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楽天市場の出店方法を解説!3つのプランと注意点まで

鈴原 千景

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鈴原 千景

楽天市場の出店方法を解説!3つのプランと注意点まで「楽天市場に出店したいけど何から始めればいいのかわからない」

このような悩みを抱える事業者の方もいるのではないでしょうか。

楽天市場に出店するには、2回の審査に通る必要があります。資料請求、もしくはWeb上での申し込みを行うのが最初のステップです。

本記事では、

  • 楽天市場へ出店する方法や流れ
  • 楽天市場出店の際に選べるプラン
  • 楽天市場に出店する際の注意点

について解説していきます。楽天市場へ出店を検討している事業者の方は是非参考にしてみてください。

楽天市場へ出店するメリット

楽天市場に、事業者が出店する魅力は大きく分けて以下3つの項目が挙げられます。

  • 新規ユーザーに対する集客が定期的にできる
  • マーケティングを気にしなくていい(楽天内の対策は必要)
  • サポートを利用できる(ECコンサル)

売上に大切な要素である集客に着目してみると、「ECサイトとして顧客から認知されている」「他の関連サービスからの流入もある」など楽天市場だからこそ実現できている施策だといえるでしょう。

楽天市場に出店した場合、様々な相談が可能なECコンサルタントがつきます。定期的に担当者が変わるものの、相談しながらネットショップを運営できる点は魅力の1つです。

インターネット上の顧客に対する広告や集客は楽天市場が独自で行います。事業者は、楽天市場内におけるネットショップのキャンペーン施策やSEOなどに注力するだけでよくなるため、広告・集客の労力を削減可能です。

楽天市場内と同様のネットショップを外部で運営したとしても、楽天市場と同様の集客力や売上を獲得することはほぼ不可能に近いでしょう。そのため、事業者は楽天市場に出店し、その集客力・マーケティング施策を利用して売上を確保できる仕組み作りを行っているといえます。

楽天市場への出店方法

楽天市場に出店する方法・流れをみていきましょう。とくに楽天市場は、審査が2回ある点と個人で開業届を出していないと審査に通らない点に注意が必要です。

  1. 資料請求かWeb上での申し込みを行う(書類、捺印、重要事項確認なども含む)
  2. 審査通過後、出店料を支払う
  3. オプションを決める(基本有料)
  4. RMS(出店者ツール)を利用し、必要事項を入力・ページ作成を行い、ネットショップを作成
  5. RMS上で再度、審査を申請。通過後ネットショップ出店

楽天市場の審査は、AmazonやYahoo!と比較しても厳しいという評価になっています。理由として、副業でも開業届が必要な点(必要情報と書類は必須)、販売する商品に関して、過去の販売実績がなければそもそも出店が厳しい点などが挙げられます。

審査の内容は公表されていないものの、審査で評価されるのは信用性です。例えば、これまでの事業経歴が長く、商材も販売実績が多数ある場合は問題ないと想定されます。しかし、新規事業でゼロから出店を行うケースでは、販売実績や商品の透明性も低いため、審査に通るのは難しいでしょう。出店申請から出店するまで、期間も最長で2か月ほど必要となるケースも少なくありません。

前述したRMSは楽天市場で使用する出店者用のツールです。会社概要や商品ページ(画像や値段、商品説明、販売期間など)、データ分析など店舗運営に必要なあらゆる機能が使用可能です。ちなみに、在庫管理・一括編集・分類分けなどのオプションサービスもRMSに反映される点は把握しておきましょう。

楽天市場に出店する際の注意点

楽天市場では、そもそもネットショップで取り扱えない商品があります。例えば、以下のものは楽天市場では扱えません。(他のネットショップでも厳しい)

  • 武器(刀剣)
  • 名簿・個人情報がわかるもの(パスポートなど)
  • 模造品(偽ブランド品)

法律に反するものや倫理に反するものは取り扱えないと判断できます。医薬品・医薬部外品や食品などは事前審査だけでなく、表現として薬機法まで注意しなければなりません。

禁止行為には外部リンク、楽天市場外へ誘導する課金回避行為、画像の無断転載などが該当します。審査を行う前にガイドラインを確認し、違反事項がないかよく確認してから申し込みを行いましょう。

