「『ライティングページ作っといて』と上司に言われたけど、ランディングページって何?ホームページ?」
「LPって自社で制作できる?」
「コンバージョン効果の高いランディングページってどうやって作るの?」
などの疑問を抱えているWeb担当者の方!ランディングページとは、売上獲得目的で作られた1P完結のWebページのこと。自作できるツールも存在するので、制作会社に頼まなくても自社で簡単に制作することが可能です。本記事では、
- ランディングページの概要
- ランディングページの作り方
- デザイン事例サイト
- 作成ツール3選
について、写真を使ってわかりやすく解説していきます。自作する際のテンプレートになるような“実践的なコンテンツ”も用意しているので、参考にしていただければ幸いです。
目次
ランディングページとは?
ランディングページとは、商品購入・資料請求などのコンバージョン獲得目的で制作されたWebページのことです。広告のリンク先ページのことを指し、縦長の1枚のページに情報が書かれています。
自然検索結果の場合、ユーザーにとって価値のある情報かどうかが重視されますよね。しかし、広告の飛び先ページではその商品・サービスを“いかに買いたくさせるか”が最も重要です。
ランディングページは「24時間365日働いてくれるWeb上の営業マン」と言われているほど、うまく作れば興味付けから購買の意思決定までを自動化してくれるでしょう。
ちなみに、以下のような広義のランディングページという解釈も存在しますが、この記事では狭義のランディングページの解説をしていきます。
補足:広義のランディングページ
広義の意味のランディングページでは、「ランディング=着地」という意味から、ユーザーがホームページ内で一番最初にアクセスしたページをランディングページと呼びます。つまりこの場合、広告以外のリンク先もランディングページと表しているのです。
例えば、検索エンジンから「ランディングページ」と検索してこの記事にたどり着いた場合は、この記事が優良WEBのランディングページとなります。
流入経路は主にリスティング広告
ランディングページを訪れるユーザーは、リスティング広告経由であることが多いです。
- きちんとコーディングしていない場合がある
- 検索エンジンが売り込みぺージを嫌う傾向がある
といった2つの理由から、一般的にランディングページはSEOに弱く、自然検索結果からの流入は難しいといわれています。
検索エンジンは画像の中身を認識できないので、通常ページ作成者側が「altタグ」という代替テキストを使い、「〇〇についての画像」と検索エンジンに認識させますよね。
しかし低予算で作成すると、コーディングがされず、Photoshopなどで作った「1枚の画像を貼りつけただけのランディングページ」が納品されるケースも。検索エンジン側はそのまま「画像が1枚あるだけのページ」と認識してしまい、質の低いページであると判断してしまいます。
そのため、検索結果1ページ目の、自然検索結果に表示されることはほとんどありません。
きちんとコーディングされているランディングページでも、検索結果の上位になることは難しいです。Googleなどの検索エンジン側が売り込みページを嫌い、ユーザーにとって有益なコラム系のブログ記事を評価する傾向があるためです。
以上の理由から、検索結果の上位にランディングページが出ることは滅多になく、結果として、リスティング広告からのアクセスが多くなります。
自然検索結果からの流入は原則的に「記事→CTAボタン」
自然検索結果からの流入を獲得するためには、1度ブログ・コラム記事にアクセスしてもらい、CTAボタンからランディングページに誘導することが基本となります。
こちらは、コンテンツマーケティングにおいて広く採られている手法です。
例えば、優良WEB運営会社のホームページの『SEO対策の見積依頼前に、WEB担当者必見の予備知識とは!?』というコラム記事では、一番下にCTAエリアを設置。ブログ記事でユーザーの関心を高めることで、ランディングページに誘導しています。
SNSからの流入について
SNSも選択肢の1つですが、検索エンジン同様、いきなりランディングページをツイートしても見てもらえない場合が多いです。
そのため、まずは有益な情報発信をしてから、自社の商品やサービスを紹介するというプロセスを踏むことで、ランディングページにアクセスしてくれる可能性が高まります。
ランディングページの3つの特徴
