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メールで相談するGoogleのアルゴリズムは、検索結果に表示されるWebサイトの順番を決定する仕組みです。
アルゴリズムは200以上の要素から構成され、ユーザーの検索意図に最も関連性が高いコンテンツを提供するために、日々更新が行われています。
SEOで成果をあげるには、アルゴリズムの理解が必須ですが、Googleは全貌を公開していません。
そのため、Googleが小出しにする情報や専門家の考察を参考に、仮説を立てながら対策を行う必要があります。
そこでこの記事では、アルゴリズムの仕組みや概要、過去に行われたアップデートなどについて、くわしく解説していきます。
アルゴリズムの変化に左右されないコンテンツの作り方なども紹介しているため、ぜひ参考にしてください。
Googleのアルゴリズムとは、Googleの検索結果に表示されるWebサイトの掲載順位を決めるためのルールのことです。
「Google検索アルゴリズム」「Googleアルゴリズム」などとも呼ばれます。
そもそも「アルゴリズム」は課題を解決したり、問題を解いたりするために用いられる手順や方法のことです。
つまりGoogleのアルゴリズムは、“検索キーワードに応じて最適な検索結果を表示するための計算処理”を表します。
SEOで検索上位を狙う際に、最も意識すべきことはユーザーに対しての有益性や利便性です。
その点について、Googleも以下のように公言しています。
Google の自動ランキング システムは、検索エンジンでのランキングを上げることではなく、ユーザーにメリットをもたらすことを主な目的として作成された、有用で信頼できる情報を検索結果の上位に掲載できるように設計されています。このページは、そのようなコンテンツを制作しているかどうかをクリエイター自身が評価するためのものです。
しかし、検索順位を決めているのは人間ではなく、検索エンジンです。
つまり、上位表示を狙うためには“Googleの検索エンジンがユーザーにとって有益と判断するコンテンツ”を研究する必要があります。
そのためには、順位決定の核となるアルゴリズムの考察や分析が欠かせません。
日々行われるアップデートや検索順位の動きなどを確認しながら、検索エンジンに正しく評価されるコンテンツを制作する必要があります。
Googleのアルゴリズムは、200以上の要素から成り立っています。
しかしアルゴリズムの全貌は明かされていません。
アップデートが行われた項目など、Googleが公言している要素も一部ありますが、ほとんどが企業秘密とされています。
Googleは過去に、以下2つの理由からアルゴリズムは公開しないと名言しているため、今後も公開されることはないでしょう。
参考:Why Google Shouldn’t Reveal Its Search Algorithm|Perrill Digital Agency
したがって、SEOで上位表示するためには、以下のような情報からアルゴリズムを推測し、適切な対策を行う必要があります。
アルゴリズムを完璧に把握できるのは、Googleの社員だけです。
しかし、ユーザビリティを向上させる方法やペナルティを受けるWebサイトの基準など、SEOのヒントは小出しにされているため、Web上を探せば見つかります。
研究を重ね、アルゴリズムへの理解を深めながら、適切な対策を行いましょう。
Googleが現在、Google検索セントラルで公開している19種類のアルゴリズムを表にまとめました。
名前 | 役割 |
---|---|
BERT | 検索エンジンが検索クエリの意味や検索意図を理解できるようにする自然言語処理技術 |
災害情報システム | 自然災害など、情報に即時性が求められる危機的状況を示唆する検索クエリに対して、タイムリーな情報や信頼できる機関が運営するWebサイトを表示する |
重複除去システム | 内容が重複あるいは類似しているWebページが複数ある場合、最も関連性が高いものだけを表示する |
完全一致ドメインシステム | 上位表示のために、特定の検索クエリとの完全一致を狙って取得されたと思われるドメインのWebサイトを過度に評価しない |
フレッシュネスシステム | 最新の映画情報など、即時性やトレンド性のある検索クエリに対して、鮮度の高いコンテンツを表示する |
ヘルプフルコンテンツシステム | 人間が人間のために作成した、独自性の高い有益なコンテンツを検索で上位に表示する |
リンク分析システムとPageRank | Webページ間の相互リンクを理解し、ページ内容と検索クエリに対して有益な情報を影響するコンテンツを判断する |
