
「無料でランディングページを作る方法ってある?」
「有料でランディングページを作るのと、どう違うの?」
ランディングページをできるだけ安く制作したいと考えている、Web担当者・会社経営者の方!“ランディングページ制作ツール”を使えば、専門知識の有無にかかわらず、0円~ランディングページが自作できます。もとから無料で利用できるツール以外にも「有料ツールだけど、2週間はお試しで無料」といったものも。本記事では、
- 制作ツールの選び方
- 制作ツール9選(無料・有料)
- ランディングページ制作ツールを利用するメリット・デメリット
- 無料と有料の違い
などを解説していきます。制作ツールの基礎知識の習得に繋がれば幸いです。
目次
制作ツールを使えば、無料でランディングページが制作できる
- HTML、HTMLテンプレートを使う
- WordPressを使う
- ランディングページ制作ツールを使う
ランディングページを0円で制作するには、上記3種類の方法がありますが、本記事では3つ目の方法にて制作する方法を紹介します。
ランディングページ制作ツールとは、実質「ホームページ制作ツール」のことです。ホームページを作れるツールであれば、ランディングページも制作できます。
ホームページ制作ツールとは?
「クラウド型CMS」を指すことが多いです。HTMLやCSSの知識がなくても簡単にWebページが作れます。
選択肢の1つ目と2つ目の「HTMLやWordPressのテンプレートを用いて、無料で自作したい!」という場合には、以下の記事を参考にしてみてください。
【テンプレート集】HTML・WordPressを使ってランディングページを作る際に役立つ!11個の日本語テンプレを紹介します
ランディングページ制作ツールの選び方
具体的に、どのようなポイントに注目して選ぶといいのかを紹介していきます。
①:制作ツールを使う目的を明確にしてから選択
まずは、なぜ制作ツールを使ってランディングページを作るのかを明確にしましょう。
- とりあえず無料でランディングページを作りたい
- 制作ツールを使ってランディングページを自作したい
といったように、無料・自作、どちらにこだわりがあるのかを明確にすることが必要です。それにより、有料制作ツールの無料体験をするのか、無料プランが存在する制作ツールを使うのかが決まります。
「効果のあるランディングページを自作したい」場合は、集客を強みとした価格が高い有料制作ツールにを選ぶなど、目的をハッキリさせることによって、ツールの価格帯も絞ることができますよ。
②:ツールが自力で使えるか否かを判断した上で選択
一口にランディングページ制作ツールと言っても、ものによっては海外で作られた英語表記のものもあります。
英語が苦手な方は利用することが難しいですが「英語は苦手だけど、海外の制作ツールのデザインがうちの商品に最適だから使いたい!」という方もいらっしゃるのではないでしょうか。そのような場合は、説明文を読まなくても操作できる、直感的に操作できるものを選ぶと良いでしょう。
有料制作ツールになると、デフォルト機能が豊富すぎて、どれをどう使ったらよいかわからないという場合もあります。後で困らないためにも、デフォルト機能が必要なものだけに絞られていたり、自力で使いこなせそうな機能か判断することが大切です。
制作ツールによっては使い方などのサポートをしていない場合や、サポート料金が別途発生する場合もありますので、前もって確認しておきましょう。
③:提供元の会社が存続しそうか判断した上で選択
提供元の会社が永遠に存在してくれることに越したことはありませんが、それは難しいのが現実です。制作ツールの提供会社が倒産してしまった場合、せっかく作ったランディングページが消えてしまうことがあります。
他の制作ツールに移行できる優良会社だったとしても、新しいツールの使い方を再度覚え直すのは大変な作業です。今までの仕様と変わったことで、自社に適したランディングページが作れなくなってしまう可能性もあります。
そうならないためにも「数多くのユーザーに使われているかどうか」「大手企業に利用されているかどうか」などの情報から、この先も続きそうな会社か判断することが大切です。
【無料プランがある】ランディングページ制作ツール5選
ここからは、無料プランがあるランディングページ制作ツールを5つ紹介します。
無料プランツール①:ペライチ
特徴
- オンライン決済の手数料が業界最低水準の3.5%
よくペライチと比較されるWIXは手数料3.6%なので、ペライチの方が手数料を抑えることができます。 - 有料プランを30日間無料でお試し可能
