュリティ対策を行い、ユーザーが安全に利用できる環境を整えましょう。

    ECサイト構築でCMSに必要な機能

    ECサイト構築に用いるCMSに必要な機能は、フロント機能エンド機能に分けられます。

    フロント機能:顧客向けのシステム

    エンド機能:ショップ運営者が使うシステム

    それぞれくわしく解説します。

    フロント機能

    顧客がサイト上で買い物をするために必要な機能は下記4つです。

    マストな機能

    • 商品一覧
    • 商品検索
    • カート
    • 決済

    またより良いサービスを提供するには、下記の機能の搭載をおすすめします。

    あったほうが良い機能

    • ログイン
    • マイページ
    • FAQ

    ECサイト構築に対応しているCMSであれば、これらの機能は簡単に搭載できます。

    バックエンド機能

    ECサイト運営者が取引を円滑に行うために必要な機能は下記の4つです

    マストな機能

    • 商品管理
    • 顧客管理
    • 売上管理
    • セキュリティ対策

    またバックエンド機能は、業務効率を決める部分でもあり、より快適に運営するためには下記の機能の搭載をおすすめします。

    あったほうが良い機能

    • SNS連携
    • 顧客分析

    SNSと連携させることで、複数回行っていた作業を一元化できたり、分析機能の搭載により、別のツールを使わなくても効果的な施策を見つけられたりします。

    ECサイトにおすすめのCMS一覧

    ECサイト構築におすすめのCMSは下記の6つです。

    CMS プラン 費用 特徴
    EC-CUBE ダウンロード版 無料
    • 約3万5千店舗で利用されている
    • 国産CMSで日本語マニュアルが用意されている
    • ユーザーコミュニティでカスタマイズのヒントを得られる
    クラウド版:Liteプラン 初期費用:0円
    月額費用:6,800円~
    クラウド版:Standardプラン 初期費用:70,000円
    月額費用:49,800円~84,800円
    Shopify ベーシック(個人事業主向け) 3,650円~/月
    • ストアを充実させるアプリが豊富
    • 複数店舗の一元管理が可能
    スタンダード(少人数のチーム向け) 10,100円~/月
    プレミアム(大規模ビジネス向け) 44,000円~/月
    WordPress WooCommerce 無料
    • プラグインが豊富
    • 越境ECに適している
    • 世界最大のコミュニティからカスタマイズのヒントを得られる
    Welcart 無料
    makeshop プレミアムプラン 初期費用:11,000円
    月額費用:12,100円
    • 日本の商慣習に対応した機能が充実している
    • デザイン面の自由度が高い
    makeshopエンタープライズ 初期費用:110,000円~
    月額費用:60,500円~
    Adobe Commerce(Magento) Magento Open Source(オープンソース版) 無料
    • 複数のWebサイトを一元管理できる
    • サポート体制が充実している
    Adobe Commerce オンプレミスソフトウェア 要問合せ
    Adobe Commerce クラウド版 要問合せ
    UNITE(ecbeing) 要問合せ
    • メディアコマースを展開できる

    自社に合うCMSがわからないプロに相談したいという方は優良WEBにお問い合わせください。ご要望に合わせて、CMSを使ったECサイト構築をサポートできる制作会社をご紹介します。

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    EC-CUBE

    EC-CUBEは国内産のECサイト専用CMSで、日本の商慣習にあったECサイトを作れます。

    EC構築オープンソースとして国内で高いシェア率を誇っており、クラウド版のCMSも提供されています。

    最低限必要な機能はもちろん、レビューやクーポン、ランキングなどの機能もプラグインで簡単に実装可能です。利用者が多い分、カスタマイズや操作の情報も得やすいため、悩みもすぐに解決しやすいでしょう。

    EC-CUBEのプラン 費用
    ダウンロード版 無料
    クラウド版・Liteプラン 初期費用:0円
    月額費用:6,800円~
    クラウド版:Standardプラン 初期費用:70,000円
    月額費用:49,800円~84,800円