楽天市場における出店プランは3つ

楽天市場では、出店のタイミングで3つのプランを選択できます。プランによって月額の費用が大きく変化します。登録できる商品数やシステム利用料など、それぞれの数字をある程度シミュレーションしたうえでプランを選択することが大切です。

楽天市場はPCとモバイルで別々のシステム使用料が発生する点も把握しておきましょう。出店段階からある程度の売上が見込める場合は初心者向けのプランであるがんばれ!プランよりもスタンダード・メガショップの方が月額費用は安価となります。

プランを切り替えられるタイミングは、出店申請を行っている間と契約期間がそれぞれ1年と決まっているため、それぞれのプランが満期になる前にあらかじめ申込を行うことで変更が可能です。

がんばれ!プランは初心者向け

がんばれ!プランは、楽天市場を初めて利用する事業者や商品数が多くない事業者に適しています。以下のような特徴を把握しておきましょう。

  • 商品登録数:5,000
  • 保存できる画像の容量:500MB
  • 月額出店料:19,500円

    システムサービス利用料金はジャンルによってもある程度変動するものの、利率が決まっているものに関しては、最大の利率が適用される可能性が高いといえます。ちなみに、初回出店料に関しては、がんばれ!プランのみ1年間の費用を一括で支払う必要がある点に注意が必要です。

    そのため、仮にがんばれ!プランを選択して楽天市場に出店する場合には、月額出店料の19,500×12カ月分+初期費用60,000円=294,000円を支払わなければなりません。

    スタンダードプランは中級者向け

    楽天市場で最も選ばれているスタンダードプランは過去にネットショップを運営している方や商品数がある程度多い事業者に適しています。プランの特徴を以下にまとめました。

    • 商品登録:20,000
    • 保存できる画像の容量:5GB
    • 月額出店料:50,000円

    スタンダードプランのシステムサービス料金はがんばれ!プランと比較した場合、利率が比較的低く設定されています。利率に関しては、事業者が決定できるものではないものの、最大の利率ががんばれ!プランよりも高くなる可能性は低いと判断できるでしょう。(最大値でも2%低く設定されている)

    また、出店料に関しては300,000円+60,000円で360,000円が出店の際に必要となります。1年間の契約であるため、半年後にはプラスで300,000円を支払わなければならない点は把握しておきましょう。

    メガショッププランは大規模事業者向け

    楽天市場の出店プランの中でもメガショッププランは、数千単位の商品数を扱う事業者や十分な資金を持っている事業者に適しています。さらにプランの特徴をみていきましょう。

    • 商品登録:制限なし
    • 保存できる画像の容量:制限なし
    • 月額出店料:100,000円

    システムサービス料金はスタンダードプランと利率は大きく変わりません。そのため、メガショッププランを使用するメリットは、商品登録数と保存できる画像の容量に制限がないことだといえます。

    画像と商品登録数に制限がある場合は、容量がいっぱいになった場合、古い商品のデータを消していく必要があります。しかし、メガショップでは、容量がいっぱいになったとしても申請することで上限をあげられるため、容量の心配をする必要がありません。

    また、出店費用を計算すると、半年で600,000円+初期費用60,000円=660,000円が必要となります。1年間であればさらに600,000円が必要となるため、ある程度資金の準備ができる事業者でなければ運営は厳しいでしょう。

    楽天市場に出店する際の3つのポイント

    楽天市場は事業者にとっては、新しい収入の柱の1つとなるほどの流通額と市場規模を誇るサイトと評価できます。しかし、出店すれば売れ続けるというわけではなく、運用ノウハウや戦略がなければ撤退する可能性も低くはありません。

    楽天市場の高い集客力や利用者の多さなどのメリットもふまえたうえで出店する際の3つのポイントをみていきましょう。

    運用ノウハウに対する知見が必要

    ネットショップ運用を行う場合、リアルの店舗とは違ったノウハウが必要となります。楽天市場の中であればマーケティングや SEO 、競合分析などを新たに学ばなければなりません。

    楽天市場には「楽天大学」という学習サイトがあるため、幅広い分野のノウハウをノウハウがあまりなかったとしても学習することが可能です。例えば、以下のような項目を動画で学ぶことができます。