「縦長の1ページで、他リンクが少なく、ページ内容が限定的」という3つの特徴を1つずつ解説していきます。
特徴①:縦に長い
売り込みページ=ランディングページであり、商品に対する情報量が多くなるために長くなることが特徴です。
通常のページのようにページを何個かに分けてしまうと、ユーザーが「ページ移動がめんどくさい」と思い、購入をやめてしまう可能性が上がります。
ページ移動を避けるために1つのページに収める必要があり、その結果として縦長のレイアウトになるのです。
特徴②:リンクが少ない
2つ目の特徴として、ランディングページは、リンクが少ないことが挙げられます。リンクを貼ることによって現在のランディングページから離脱するのを阻止するためです。何か伝えたい情報がある場合は、ポップアップを表示させることでリンクを貼ることを避けられます。
他のページのURLが少なく、コンバージョン(購入・問い合わせ)ボタンが散りばめられているのが良いランディングページといえるでしょう。
特徴③:ぺージ内容が限定的
関係のない情報を載せることで、ユーザーの購買意欲が下がることがあります。商品だけに集中してもらい、考える隙を与えないことが重要です。
必要な情報だけを深堀していくことで、ユーザーの興味と理解を深めることにも繋がります。
コンバージョン効果の高いランディングページの作り方
コンバージョン率の高いランディングページを構成する要素には、ファーストビュー・ボディ・クロージングの3つのパートがあります。
もっと詳しく知りたいという方は以下の記事も参考にしてみてください。
構成パート①:ファーストビュー
キャッチコピー
ランディングページを構成する上で、最も重要なのは関心を引くキャッチコピーを設定することです。まず、読もうと思ってもらえなければ宣伝の機会を失ってしまいます。商品について、端的にわかりやすく伝えるコピーでなければいけません。
それと同時に、ユーザーがランディングページにアクセスするきっかけとなった広告やキーワードに適したコピーにする必要があります。アクセス後に、キャッチコピーでギャップがあると、ページから離脱する可能性があります。
また、キャッチコピーと親和性のあるメイン画像を設置することで、ユーザーがさらにイメージを膨らませることができるでしょう。
ベネフィット訴求
もう1つキャッチコピーを考える上で重要なことは、「商品を使用することによってどうなるか」を明記することです。
例えば上の画像のように大きく「売上最大20.6倍UP」と書かれていれば、一目で売上に貢献するサービスを提供していることが伝わりますよね。お客様は、ただHPが欲しいだけではなく「売上に直結するHP」が欲しいのです。
このように、キャッチコピーでベネフィット訴求をして興味を惹くことで、この後の文章を読んでもらえる可能性が上がります。
構成パート②:ボディ
商品の説明
まずは商品の説明をします。ただ紹介するだけではなく、なぜこの商品を使うと効果が出るのかを含めて説明することがポイントです。その際、具体的な数字のデータを使用すると信憑性が高まります。
競合他社の商品と比べてどこが差別化されているのかを紹介しましょう。
権威付け
「この商品はあの有名芸能人も使用しています!」「〇〇病院の医師も推奨しています」「海外の論文で発表された成分使用!」など影響力のある人物やデータを使って、商品の信憑性や価値を高められます。
もちろん、権威付けできる要素が外部に見当たらないケースも多いでしょう。そのような場合でも、自社のなかでも権威付けできる要素がないかを一度探ってみてはいかがでしょうか。
安心感
今まで買ったことない商品を買うのは誰でも不安です。
口コミサイトが重要視されているように、先行して購入した人の声を聞けば「他にも買った人がいて、効果を実感している!」というユーザーの安心感に繋がります。
この時、上の画像のように写真や実名を入れることでより信憑性を高まるでしょう。また、よくある質問コーナーを併設することでもユーザーの疑問点を解消し、安心感を与えることができます。
構成パート③:クロージング
希少性・限定感
ランディングページの最後を担当するパートでは、「今すぐに頼まないと」という気持ちにさせる必要があります。また今度でも大丈夫と思われてしまうと、コンバージョン率の低下に繋がるかもしれません。
例えば「先着100名様におまけをプレゼント」や「このチャンスを逃すと今後の入荷は未定です」などの限定感のあるコピーを使い、今すぐに頼めば得だと思わせることが大切です。