ペライチはもともと無料プランが用意されていますが、30日間は有料プランのサービスを試すことができます。
30日経過後は、有料契約に申し込まなければ、自動的に無料プラン契約に切り替わるので安心です。 - どのプランにも帯域幅の制限がない
無料プランと有料プランがある場合「無料プランは〇GBまで」というような制限を設けていることがほとんどです。
しかし、ペライチはどのプランも帯域幅が無制限なので、効果が表れ閲覧者数が増えても、すべての人に表示させることができます。
※帯域幅とは、閲覧者のアクセス時にサイトが対応できるデータ転送量の幅のことです。これが大きいほど閲覧者が快適に閲覧できます。 - ドメインパワーが強い
ペライチは、制作ツールの中でも特に利用者が多く、ドメインパワーが強いという特徴があります。
そのため、独自ドメインを取得せずにあえてペライチのドメインを使うことで、表示順位を上げている場合もありますよ。
無料プランでできること
- 常時SSL化
- スマホ最適化
- 1ページまで制作可能
有料プランでできること
- ライトプラン
・無料プランの内容
・独自ドメイン
・SNS連携
・フォーム設置
・公開ページ数:3 - レギュラープラン
・ライトプランの内容
・広告非表示
・コード埋め込み
・アクセス解析
・公開ページ数:5 - ビジネスプラン
・レギュラープランの内容
・パスワード保護
・ファイルダウンロード
・オンライン決済
・予約管理
・メルマガ配信
・公開ページ数:10
月額料金表
スタートプラン | ライトプラン | レギュラープラン | ビジネスプラン |
0円 | 1,078円(税込) | 2,178円(税込) | 3,278円(税込) |
無料プランツール②:Wix
特徴
- 自動作成機能が備わっている
Wixには、Wix ADIという自動で希望のページを制作してくれる機能がついています。
最適なデザインを選べる自信がないという場合でも、いくつかの質問に答えるだけで自動で選んでくれるので、安心ですね。 - 200種類以上の拡張機能
無料制作ツールにはあまりない、拡張機能をインストールしてカスタマイズできるサービスがついています。ランディングページ制作で重要な「申し込みフォーム」も拡張機能を使えば商品のタイプに合わせて変更可能です。
ただし、HTMLなどのコードに関する知識を要します。 - 素材が豊富
テンプレートは600種類以上、写真素材は1万点以上の用意があるので、オリジナリティを出しやすいという特徴があります。
無料プランでできること
- SEOツールの利用
- モバイル対応
- アニメーション、動画背景、スクロールエフェクト
有料プランでできること
- ドメイン接続プラン
・無料プランの内容
・独自ドメイン
・常時SSL化
・帯域幅:1GBまで - ベーシックプラン
ドメイン接続プランの内容
・独自ドメイン料金初年度無料
・広告の非表示
・30分の動画アップロード
・帯域幅:2GBまで - アドバンスプラン
・ベーシックプランの内容
・Site Boosterアプリ1年間無料
・Visitor Analyticsアプリ1年間無料
・1時間の動画アップロード
・帯域幅:無制限 - VIPプラン
・アドバンスプランの内容
・ロゴ制作
・SNS用のロゴファイル
・5時間の動画アップロード
・帯域幅:無制限
月額料金表
フリー | ドメイン接続 | ベーシック | アドバンス | VIP |
0円 | 500円 | 900円 | 1,500円 | 2,659円 |
無料プランツール③:ジンドゥー
特徴
- コーディングの知識の有無によって制作方法を選べる
ジンドゥーも通常のランディングページ制作ツールと同じように、ノーコードでプロが制作したようなランディングページを作ることはもちろん可能です。それとは別に、コーディングの知識を持った方用のコースも用意されており、デザインのカスタマイズやSEO対策を講じることができます。 - サポートが大企業のグループ会社
海外の制作ツールを利用した場合、日本語のサポートがない場合も。しかし、ジンドゥーはKDDIグループの会社がサポートをしてくれるので、初めて使う場合でも安心して利用できます。 - AIが自動生成してくれる
Wix同様、AIによるランディングページの自動生成機能がついているため、配色選びが苦手な方もスムーズに制作できます。
無料プランでできること
- すべての基本機能
- ○○○.jimdosite.com サブドメイン
- 問合せフォーム