ローカルニュースシステム | 関連性の高い地域のニュース情報を特定して表示する |
MUM | 言語の理解と生成の両方を実行できるAI(新型コロナウィルスに関する検索クエリなど、特定の状況下でのみ使用される) |
ニューラルマッチング | 検索クエリとページのコンセプトを理解し、関連付けるためのAI |
オリジナルコンテンツシステム | 独自性の高いコンテンツが、引用コンテンツよりも検索結果で上位に表示されるようにする |
削除ベースの降格システム | 特定のサイトに対する削除通知が大量に届いた場合、内容次第でGoogleがコンテンツを削除する |
パッセージランキングシステム | Webページの各セクションが、検索にどの程度関連するかを理解する |
RankBrain | 検索クエリの単語と他の単語やコンセプトの関連性を理解して適切なコンテンツを上位に表示する |
信頼できる情報システム | 権威性の高いページや高品質なジャーナルを提供するページを上位に表示する、あるいは低品質なコンテンツの順位を下げる |
レビューシステム | 専門家や愛好家によって書かれた高品質なレビューコンテンツを高く評価する |
サイト多様性システム | 同一ドメインのWebページが検索結果を独占しないようにする |
スパム検出システム | スパムを検出し、検索結果に表示されないようにする |
Hummingbird | 文章の意味や文脈を読み取る(※現在は廃止され、別のアルゴリズムに統合) |
Panda システム | 低品質なコンテンツの順位を下げ、独自性の高い有益なコンテンツが上位に表示されるようにする(※現在は廃止され、コアアルゴリズムに統合) |
Penguin システム | リンクスパムなど、不当な手段でSEO対策を行っているサイトの順位を下げる(※現在は廃止され、コアアルゴリズムに統合) |
参考:Google 検索ランキング システムのご紹介|Google検索セントラル
いずれのアルゴリズムも“ユーザーに有益なコンテンツを提供するための仕組み”です。
必ず理解しておきましょう。
Googleのアルゴリズムは、200以上の要素で構成され、年に何度もアップデートが行われます。
新たな項目の追加や仕様変更が、アップデートの度に行われるため、仕組みを完璧に把握するのは不可能です。
しかし以下5つの項目に関しては、Googleが検索順位決定の重要な要素として挙げています。
参考:結果を自動的に生成する仕組み|Google Search
いずれも、SEOで成果を上げるために必ず理解しておくべき項目です。
それぞれについてくわしく解説していきます。
Googleのアルゴリズムは、検索クエリに隠された“検索意図”を考慮して、表示するWebサイトを選びます。
検索意図とは、検索ユーザーの深層心理のことです。
Googleの検索エンジンは、優れた自然言語処理技術を搭載することで、高度な検索意図の把握を実現しています。
たとえば、「パソコン 修理方法」と「パソコン 直し方」など、意味は同じでも単語が異なる検索クエリに対して、意味を理解した上で適切なコンテンツを表示します。
また、検索ユーザーの地域や言語、トレンドなども考慮した上で検索結果を表示することも可能です。
検索クエリについてくわしく知りたい方は、以下の記事をご確認ください。
検索意図についてくわしく知りたい方は、以下の記事をご確認ください。
検索エンジンは、検索クエリの分析を終えた後にコンテンツの分析を開始し、検索意図との関連性を評価します。
見出しや本文に検索クエリと同じキーワードが含まれていると、関連性が高いと判断されやすいです。
情報の関連性を評価するための最も基本的なシグナルは、検索クエリと同じキーワードがコンテンツに含まれているかどうかです。たとえばウェブページの場合、キーワードがページに出現する(特に見出しや本文に含まれている)場合、そのページの情報は関連性が高い可能性があります。
しかしGoogleのアルゴリズムは、単語の一致だけで関連性を判断しているわけではありません。
検索クエリから想定される検索意図をさまざまな角度からデータ化し、検索エンジンに学習させた上で、ユーザーをより満足させられるコンテンツを導き出しています。
たとえば「SEO 依頼」で検索をする場合、ページ内に「SEO 依頼」という単語が頻出しているページが評価されるわけではありません。
SEO対策の相場や費用の内訳、依頼方法など、SEO対策の依頼を検討しているユーザーが必要とする情報が含まれているコンテンツが、関連性の高いページとして評価されるのです。
検索エンジンは、検索クエリとの関連性が高いコンテンツの中から、特に品質が高いページを検索上位に表示します。