現実で買い物をしているときも「これラスト1点なんですよ~」と店員さんに言われるとつい買ってしまいませんか。限定物や希少性の高いものを演出し、それに価値を感じるユーザーの心理を利用することがランディングページでは必要です。
アクションのハードルを下げる
ユーザーに「面倒くさい・リスクがある」などマイナスな考えを持たせないことが重要です。
出典:湘南美容クリニック
例えば、上の画像のランディングページには「30秒で予約完了!今すぐ予約」というコンバージョンボタンがあります。
このページはまず全額保証制度を謳っているのでリスク面でのハードルは低いのですが、さらに30秒で予約できるということで難易度面でのハードルを下げていますね。
ランディングページのデザイン一覧サイト
ランディングページの構成をお伝えしていきましたが、実際のランディングページを見て参考にすることもおすすめ。ここでは、ランディングページだけを集めた一覧サイトを2つ紹介していきます。
ランディングページ集めました。
様々な業種のランディングページが掲載されているWebページです。
画面左側に業種別のリストがあるので自社と同じ業種のランディングページを参考にすることができます。ランディングページが公開された年月のリストもあるので、過去と最近のランディングページの変化も調査することが可能です。
LP advance
出典:LP advance
このサイトは、業種カテゴリーはもちろん、色や雰囲気、メインビジュアルから検索ができます。
より限定的な検索ができるので、大体のイメージがある上で他社のランディングページを参考にしたい場合におすすめです。
初心者必見!ランディングページ作成ツール
「HTMLやコードの知識はないけれど、自分でランディングページを作りたい!」という方がいらっしゃると思います。
そのような方にピッタリな、コーディングができなくても簡単にランディングページを作れるツールの中からおすすめの3つを紹介しますので、参考にしていただければ幸いです。
ツール①:ペライチ
出典:ペライチ
デザインはテンプレートから選択でき、内容の文章と写真を添付して公開ボタンを押すだけでランディングページを作成できます。料金に関しては、1ページを作成するだけなら無料。
「ビジネスプラン」というペライチ内のすべてのサービスを利用できるプランもあります。ビジネスプランは有料ですが、サービスには、ネット決済や予約管理も含まれるのでランディングページを作るのにおすすめです。30日間は無料なので、試しに利用してみてはいかがでしょうか。
ツール②:STUDIO
出典:STUDIO
このツールサイトは、先ほどのペライチとは違い、テンプレートがなく、自由にデザインすることが可能。ユーザーがデザインしたものを、STUDIO側で自動的にコーディングしてくれます。
また、リアルタイムで共同編集ができるので、テレワークなどの理由で同じ場所にいなかったとしても、同時に編集できるとのこと。コーディングなしで複数の人とオリジナルページを作ることができる、まさに次世代型のランディングページ制作ツールです。
ツール③:Jimdo(ジンドゥー)
出典:Jimdo(ジンドゥー)
Jimdoは、HP制作に関して国内最大級の利用実績を持つ、ランディングページ制作ツールです。KDDIコミュニケーションズという大手企業が運営・サポートしていることで安心感があります。
雰囲気やカラーを選ぶだけで自動でデザインしてくれるので簡単です。文字のフォントを変更できたり、バリエーションが多いため、オリジナルティのあるランディングページが制作できます。
スマートフォンのアプリバージョンもリリースしているので、PCがない出先でも簡単に編集できる魅力的なツールです。
大きな利益を獲得するには、制作会社にてランディングページを作りましょう!
今回はランディングページの、特徴・作り方・参考サイト・簡単作成ツールを紹介していきました。
ランディングページを構成をする際には、キャッチコピー・ボディコピー・クロージングコピーを意識し、ユーザーの興味を惹きだして希少性と価値を演出することによってコンバージョン率を上げることができます。
また、ツールを使えばコーディングの知識がなくても簡単に作ることができますが、より本格的な反響を獲得するためには、プロのランディングページ作成業者に依頼するのが良いです。
自作する場合でも、プロに作成を依頼する場合でも「自社商品の魅力をどう訴求するか?」ということをしっかり考えた上で、売上拡大に繋がる効果的なランディングページを作りましょう!