- 画像ライブラリ
- モバイル最適化
- ページ数は5ページまで
- 帯域幅は2GBまで
有料プランでできること
- STARTプラン
・無料プランの内容
・初回契約時のドメインは無料(更新時に年額 1,620 円)
・広告費表示
・10ページまで、帯域幅:10GB - GROWプラン
・STARTプランの内容
・SEO
・アクセス解析
・最優先サポート
・50ページまで、帯域幅:20GB
ここで紹介したのは、「ジンドゥーAIビルダー」コースの料金プランです。
HTMLなどのコードを使ってカスタマイズする「ジンドゥークリエイター」コースは別の料金設定が存在します。
月額料金表
PLAY | START | GROW |
0円 | 990円(月額換算) | 1,590円(月額換算) |
※ジンドゥーは年額請求なので、STARTプランは11,880円、GROWプランは19,080円が一括でかかります。
無料プランツール④:STUDIO
特徴
- ノーコードで1からデザインができる
STUDIOは、コーディングをせずとも、1からオリジナルデザインのランディングページを制作することが可能。
制作者がデザインした瞬間にSTUDIOがコードに変換してくれる技術が備わっています。
ただし、その分デザインに関する知見が必要です。 - 900種類のフォントがある
900種類以上のフォントが用意されているので、自社商品に最適なフォントが見つかる可能性が高いです。 - シンボル機能がある
同じデザインを数か所に使用していた場合(例えばロゴなど)、デザインを変更する時にすべてを直さなくてはいけない手間があります。
「シンボル機能」を使えば、同じデザインが使われている箇所を同期することができるので、1度に変更可能です。
無料プランでできること
- デザインツールのすべての機能
- アニメーション
- 公開できる記事数は5つ
有料プランでできること
- BASICプラン
・無料プランの内容
・広告の非表示、独自ドメインの取得、外部Apps連携
・5記事まで - PROプラン
・BASICプランの内容
・優先サポート
・1,000記事まで
月額料金表
FREE | BASIC | PRO |
0円 | 1,280円(年額払いの場合:980円/月) | 3,280円(年額払いの場合:2,480円/月) |
無料プランツール⑤:まめわざ
特徴
- 管理機能の使用方法について、動画解説がされている
まめわざは、動画を見れば、管理画面の仕様方法がわかります。
動画なので、繰り返し閲覧することも、一時停止して作業しながら解説を聞くこともできますね。 - ランディングページに必要な機能が揃っている
レビューや価格表、アクセス地図など、ランディングページに必要となる機能が含まれています。 - 問合せフォームのカスタマイズが可能
問合せフォームの項目は、制限なく何個でも追加することができます。
必要項目が記入されていない場合、エラー表示を出す設定も可能です。
無料プランでできること
- 常時SSL化
- 管理者のアカウント数:2
- サーバー容量:500MB
- 帯域幅の制限は特になし
- ページ数は無制限
有料プランでできること
- スタート
・無料プランの内容
・広告の非表示 - シンプル
・スタートプランの内容
・独自ドメインの取得 - アンシン
・シンプルプランの内容
・データ復旧サービス、災害時更新代行サービス - ビジネス
・アンシンプランの内容
・SEOサポート
・独自ドメインメールの取得(3アドレス)
・管理者:10人
・サーバー容量:2GBまで - ビジネスプラス
・ビジネスプラスの内容
・管理者:20人
・独自ドメインメールの取得(10アドレス)
・サーバー容量:5GBまで
月額料金表
無料 | スタート | シンプル | アンシン | ビジネス | ビジネスプラス |
0円 | 649円 | 1,078円 | 1,408円 | 2,178円 | 4,378円 |
※1年契約の場合
無料プランツール⑥:Strikingly
特徴
- デザインが魅力的
Strikinglyは海外の制作ツールなので、日本のランディングページ制作ツールとは違い、余白をふんだんに使ったデザインで、高級感を演出。
女性向け商品や、高級感を売りにした商品のランディングページ制作に向いています。 - テンプレートの数が豊富
無料ランディングページ制作ツールの多くが、コーポレートサイトなどのWebサイトの制作サービスも兼ね備えているため、ランディングページに特化したテンプレートが少ないことも。