コンテンツの品質を測る上で、重要視されるのがE-E-A-T(経験・専門性・権威性・信頼性)です。
たとえば、公的機関や特定の分野で権威を持っている企業が運営しているWebサイト内のページは、権威性や信頼性が高いコンテンツとして評価されます。
ただし、権威のあるWebサイトしか上位に表示されないということではありません。
関連性と権威性のバランスが適正に保たれるように、定期的にアルゴリズムが見直されているため、関連性が高く、信頼できるWebサイトであれば、検索上位が狙えます。
E-E-A-Tについてくわしく知りたい方は、以下の記事をご確認ください。
同程度の品質のコンテンツが複数ある場合、ユーザビリティが高いページが優先して上位表示される可能性があります。
ユーザビリティとは、ユーザーにとってのWebサイトの使いやすさのことです。
ユーザビリティの高いWebサイトは、優れたユーザー体験を与えるため、満足度の高いコンテンツとして評価されます。
たとえば、スマートフォンに対応していないWebサイトは、スマホユーザーの視認性を著しく下げるため、使いやすいとはいえません。
一方で、デバイスごとに最適なレイアウトで表示されるWebサイトは、閲覧環境を問わず快適に利用できるため、全てのユーザーに優れた体験が提供できます。
検索順位の決定において、最も重視されるのはコンテンツの品質ですが、ユーザビリティも上位表示の一助となることを覚えておきましょう。
ユーザビリティについてくわしく知りたい方は、以下の記事をご確認ください。
ユーザー体験(ユーザーエクスペリエンス)について詳しく知りたい方は、以下の記事をご確認ください。
Googleのアルゴリズムは、以下のユーザー情報を考慮して、関連性の高い検索結果を表示します。
以下は、東京都新宿区で「イタリアン」と検索した場合の検索結果です。
地域の名前を入力せずとも、近隣のイタリアンレストランの紹介ページが表示されています。
上記のことから、検索エンジンが位置情報を参考に、より関連性の高いWebサイトを選択していることがわかります。
また、Googleの検索エンジンではセーフサーチ設定により、意図せず不快感を覚えるコンテンツが表示されないように設定することも可能です。
Googleアルゴリズムのアップデートは、検索エンジンをより良くするために行われる、アルゴリズムの改変や調整です。
Googleはより素晴らしいユーザー体験を提供できる検索エンジンを目指して、日々アップデートを繰り返しています。
アルゴリズムの微調整やセキュリティの強化などの軽微な変更から、検索順位に大きな影響を与える大規模なものまで、さまざまなシステム調整が日々行われています。
Googleのシステム更新は、「コアアップデート」と「その他のアップデート」に大別できます。
それぞれの違いは、以下のとおりです。
コアアップデート | アルゴリズムのベースの見直しと大きな変更を行う。 |
---|---|
その他のアップデート | 軽微なアルゴリズムの調整や変更、アルゴリズムの指標追加など、アップデートに応じて内容が大きく異なる。影響が大きいものには「〇〇アップデート」という名称が付く。 |
それぞれについてくわしく解説していきます。
コアアップデートは、年に数回実施される検索アルゴリズムの根幹を見直し、変更を加えるアップデートです。
勘違いされやすいですが、スパムや手動による対策(ペナルティ)の対象になっている場合を除き、コアアップデートが特定のWebサイトやページの評価を下げることはありません。
ページに問題がなくても、コア アップデート前と比べてパフォーマンスが低下することがあります。スパムに関するポリシーに違反したわけでも、手動またはアルゴリズムによってポリシー違反に対する措置が取られたわけでもありません。実際のところ、コア アップデートには、特定のページやサイトを対象とした変更はありません。コア アップデートの変更は、コンテンツ全体に対する Google のシステムの評価方法を改善するために行われます。この変更により、検索結果で過小評価されていたページのパフォーマンス向上も見込めるようになります。
コアアップデートは、アルゴリズムを見直し、Googleの評価方法を改善するために行われます。
つまり、より良いユーザー体験を提供できるように、検索エンジンそのものの品質を向上するために実施します。
しかし高品質な競合サイトの順位が上がることで、相対的に順位が下がる可能性はあります。
Googleは、以下のように言及しています。