    EC-CUBEについてくわしく知りたい方は、こちらの記事を参考にしてください。

    EC-CUBEの機能やメリット・デメリット!使い方や決済サービスも解説

    Shopify

    Shopifyは世界170以上の国と地域で利用されている、カナダ発のECサイト構築用CMSです。数多くの決済方法に対応しているため、越境ECの構築に向いています。

    機能を拡張させるためのアプリは8,000以上あり、自由なカスタマイズが実現します。ただし日本語に未対応の機能も多いことや、日本向けのサポートが不十分なことが難点といえるでしょう。

    Shopifyのプラン 費用
    ベーシック(個人事業主向け) 3,650円~/月
    スタンダード(少人数のチーム向け) 10,100円~/月
    プレミアム(大規模ビジネス向け) 44,000円~/月

    Shopifyについてくわしく知りたい方は、こちらの記事を参考にしてください。

    【料金表付き】Shopifyとは?サービスを利用するメリット・費用について徹底解説します。

    WordPress

    世界シェアNo.1のCMSであるWordPressでも、ECサイトを構築できます。EC機能を備えたプラグインを導入するのが一般的で、代表的なECプラグインに「WooCommerce」と「Welcart」があります。

    WooCommerceは世界的に利用されているカートシステムで、無料の拡張プラグインが多く、費用を抑えた構築が可能です。Welcartは国産プラグインで、日本の商慣習にあったECサイトを作れます。

    オープンソース型のCMSのため、セキュリティ面には注意が必要です。

    WordPressのEC用プラグイン 費用
    WooCommerce 無料
    Welcart 無料

    makeshop

    makeshopはGMOメイクショップ株式会社が提供するECサイト構築サービスです。初期費用11,000円からと、オープンソース以外のCMSの中では比較的費用を抑えて構築できるCMSとなっています。

    機能やデザインテンプレートが充実しており、自由にカスタマイズできます。海外販売のための機能も用意されているなど、ショップでやりたいことを叶えられるCMSです。

    開店前の電話サポートや集客のアドバイスなど、サポート体制も充実しているため、はじめて運用する方でも安心です。

    makeshopのプラン 費用
    プレミアムプラン 初期費用:11,000円
    月額費用:12,100円
    makeshopエンタープライズ 初期費用:110,000円~
    月額費用:60,500円~

    Adobe Commerce(旧Magento)

    Adobe CommerceはAdobeシステムズ社が提供するECサイト専用CMSです。かつてはMagentoという名称で親しまれていましたが、2018年にAdobeに買収されたことで、名称が変更されました。

    オープンソース版と、独自開発版のCMSを提供しており、複数のECサイトを一元管理できるのが大きな特徴です。販売対象国ごとに機能やマーケティング施策を分けたい場合、通常であれば複数のCMSを個々で管理する必要がありますが、Adobe Commerceならその手間がかかりません。また多くの商品を取り扱っても表示遅延等が起こらない、強固な作りが魅力といえます。

    Adobe Commerceのプラン 費用
    Magento Open Source(オープンソース版) 無料
    Adobe Commerce オンプレミスソフトウェア 要問合せ
    Adobe Commerce クラウド版 要問合せ

    UNITE

    UNITEは株式会社ecbeingが提供する、メディアコマースサイトの構築に特化したCMSです。コンテンツを充実させやすいほか、リッチな商品詳細ページを実現できるのが大きな特徴です。

    また多くの大企業が採用する「ecbeing」と同等の強固なセキュリティを保持していることなど、より充実したECサイトを運営するために必要な条件がそろっています。

    ECサイト構築向けCMS選びのポイント

    ECサイト構築向けCMS選びのポイント

    ECサイト構築向けのCMSを選ぶ際のポイントは下記の4つです。

    • 機能
    • 国内向けor越境向け
    • データ容量
    • サポートの有無

    くわしく解説します。

    機能

    CMSによって搭載できる機能は異なります。今必要な機能や、将来的に拡張させる場合に必要になる機能を明確にした上で選びましょう。

    特に決済機能については、対応できる決済方法に差があるため、あらかじめ対応させる範囲を決めておくことが重要です。

    国内向けor越境向け

    販売対象国によっては、CMSが向かない場合があります。国によって言語や商慣習が違うため、対応できるCMSでなければ、たとえ商品が良くても購入してもらうのは難しいです。