しかしStrikinglyは、ほとんどのテンプレートが1枚完結型のものなので、多くの選択肢から好きなものを選べます。 - スマホアプリからも編集可能
AndroidからもiPhoneやiPadからも編集可能です。
パソコン操作に慣れていない方でも安心してランディングページ制作ができます。
無料プランでできること
- ストア機能
- ブログ機能
- アナリティクスでの解析
- 常時SSL化
- お問い合わせフォーム設置
- 無料版サイトの個数は無制限
- 帯域幅5GB、ストレージ:500MB
有料プランでできること
- LIMITED
・無料プランの内容
・独自ドメイン取得
・LIMITED版サイトを2つまで
・5品までストア出店可能(手数料なし)
・帯域幅50GB
・ストレージ:1GB - PRO
・LIMITEDO版サイトを3つまで
・300品までストア出店可能
・カスタムフォーム
・ページに直接HTML、CSS、JavaScriptコードを埋め込む
・Strikinglyロゴの非表示など
・帯域幅は無制限
・ストレージ:3GB - VIP(年間プランのみ)
・PROプランの内容
・PRO版サイトは5つまで
・500品までストア出店可能
・ニュースレター送信など
・帯域幅は無制限
・ストレージ:10GB
月額料金表
無料 | LIMITED | PRO | VIP |
0円 | $12(年額払い:$8/月) | $20(年額払い:$16/月) | $59(年額払い:$49/月) |
※価格はドル換算ですが、クレジットカードで払えば通貨を持っていなくても大丈夫です。
【無料お試し期間がある】有料ランディングページ制作ツール3選
ここからは、有料プランのみの用意ですが無料お試し期間があるランディングページ制作ツールを紹介します。
有料ツール①:フォームメーラー
特徴
- 受付定員、受付期間が設定できる
フォームメーラーは、申し込みの定員人数や期間を設定することが可能。
期間限定や数量限定の商品・サービスをランディングページで宣伝する場合には、この機能があることによってお断りやキャンセル等のお知らせをせずに済みます。 - フォームの種類が豊富
もともとフォーム制作ツールとしてリリースされたため、フォームのカスタマイズが充実しています。
そのため、自社商品に最適なフォームを簡単に制作することが可能です。 - 信頼性がある
双葉社やBOOKOFFなどの有名企業、大学なども利用しているので、信頼できるツールです。
総務省後援のASPICアワードにてASPIC会長賞を受賞するなど、専門機関からも認められています。
お試し期間
無料お試し期間の日数は14日間です。
月額料金表
Pro(個人プラン) | Business(法人向けプラン) |
1,375円 | 6,875円/3ヵ月 |
※フォームメーラーにも無料プランはあるのですが、ランディングページ制作が対象外だったため、有料プランのみと判断させていただきます。
有料ツール②:CVX
特徴
- 200種類以上のランディングページ専用テンプレートがある
CVXは、ランディングページ制作専用に作られたツールです。
そのため、すべてのデザインから最適なものを選ぶことができます。 - クラウド型LPOツールでもある
効果的なランディングページを作るには、LPO対策が重要です(分析やA/Bテスト含む)。
CVXはもともとLPOツールなので、知識が無い場合でも、簡単にコンバージョンに繋がりやすいランディングページを作ることができます。 - フォームのタイプが選べる
フォーム一体型・フォーム遷移型・既存フォーム遷移型の3タイプから選択可能。
自社商品のターゲットが入力してくれそうなフォームタイプを吟味したり、A/Bテストで比較することもできます。
お試し期間
無料お試し期間の日数は14日間です。
月額料金表
ECONOMY | BUSINESS | FIRST |
28,000円 (年額払いの場合:30万円) |
45,000円 (年額払いの場合:48万円) |
75,000円 (年額払いの場合:80万円) |
有料ツール③:売れるネット広告つくーる
特徴
- 効果の出るランディングページを作るためのノウハウが詰まっている
数百億円分の最強の売れるノウハウが詰まったサービスであると謳う「売れるネット広告つくーる」。
実際に、1,000回以上のA/Bテストを繰り返して得たノウハウが提供されています。 - 様々なサービスと連帯している
クロネコヤマトやGMO、NP後払いとも連携していて、支払い方法が豊富なため、ユーザビリティの向上が見込めます。 - 提供元の会社が多くの有名企業に支持を受けている