コア アップデートのこの影響を理解するには、2021 年の映画のトップ 100 のリストを作成することを想像してみるのがよいでしょう。2021 年からしばらくたった 2024 年では、リストを再考する必要があります。リストが変更されることは自然なことです。以前はリストになかった新しい素晴らしい映画がいくつかトップ 100 に加わるかもしれません。 評価が見直され、以前よりも高い順位にランクインする映画もあるかもしれません。
リストが更新され、以前は高い位置にランクインしていた映画のランクが下がったとしても、その映画が悪いわけではありません。 それは単に、その映画よりも高い評価を得た映画があっただけです。
つまり、時代の流れや後発のWebサイトの登場で、より品質の高いコンテンツが出現すれば、そちらを上位に表示するということです。
そのため、コアアップデートは検索順位に大きな変動を与えることも少なくありません。
Webサイトの運営者はGoogleからの発表を常にチェックしておきましょう。
Googleはコアアップデート以外にも、さまざまなアップデートを行います。
とりわけ重要なアップデートには、「〇〇アップデート」という名称が付けられ、Googleから実施期間や実装理由についての事前説明が合った上で、実施されます。
アップデートは主に以下のいずれか、あるいは両方の目的で行われます。
1つ目は、検索エンジンを騙し、不当に検索順位を操作しようとするWebサイトや、ユーザーに不利益をもたらすスパムサイトなどを淘汰するためのアップデートです。
近年では、検索結果からのスパム排除を目的とした「スパムアップデート」、低品質なコンテンツを多く含むWebサイトの評価を下げる「ヘルプフルコンテンツアップデート」などが行われました。
普段からホワイトハットSEOを意識し、有益なコンテンツ制作に努めている場合、上記に該当するアップデートはあまり気にしなくてもいいかもしれません。
2つ目は、質の高いコンテンツを提供するWebサイトの順位を向上させるアップデートです。
近年では、モバイル対応しているサイトを優先的に評価する「モバイルフレンドリーアップデート」、ユーザー体験の評価指標である「Core Web Vitals」をSEO評価に加えた「ページエクスペリエンスアップデート」などが該当します。
重要なアップデートは何度か実施された後、コアアルゴリズムに統合されることがあります。
その場合、アップデートの固有名詞は使われなくなり、コアアップデートの一部として更新されます。
たとえば、「パンダアップデート」や「ペンギンアップデート」は、「パンダシステム」「ペンギンシステム」としてコアアルゴリズムに統合されました。
アップデートがなくなっても、アルゴリズムに加えられた変更はそのまま残っている可能性が高いため、注意しましょう。
Googleが発表した2021年に行われたアップデートの数は、4,366件です。
単純計算で、1日に約11件のアップデートを行っていることになります。
【2021年にGoogleが行ったアップデートと検証の数】
公開したアップデート | 4,366件 |
---|---|
ライブトラフィックテスト | 11,553件 |
検索品質評価テスト | 757,583件 |
比較テスト | 72,367件 |
参考:厳格なテストで検索機能を改善|Google Search
また2021年に行われた更新の内、内容の示唆や事前告知が行われたのはたったの10個です。
【2021年に行われた主なアップデート】
開始日 | 内容 |
---|---|
2021年12月1日 | 製品レビュー更新のリリース |
2021年11月17日 | コアアップデートのリリース |
2021年11月3日 | スパム更新プログラムのリリース |
2021年7月26日 | リンクスパム更新プログラムのリリース |
2021年7月1日 | コアアップデートのリリース |
2021年6月28日 | スパム更新プログラムの最初のプログラムをリリース |
2021年6月23日 | スパム更新プログラムの最初のプログラムをリリース |
2021年6月15日 | モバイル向けのページエクスペリエンスアップデートのリリース |
2021年6月2日 | コアアップデートのリリース |
2021年4月8日 | 製品レビュー更新のリリース |
参考:Google 検索ステータス ダッシュボード|Google
つまり、4,356件のアップデートについては、変更内容を知る手段がありません。
繰り返し行われるアルゴリズムの更新に振り回されないためには、ユーザーファーストの意識を持ち続けるしかないでしょう。
またGoogleは現在、「SGE」と呼ばれるAIを搭載した次世代型検索エンジンの開発も進めているため、今後は一層アップデートの頻度が増えると予想されます。