    国内での販売のみを検討しているなら国内向けCMSを、海外市場に展開するのであれば越境EC向けのCMSを選びましょう。

    データ容量

    将来的なショップの拡張を考慮して、データ容量が十分なCMSを選びましょう。データ容量が不十分だと、徐々に商品が増えたり、市場の変化に合わせて機能を追加したりして圧迫される可能性があります。

    データ容量が不足すると、サイトの機能が正常に動作しなくなったり、ページの読み込みに遅れが生じたりするため、余裕のあるCMSを選んでください。

    サポートの有無

    そもそもオープンソース型は基本的にサポートがありません。独自開発型もCMSごとにサポートの範囲が異なるため、自社が求めるサポートをしてもらえるかチェックしておく必要があります。

    サポートが充実しているサービスなら、わからないことがあったときに聞きやすいため、安心して運用できるでしょう。

    CMSを使ったECサイト運営のポイント

    CMSを使ってECサイトを運営する場合、下記2つのポイントを押さえましょう。

    • 体制を整える
    • カスタマイズはテンプレートの範囲内にとどめる

    くわしく解説します。

    体制を整える

    運営を担当するスタッフ全員がCMSを使いこなせる状態にしておくことが重要です。まずは操作方法や機能を理解できるよう、研修を行ったり、マニュアルを用意したりしてチーム全体が最低限のレベルに達するように準備を行います。

    また同時に複数人が作業を行える分、ルールを決めることも大切です。操作方法の共有とルール決めを行い、円滑に更新できる体制を整えましょう。

    カスタマイズはテンプレートの範囲内にとどめる

    CMSはテンプレートに基づいてサイトを構築できるため、効率的な運営を可能にしています。一方でテンプレートにないデザインを作成する場合、プログラミングやデザインの知識や技術が必要になり、時間と費用がかかります。

    またテンプレートにないページは更新作業にも手間がかかるため、運用の負担になりやすいです。効率的に運用するには、むやみに例外的なページを増やさないことが重要です。

    自社に合ったCMSを導入し、快適にECサイトを運営しましょう

    ECサイト向けのCMSにはプラグインやテンプレートが用意されているため、必要な機能を備えたECサイトを簡単に作れます。国内産のEC-CUBEや世界的に人気なShopify、CMSとして高いシェアを誇るWordPressなど、ECサイトに適したCMSは数多く存在します。機能や適した販売国、データ容量などに注目し、自社に合ったCMSを選びましょう。

    「初めてのECサイト構築で不安」「どのCMSが良いかプロに相談したい」という方は優良WEBにお問い合わせください。目的や作りたいECサイトのイメージをお聞きし、適切なECサイト制作会社をご紹介します。

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    この記事を書いたライター

    樋口 可奈

    樋口 可奈

    運営元のJetB株式会社メンバーで優良WEB立ち上げから参加。得意ジャンルはSEO、マーケティングやEC分野。これまでに数百記事を執筆した経験を活かし、読者にわかりやすい記事を提供します。趣味はアイドルのライブや漫画鑑賞。

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    この記事を監修した人

    藤澤 尚也

    藤澤 尚也

    優良WEB編集長・JetB株式会社メディア事業部SV。前職の大手IT企業の同僚から誘いを受け、2018年に営業として入社。その後Webディレクターに転身し、3年以上経験を積む。多様な経験からくる幅広いWebリテラシーと持ち前の文章力を買われて優良WEBの編集長に抜擢。ベースとラーメン二郎をこよなく愛する。

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