提供元会社の社長が信頼されており、やずや・北の達人コーポレーションなどの有名企業の代表も、絶賛しています。
多くの企業からの確かな信頼と実績があるため、コンバージョン獲得がとても期待できるランディングページの制作が可能です。
お試し期間
無料お試し期間の日数は30日間です。
料金表
アドバンスモード初期費用 | 月額基本使用料 |
100,000円(税別) | 149,800円(税別) |
ランディングページ制作ツールを使用するメリット
ここからは、ランディングページ制作ツールを利用してランディングページを作るメリットを紹介します。
メリット①:気軽に制作可能
無料制作ツールを使えば、コストをかけずにランディングページを制作できるのは言うまでもないことです。有料制作ツールでも、月1,000~1,500円程度で始められるので、制作会社に頼むより安価に制作できます。
ランディングページを制作してみたいけれど、いきなり高額なお金を出して制作会社に頼むのは気が進まない、という場合におすすめです。
さらに、データはクラウドで管理しているため、サーバーを契約する必要がありません。ツールを契約するだけですぐにランディングページ制作を始められます。
オープンソース型CMSやオンプレミス型CMSでランディングページを制作した場合、サーバーやドメインをレンタルする作業が必要なので手間がかかることを考えると、とても魅力的ですね。
オープンソース型・オンプレミス型・クラウド型といったCMSの種類について詳しく知りたい、という方は以下の記事を参考にしてください。
メリット②:A/Bテストが容易
ランディングページは制作後の改善作業が重要になってきますが、制作ツールを使うと改善作業の一環であるA/Bテストを行いやすくなります。
前提としてA/Bテストを行うためには多くの実験用ページが必要ですが、ランディングページ制作ツールを使って制作した場合は、料金を気にせずに複数の実験ページの制作が可能。
対して制作会社に依頼した場合、ページが増えるほど価格が上がってしまうため簡単に増やすことができず、実験結果を集めにくくなるでしょう。限られた予算でランディングページを制作するならば、制作ツールを使った方が検証データを集めやすくなります。
メリット③:知識がなくても自社で更新可能
「ノーコードで自社で制作出来るツール」なので、当然ながら更新も自社で行うことができます。キャンペーンの変更点などがあった場合や、運用段階でLPO面の改善点を見つけた場合には、すぐに反映可能です。
制作会社に依頼した場合、更新作業に1ヵ月程度の期間が必要な制作会社もあるので、情報発信のタイムラグができてしまうことも。適切な時期に情報を発信しなければ、ユーザーの満足度が下がったり離脱率の増加にも繋がる可能性があります。
HTMLの知識がなくても、自社で更新作業ができるというのは、ランディングページを運用する場合に大きなメリットと言えるでしょう。
※「CMS機能を取り入れたランディングページ」を制作会社に頼んだ場合は除きます。
ランディングページ制作ツールを使用するデメリット
ここからは、ランディングページ制作ツールを使ってランディングページを制作する場合のデメリットを紹介します。
デメリット①:他社との差別化が困難
ランディングページ制作ツールのデザインは、テンプレートの中から選ぶことになります。
制作ツールの中には、専門知識を用いてデザインをカスタマイズしたり拡張機能を入れることができるものもありますが、HTMLやCSSの知識が無いとテンプレートをそのまま利用することしかできません。
そのため、他社のランディングページとの差別化が図りにくいというデメリットがあります。
※デザインにそこまでこだわりがない場合はデメリットではありませんが、自社商品の良さが最大限伝わり、コンバージョンに結び付くこだわったランディングページを制作したいという場合には不向きです。
デメリット②:コンバージョン獲得が未知数
ランディングページは本来、コンバージョン獲得が目的のWebページですので、マーケティングの知見が必要になります。
しかし、知識のない人が制作ツールで自作した場合、ターゲットに刺さる訴求・購入導線を適切に設置することができずにテンプレートに情報を当てはめるだけというパターンも。結果として、目的を達成できずに終わってしまうことも少なくありません。
「縦長の広告ページ」を制作することは可能ですが、「効果のあるランディングページ」を制作することは、ツールのみだと難易度が高いのです。