過去に行われたGoogleのアップデートの中で、重要性が高いものを9つ紹介します。
名前 | 内容 | 開始時期 |
---|---|---|
パンダアップデート | 低品質なコンテンツの排除 | 2011年2月 |
ペンギンアップデート | 不当な手段でSEOを行うサイトの排除 | 2012年4月 |
ベニスアップデート(ヴェニスアップデート) | 検索結果に位置情報を反映 | 2014年12月 |
モバイルフレンドリーアップデート | モバイル検索結果でのモバイルフレンドリーなページの順位向上 | 2015年4月 |
BERTアップデート | 検索エンジンの文章理解力向上 | 2019年10月 |
ページエクスペリエンスアップデート | ランキングシグナルに「Core Web Vitals」を追加 | 2021年6月 |
スパムアップデート | SEOスパムの検出精度の向上 | 2021年6月 |
ヘルプフルコンテンツアップデート | 低品質なコンテンツの評価を下げ、高品質なコンテンツの評価を向上 | 2022年8月 |
それぞれについてくわしく解説していきます。
パンダアップデートは、低品質なコンテンツが含まれるWebサイトの順位を下げるアップデートです。
プログラムで自動生成されたコンテンツや重複ページなどを、検索結果から排除することを目的に、2011年から繰り返し実施されました。
現在はコアアルゴリズムに統合されたため、パンダアップデートは行われません。
しかし、コアアップデートで他の要素と一緒に更新されています。
パンダアップデートについてくわしく知りたい方は、以下の記事をご確認ください。
ペンギンアップデートは、低品質な被リンクを大量に集めるなど、Googleの品質ガイドラインに反したSEOを行うWebサイトの順位を下げるアップデートです。
2012年に初めて実施され、当時のGoogleが問題視していた、ブラックハットSEOによって上位表示された低品質なコンテンツの検索順位を大きく降下させました。
現在ではパンダアップデートと同様に、コアアルゴリズムの一部として日々更新が行われています。
ペンギンアップデートについてくわしく知りたい方は、以下の記事をご確認ください。
ベニスアップデートは、検索ユーザーの位置情報を検索結果に反映させるアップデートです。
飲食店・美容室・病院など、地域性の高い検索に対して、地域名をキーワードに含めなくても近隣の店舗や施設が表示されるようになりました。
※東京都で「カフェ」と検索した例
ベニスアップデートについてくわしく知りたい方は、以下の記事をご確認ください。
モバイルフレンドリーアップデートは、モバイル版の検索結果において、スマホでのユーザビリティが低いページの順位を下げるアップデートです。
近年のスマホユーザーの増加に伴い、検索エンジンのスマホでの利便性を向上させるために2015年に実施されました。
モバイルフレンドリーアップデートにより、当時はPCとスマホの検索結果が異なることがありました。
しかし現在は、2018年に展開が開始された、モバイルファーストインデックスにより、PC版の検索結果においても、スマホページの評価が基準になっています。
モバイルフレンドリーアップデートについてくわしく知りたい方は、以下の記事をご確認ください。
BERTアップデートは、グーグルが開発した「BERT」という自然言語処理技術をアルゴリズムに組み込んだアップデートです。
BERTの実装により、検索エンジンが文脈や単語の意味を理解できるようになり、検索クエリを意味のある文章として捉えるようになりました。
従来よりも高い精度で検索意図が読み取れるようになったため、より関連性の高いページが検索結果に表示されるようになりました。
また、複雑な検索クエリも理解できるようになったため、音声検索への対応力も飛躍的に向上しています。
BERTアップデートについてくわしく知りたい方は、以下の記事をご確認ください。
ページエクスペリエンスアップデートは、Webサイトのユーザー体験(ユーザーエクスペリエンス)を評価の指標に組み込むためのアップデートです。
最も大きな変更点は、Webページのユーザー体験の品質を数値化したCore Web Vitalsが、アルゴリズムの順位決定の要素に追加された点です。
SEOにおいて最も重要なのはコンテンツの品質と関連性です。
しかし同程度の品質のページが複数あった場合、今後はページエクスペリエンスが優れているサイトが上位に表示される可能性があります。
ページエクスペリエンスアップデートについてくわしく知りたい方は、以下の記事をご確認ください。