    • 楽天のサービスの内容
    • 注文処理の方法
    • 新規とリピーターの集客の考え方
    • 広告の概要
    • 魅力的な写真の撮り方

    実際に楽天大学を覗いてみると、上記で紹介した項目以外も学習することが可能です。1人で学習するe-learning形式だけでなく、クラス単位で開催する講座もあるため、事業者のモチベーションアップにもつながります。

    審査に通過しなければ出店不可

    楽天市場に出店する課題として、審査に通らなければ出店はできません。例えば、書類の不備や金融情報と必要書類の情報が合わないなどといった場合には審査に通ることは難しいといえるでしょう。

    販売実績が求められるものも多く、実店舗を運営している事業者でなければ、そもそも出品が難しいジャンルも少なくありません。出品できる商品に関しても法律を重視しているため、個別の審査が必要となることも想定されます。

    楽天市場の審査は出店の申し込みを行ったタイミングだけでなく、初期の商品ページを作成したあとにも行われるため、顧客に対して安心感を与えることが可能です。

    必要書類や禁止事項、禁止行為は審査前にある程度確認することができます。よく確認したうえで楽天市場を利用していきましょう。

    出店後は定期的にデータ分析が必要

    楽天市場では、定期的なデータ分析によって運営状況を変えていく必要があります。その理由は、楽天市場では一定数の新規顧客が流入し続けているものの、有効なマーケティング施策を打てなければ利益を確保することが難しいためです。

    例えば、客単価、新規顧客とリピーターの割合なども体感ではなく、データを分析することで初めて客観的な判断が可能となります。RMSではアクセス数などは自動的に取得し、伸びたページとそうでないページを対比することもできるため、それぞれに含まれている要素やポイントを冷静に分析し改善していくことで数値の向上が期待できます。

    複数の項目を一度に変更しようとするよりも、例えば新規顧客の誘因数が足りないなどの課題を一つ一つクリアしていく方が取り組みやすい点は把握しておきましょう。

    楽天市場の出店後に注意したいこと

    楽天市場の出店後は以下の要素を意識しましょう。

    • 固定費
    • 広告費
    • 値引き競争

    総じてコストの面に注意が必要だといえます。固定費は、シミュレーションでも大体の金額を把握することができますが、売上によって変動する点は注意してください。実際に、楽天市場は短期間で売上を確保できる可能性のある場所です。

    しかし、固定費用は決して安価ではなく、広告費もそれなりに必要です。人によっては、広告費がネットショップの財政を圧迫するケースも少なくありません。出店する段階である程度、実績や戦略がない場合は、収益化が難しい面があるのは事実だといえます。

    価格競争に巻き込まれる可能性が高く、オリジナル性の高い商品でも食品以外であれば価格のリサーチも必要となってきます。例えば、楽天市場内でも転売が進んでいるため、出店を決める前に勝算があるか、冷静に検討することが大切です。

    楽天市場のメリット・デメリットを正しく理解して、出店を検討しましょう

    本記事では、

    楽天市場の出店の方法
    楽天市場の3つのプラン
    楽天市場に出店する際の注意点

    などを解説してきました。出店方法の申し込みはさほど難しくはないものの、それまでの実績や必要書類の準備、ネットショップ作成後の審査など出店のハードルは低くはありません。

    出店後もコスト管理をしつつ、固定費や広告費を支払いながら利益を確保する必要があります。まったくのゼロから楽天市場で出店するよりも、他のECサイトや実店舗で実績を作りつつ、新しく挑戦するといった使い方が適しているサイトだといえるでしょう。

    そのうえで、楽天市場は国内でも最大のECサイトであるため、顧客の注目度が高く、定期的な売上を確保できる可能性を持っています。メリットやデメリットをある程度把握したうえで、出店を検討してみましょう。

    この記事を書いたライター

    鈴原 千景

    鈴原 千景

    6年ほどライター・編集者・ディレクターを経験。マーケティング、ECサイト分野に強く、今まで数千記事を執筆。「難しいものを分かりやすく解説する」「クライアントと読者どちらの視点も考えつつ執筆する」をモットーにしている。

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    この記事を監修した人

    金井 宏透

    金井 宏透

    JetB株式会社顧客マーケティング支援部マネージャー。2008年から大手IT企業にて広告・SEOのセールマネージャーを経験した後、モバイルゲーム会社にてマーケティングに従事。2019年より優良WEB運営元であるJetB株式会社にジョイン。

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