無料と有料の違い
ランディングページ制作ツールには、先述の通り、無料版と有料版が存在します。両者の特徴を理解することで、それぞれの違いを把握しましょう。
無料ランディングページ制作ツールの特徴
①:ノーリスク
コストをかけずに制作できるので、始めやすいです。また、多くの無料ツールが有料プランも用意しています。
無料ツールに限界を感じたり、さらにこだわりたくなった場合、有料プランに変更することもあるでしょう。その場合も、無料プランですでに制作したランディングページは消えることなく、そのまま編集することができます。
「ノーリスクでまずはお試ししたい」という場合にはピッタリなツールです。
②:コンバージョン獲得が困難
無料ランディングページ制作ツールは独自ドメインの取得ができない場合がほとんどで、URLに制作ツールの名前が入ってしまいます。
検索結果ページには各ページのタイトルと一緒にURLも掲載されますが、そこでも、制作ツールの名前がメインに表示されるのです。それを見たユーザーに「関係ない情報だ」と思われてしまい、アクセスしてもらえない可能性が高まります。
無料制作ツールの名前が入った広告が表示されることも多く、ランディングページで紹介した商品の情報が薄れてしまう危険性もあるでしょう。
③:独自性の弱さ
有料の制作ツールに比べてテンプレートデザインの種類が少なかったり、カスタマイズできないことが多いという特徴があります。
機能にも制限があるので、簡易的なランディングページという印象を抱かれてしまうかもしれません。
有料ランディングページ制作ツールの特徴
①:多少のコストが必要
制作ツールによって価格に多少の違いはありますが、毎月1,000円前後の料金がかかります。毎月1,000円だとすると、1年間で12,000円、5年間で6万円とランニングコストが必要です。
中には年間30万円以上かかるツールも。月の金額のみで考えず、トータルでかかる金額を想定してから契約することをおすすめします。
②:独自ドメインの取得や広告非表示が可能
有料制作ツールの場合、独自ドメインの取得が可能だったり、広告が表示されないことがほとんど。「無料ランディングページ制作ツールの特徴」で記したとおり、ランディングページの効果を引き出すならば、両者の設定は重要です。
制作ツールのドメインや、広告が表示されている場合「資金がないのかな?」「取り急ぎ作られた詐欺サイトなのでは?」などユーザーに不安を与えてしまう可能性もあるでしょう。
無料制作ツールより有料の方が、ランディングページの効果や信頼性は高い傾向があります。
③:テンプレートの数が豊富
無料ランディングページ制作ツールに比べて、テンプレートの数が多いです。選択肢が増えることで、自社の商品に適したテンプレートを発見できる確率も上がります。
デザインだけでなく機能面でも、拡張機能を追加できるものが多いので、オリジナリティが出しやすくなるでしょう。
④:サポートがセット
制作ツールは、HTMLなどのコードで制作されたものよりもハッキングされやすいため、心配されることが多いのも事実です。そこで、有料ランディングページ制作ツールの中には、セキュリティ面に力を入れてサポートしてくれるものもあり、安心できますね。
面倒なバージョンアップ作業も、ランディングページ制作ツール側でやってくれる場合が多いといった特徴があります。
コンバージョン効果の高いランディングページを作るなら、制作会社に依頼しましょう!
ランディングページ制作ツールは、コーディングの知識がなくても簡単に制作できる便利なものですが、無料か有料かによって作れるランディングページが異なります。
「この商品を急遽宣伝したい」「開業に合わせてランディングページを作りたくなった」という場合には、テンプレートに当てはめるだけですぐに完成する無料ランディングページ制作ツールが向いているでしょう。
一方「無料ツールじゃ物足りない」「こだわったランディングページを制作したいけど、自作してみたい」という場合には、ランディングページを効果的にするノウハウや仕掛けが施されている有料ランディングページ制作ツールを選ぶと良いかもしれません。
ただし、コンバージョン獲得を目的とした「本格的なランディングページ」を作るならば、1番のおすすめは、制作会社に依頼してマーケティング要素を含んだランディングページを作ることです。
「自社商品に最適なデザインの選び方・コンテンツの並べ方・マーケティング技法」がランディングページ制作には必要だ、ということを念頭に置いた上で、制作ツールで自作するか制作会社に依頼するかを決めましょう。