Googleは、検索結果に悪質なスパムサイトが表示されないように、自動システムを使って監視しています。
スパムアップデートは、監視システムそのもののアップデートのことです。
スパムサイトには、個人情報の漏洩やウィルスのインストールなど、ユーザーにとって危険なサイトが多いです。
そのためGoogleは、ユーザーの安全性を担保し、より良い検索結果を表示するために、日々システムの改善を行っています。
スパムアップデートについてくわしく知りたい方は、以下の記事をご確認ください。
SEOスパムについてくわしく知りたい方は、以下の記事をご確認ください。
ヘルプフルコンテンツアップデートは、高品質なコンテンツの評価を上げ、低品質なコンテンツの評価を下げることを目的としたアップデートです。
ヘルプフルコンテンツアップデートの大きな特徴は、サイト単位でSEO評価に影響が及ぶ点です。
たとえば、Webサイト内に高品質なコンテンツが多く存在すると判断されると、Webサイト全体のSEO評価が向上します。
反対に、サイト内に低品質なコンテンツが多いと判断されれば、質の高いコンテンツでも検索順位の低下を招きます。
そのため今後のサイト運営では、今まで以上にWebサイト全体でユーザーに有益な情報を提供する意識を持つことが重要です。
ヘルプフルコンテンツアップデートについてくわしく知りたい方は、以下の記事をご確認ください。
Googleは、日々アルゴリズムに調整や変更を加えています。
そのため、SEO対策で安定した成果を上げるには、アップデートに振り回されないサイト運営が求められます。
具体的には、以下の3つを意識しましょう。
それぞれについてくわしく解説していきます。
Googleが検索上位に表示したいのは、“信頼性が高く、ユーザーのことを第一に考えたコンテンツ”です。
Google の自動ランキング システムは、検索エンジンでのランキングを上げることではなく、ユーザーにメリットをもたらすことを主な目的として作成された、有用で信頼できる情報を検索結果の上位に掲載できるように設計されています。
そのため、Googleがアルゴリズムのアップデートを行う理由は、以下の2点だと考えられます。
つまり、ユーザーにとっての価値やメリットを最大限考え抜いたWebサイトであれば、アップデートにより悪影響を受ける可能性は限りなく低いです。
ユーザーにとって有益なコンテンツを作成するには、以下の点を意識しましょう。
参考:ユーザーを第一に考えたコンテンツに焦点を当てる|Google検索セントラル
アップデートに合わせて小手先の対策を行ったコンテンツは、焦点がユーザーではなく、検索エンジンに向いています。
ユーザーを無視したコンテンツ制作は、品質低下に直結するため、SEOで成功するのは難しいでしょう。
またSEOの歴史から考えても、Googleはアルゴリズムの穴をついたコンテンツの評価を下げるアップデートを実施する可能性が高いです。
一時的に順位を向上できても、後でペナルティを受けるなどのリスクが高いため、アップデートを逆手に取るような対策は絶対にやめましょう。
もし、自サイトのコンテンツが以下の項目に該当する場合、検索エンジンファーストのコンテンツになっている可能性があるため注意が必要です。
参考:検索エンジンを第一に考えたコンテンツ作成を回避する|Google検索セントラル
検索品質評価ガイドラインとは、コンテンツがE-E-A-Tに優れているか判断する基準を記したガイドラインです。
E-E-A-Tが直接検索順位に影響するわけではありません。
しかし、信頼性や権威性が高いサイトは、ユーザーにとって有益なコンテンツとなりやすいため、意識すればコンテンツの品質を向上させられます。
また、YMYL領域のコンテンツなど、E-E-A-Tがとくに重要なテーマも存在します。
検索品質評価ガイドラインをWebサイトの診断に活用すれば、E-E-A-Tの観点からWebサイトの改善が可能です。
Googleのコンセプトに適合する、優れたユーザー体験を提供するコンテンツが制作できるため、必ず確認しておきましょう。
SEOで成果を上げるためには、Googleアルゴリズムの理解が必須です。
しかしアルゴリズムの全貌は公開されていないため、Webサイトの順位データやGoogleが小出しにしている情報から内容を考察するしかありません。
またGoogleは、良質なWebサイトを検索結果に表示するために、日々システムに変更や調整を加えています。
そのため、検索エンジンに焦点を当てたSEO対策はイタチごっこになり、長期的に成果を上げるのは難しいです。
アルゴリズムやアップデートに囚われすぎず、常にユーザーのこと最優先に考えて、優れた情報や体験を提供するWebサイトを運営しましょう。